2025年06月01日

3丁目の56式小銃

最近ウチの近く(とは言っても12km離れているがどんげ屋よりは近い)の佐土原町に
MILSPEC CONCEPTというガンショップが出来て趣味的に充実した日々を過ごしておりますが、
昨今のエアガンショップの例に漏れずココも売れ筋の黒い武器しか置いていないので、
残念ですがココで我輩が長物を仕入れた事はありません。(ハンドガンは3丁ぐらい買った)
いや一応欲しい「かもしれない」武器はあるんですがね。

相変わらず我輩の武器の入手先はヤフオクがメインです。
以前紹介したリアルソードの56式自動歩槍がどれぐらいで売れるのか調べるために
ヤフオク検索したところNWAという聞いた事がないメーカーの56式を発見したので
リアルソード製56式の更新のために購入しちゃいました。
ひょっとしたらサバゲーでガシガシ使える56式かもしれないという希望を込めてw



配達人がボコボコ蹴飛ばしたのかなと言いたくなるよーな新品とは思えない無地の箱には
小さくNWAと書かれたラベルが貼られており「五陸式」と書かれております。

最近ダブルベルが全く同じ仕様の56式小銃を販売しましたが、
中華トイガンメーカーに有りがちな新興メーカー(工場?)にとりあえず作らせて、
売れ行きが上々なら名の知れたメーカーが代理で販売するってヤツでしょうね。

なので今回の記事であるNWA製56式小銃のレビュー及び分解に関しては
ダブルベル製56式小銃のレビューを兼ねていると言っても過言では無い?

付属品は本体、引っ掛け部分がガタガタする多弾数マガジン、コピー品の56式スリング、
そしてクイックタイプのマガジンキャッチ?何で?マガジンキャッチの交換って結構面倒なのに・・・
取説はありませんが、我輩は今まで幾多のAKを扱って来たのでまあ要らないか。



56式がどういうライフルであるかは前回のリアルソードのレビューを見ろよ見ろよという事で、
お値段は39800円、送料は2000円ぐらいかかりましたが、
最近は電動ガンも軒並み高騰しているので、アホみたいに高いなという感情は湧き上がりません。

でもやはり小遣い少ない我輩はおいそれとは買えません。
例によって使わなくなったエアガンを売って買い替えております。
いや、使わなくなったエアガンというよりは「使わなかったエアガン」というのが正しいかw



とりあえずざっくりと見た感じでは56式自動歩槍の特徴である
フロントサイト、スパイクバヨネット、垂れ気味のストックは再現しておりますが故、
あんまり詳しく無い人が見れば56式と認識してくれるようですが、
母体になったAKがAKMであるが故に何じゃこりゃ感が否めない部分が多々ありますねぇ!
ありますあります。

あと、AKの電動ガンにしては重量感に乏しく軽い気がする。
体感的にマルイスタンダードAK47と同じぐらいの重さです。
アウターバレルはアルミ製、フロントサイトやリアサイトブロックはアルミダイキャスト、
細かいパーツやレシーバーカバーはスチールで作られているようです。



購入時まだ持っていたリアルソード製56式と比べてみると、
フロントサイト周りやスパイクバヨネットは頑張っていますが、ガスバイパス周りがAKM。
チューブ部分はAK47なのは評価します(謎の上から目線)。



AKMがベースなのでスパイクバヨネットの上にAKMのバヨネットラグが居ます。
こいつが56式らしさを微妙に台無しにしていると共に
地味にスパイクバヨネットの折りたたみを阻害しております。



ハンドガードはリアルソード56式orAK47に付いているはずの
ロアハンドガードとフレームの間の金属パーツがありません。
(あのパーツって一体何のために付いているんでしょうかね?
一説によるとフレームとの接続部分の強化の為らしいですが不明)

マルイAK47のを流用して取り付けるべきか思案しましたが、
他にもソウジャナイ部分が多くて修正する気が失せました。



プレスフレームの56式を再現するために、AKMベースで作られたNWA製56式ですが、
チャージングハンドルやセレクターレバーがAK47のものでないのは頂けません。
グリップも今まで見た事が無い形状ですが、ひょっとしたら実銃にこんな仕様があるのかな?

そしてもう一つ、リアルソード製56式はリアルサイズの1cm短いフレームですが、
NWA製56式はマルイやLCTやCYMAと同じく長いフレームです。
つまり、マルイのメカボが入るのです(歓喜)!



唯一NWA(或いはダブルベル)製56式で褒められる点、ソレはセレクターの表記が漢字。
フルオートが「連」セミオートが「単」と刻印されております。
このセレクター刻印だけでNWA(ダブルベル)製56式を買う価値があると言っても他言では無い。



ストックの角度は56式らしい斜め感なんですが、くびれ部分の削りが甘いですね。
そしてバットプレートがAKM以降の溝ありなのも嬉しくありません。

まあそれ以上に木製ストックの仕上げが安物家具みたいで残念スギィ!
ま、後からワトコオイルで塗り直すので我輩的には然程問題ではない。



フレーム左側の刻印も違います。
リアルソードの56式には「56式 RS001489(注:この6桁の数字がシリアルナンバーである)
とありますがNWAのは普通に?数字の羅列です。
(まさか実銃はこーいうナンバリングなのか?)



先程からもうしておりますように、NWA製56式はAKMベースなので。スリングスイベルの位置が違います。
リアルソードではAK47と同じ前寄りの位置にあるフロントスリングスイベルが、
NWA製56式ではAKM同様、ハンドガード付近にあります。

そしてこのフックをかける程度の広さしか無いスイベル、56式スリングが入りませんwww



ハンドガードのスパイクバヨネットが収まる部分の造形はまあまあよく出来ていますし、
スパイクバヨネットも自然に収まりますがねぇ・・・やはり木製ストックの仕上げがニトリの安物家具みたいで萎え。



スパイクバヨネットはリアルソード製同様、柔らかい樹脂で出来ています。
でも人にブチ当てると痛いでしょうからサバゲーでは展開してはならない。
ネジ山の径がリアルソードよりも細いので互換性はありません。



リアサイトの出来はどうこうという以前に、我輩が購入したブツはぶっ壊れてました。
こーいう亜鉛合金の弱いところが所詮中華製品って感じですね。

AK同志のスカルガンナー氏に「余ったリアサイト無い?」と問い合わせたら
ドラマ「HERO」の田中要次みたいな返答が来たので譲ってもらい、交換しようとしたら、
リアサイトを固定している板ばねがE&Lやリアルソード同様に硬スギィ!て交換に一苦労。



NWAの56式は固定ストックですが、バッテリーはレシーバーカバーの下に収納します。
ストックのバットプレートをドライバーで外すよりは楽なんでコレは嬉しい配慮。
余談ですが配線にヒューズは付いていません。

しかし、激しく緑色のアークタウラス製AKみたいなダイヤル式チャンバーは何故その色にした?



マガジンは多弾数600連ですが、残念ながらAK47のマガジンです。
(56式のマガジンは握り難くて邪魔なヒレが付いていない)

しかも我輩が購入したブツはマガジン前部の引っ掛けがぶっ壊れて傾いていましたw
幾多の中華エアガンを見ていると、こーいうのは当たり前過ぎて何とも思わない。
寧ろ壊れているのを見て「コイツらが天下を取る日はまだ先だな」と思います。



先達であり唯一無二のリアルソード製56式がリアル過ぎるが故に、
NWA(ダブルベル)製56式が見劣りするのはまあ多少はね、しょうがないねと言いたいところですが、
NWA(ダブルベル)のはリアルか否かという以前に56式に対して
「スパイクバヨネット付いているAKっすよねぇ!」ぐらいの浅い認識のブツなんです。

ある程度知識が蓄積した、面倒臭い人種には見るに絶えないシロモノであると言うのが正直な感想。



そしていつもの様に何発か撃ってデフォルトの性能を確認して分解。
ぶっちゃけ、NWA(ダブルベル)製56式小銃の分解方法はCYMAのAKと大差ありません。

まずはクリーニングロッドを引き抜きましょう。



ああ・・・次はハンドガードだ。
リアサイトブロックのレバーを解除してアッパーハンドガードを外し、
ロアハンドガード先端のレバーを起こして引っこ抜き、芋ネジを緩めたら外れます。

尚、我輩の個体はアッパーハンドガードがめちゃくちゃ外れにくくて苦労したので削りました。



レシーバーカバーを外し、グリップ底部のネジを外してグリップを外し、
セレクターを固定するネジをプライヤーで摘んで緩め、セレクターを外します。



レシーバーカバーを止めるデッキロックからチャージングハンドルロッドを外し、
チャージングハンドルを外します。



ピンポンチで写真の部分のピンを叩いて抜きます。
E&Lやリアルソードとは違い、どちらも叩けばすんなり抜けます(個人の感想です)
つまり、結合部の剛性はイマイチという事ですwww



リアサイトブロックをずらした下にある写真の位置の芋ネジを緩めるとアウターバレルが外れます。



インナーバレルはチャンバーを固定しているネジを緩めると外れますが、
チャンバー下部を固定している樹脂製のブロックを前進させないと外れませんのでご注意。



インナーバレル&チャンバーは後ろに引き抜きます。
その後、メカボックスを取り出します。



メカボックスは以前購入したダブルベル製メタルストームと同じようです。
プリコックとか電子トリガーなどという贅沢なものは付いていませんが、
亡き父上曰く「機械と女は複雑じゃない方が扱いやすい」。

QDメカボックスなので組み立てが容易なのはありがたいですが、
少し作動音がガシャガシャ煩かったのでシム調整は必須でしょう。
尚、デフォルトの初速は80〜88m/sぐらいでバラつきがありました。



では、気になる部分を手直ししていきます。
まずはバヨネットラグを削り、スパイクバヨネットがカッチリハマるようにします。

出来ればマルイAK47の部品を仕入れて交換したかったのですが、
マルイとNWAではこの部分の取り付け方法が違うので、交換が上手くいくか解らないのです。



グリップは削って我輩の知っている56式っぽく仕上げ、
ストックの元の色をサンダーで剥がしてワトコオイルのマホガニーで塗り直しました。

この後に色の濃いニスで仕上げれば更に56式らしくなるのでしょうが、
気に入った風合いのニスが見つからなかったので保留。



チャンバーはマルイのものと互換があるようでしたが、
ダイヤル式のこのチャンバーはホップ調整がし易いのでそのまま使用。

チャンバーパッキンはマルイ純正と交換しましたが、インナーバレルはそのまま使用。
コレでも充分、精度はマルイスタンダード電動ガン並に良くなりました。



メカボックスは調整するのが面倒だったので、以前作ったマルイメカボと交換します。
ギアはSHSの16:1、スプリングはSHSのM90、ピストン、スプリングガイドもSHSですが、
モーターはマルイのEG1000を組み込みました。

マルイのメカボはそのままではフレームに収まらないので、指で指した部分を削ります。



デッキロックボタンとセレクター、レシーバーカバーもマルイAK47のものと交換しました。
チャージングハンドルを磨いてシルバーにすべきかはまだ検討中です。



気になる部分を手直しして、一通りパーツを交換したら、だいぶん見た目が良くなりました。
ただ、56式=スパイクバヨネットが付いたAKと認識の浅い輩には変化は気付かないでしょうね。

まだ細かい部分が気になりますし、何よりも56式小銃用のスリングが付けられないのが不満ですが、
リアルソードよりも安価で入手出来て、セレクター表記も漢字で、
尚且つマルイメカボと互換があるが故に内部のカスタムの幅が広がる
NWA(ダブルベル)製56式小銃は見た目はともかくサバゲーでは充分に使える電動ガンです。

ハンドガードやグリップはLCT対応パーツもつかない事は無さそうなので
(アルミテープ巻いたり、ヤスリで削る必要はありそうですが
ZENITのボコボコしたハンドガードやグリップを付けてしまう事も出来そうです。

ところで「3丁目って言ってるが、貴様のもう1丁の56式はどこにあるんだ?」
とお思いの同志、居ませんか?居るよね?



ブログでは紹介してませんがコイツが我輩の1丁目の56式小銃です。
CYMA CM046 AK47をベースにイノカツ製56式フロントキットに換装したものです。
初期生産の56式自動歩槍はAK47同様の削り出しフレームだったので
この仕様の56式はあながち間違いではないが、セレクター刻印がキリル文字なのが残念。  
Posted by 砥部良軍曹 at 23:54Comments(0)エアソフトガン

2025年05月07日

嫁と鹿児島へ肉欲デート

同志諸君、ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたかな?
我輩はピーマン職人から預かった武器をヤフオクに出す為に整備や修理をする傍ら、
娘を初音ミクのコンサートに連れて行く為に福岡に行って
114514日ぶりに弟のググレカス一家を呼んだら弟の娘もミクさん好きって言うから
ググレカス一家のマツダ3に乗せてもらって一緒に百道まで行ったら人大杉でたまげたなあ。

その後弟のヂャギと元祖長浜屋行ったら麺とスープが残念になってて我輩&娘落胆。
次の日114514年ぶりにMGC福岡店に寄り、口直しに元祖長浜家に行ったら昔通りの味で一安心。

そして息子の土産のガンプラ買う為に114514年ぶりにキャナルシティに行こうとしたら
ガンダムベースは事前に入店予約してないと1500からしか入れないと知って驚愕。

無事入店してガンダムベースで赤いユニコーンガンダム買って
娘が熱望していたカービィカフェ(ここも事前予約)で夕飯を食ったら
コラボカフェなのにクオリティが高くて(値段も高かったけどw)びっくり。
余談ですがカービィカフェは娘に奢ってもらいましたw

尚、今回の福岡帰省のアガペー号ことホンダフリードハイブリッドの燃費、
高速はリッター18km、福岡の街ではリッター10kmとリビドー号の倍走りました。
フリードに色々不満はあれど、コレだけ燃費が良ければいい買い物だったな。

さて、本題に移りましょうか。
我輩と娘が福岡を満喫した数日後、嫁も平日が唐突に休みになったので、
我輩に「姶良のバーガーキングに行こう!」と迫って来やがりました。

そこで我輩は40秒考え「それなら、都城まで高速で行ってATOMで野菜と馬刺し買って、
有料道路で国分まで行ったら昼メシに鹿児島牛食い放題の焼肉屋に行って、
腹一杯になったら隼人辺りの家族風呂でのんびりして、
ラストでイオン姶良でバーガーキング買って高速で帰宅すれば大体夕方過ぎに帰宅出来る」
と提案したら「鹿児島牛食べ放題」というパワーワードでパンツが濡れたようです。



さて今回我輩夫婦が訪れたのは鹿児島県霧島市国分中央5-8-30にある
「焼肉本舗 きりしま畜産 https://kirichiku.com/menu/」という店。
黒毛和牛食べ放題という事で事前に電話して予約しとかないと入店出来んかなと思い、
電話してみたら「昼の予約はやってない、早い者勝ちじゃ!」というので、
「もっとスピードを出せ!」と嫁を捲し立てながら開店直後に店に来ましたよ。



ディナータイムは焼肉食べ放題一択みたいですが、
ランチではリーズナブルなハンバーグ定食、普通の焼肉定食や3800円のステーキ定食、
5500円の特選サーロインやヒレステーキ等色々あります。
しかし我が家が選択するのは「本格黒毛和牛食べ放題コース90分」のみ!それ以外眼中に無い!



ところでこの肉を見てくれ、コイツをどう思う?
凄く・・・黒毛和牛です・・・







こんなに脂ぎった牛肉の色んな部位が食べ放題、夢にさえ見なかった光景です。
生前父上が「現実に見た事が無いものは夢にも見ない」と言ってたのを思い出しました。

いい焼肉屋で注文したら5切れで1500円ぐらいの牛タンも食い放題です。
つまり牛タン20切れ食えば元が取れるという計算です(適当)。
すき焼きサイズの薄切り牛肉もあり、今流行りの?焼きすき焼きを楽しめます。

大抵の焼肉屋では我輩の腹よりもだらしねえなホルモンも綺麗で旨そうです。
牛肉だけでなく黒豚や鶏肉もありますが、店は明らかに牛肉推し。



上記の写真の光景に我輩も嫁も思わずこう叫んでしまいそうになったのは言わずもがな。
牛肉大国宮崎県でも牛肉食べ放題な店なんて存在しませんからまあしょうがないね。
今度弟達や同期のゴリラが遊びに来たらここに連れて行かねばならぬな(使命感)。



思想の違いで肉が食えない人の為にヴィーガンコーナーもあります。
イヤイヤ、じゃなくてコレは肉を包んで食う為の葉っぱや口直しのサラダですよ。
ヴィーガンなんてそこら辺の砂でも食わせとけ!

他にもご飯、カレー、牛丼、テールスープが食べ放題ですが、
デザートはアイスクリームぐらいしかありません。
だが、それがいい。
我輩は肉を食いに来ているのだから、余計な誘惑は必要ないのです。



我輩も今年で51歳、初っ端から飛ばすと中折れしてしまうのは周知の事実なので、
脂ぎったカルビやロースを適度に、牛タンをとりあえず5切れ皿に載せ、
口直しにセンマイやホルモン、レバー、そしてテールスープを持って来て肉バトル開始です。



実は我輩、焼肉って言うほど好きじゃないんですよ。
嫁は田舎もんだからご馳走と言えば焼肉、焼肉こそ至高って思考ですが、
我輩は薄い肉をタレで食うよりは厚い肉、ステーキを食う方が好みです。



でも高い肉が沢山食えるとなると我輩も少し、いや結構心踊りましたね。
カルビやロース肉も適度な厚みがあり、肉質が良く脂身もくどく無い。

でもやはり特に牛タン、コレが大量に食えるのは至高の快楽です。
脂っこくないから我輩のような年寄りの胃袋に優しい。

余談ですが我輩は自宅で牛タン食う時は柚子胡椒で食います。
柚子胡椒の塩気と辛さが牛タンの弾力と肉質にマッチしていくらでも牛タンを食べられます。



でも流石にカルビやロースを10切れ、牛タン20切れぐらい食ったら腹パンパンになりましたね。
残り30分は脂少なめの赤身肉をゆっくり味わって余韻に浸り、
タレ付きの肉をご飯と共に頂き、肉欲にトドメを刺しましょう。
(とか言いながらまた牛タンを5切れ持ってきているwww)



さすが黒毛和牛、タレ付きのカルビも肉の味がしっかりと感じられます。コレは米が進む。
コレを先に食っていたら、ご飯を余計に食ってしまい、他の肉を食えなくなっていたでしょう。



この店では焼肉用の肉のセットを買う事が出来るみたいです。
牛タンもあるみたいなんですが、残念ながら売り切れてました。

本格黒毛和牛食べ放題コース90分2人分、そして嫁のビール飲み放題を足した金額は13500円。
(嫁があまりにもビールを飲むので、店員さんが気を利かせて飲み放題プランにしてくれた)
何と宮崎市内や高鍋町のシャレオツな焼肉屋で食った時よりも安かったのです!



よし、晩飯はステーキにしようかと嫁に提案しましたが、
嫁は「暫くは焼肉は見なくていい」と腹を押さえていました。だらしねぇな。



その後、隼人町に移動して以前より目を付けていた家族風呂の
「ゆごや物語 https://www.yugoya-story.jp/」に行きました。
平日なら80分、土日祝日は60分2200円で綺麗な家族風呂が楽しめます。

中には小さい脱衣&休憩部屋と浴槽が2つ(1つは露天風呂!)あり、
2人で人目を気にせずのんびりとゆったりと温泉を満喫しました(意味深)。



ここの家族風呂はテーマ別で色んなバリエーションの風呂があったり、
3800円の家族風呂にはサウナが付いていたりとかなり凄いです。
受付でどの風呂にするか選びながら「まるでラブホみたいだな!」と興奮してしまいました。



家族風呂で心身共にリフレッシュした後、姶良町のイオンに向かい、バーガーキングに突入。
しかし昼に大量に肉を食ったので、1番デカいバーガーは流石に注文する勇気が湧き上がらないというw





結局、期間限定のメキシカンワッパーで妥協しましたが、
久しぶりのバーガーキングは旨すぎて気が付いたら胃袋に消滅していました。

都城から鹿児島への道路が整備されて走り易くなった昨今、
週末に日帰りで鹿児島北部を楽しむというのは刺激的で良いものだと確信。
嫁もささやかなゴールデンウィークを堪能出来て嬉しかった模様。



尚、育ち盛り食べ盛りの息子には2000円のデラマキシを買っていきました。
コレで「まだ足りない気がする」と言って追加でワッパーJr.を食ってしまう我が息子、流石ですな。  
Posted by 砥部良軍曹 at 00:04Comments(0)めしお店

2025年04月26日

遂に我が家でもタラの芽食い放題が実現?

長年付き添ったリビドー号ことMPVに代わって我が家にやって来たアガペー号ことフリード。
1ヶ月乗り回しましたがやはり燃費以外はMPVの方がいいと嘆く毎日です。
とは言っても我が家のフリードハイブリッドの燃費はリッター14km程度、MPVの倍。
ハイブリッドって「アレ?前回給油したの何時だっけ?」と
言っちゃうぐらいガソリン減らなくてすっげえか燃費がいいイメージでしたが、
ウチのアガペー号は普通に走ってたらバンバンガソリン減ってるんすよね?
スピード出ないのに燃費はさほど良く無いと言うのはなんかムカつきます。

ただ、アガペー号にもリビドー号を凌駕する素晴らしいところがありました。
息子のママチャリ、そのままスッポリ載っちゃうんですねコレ。
この積載能力は息子が高校卒業するまでは重宝しそうです。



さて、もう宮崎では季節が過ぎましたが、4月の我が家はタラの芽フィーバー。
以前も言った気がしますが我輩はタラの芽が大好物なんです。
庭にも1本生えてますが、裏山に入るとしれっとニョキニョキ生えているんで
無心で採っていたら4人家族には充分な量が集まって「何だこれは、たまげたなあ」。
父上が生きていたなら「裏山鹿!」と博多弁で唸ってくれたでしょう、裏山だけにw



普通タラの芽を採取するのは芽の部分だけ切り取るんでしょうが、
ワイルドな我輩は分厚い手袋で掴んでノコギリで枝ごとぶった切ります。
時々棘が手袋を貫通してダメージを与えてきますが、痛みをグッと堪えるのが漢の修行。

こうする事でタラノキは2番芽ならぬ2番枝が生えて来るので来年2度美味しいのです。
なお、ぶった切った後から生えて来た芽を採ると枯れてしまうのでソレは厳禁。



ぶった切った枝からコレだけのタラの芽が採れました。
実はこれ以上に収穫したので1/4は嫁の実家に置いてきました。
コレだけでも充分に晩御飯でお腹いっぱいタラの芽が食えます。

青森に住んでいた頃はサバゲーしていた森で結構タラの芽が採れたり、
十和田や七戸の道の駅で安くて大量にタラの芽が売っていたんで、
腹の中がパンパンだぜって言うぐらいタラの芽が食えて幸せだったんですが、
宮崎に戻ってからはタラの芽とご無沙汰で寂しい思いをしていました。

しかし、家を建ててから自宅の裏山でタラの芽エルドラド発見してからは、
そのタラノキを大事に確保して育てて遂に我が家での自給自足に成功したのです?



なお、嫁の実家の湿地帯には野生のセリが生えていたので、
コイツも我が家で育てて錬金術してやろうと目論んでいます。



セリも馬鹿みたいに採れたのでコイツはセリ鍋にします。
東北人には理解不能でしょうがセリって九州では売ってないんすよ。
多分半分くらいの九州人はセリが食える山菜って知らない可能性が微レ存。

ミツカンのアゴダシ鍋のスープで豚バラ肉、キノコやゴボウを煮て仕上げにセリをブチ込んで完成。
セリ独特の香味がガンギマリで、コイツは間違いなく質の良い合法ハーブ。

我輩は久しぶりに大量に香りの強いセリを接種出来て幸せな気分に浸りましたが、
我輩以外は誰も「コレ、食えるの?食って大丈夫なの?」と半信半疑。
鍋にブチ込んだイベリコ豚肉しか食わないという体たらく。
ま、野生のセリはユニバースに売っていたセリと違って結構野草なんでまあしょうがないね。



タラの芽はそうですねぇ・・・やっぱり僕は王道を征く・・・天ぷらですか
タラの芽とは言ってもまぁ多少はね、芽というよりは育ちが良い葉っぱみたいなのが多かったんで、
葉っぱを3〜4束に纏めて揚げていい感じに仕上げたら、此方は家族に結構好評でした。

余談ですがタラの芽は大分名物とり天と共に食すのがいいですね。



タラの芽が大量に採れスギィ!で余ったので、ペペロンチーノの具にします。
ニンニクオイルを作り、パスタの湯で軽く茹でたタラの芽に絡めたものをスパゲッティに混ぜます。



何か草を混ぜたスパゲッティみたいな雰囲気ですが、
一般的にタラの芽は興味ない人から見たら多分雑草ですw
タラの芽の風味はニンニクに負けず、王者の風格を保ったまま強烈です。
こんな勿体ないタラの芽の食い方が出来る我が人生、最高じゃないか!



さて、ぶった切ってきた枝の部分、コイツをよく見ると所々小さい芽があるので。
芽の部分から下を15〜20cm残してぶった切り、水に付けて育てたのがコイツです。

セリも宮城県民みたいに根っこを食いたいのを我慢して、水に付けて育てております。



ところでオレのタラの芽を見てくれ、コイツをどう思う?
山で育ったタラの芽に比べると小ぶりですが、食べるならこれぐらいのサイズが適度です。



時々殺傷能力の高そうな棘があるヤツが居ますが、揚げれば気にならないかと思いきや、
揚げる前に指に刺さって「何だこれは、たまげたなぁ!」



そしてやっぱりとり天、最近嫁が胸肉買って来るからこうなってしまうんだな。
タラの芽は2回目も充分にタラの芽で、間違いなく山菜の王者の風格でした。

こないだ枝ごとぶった切ったタラノキは次の芽がスクスクと育っているので、
来年も4月になればタラの芽をたっぷり楽しめるぞーとニヤニヤしております。

同時進行で一部の小さいタラノキを庭の菜園、通称ダイコン・ウェルに移植し、
数年後にはルーピンで売れるぐらい増殖するのが我輩の野望ですw  
Posted by 砥部良軍曹 at 23:44Comments(0)

2025年03月14日

リビドー号ありがとう、そしてさようなら



我が家の輸送機リビドー号ことマツダ・MPVが来て15年。
受領時に30000kmだった走行距離は179000kmになった。
青森から帰って来た時に12万キロぐらいだったから青森で年間15000km、
宮崎に戻ってからは年間7000kmぐらい走った計算になるだろう。

2トンの車重に168馬力だからパワーはまぁ多少はね、だったがアクセルを踏みこめば力強く走った。
スタッガードゲート式シフトはリリーススイッチを押さなくても操作出来るので、
シフト操作で手元やインジケータを見る必要もなく素早い操作が出来て好きだった。

ハンドリングも足回りもシトロエン・サクソVTS程ではないが
素直でしっかりしていて高速でも悪路でも雪道でも抜群の走行性能を発揮した。
(スタックしなかった、スリップしなかったというわけではないwww)

米軍兵士の嫁さんにカマ掘られた事もあったが、それ以外は大した事故も無く過ごしてきた、
そう言いたいところだが4年前ウチの近所でタヌキとぶつかってバンパー右側外れてしまった。
14年乗り続けて車体の修理代は60万円ぐらい。
そのうちの26万円はカマ掘られた時の後ろ周りの修理代。

コイツで東北の色んな所に行って家族との思い出を作った。
後輩を数人乗せてサバゲーに行く時や荷物満載家族キャンプでは
かつて父上から譲り受けたニッサン・バネットラルゴよりは劣るが抜群の積載量で大活躍した。

シートは適度な柔らかさでホールド感も良く、尚且つ長時間運転しても疲れない。
3列目は大人2人それなりに座れたし、2列目はシートも快適で足元もゆったりとしていた。

青森から宮崎までの長旅もコイツのお陰で快適で楽しかった。
台風接近時の大雨、強い風に煽られる事もなくガンガン九州を目指す様は非常に頼もしかった。

しかし、宮崎に帰ってからはその活躍の場が我輩の通勤か、
近くに買い物に行くぐらいしかなくなった。
時々サバゲーにも行ったが、燃費が悪いので嫁が嫌な顔をした。

自慢の積載量も社宅から念願のマイホームへの引っ越しと
娘が社会人になって社宅に住む為の荷物を運ぶのには活躍したが、
それ以外では年1度程度の大物の買い物ぐらいしか活躍せず、ただ虚しいばかり。

年々高騰するガソリン代にリッター7〜8kmのMPVの存在は家計に圧を及ぼし、
当初は「ガソリン代が高くてもクルマ新車に買い換えるよりはリーズナブル!」と嘯いていたが、
満タン68リッターのタンクを満たすには10000円以上かかるとなるともう耐えられない。

215-65 16インチというタイヤサイズは大口径ホイール全盛の昨今となっては中途半端過ぎて
タイヤがビーラインの何処にも置いていなくてタイヤ交換も一苦労。しかも高い。

更に年々足周りからは謎の勇ましい異音が出るようになり、遠出をするのも憚られる事態。
(多分ホイールベアリングかドライブシャフトの不具合だろう)
ココ数年、遠出は義姉のステッポWGNハイブリッドのお世話になっている現状。
でもねー、あのステッポワゴンの謎のシフトパターンは何時運転しても慣れない。

まあ、遠出してもリッター10に到達するか否かの燃費では帰省するのも辛い。
最後にMPVで福岡に行ったのは一昨年甥の結婚式に息子と2人で行った時だったかな・・・

そんな訳でマツダ・MPVを気に入っていた我輩も年々買い替えたい衝動が募るばかり。
しかし、代わりに何に乗るかと検討しても我輩的にMPVを凌駕するクルマがない。

1BOXはどれも乗り心地と運動性、操作系が劣るというか、ワクワクする作りじゃない。
SUVは使い勝手は良さげでいいが、デカくても室内そんなに広くない。
どーせなら運動性の良いステーションワゴン系が欲しいが、あまりタマ数がない模様。



そう言えば我輩は以前「次乗るならCX-8」って言ってたが、アレはウソだ。
中古相場が結構高いというのもあるが、アレは燃費以外明らかにMPVに劣る。
いや確かに内装はゴージャスだし、格好も良いんだけど使い勝手は確実によくない。

何よりリビドー号のエンジンとトランスミッションは未だ絶好調、ステアリングも異常なし。
昔のクルマなら真っ先に壊れるはずのエアコンも今だに涼しい風を吹き出してくれる。

でもスライドドアは何度もドアのクローズスイッチ押さないと閉まらなくなったし、
去年からナビ&オーディオはタッチパネルぶっ壊れてラジオしか動かないし、
後ろのパワーウインドウは3年前から年代わりで右左どっちかが開かなくなる体たらく。
そして去年の車検で下から結構なオイル漏れが判明。

というわけでいつも整備でお世話になっている一ノ瀬さんに去年の車検の後
「近いうちになんか手頃な出物があれば情報下さい」と言ったら
今年初めに「10年ぐらい前のホンダ・フリードが入りますが如何ですか」と打診が。

ホンダのミニバンか・・・嫌いじゃないけど多分愛せはしないんだよな・・・
過去にホンダ車はグランドシビックやアコードワゴンに乗せてもらったり、
代車でフィットやライフに乗った事があるが緩いハンドルや滑らかではないシフトレバー、
そしてふんわり感のないシートとどうも好きになれないクルマばかりだった。

まあ見るだけ見てみるかと、まるで気乗りしないお見合いに行く雰囲気で行ったら、
そこにあった真っ黒の平成24年式ホンダ・フリードハイブリッドは
13年で118000km走っている割にボディと内装とエンジンルームがメチャクチャ綺麗。

フォグランプも無いしホイールはテッチンだけど必要な装備は大体付いている。
オートライトが付いているのはものぐさな我輩にはとてもありがたい。
下回りも我輩のリビドー号みたく錆がなくて綺麗!
聞いたらオイル交換も5000km毎にしていたし、車検で消耗品もしっかり交換していたとの事。

室内を見ると運転席周りは結構使いやすいし、ジュースや携帯電話置く場所も沢山ある。
2列目が狭いのはクルマのサイズ的に致し方ないだろうが、
シートをスライドさせようとしたらアレ?コレで最大スライド?やはり少し足元狭いな。
中距離旅行なら耐えられるかもしれんが、宮崎から青森の往復は辛そうだ。
そして予想通り、申し訳程度の大人は絶対無理なクッソ狭い3列目シート。
昔弟のググレカスが乗っていたマツダ・プレマシーといい勝負の狭さ、独房より狭いw

ほほう、初代フリードもキーじゃなくてノブを捻ってエンジンかけるのか。
(我輩のリビドー号はグレード低いので鍵突っ込んで捻る、平成初期のクラシックな仕様)
インパネがデジタルなのは以前乗っていたトヨタ・ビスタアルデオで慣れたので無問題だが、
やはり我輩はアナる・・・もといアナログメーターが好きだ。

シートはへたりも少なく綺麗だが、MPV程快適なシートではない。
シフトレバーの位置はまあ許容範囲だが、エンブレかける時に入れるSが無いのが難点。
(後で取説見たらボタン雄タイプだったが、エンブレが超絶弱スギィ!)
ていうかマニュアルモードが無いのが我輩的に萎え萎えシオシオのパー。
ただ、ステップワゴンみたいに変なシフトパターンじゃない普通のPRNDLなのは良い。

走り出して一つ感じたのが「アレ?ハイブリッドなのに発進時にエンジンが唸っているゾ?」
調べたら初代フリードハイブリッドはトヨタみたいに発進がモーターじゃなくてエンジンだそうな。
「発進時が意外とパワー使うのにそれって燃費的にどーなんだよ?」と軽く疑問を抱きながら試乗。

出足はかったるいものの、SOHCのシトロエン・エグザンティアもこんなもんだったな。
とはいえ信号ダッシュの加速はターボ無し軽並みのパワー不足を感じる気がする。
ペダルの感触はまあ普通、ハンドリングはMPV程しっかりはしてない。
つまり、運転していても超絶面白く無い。

途中で嫁に運転手交代、後部座席に乗ると片方(右側)電動ドアじゃない???
でもホンダならではの低重心ミニバン、乗り込みやすくて天井も余裕あり。
座席に腰掛けると嫁のスズキ・アルトワークスの後席よりは上質だがやはりイマイチな座り心地。

過去に走る自由空間と言わんばかりの広さを有したバネットラルゴ、
車体はコロナ並なのにホイールベースはクラウン並みでゆったり乗り心地のエグサンティア、
不格好だが実用的でアメ車並の快適性と優雅な走り誇るビスタアルデオ、
そしてアルファード並のサイズに4人しか快適に乗せる気のない
ミニバンのくせに変に走りを重視したMPVを乗り継いだ我輩には
フリードの必要にして充分であろう過度ではないサイズとアンダーパワーは退屈で窮屈に感じた。

30分程の試乗を終えて我輩と嫁がこのクルマに感じたのは「全てがMPVより残念」。
運動性能、快適性、そして3列目シートのサイズ、全てがイマイチなのだ。
まあ仕方がない、セグメントの違うクルマをハードで比べたらそういう印象、評価になるものだ。

なにより3列目シートの折りたたみが跳ね上げ式でクッソ面倒なのと、
後ろの床下に工具や三角表示板をしまう空間が無いのは残念極まりない。
3列目シートを畳むと2列目の背もたれがリクライニング出来ないのもダメダメだ。

でもそこで「今回はご縁が無かったということで」となるかと言うとそうでもない。
初代フリード、刺さりはしなかったが正直悪くはないというか、
「ぶっちゃけコレで充分なんじゃねーか?」と思ったのである。

ボディカラーが黒という超絶地味さは気に入らないが、
嫁のワークスがそうであるように乗ってしまえば気にはならない。
でも黒はイオンの駐車場に停めた時、クルマをどこに停めたか分からなくなりそうで鬱。

かったるい動力性能も燃費と引き換えと考えれば致し方なかろう。
まあ、コイツは実用車だからと割り切って気にしない事にしよう。
そもそも我輩も50代、シャカリキになって飛ばす歳でもない。
(しかし初代フリードハイブリッドは然程燃費が良くないというレビューを見て愕然)

車内が狭いのはその分ボディがコンパクトである証。
MPVより駐車場を選ばないから色んな場所に躊躇せずに行ける。

10万キロ超えという走行距離は平成初期なら廃車寸前の過走行に思えるが、
平成2桁以降製造のクルマは案外頑丈なので問題無かろう?
我輩のリビドー号は17万キロ走ったという事はジオンはあと6年は戦える!
何より、10万以上走っているのに車内が綺麗なのが素晴らしい。



1番気に入ったのは・・・値段だ。
昨今、軽の中古車でも馬鹿みたいに高額なこのご時世で古い型とはいえ
車検とナビとETC込みで家計に無理のない11パットンというお手頃価格!

これといって欲しいクルマが無いのだから、これも一つの巡り合わせだと言う思いと、
今所有しているリビドー号の不調と低燃費から逃れたい思いが重なり、
我輩はホンダ・フリードハイブリッドを新たなる我が家の輸送機に決めたのであった。



そして別れは突然に。
今週末一ノ瀬さんが忙しいという事で、しごおわでメシも食わずにクルマを取りに行く事に。
暗い中車内に放置プレイしている色んなものを取り出しながら
「フリードには牽引ロープもブースターケーブルも三角表示板も置く場所無いんだよな」
と呟きながら最後の記念撮影をして嫁の運転で宮崎市内へ最後のドライブ。

そしてフリードを受け取り、MPVを一ノ瀬さんに託して、
15年共に過ごした愛車との別れの余韻に浸る事もなく夜も遅いので足早に帰宅。
帰りも嫁が運転しながら「やっぱりMPVの方が全てにおいて良かったね」。
いや多分、燃費はフリードの方がいいゾ。他はともかく。

まあ、嫁は未練があるみたいですが我輩は無事車両更新出来て精神的に安堵。
でも改めて皆んなでクルマ見ながら「このクルマ狭いなー」と不満を漏らしている。

余談だがフリード試乗後夫婦で何か腑に落ちない気分になって帰宅していた状況下で嫁が
「アタシはねぇ、次に買うならシトロエンのミニバンがいいなって思ってたのよ」と言いやがる。

実は我輩も密かにシトロエン・グランドピカソディーゼル購入を検討していたので寝耳に水。
やっぱねぇ、国産車で魅力的なクルマが皆無な昨今、フランス車しか勝たんのよ。
最近意見の合う事が少なくなってた我々夫婦であるが、
まさかこんなところで思考と嗜好が合致するとは思わなんだ。



というわけで初代ホンダフリード、グランドC4ピカソ買うまでの繋ぎで暫く使い倒すとするか。  
Posted by 砥部良軍曹 at 21:31Comments(2)

2025年01月16日

しっかりと聳り立つ固さを求めて

皆さんお元気ですか(井上陽水)。
我輩は3連休最終日にインフルエンザAになっちまいました。
40半ばぐらいから熱が38度線越えるとどうしようもなく軟弱になるのは老化のせいか?

ところで同志諸君、固いプリンはお好きですか(唐突)?
我輩は固いプリンが大好き、ていうか固いプリンしか受け付けません。

昨今流行りのとろーり滑らかなプリンなんて流動食か離乳食だろ?或いはシュークリームの中身。
昔から硬派を旨として生きている我輩には耐え難いのですよ。
(硬派を気取る癖にウィルスにはめっぽう弱いが)

しかし滑らかプリン主流の現代社会において固いプリンは少数派。
時々「昔懐かしい」みたいなフレーズで固めではあるプリンもあるにはありますが、
量産型プリンで我輩一番のお気に入りの森永の焼きプリンと同レベルか、若干弱い。

宮崎で我輩を心の底から満足させる強度を有したプリンは
宮崎市内の「イーナプリン」が作っている「漢プリン」ぐらいしか選択肢はありません。
しかもアレ、1個600円ぐらいと結構な高級品です。
(でも他のプリンの1.5倍ぐらいの量なので法外に高いわけではない)
そしてお値段以上にウチから25kmぐらい離れた場所まで買いに行くのがしんどい。



固いプリンが近くに売って無いなら自分で作るしかない。
「固いプリン」で検索してみたらレシピはいくらでも転がっています。
我輩的にはクルマのプラモデル作るより遥かに楽です。

その際、いくつかレシピを調べて作り比べてみたところ、プリンの固さを決めるファクターが判明しました。

一つは全卵を多めに使う事。
プリンを固くするためにはまず、卵の力が必要なんだとか。
だからなるべくなら大きい卵を使うのがいいとの事。

そしてもう一つ、砂糖は少なめにする事。
砂糖が多いと糖分が凝固の妨げになり固まりにくくなる模様。
ついでに言うと牛乳も少なめにした方が望ましいです。

更に一つ、生クリーム(脂肪分高めのやつ)を加えると濃い乳成分で固くなるんだとか。
安い植物性脂肪の生クリームだとダメみたいですね・・・
(我輩的には料理に使う生クリームは植物性でもいいかなと思いますが、
お菓子作る時は動物性脂肪のを使わないとイマイチな気がするのです)

しかしながら卵はLサイズを使えば固く仕上がりますが、卵の味が強くなってしまいます。
牛乳を少なくしても同様、卵だけ食っている感が否めません。
砂糖を少なくすると固めになりますが、甘味が足りないと味がぼやける印象です。
生クリームを沢山入れると固くなりますが、多過ぎると口当たりがどっしりした感じになり、
プリンらしさが遠野、もとい遠のく感じになります。

上記事項を念頭に置き、卵のサイズ&量、砂糖の質&量、牛乳と生クリームの配分を変えながら、
何度も作りなおす事で我輩が導き出した固さ、味、食感のバランスが良かった配合は以下の通り↓



プリン本体
○卵(Mサイズ)・・・4個
○牛乳・・・300ml
○生クリーム(乳成分高めのもの)・・・100ml
○グラニュー糖・・・90g
○バニラ・・・適量

カラメル
○グラニュー糖・・・大さじ山盛り2〜3杯
○水・・・50mlぐらいだったかな?

砂糖は基本としてグラニュー糖を使うよう指示しておりますが、
上白糖やきび砂糖とかでもおいしく仕上がるので色々使用して好みの味を見つけましょう。
我輩的にはドライラブ用に使っていたきび砂糖が好みの味だった気がします。

バニラはバニラエッセンス、バニラビーンズ、バニラエクストラクトで使う量が異なるので、
何度か作って己自身で適量を見出さなければなりませんのであしからず。
バニラビーンズだと1本でいいみたいです(個人の感想)。

尚、我輩の固いプリンのレシピで写真上部にある長さ20cm高さ5cm幅6cmの容器一杯作れます。



まずは鍋を2つ準備して、片方はカラメル、もう片方で牛乳を温めます。
コンロが1つしかないなら先に牛乳温めましょう。

おっとその前に、オーブンを150℃にセットして予熱しときましょうね。



牛乳を温めるのは砂糖を溶かしたり、バニラビーンズの香りを抽出するためです。
それ以外にも卵との混ざり具合を良くする効果があるみたいです。

鍋に牛乳、砂糖を入れてスプーンでかき混ぜながら弱火で軽く温めます。
ある程度温まったらバニラエクストラクトを入れてアルコールを軽く飛ばします。

バニラエクストラクトとはアルコールにバニラを漬けて抽出したもので、
宮崎では売っているの見た事ありませんがコストコに1800円で置いていました(高い)。
コストコのバニラエクストラクトは薄いので、50mlぐらいブチ込まないと
バーニラバニラバーニラ!バーニラバニラ高収入にならないのが難点。

でもバニラエクストラクトはバニラビーンズよりも割安で扱い易いし、
そもそも我輩お菓子はプリンしか作れないからあまり減らないのね。
興味のある方は多分Amazonで買うのが手っ取り早いと思います。
Amazonにはコストコのより濃い目のがあるので、それを使えばバニラ感が強くなるでしょう。



バニラエクストラクトのアルコールはガチで加熱してガッツリ揮発させなくてもいいです。
どーせプリン焼く時に揮発しています(個人の感想)。
ある程度液面がフツフツしてきたら(沸騰させなくていい)火を止めて生クリームを入れます。



牛乳が冷めるのを待ちながらカラメルを作ります。
鍋に砂糖と水を入れて中火で温めていくと、暫くしたら茶色に変色します。

そしたらヘラでかき混ぜたり、鍋を揺すったりしながら色を落ち着かせます。
固いプリンには苦味のあるカラメルが合うので、焦げ茶色になるまで加熱します。

作り初めの頃ビビって適当に茶色になったところで火を止めて
そのカラメルでプリンを作ったら風味が足りなくて虚しい味になったので、
カラメルはしっかりと加熱して濃い色にした方がいいです。



カラメルの色がいい感じになったら火を止めて、容器に流し込みます。
流し込んだら直ぐに固まるので、手早くやりましょう。
当初この作業がなかなか上手くいかず、何度もやり直しました。



カラメルが出来たら次は卵を混ぜます。
なるべく泡立たないよう、でも白身と黄身が完全に混ざるように混ぜるのが難しい。
ホイッパーをボウルに押し付けるような感じで混ぜればまあ、泡立ちは少なくなります。
正回転364回、逆回転364回ぐらい混ぜればいいんじゃないすかね(適当)?

卵がキレイに混ざったら先程砂糖をブチ込んで温めた牛乳を少しずつ注ぎ、かき混ぜます。
3回ぐらいに分けながら毎回114回、計514回かき混ぜればいい感じになります。

え?114回を3回だと342回じゃないかって?
君のような感のいいガキは嫌いだよ。
余談ですが11月ぐらいから2週1ぐらいでプリン作っているせいか、時々右肘が痛いです。
プリンの作り過ぎで腱鞘炎か、笑えねぇな。



卵と牛乳を混ぜたら目の細かいザルで漉します。
無い場合は近くのホムセンか100均に買いに行きましょう。
漉して漉して漉してしこしこ、しかのこのこのこ虎視眈々、4回ぐらい漉します。

漉しの作業を繰り返すとザルに不純物が溜まるのを目の当たりにして
「ああ、面倒だけどこの作業は重要だな」と思います(小並感)。



シコシコ、もとい漉しが完了したら液体を容器に注ぎます。
その前にヤカンかポットで湯を沸かすのも忘れないでください。



プリン液が入った容器にアルミホイルを被せ、オーブンの天板に置き、
沸かしたお湯を天板に注げるだけ注いで150℃で1時間焼きます。

オーブンの機種や性能によって焼き時間は変わるはずなので、
何度も焼いて適切な温度と時間を導き出す必要があります。

余談ですが我が家はずっとアイリスオーヤマの1万円ぐらいのオーブンを使っています。
焼くだけしか機能がないし、温度や時間の設定もアナログなダイヤル式なので壊れにくいですし、
引っ越しの度に迷わず捨ててまた新しい同じオーブンに買い替えます。
まるで装甲騎兵ボトムズのキリコ・キュービィーみたいですね。



焼き上がったら容器を揺り、焼けているか否かを確認します。
全体的にぷるんぷる〜んしなければ成功です。
固いプリンなので揺すっても微動だにしない。真の漢はこうありたいものだ。
固さ、固さって何だ、振り向かない事さ。
愛って何だ、躊躇わない事さ。

尚、うまく焼けていない場合は真ん中辺りがプルプルするらしいですが、
我輩、今まで焼きが失敗した事がない(米倉涼子)のでよく解りません。



焼き上がったプリンは粗熱が取れたら(具体的には容器を素手で掴めるぐらい冷めたら)、
冷蔵庫にブチ込んで3〜4時間ぐらい冷やしますが、我輩はココで1〜2日寝かせます。
時間を置いて熟成?させる事により、本体の締りが良くなり、更に強度を増すのです(個人の感想)。



でも実際、すぐに食べるよりは暫く置いた方がしっとり感があります。
型から取り出すと周囲が溶岩みたいにボコボコ、でも中はしっかりと身が詰まったプリンの完成です。

(外側にスが入らないようにするには金属製ではなく耐熱の陶磁器やガラスの容器で作る、
かき混ぜる際に出来る泡が静まるまで混ぜた液体を一晩冷蔵庫に待機させる、
焼きの温度を130℃ぐらいに下げて1時間以上焼くとかすれば良いみたいです)



半分に切って盛り付けます。
見てくだされ。この石鹸箱と同サイズぐらいのプリンが雄々しく立つ御姿を!
まるで我輩の精神が形になったようにビンビンに勃っております。



スプーンで掬っても崩壊しない強度。
そしてスプーンの上でも自我を失わない意思の固さ。
生クリーム入れなくてもそこそこ固く、舌触りがつるんとした美味しいプリンが出来ますが、
意思が固めな食感を求めるなら生クリームを入れるべきでしょう。

口当たりは若干もっちりしている。正に漢プリン的な漢らしい食感。
以前生クリームを牛乳と同分量で作った時はもったりと重い食感でしたが、
クリームを減らした事でバランスの良い口当たりになりました。



串に刺しても持ち上げられる程の固さ。
生クリームのおかげか、卵味だけが突起する事なく全ての風味が上手くまとまっている。
苦い中に風味とほんのり甘みのあるカラメルと相まって極上のひとときを与えてくれる。

こうして我輩は遂に、固いプリンの飢えから解放されたのであります。
ただ、己のプリンが旨すぎて店でプリンを買う気が失せてしまったというのが悩みです。

同志諸君、固いプリンはいいゾ〜コレ。  
Posted by 砥部良軍曹 at 08:11Comments(2)物体めし