2017年10月11日

西都牛のTボーンステーキで胸焼けする

本日我輩は、日曜日に出勤した分の代休。
我が家がこよなく愛する西都のAコープが
リニューアルオープンしやがったので
買い物に出掛けました。
新装開店という響きに誘われるのはパチンカスだけではないのですよ。



そしたらねぇ、牛肉置いている一角に、
西都牛のTボーンステーキがあったんですよ!
赤身が多いアメリカンビーフじゃなくて、
白い部分が面積の大半を占めるジャパニーズビーフ!
「すっげえ白くなってる、はっきりわかんだね」

共産主義者の回し者のCOOPじゃこんなすごい肉売っていませんぜ!
農協の回し者のA-COOPだからこそ扱えるこの素敵な肉(確信)!

ていうか、骨付きの牛肉は骨の切りカスが良くねぇってことで、
(少し前までよく耳にしましたよね、肉骨粉とかいう言葉)
販売しちゃいけないというのが我輩的定説だったんですが、
何時ぐらいからその辺の規制緩和されたんでしょうかねぇ?

ところでこのステーキ肉、100g1380円。そしてこの肉の重さは530g。
1380円ってこないだ買った伊勢海老より高いやんけ!
ていうか1380という数字から連想するものって、
ハーレー・ダビッドソンのVツインの排気量?


このTボーンステーキ、税込みで7500円ぐらいだったんですが、
リニューアルオープン価格で4割引きだったんですね。
という事はこのデカい肉が5000円ぐらいで買えるという驚愕。



もうね、我輩マジでこう思いましたよ。
そして嫁もそういう気分だったみたいなんで、
んじゃあこれは買うしかねぇだろということでカゴにブチ込んだら
隣りにいたおばちゃんが「え?ソレ買うの?」って驚嘆していましたねぇ。



普段滅多にお目にかかれない国産牛のTボーンステーキ、
これは我輩が焼くしかありません。
とりあえず端っこの脂身部分を切り取り、
ガンガン加熱したフライパンで焼いて脂を出してやります。

ステーキを焼く時は普通の油で焼くよりも、
牛脂で焼いたほうが雑味がなくて旨いんですよ。



そして脂身が出まくってフライパンから煙が立ち上がったところに
ステーキ肉を投入すると「ジュワッ!」と肉の焼ける心地よい音が響きます。
まあそんな事よりも「肉がデカ過ぎてフライパンに入りきれん(困惑)」

ヒョットしたらAコープで「ソレ買うの?」と言ったおばちゃんの心境は
「そんなデカい肉を焼けるフライパンが家に有るの?」と言いたかったんじゃなかろうか?

そしてここら辺りで我輩、重要な事態に気が付きます。
「この肉、Tボーンステーキじゃねぇ!」
いや別によく見なくても解ってはいたんですがね、
Tボーンの骨の欠片は一応付いているけど、
ヒレとサーロインの分かれ目部分に骨がないんすよ。
ま、ヒレとサーロイン、両方の肉がついているから良しとしましょう。



我輩がステーキを焼く時によく使うスキレットの利点は、
鉄で出来ているので肉を入れても温度変化が少ないこと。

よーするに蓄熱に優れているということですね。
だから肉を焼いて1分程度でこれぐらいキレイな焼け色が付きました。
同志諸君、美味いステーキ食いたいならスキレットを買え(迫真)!



しかしフライパンの焼きの良さに感激しているのもつかの間、
新たなる脅威に気がつくのです。
「何だこの汁は!脂か?肉汁か?!」
もうね、フライパンの中は肉焼いているというよりは、
肉の脂で揚げ焼きにしちゃってんじゃねぇかって状態です。

でもね、フランス料理で肉焼いている時にね、
出てきた脂をスプーンで掬ってかけながら焼いているでしょ?
だからこうなってしまったらフライパンを揺すりながら
「いいよ!来いよ!肉にかけて肉に!」って感じでいいんじゃねぇかと。



こういう豪快な肉を一度取り出してアルミホイルで包んで
どうこうするなんてぇのは愚の骨頂、ていうかせせこましくて好かん。
そのままフライパンごと食卓に持っていきますよ。
とにかく焼けときゃ旨いんだよ、こういう肉はよぉ!

そして「うわー、凄い(小並感)」と騒ぐ嫁とクソガキ共の前で
包丁でザクザク切りながら「食べて、どうぞ」。
イヤでも確かに、これ「デカスギィ!」としか言えねぇな。



とは言っても肉の厚みは1,5cmぐらいなんで、
迫力があるかというと案外そうでもない。
でも焼き加減はバッチリレア、ここら辺はカンと経験がモノを言う。

まずは何も付けずに頂くと、口の中には脂がジュワッと溢れ、
「これもう(肉食ってんのか脂食ってんのか)わかんねぇな」な状態。
いや間違いなくこれはステーキだけに「うん、おいしい!」ですよ。
でもやっぱり我輩には年齢的に脂がキツイ。



ヒレの部分、少し焼きすぎたかな?ミディアムぐらいの焼き加減。
それでも柔らかくてふわっとしていて、脂身が少なくて美味しい。
しかし宮崎のスーパーで宮崎牛のヒレステーキ肉を
置いているのをあんまり見たことがない。大抵はサーロイン。

肉のソースとしてワサビ醤油とポン酢を用意したところ、
脂身を軽減してさっぱりさせるポン酢がベストマッチング!
ワサビ醤油は醤油の味が濃すぎてイマイチでした。
やはり「脂身の多い宮崎の牛肉にステーキソースは合わない」。

肉の大半はクソガキ共が喰らい、我輩は数切れ食っただけでギブアップ。
しかし最終的に2切れが残ったので息子に食わせようとしたところ、
「こっちの事情も考えてよ(棒読み)」と言いながら試合を放棄しやがりました。
娘は「アタシは明日から修学旅行だから」と謎の言い訳をしながら離脱。

過去に同期のゴリラが良く「やっぱ宮崎牛はA5ランクだよな(ドヤ顔)!」と
のたまっていましたが我輩はこんな白い肉、沢山食えねぇ。
イヤ、高い肉だから沢山食う必要はないのか?
我輩はビジランティよりスカイホークぐらいでいいです。
(何言ってんのか解かんねぇだろ?解る人直ちに挙手!)

若い頃は白い部分(脂身ね)の面積が多い肉に憧れていましたが、
久しぶりにこういう肉を食うと、もう我輩若くねぇんだなって思ったね。
ていうかこういう肉って、肉なのか脂なのかどっちなんだよ!

以前青森に居た頃、Tボーンステーキ食ってその旨さに開眼して、
「どっか国産牛のTボーンステーキ売ってないかなぁ」
ネット通販探してみたけど何処にもなくてがっかりしていたんです。
(一応買えないことはないけど、予約販売でしかもお高い)

でも今回、宮崎牛のTボーンステーキ肉を見つけて
「念願のォォォォ!国産ビーフTボーーーン!」と心躍りましたがね
結局、Tボーンはアメリカンビーフが旨いということで。  

Posted by 砥部良軍曹 at 21:35Comments(0)買い物めし