2017年06月06日

暑い夏の季節をベトコン装備で戦え!

6月から宮崎は猛暑の季節に突入です。
ていうか5月中盤ぐらいからTシャツじゃないと暑くて仕方がないんすけど。
となるとサバゲーするにしてもいつもの長袖戦闘服じゃ熱が篭って死にそう。
青森ならまだまだ適度に涼しくて気持ちいい感じなのにね。
気温が高い事のメリットなんてガスガンが快調に動くぐらいしかねぇだろ?



そこで我輩的にはこれからの季節、ベトコン装備の出番!
ベトコンというのは“南ベトナム解放民族戦線”という解放軍ゲリラの事で
“越南共産(ベトナムコンサン)”を略した名称です。
まあ要するに当時南北に別れたベトナムの南側に居る連中で、
アメリカに反する輩が集まって出来た非正規の戦闘軍団っつーことですね。



ベトコンはゲリラなので戦闘服なんてぇご立派な物はあまり着用しておらず、
もっぱら私服である農民服を着用して戦闘に参加しておりました。
この農民服が寝間着みたいなので“ブラックパジャマ”と呼ばれているそうな。
でもさ、英語で寝間着はパジャマじゃなくてナイトウェアじゃなかったっけ?

しかし、コレが戦闘向きな服かと言われると正直な話、微妙。
綿製の余裕あるゆったりとした作り(ていうかブカブカ)の
この作業服は風通しは良く着心地は悪くないのですが、
いかんせん真っ黒なんで戦場では結構目立つんですねぇ。
フィット感に乏しいので動きやすいかというとそうでもないし。

しかしベトナムの勇敢な無名戦士たちはコイツを羽織って、
物量で迫る米軍に勇猛果敢に立ち向かっていたんですよねぇ。

そう思うとコイツを羽織って戦うことに何の疑問も感じません(迫真)。



我輩が初めて仕入れたブラックパジャマは15年ぐらい前に購入したもの。
お値段は多分上下で5000円ぐらいだったと記憶。入手先は失念。

結構しっかりとした生地&縫製で長い年月を我輩の下で生き抜いてきたんですが、
流石に経年変化の波には耐えきれなかったのか、
それとも15年を経てサイズアップした我輩の身体についていけなかったのか(多分後者)、
戦闘中にバリバリと豪快な音を立てて股間部分が破れてしまいましたwww
帰宅後各部を見てみると生地は結構劣化していたし、縫い目もボロくなっていましたね。



んで、コレが新しく購入したベトコンブラックパジャマ。
購入先はサムズミリタリ屋、服上下と帽子までついてお値段は6480円。
以前のものと比べると袖が細めで窮屈ではありますが、
全体的にはゆったり目な作りなので過激な動きにも耐えられそうです。

上着はポケット「のようなもの」が付属していますが、
ココになんかブチ込んだら戦闘中にどっかに無くなりそう、飾りと考えるべし。



何故か前に申し訳程度に付いているポケットが謎。
ズボンはストレートで裾の絞りなんてぇのもありません。
腰はコレまた作りが荒い紐のようなもので締めるのですが、
コレが案外手間なのでゴム紐入れる&別で滑りの良い紐入れるのが得策。

我輩の腹回りに合わせてLサイズを注文したらズボンが長かったんで、
嫁に頼んで裾上げしてもらったんですが嫁曰く「左右でズボンの太さが違う」だって。
ていうかコレ、腹回り90cmの我輩でもMサイズでよかったんじゃね?

以前所有していたものと比べると生地が薄めで縫製も適当ですが、
こういう風合いの服を他に探そうとしてもなかなか見つからないんですよね。
代用するとしたら黒系のファティーグみたいなのを仕入れて、
ポケットを取り払うとかするしかないでしょう。



実はサムズミリタリ屋で購入する前にヤフオクで購入したものもあるんですが、
コイツは上下の色合いは違うわ、所々糸がハミ毛しているわ、
生地が結構薄手のペラペラで乳首が透けて見えそうなシロモノでした。

いや別に乳首ぐらいならいくらでも見せてやるよ(震え声)なんですが、
キティちゃんのトランクスの柄が透けて見えるのはどーかなと思い、
サムズミリタリ屋で新たに買い直したという経緯。

ただ、ヤフオクで5800円ぐらいで仕入れたコイツには、
服上下と帽子の他にスカーフが付属していたのでコレは少しお得だったかな?
スカーフだけ頂いてあとはヤフオクに放流だな。
キレイな女性でベトコンやりたいって人がいるならタダで譲りますがw

ところでベトコン装備をするに辺り、一番の難点がフットウェア。
ベトコンって大抵、裸足なんですよね。裸足でサバゲーは流石に辛い。

とはいえ、当時の屈強なベトコンも同じ気持ちだったんでしょうかね、
ホーチミンサンダルという廃タイヤで作られたサンダルを履いている者も居るんですが、
以前は結構アジア雑貨屋とかで入手できたホーチミンサンダル、
最近は何処にも置いていないんですねコレが。

ネットで何でも手に入る時代だと思っていたのに、なかなかうまくイカねぇ。

以前の我輩はベトコン装備の時はホーチミンサンダルを履いており、
周囲から「大丈夫かい?」と心配されることもしばしばでしたが、
サバゲーで酷使すると当然、サンダルはすぐに破壊してしまう有様。
まあでもね、サンダルだと指とか爪にダメージ激しいし、結構危険よ。



今では似たよーなサンダルすらも入手できないご時世なので
人民解放軍の緑色のズック(購入当時800円、現在は1500円ぐらい)を使うことにしました。
ベトコンが実際コイツを履いていたかどーかは不明ですが、
それっぽい雰囲気は醸し出せるものだと思います。

しかしコイツも作り的には裸足よりは幾分かマシというレベルの靴底。
そのまま履くとダイレクトに地面の凸凹を捉えて足の裏に刺激が走るので、
靴の定価より高い2000円のインナーを購入してブチ込んでおります。

以前は中田商店系列の店の入り口でバケツにブチ込まれて
捨て値で販売されていた人民解放軍ズックですが、
最近では入手困難になっており、価格も高騰しております。

しかも25cm以下のサイズは絶望的に見つかりません。

代用品として似たよーな風合いのキャンバスブーツを
緑や黒のスプレーで着色して使用するというのもありかもしれません。
或いはぶっ頃した米軍から奪い取ったという設定でジャングルブーツを履くとか。
ま、リアルに拘ってホーチミンサンダル手に入れて装着してサバゲーに挑み、
足の爪を破壊するよりは手頃な靴でお茶を濁すのが無難です。



ヘッドギアはブラックパジャマに付属している黒いブッシュハットでいいでしょう。
だがしかし、やっぱベトコンと言えばあの笠地蔵みたいな笠ですよね?
でもね、あの傘(ノンラーと言うらしい)って女性や老人が被るものらしいです。
尚、ノンラーは竹ではなくラタニアの木の葉で作られたものだそうな。

首に巻くスカーフは何という物なのかよく解らんのですが、
あれば雰囲気が増すでしょうし、首周りの日焼け防止or弾除けになるかな。



ベトコン=笠というイメージはナム戦映画で
ベトコンらしさを表現するための手法の一つだったようで、
当時実際にアレをかぶって戦闘していたわけではなかった模様。

ま~確かに我輩も傘被ってベトコンしていましたがね、
アレ、面白いぐらいに目立つみたいなんでボコボコ撃たれましたねぇ。



さて、服、靴、帽子と身体を覆うものを揃えたら次は武器。
いや、大抵はベトコン的な旧共産圏とかの武器が手元にあって、
ソコからベトコンに流れてしまうのが正しい流れなのかもしれませんが?

ベトコンと言えば素人的にはAK47というイメージが強いですが、 
実はロシア製AKよりも中国製の56式が多く使われていた模様。
写真のおねーさんもスパイクバヨネットが特徴的な56式持っています。

でも現在唯一存在しているリアルソードの56式は作りは大変よろしいのですが、
お値段の方も大変よろしいので我輩にはなかなか手が出せません。
しかも再販されても流通数が少ないのでココはAK47でお茶を濁しましょう。
マルイでも良し、CYMAでも良し。でもLCTの削りだしフレームはもっと欲しい。

ベトナム戦争後期なら時代的にAKMやRPKがあってもおかしくない気がしますが、
(AKMの旧ソ連での採用は1960年代、RPKはその少し後)
旧ソ連に自国の新型武器を提供する余裕が微レ存でもあったかどーかは不明。
正規軍なら少しは出回っていた可能性も否定できませんがね。

我輩的には旧ソ連の小火器はAK74以前のものなら使用可能だというのが見解。
PKMとかRPD(お値段高いけど)も使っちゃっていいんじゃないですか(適当)。
但しストックは木スト、黒いプラストックは言語道断。



我輩がベトコン装備でサバゲーする時に一番愛用しているのはPPSh41。
コレぐらい古い武器の方がベトコンのイメージには合っている気がします。
そしてドラムマガジンよりもバナナマガジン。
何故かって?バナナの方が当時のベトナムでも生産できそうでしょ?

S&TのPPShならたまに再販されているようなので、56式より入手は簡単です。
ストックがプラでもいいというのならスノーウルフという選択肢もアリますね。

難点は予備マガジンをどうやって持ち歩くか?
旧ソ連のバナナマガジン用マグポーチはヤフオクでたまに見かけるので、
それを使うのが最良かつ唯一の手段でしょう。



でも案外現実的なのは米軍から鹵獲したという設定でM16を使用する。
マルイのM16ヴェトナムなら時々出回っているようなので入手が容易です。
但し、マルイのM16ベトナムはフレームが弱く破壊の恐れが有るのが難点。
我輩は過去にプラフレームのM16orM4を4丁破壊しております。

G&PのM16は結構入手しやすいみたいですが、
G&Pはフレームやメカボックスに難点があるという話をちらほら聞きます。
安価且つメタルで安心なのはJGのM16でしょうかね?
コンパクトなXM177とか手に入れば言うことなしですよね?



M1カービンは銃本体も一般的な小火器と比べると軽く、
射撃時の反動も軽いのでベトコンに愛用されたとか?
マルシンのCo2使うM1カービン、電動ガン禁止戦用に欲しいんですけど。

他にもM3グリースガン、トンプソン、BARとかいったような、
米軍の旧式の武器はナム戦初期には米軍も使っていましたし、
ベトコンも鹵獲品として使っていた可能性があるので、
下手に東側の武器を使うよりはそこら辺を使うのがリアルかもしれません。

他にもモーゼルkar98kやMP40等のナチスドイツの小火器、
モシン・ナガンとかもベトコン装備の武器として適しているはずですが、
あまり一般的とはいい難い気がしなくもありません。
中華メーカーのどこかがSKSカービン、エアコキでも電動でもガスでもいいから、
早く出してくれないかと心待ちにしているのは我輩だけだろうから多分出ないな。



余談ですがベトナムは独立以前、フランスの植民地だったんで、
当時フランス軍が採用していたMAT49というサブマシンガンも多く使われていた模様。
むかーしコイツの電動ガン(高級品)ありましたけど、
見なくなって相当な年月が経っているからもう手に入らねぇんだろうなぁ。

あと、ゲリラはハンドガンなんてぇ射程短く弾数少ない武器は持たないのが相場ですが、
ハンドガン戦でどーしても必要に迫られる場合があるでしょう。
買うとしたらKSCのトカレフか、マルイのM1911ガバメントの二択でしょうか?
70年代以前のハンドガンならまあ、問題はないと思いますよ。
(でも選択肢は殆ど皆無に近いんですがね)

我輩は中国から流れてきたという脳内設定で
マルシンのモーゼルM712を主に使用しております。



装具は56式小銃用の弾帯、所謂チェストリグがあればそれっぽくなります。
ベルトとポーチだけが好みならロシア軍のベルトよりは
米軍のコットン製ピストルベルトを仕入れたほうが使いやすく、手に入りやすいでしょう。

PPSh41を使いたいというのならマガジンポーチは別に仕入れることになります。
ドラムマガジン、バナナマガジン共にヤフオクとかでレプリカが出回っているので、
それを仕入れてベルトに通してぶら下げましょう。
安っぽい雰囲気の布製のバッグとかあればそれでもいいかも?

M16を使う場合はコットン製のマガジンポーチを買えば問題なし。
ナム戦当時のブツを販売している店ならベルトとかも売っているはずです。
しかし、10年ぐらい前からナム戦装備は価格高騰している気がする・・・


とはいえ、武器はともかく、服と帽子は上手くすれば6000円ぐらいで入手可能。
靴も多少探しはするでしょうが、そこまで金を掛ける必要が無し。
装備はとりあえず56式弾帯仕入れとけばサマになる。
そして、もっと凝ったものを、もっと捻りをと考察していると、
段々深みにハマり、その魅力の虜になる(はず)。

安上がりで涼しくて個性的なベトコン装備、黒いから目立つけど、
南国宮崎ではもう少し流行ってもいいような気がせんでもないんですがねぇ?

「黒は太陽光を吸収するから暑い」という意見は黙殺する。
「手袋は付けられないんでしょ、じゃあ無理」という意見は仕方がないかなぁ。

ただ、この手のヒストリカル系装備は個性を追求したい程度の気持ちで
ホイホイ手を出してしまうとマニアックなひねくれ者にケチを付けられる恐れもある。
やはりベトコン装備は諸刃の剣、
素人にはオススメできない?

でもねぇ、我輩的には解放戦線同志、欲しいんですがね。多少はね。  

Posted by 砥部良軍曹 at 21:21Comments(3)サバゲー道具