2017年05月04日

ヒマだったのでSVDを短くしてみた

せっかくゴォルデンウィィク連休に突入したと言うのに、天気は雨。
とうとう天は我を見放しやがった模様。
冷蔵庫には燻製にするための食材が待機しているというのに・・・
仕方がないので予てより検討していた武器の改造をすることにします。

我輩がロシア軍装備でサバゲーする際、
電動ガン禁止戦で多用しているのがA&KのエアコキSVD。
箱出しではスチャラカなシロモノですが手を加えれば
VSR並みとまではいかなくても充分に使える頼もしいやつです。

念願のSVD専用のチェストリグも手に入れたので、
コレを期にそろそろ改修をしてもいいんじゃないかと思いました。
ところで、過去の記事を確認していたら2年ほど前のゴォルデンウィィクも、
我輩は何処にも逝くことが出来ずにドラグノフ弄っていたんですねぇw



さて、上がオリジナルサイズのCYMA 電動ドラグノフ。
下のやつが完成したA&Kドラグノフ砥部良カスタム。
エアコキドラグノフのバレルを15cmぐらいぶった切って
扱いやすいサイズにカスタムと言いたいところですが、
改めて見てみるとノーマルM14とM14SOCOMぐらいの違いしかねぇなこりゃ。

ところで“チューニング”と“カスタム”の違いって何なんでしょうかね?
ざっくり辞書的に言っちゃうとチューニングは“調整”、カスタムは“改造”なんでしょうが、
言葉というものは額面通りに意味を有しているかというとそうでもないもんなんです。

中身の改修がチューニング、外装の改修がカスタムかというとそうでもないし、
パワーを上げる、パワーに追従する改修はチューニングなのか、カスタムなのかとか、
万人が使える改修がチューニングで、限られた人間だけが使えるのがカスタムか、
ソフトの改修がチューニングでハードの改修がカスタムなのか、議論は尽きません。



我輩的には恩紗ちゃんのこの言葉がチューニングとカスタムの違いを
端的かつ適切に表していると思いますね(異論は認めん)。

ま、作った本人が満足する出来栄えなら違いがどーとか関係ないっちゃないんです。
だがしかし、使って直ぐ不具合発生、ぶっ壊れるよーな改修は、
カスタムでもチューニングでもねぇって思うところはあります。



デビューから10年ぐらい経っている上にあまり所有者が少なさそうな
A&K SVDの分解方法を説明しても需要がなさそうなんでババっと分解します。
エアコキであることを考慮してもコイツの分解は非常に楽。
Lレンチのセットがあれば15分ぐらいでバラバラにすることが可能です。



まずはバレルを短くする改修。
アウターバレルをガスチューブから3,4cm残してぶった切り、
フロントサイトとフラッシュハイダーが取り付けられるように
ヤスリで外形を一回り削ってしまいます。

加工のキモはオリジナルのようにフロントサイトが歪まないように
アウターバレルの下を平べったく加工するところ。
そしてガタを少なくするために均等に丸く、ギリギリのサイズで削り込むこと、
少しづつ現物合わせながら削るのでかなり神経を使いますし、時間もかかりました。

そしてアウターが短くなったので、インナーバレルは450mmのものと交換。
(オリジナルは590mm、PSG-1のインナーと同等)



バレルの次はハンドルの掴む部分の延長を実施します。
コッキングレバーに3.5mmのドリルで穴を開けてM4サイズのネジ山を切り、
ソコにホームセンターで購入したL字の金具を取り付けてみました。

オリジナルだと遠くて掴みにくいコッキングレバーが
10cm程手前に来るので素早い次弾装填が可能になります。
見た目的には「う~ん?」な感じですが使いやすいから仕方ないね。



ココからは以前から手を付けている箇所の紹介。
A&Kのエアガン全般に言える難点がチャンバーの形状。
A&K SVDはチャンバーパッキンがマルイ電動ガンのものと同等なのが救いなのですが
押しゴムが独特で、調整はイモネジの締め具合でというのが悩みどころ。

オリジナルのブツは透明のゴムチューブなのですが、
コイツが耐久性の無さと安定性の無さで悪評高い逸品。
耐久性と安定したホップ性能を求めるために
マルイ電動ガンのピストンOリングをぶった切ってぶち込みます。

ホップの調整がイモネジなのでビシっと決まる弾道を叩き出すのは困難ですが、
ココを入れ替えるだけでも大分マシな飛び方になるので侮れません。



次はインナーバレルの歪み止め改修。
このチャンバー、バレルの歪み止めの出っ張りがチャンバーと合っていないんです。
だから指で指している部分の切り溝を削ってキレイにハマるようにします。



トリガーアッセンブリーはトリガープルの調整をする余地もないようですし、
ノーマル状態でもそんなに切れが悪いというものでもないので、
シアが削れてコッキング出来なくなるまでは特に弄る部分はないでしょう。

ただ、トリガー自体にガタというか遊びがあるので、
トリガーガードを固定しているネジを3mm程長いものに交換します。
コレでトリガーの遊びが少しだけ軽減されます。
あまり長いネジを突っ込むとトリガーが引けなくなるので注意。

余談ですがA&K SVDはマガジンキャッチのテンションが緩く、
マガジンがブッシュとかに引っかかっただけで脱落するので、
マガジンキャッチのスプリングをマルイAK47のものと交換しました。



精度を求められるスナイパーライフル(厳密に言うとドラグノフは狙撃銃ではなく、
射撃の腕が良い兵士に持たせる遠距離攻撃用の武器なのだが)は
こまめにチャンバーパッキンやホップパッキンの状態を確認しとくべきでしょう。
幸いにもA&K SVDはバレル&チャンバーのアッセンブリーの分解が容易です。

バレル交換、チャンバーパッキン交換が完了したところで組み立て開始。
勿論、イモネジはオリジナルからホムセンのものへと交換。



バレルの組み立てが終わったら機関部の組み立て。
デッキカバーリリーズレバーを写真の位置に合わせ、
チャージングハンドルブロック&シリンダーをフレーム後端から差し込み、
スライドさせればすんなり収まります。



トリガーアッセンブリーをフレームに取り付ける際、
セレクターレバーは写真の位置、上に上げましょう。
じゃないとセレクターの裏側が干渉してハマりません。

トリガーアッセンブリーをフレームに差し込み、
セレクターレバーを戻しながら内側の噛合せを合わせて
前方の固定ピンを差し込めばおk。



次にピストンをシリンダーに突っ込み、
メインスプリング、スプリングガイドアッセンブリーを取り付けます。
電動ガンやボルトアクションと違ってデッキカバーを開けるだけで
スプリングの交換が容易なのもA&K SVDの利点。

スプリングは電動ガン用の不等ピッチで長めのものが相性がよろしい感じ。
KMの0.98Jスプリングを組み込むと適正ホップで初速88m/sぐらいになりました。
中華電動ガンの太くて短いスプリングを入れると95m/sぐらいの初速を
すんなりと叩き出せはしますがコッキングがスムーズじゃなくなるのが難点。



デッキカバーの取り外し付けする時の
デッキカバーリリーズレバーの位置はココ。



後はアウターバレルアッセンブリーをフレームに取り付けて・・・



ハンドガードを取り付けてハンドガード前方を固定する
部品の根本のイモネジを締めれば完成!



全長が短くなったのとは言っても1mぐらいは余裕であるので、
明らかに取り回しが良くなった感は薄いのですが
ネットで探してみたところインナーバレル短くする人は居ても
ショートバレル化したドラグノフ作った人はソコまで存在しないようなので
我輩オリジナルカスタムとしての存在感はアリアリだという事にしときましょう。


ただ、コイツの名称を短いSVDという事で“SVDS”としようと思ったのですが、
SVDSは実銃に折りたたみストックのハイダーが小さいやつが存在しているので、
我輩の個体は果たして何という名前で呼べばいいのか、目下の悩みどころ。
騎兵銃でもないのに“SVDカービン”と呼ぶのも何か可笑しいですしね。

追記:ピーマン職人殿の案により、コイツの名称はSVD EBRにしました。

あとね、A&KのSVDのを運用するにあたって一番の悩みどころは
予備マガジンがなかなか手に入らないんですよ。
折角マガジンポーチを手に入れたのに、マガジンがないんじゃあどーしようもねぇ。
因みに我輩のエアコキSVDは販売してすぐに仕入れたので、
マガジンが多弾数のプラスチックなんだよコレが。  

Posted by 砥部良軍曹 at 10:47Comments(2)エアソフトガン