2017年12月10日

旧車の祭典 カーフェスタ宮崎in都農2017

ハイ、ガルパンは三沢に居た頃DVDで1話~4話までしか見ていなかったのに
しまむらでガルパンTシャツやらパーカーを買ってシレッと着用して
戦車好きを気取っていた砥部良軍曹でございます。

しかし、黒のカリスマ蝶野さんが「ガルパンはいいぞ」とおっしゃるので、
BS11で放送されていたガールズアンドパンツァーを録画して見たところ、
「うん、確かにガルパンはいい(断言)」
ミリタリーモノの漫画としてではなく、学園モノの漫画としてよく出来ている!

さて、本日青島太平洋マラソンを走った皆様、お疲れ様でした(棒読み&鼻ホジ)。
しかし我輩は人が走るのより、クルマの走りに興味がある人間。
というわけで我輩は本日都農ワイナリーにて開催されていた
“旧車の祭典 CAR FESTA MIYAZAKI in TSUNO”に逝ってきました。

本当はこのイベント、10月29日に実施されるはずだったらしいですが、
台風の影響で本日まで伸びてしまったのだとか。

10月後半と言えば我輩は研修で浜松に居た頃だったので、
台風が来てくれて延期になってくれたがために
我輩はこのイベントを拝める事と相成ったのですね。
台風バンザイ!天は我輩に味方した!

本日の我輩は夜勤明けだったんですが、
旧車イベントに行くとなると疲れたとか逝ってらんねぇ。
しかしウキウキしながら仕事場から帰宅すると
嫁が「頭が痛い」と我輩の出鼻を挫くよーな発言をしやがるのです。
我輩もうね、なんでこういう大事な時に体調崩してんのかとキレそうになりましたよ。

しかしココで嫁の機嫌を損ねるのは過去の経験からよろしくないと判断。
嫁が「肩がものすごく痛い」と言うので肩をガンガン揉んでやり、
「じゃけん昼行きましょうね~」とか言いながら
嫁の体調が回復するまでしばらく待ってやりましたよ。



結局イベント会場に足を踏み入れたのは昼12時過ぎ。
さっきまで晴天だった空は少しどんよりとしてやがります。
そう、朝の天気予報では午前中は平野部は晴れだけど、
山沿いは昼ぐらいから雨という予報だったのでそれが接近してんのね。

しかし駐車場にクルマをブチ込むと目の前には
展示車両ではない、来場者の旧車が駐車されていて、
まずそっちの方に目がイッてしまって我輩テンション上がりまくりです。



浮かれすぎて背後からスカルガンナー氏と樽職人に
狙われていたことすら気が付かなかったぐらいでした。
ま、注意深い息子が「志村後ろ!」と注意を促してくれたんで、
2人の獣にケツマンを奪われる憂き目に遭うことはなかったんですがね。



旧車の祭典の名の通り、基本クルマ好きが集まるお祭りなので、
旧車乗りだけでなくこういう浮かれたクルマもご来場。
ううむ、やはり我輩もリビドー号を思い切ってガルパン仕様にするべきだったか?
しかし我輩の今の職場は痛車禁止なんですなぁ。



でも確か、イタ車はおkだったはず。アルファロメオ欲しい。
しかし最近のアルファは結構普通の人が普通に買って
普通に乗ってもいいような気がするクルマになり下がりましたねぇ。

昔の日本人には敷居が高すぎるアルファロメオが懐かしい我輩、
アルファロメオジュリエッタスパイダーなんてぇレア車が目の前に現れた日にゃあ
もうね、「見たけりゃ見せてやるよ(気温が寒くて震え声)」と言われなくても見ますわ。
嫁やクソガキ的には「なんで見る必要なんかあるんですか?」な気分なんでしょうが。



さて、駐車場をグルっと廻って見学者の旧車を眺めたのち、
展示車両が並べてある場所に入るとまず一番手前で
オートザム・AZ-1が自慢のガルウィングドアを広げてお待ちかね。
以前ウチの職場に居た後輩のヨコビッチが乗っていたので、
1回運転したことがありますがコレ、クッソ乗りにくいクルマなのね。

そーいや川南?都農?の10号線沿いに青いAZ-1が
半分朽ち果てた状態で放置プレイされているんですが、
アレが気になって仕方がないというか、欲しい。
仕入れて名車再生のエド・チャイナみたいに修理してぇ。売らないけど。



旧車イベントで我輩が魅力を感じる車両、ソレは小型のオープンカー。
ホンダのS600は特に惹かれるクルマですね。
このデザインと佇まいがクラシックで、尚且つ刺激的。
最近出たS660なんかはちょっと背伸びした感があるけど、
コイツは無理していない自由な感じが凄く(・∀・)イイ!!。



このS600の古典的なインストゥルメントパネル、たまらん(小並感)。
こういうシンプルさって今のクルマに無いから新鮮かつ魅力的に見えるけど、
今の御時世、一般的には受け入れられないんだろうなぁ。
とりあえずナビ何処に付ければいいんだろうかって考えちゃう。



相変わらず三菱車両は参加数が少ない!
今回もギャランクーペFTOしか居なかった!
ギャランGTOとかギャランΛやランタボと比べると野暮ったいし、
動力性能的にも光るものがあるとは言い難いけど、
何かかまってあげたくなる不思議な存在感の旧車ですね。

しかしねぇ、やっぱ三菱車って永く乗り続けるには不安なクルマなのかなぁ?
社会人なりたての頃父上に「オレ、スタリオン買おうと思うんだ」と言ったら
「悪いことは言わん、三菱のスポーツカーは止めとけ」と言われて以来、
三菱車だけは食指が動かないし、デリカD5も買おうという気がしない砥部良軍曹です。



ああ、コイツももう旧車の分類に入るんだなぁ。
ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム。
よく一般的に「トランザム」と略されますが正しくは「ファイヤーバード」が車名で、
トランザムというグレード名(一番パワーがあるグレード)です。


我輩と近い世代の方々には“ナイト2000”のベース車両として有名な
ファイヤーバード・トランザムという事でコイツのフロントには
例の赤くチカチカ光るアレが付いています。
そして写真にはありませんが、ステアリングもKITTのアレ(車検通るのか?)。
でもナイトライダーに憧れた世代的には羨ましいクルマですな。



旧車イベントに並ぶ車両の大半はハコスカとS30フェアレディZ。
しかし今回ハコスカは大量に居ましたがZはこのS130フェアレディZだけでした。
ま、我輩はS30より130の方が好きだからいいんですがね。
速そうな感じとゴージャスな感じが一緒くたになっているところが好き。



カマロとファイヤーバードの2ショットってなかなか珍しい。
このボンネットに描かれたファイヤーバードに
ワクワク感を覚えた人は間違いなくおっさん。

70年代のアメ車と言えば、無駄にデカいボディと排気量が魅力であり、
その無駄な部分が日本国内で所有するにあたって厳しい部分。
ところで何でアメ車ってボディデカいのに、車内狭いんだろうかねぇ?



でも我輩、アメ車って好きなんだなぁ。
無駄とか迫力がどーとか排気量とかじゃなくて、
アメ車ならではの独特のおおらかな佇まいが好き。
シボレー・カマロのコンバーチブルなんかマジで買おうかと思っていましたしね。
だって漢(おとこ)だったらオープンカー、一度は所有したいと思いませんか?

ただ、オートマなのと5000ccの排気量の割に180しか無い馬力、
大人が座れなくはないけどやっぱり狭い後席、そして狭いトランク。
コレでサバゲーに逝くのは大変だろうなぁと思って買わなかったんですが、
改めてコイツを見たら今更ながらコレ買っときゃよかったなぁと思いましたね。



ハコスカは石投げれば当たるぐらい来ているのに、
ケンメリのスカイラインは案外少数派。

特にGT-Rは生産台数が197台しかないから、
ココにあるやつも本当にGT-Rなのか疑わしいところですが、
40年ぐらい前の車がココに居るということ自体が
奇跡的な話であると考えると真偽なんてどーでもいいのかな。



さて、旧車イベントでスバル車というと大抵スバル360が一般的で、
サンバーの方が多いなんて宮崎のイベントぐらいじゃねぇかって思うんですが、
今回は初代スバル・レックスが来ていてすげぇ懐かしい。
とはいえ、昔コイツをよく見かけたかというと覚えがない。

ところでレックスっててっきりFFかFRだと思っていたんですが、
この型のレックスはまだリアエンジンだったんですね。知らんかった。



芝生エリアから上のVIP車両スペース?に移動すると、
以前個々のイベントに来た時はココにプルマンがあったはずですが、
今回はエンジン付きチャリンコが置いていてドン引き。コレ・・・動くのか?



そしてエンジン付きチャリの横にはくろがねの3輪トラック(正式名称不明)!
コイツに似たやつは湯布院の九州自動車博物館で見たことがあるけど、
実際に動くのを見たのは初めてですわ!



この3輪トラック、クルマじゃなくてオートバイなんですね。
3輪オートトラックと呼べばいいのか?
だからギアチェンジもペダル式、リバースギアも付いていた。
そして一人乗りかと思いきや、左側に補助席みたいなのが付属。
もうね、完全に我輩の知識の範疇にない異次元の乗り物。



イギリス車はこの手のイベントで結構多数派だけど、大半はミニorロータス。
ローバー・P5の4ドアクーペなんてぇマニアックなのはなかなかお目にかかれません。
ロングホイールベースのボディとウッドパネル&レザーの内装が優雅。
解る人にしか解らない独特の世界観と趣味性を持ったサルーン。
確かコレ、若かりし頃のエリザベス女王の愛車だったはずよ?



でもやっぱ、イベントに来るイギリスの旧車と言えばロータスですな。
特にこのロータス・ヨーロッパ・スペシャル
ライトウェイトスポーツカーの代名詞であり、代表格。

しっかしいつ見てもペッタンコなクルマだなぁ。
とても人が運転するって前提で設計されているとは思えません。
隣にヨーロッパの現代版、エリーゼが居ますがソレ以上の存在感or異次元感。



ケーターハム乗りからは馬鹿にされるという逸話もあるバーキン7
南アフリカ製ケーターハム・スーパー7ですな。
勘違いしている方も居られるようですがコレは走りだけを追求したクルマではなく、
レースのためのクルマを公道で走れるようにしたクルマ。


だから当然、走る機能以外は全く備えられていないし、
ヘタしたら助手席や屋根ですらオマケのよ~なもん。
余談ですがこの後、天候が悪くなるかなーな感じになると、
ココに並べられていたケーターハム軍団はさっそうと爆音立てて去っていきました。
ま、雨が降るとこーいうクルマは大変だから、多少はね。



この手のイベントでは自分の愛車を売りに出している人もたまに居ます。
外国の旧車イベントなんかはそっちの意味合いの方が強いらしいです。

んでもってこのフォルクスワーゲンタイプ2のバスも
お値段交渉次第で売りに出されていたんですが、
現時点でのフォルクスワーゲンのバスの相場ってどんぐらいなんでしょ?
コイツはボディの状態も良かったんで結構いい値段がしそうです。



フォルクスワーゲンタイプ1、所謂ビートルは、
昔アレほど見かけたはずなのに絶滅危惧種。
1941年から生産され、1978年に本国生産終了したけど、
ブラジルやメキシコで2003年まで作られていたはずなのに何処に逝ったのやら?

元ガソリンスタンド店員の嫁曰く「ビートルとポルシェのエンジンは後ろにある、
ソレを知らない人はスタンドで働いちゃいけない」
とか抜かしておりましたが、
多分今時のスタンド店員はリアエンジンなんて解かんねぇんだろうなぁ。



今回は初代トヨタ・セリカをあまり見かけなかった気がする。
旧車イベントでよく見かけるトヨタ車の代名詞のはずなんですが、
九州では絶滅寸前なのか、それともガレージで冬眠中なのか?
ダルマセリカが居なかったもんなぁ、今回のイベントには。

でもいつ見てもカッコイイ、セリカのリフトバック。
初代マスタングファストバックに似てると言われるけど、
日本で乗り回すならコレぐらいのサイズが丁度いいんだよ。
この個体はボディの状態もキレイで、価値が高い逸品。



マツダのロータリーエンジン車はサバンナRX-3が2台ぐらいしか居なかった。
コスモスポーツは九州ではなかなかお目にかかれんのですよ。
そしてコイツもなかなかお目にかかれないサバンナの4ドア。
ガソリン代よりもエンジンの維持に相当出費がかさみそうですな。
RX-7しか知らないんすけどとかいう不届き者は帰って、どうぞ。

マツダ車は今でこそクリーンディーゼルとかで人気を博してはいますが、
昔は近所にマツダのディーラーがある人が買う程度の乗り物だった(適当)?
余談ですが嫁の一家も昔はマツダ派で親父さんのクルマはルーチェだったとか?
ま、今では我輩がマツダ党になってしまっているんですが、何か?



旧車を維持するにあたって、当時の想いを馳せてキレイにするか、
これまでの歴史の蓄積を重んじてそのままで乗るか、意見が分かれそうですが、
初代スバル・サンバーみたいな実用車は敢えてサビだらけで乗るのがカッコイイ気がする。

いや確かに、錆びたボディをどうにかするとなると、
現実的に金がかかるという実情もあるんでしょうが
ボロボロの古いクルマをそのまま日常の足として
使いこなし、使い倒すというのはソレはソレでありだと思う。



でも初代フォード・マスタングみたいなスポーティなクルマとなると、
日頃の足としてよりはご機嫌な日に乗り回すよーな感じのクルマでしょうから、
美しい状態に仕上げてソレを愛でるというのがいいのかもしれない。
人気があるクルマなら、ソレそのものに価値がありますからね。



このマスタングはディスカバリーチャンネルで放映されている
“オーバーホール改造車の世界”みたいにアメリカで
徹底的にレストアされたものらしく相当綺麗な仕上がりでした。
ゲスい考えかもしんないけど、相当お値段お高かったんだろうなぁ。



相変わらずスズキフロンテとスズキセルボの区別がつかない我輩、
コレはヘッドランプが四角だからスズキフロンテクーペの方らしいです。
(セルボは550ccでヘッドランプが丸いらしい)

フロンテクーペはリアエンジン・リアドライブなんで
ガソリンスタンドで「ボンネットの点検はいかがですか?」と聞かれたら、
「そんなに見たけりゃ見せてやるよ」と言ってトランクを見せてみるとか、
「なんで見る必要なんかあるんですか(正論)」と攻めることが出来るんですよ。

軽自動車初の本格的スポーツモデル的存在であるフロンテクーペ、
ジウジアーロデザインのボディはいつ見ても非凡。
今のアルトワークスもコレぐらいスタイリッシュに仕上げて欲しかったなぁ。



宮崎の旧車イベントと言えば黒い2代目プリンス・グロリアがお約束なんですが、
何故か今回、写真に撮るのを完全に失念しておりました。
でも3代目日産・グロリアはしっかり撮影しちゃってんだな。
改めて見るとプレジデントっぽくてカッコイイね、コレ。



都農ワイナリーの旧車イベントは外車特別枠があるんでしょうかね、
上のエリアに最近のフェラーリF12ベルリネッタが置いていました。
812スーパーファスト登場まで最強のフェラーリだった究極のGTマシン、
6300cc740馬力という中高生の性欲以上に持て余すレベルのパワーです。

ニワカは「ミッドシップじゃないフェラーリなんて(以下略)」とのたまうらしいですが、
エンツォ・フェラーリ的にはミッドシップが邪道で、FRこそ至高だった模様。



でも我輩的にはフェラーリのクーペとクラシックメルセデスのクーペ、
どっちかあげる(当然、転売禁止)と言われたらこっちを選びますね。
フェラーリはパワーありすぎて持て余しそうっつーのもあるけど、
我輩みたいな奥ゆかしい性格の持ち主にはメルセデスの280SLぐらいが似合う。



13時過ぎたあたりから小雨が降り出してきたので、
建物内にて雨宿りすることにしました。
当然ワイナリーの施設内ではワインの販売実施中。
でも都農ワインは宮崎の酒屋なら何処でも買えるんだよなぁ。
因みに我輩のオススメは赤のマスカットベリーAです。
スパークリングも捨てがたいけどね。



結局、雨は強くなる一方で旧車的には最悪な状況。
というわけで展示車両は一目散に会場から離脱。
我輩一家とスカルガンナー氏、樽職人も会場を後にします。
スズキのマイティボーイ、結構調子がよろしい模様。



ダッジM37ウェポンキャリアは来る場所間違ってないか?
まあ確かにこれも旧車ではあるけど、コイツの来る場所はヒストリカルだろ?



おっと、こんなところにも初代スバル・サンバー、しかもトラック。
写真を撮影してみたところ、車内にかなり可愛いのが居ました。
この娘、小さい頃からこんなクルマと暮らしていたら、
将来どういう価値観を持った女子になるのかな、楽しみです。



くろがねの3輪オート、駐車場に入って来たんでどうするのかと思いきや、
やっぱりキャリアに乗っけて移動するんですね。
自走出来ないこともないんでしょうが、長距離走ると確実にヤバそう。
雨の中濡れながら「こいつ・・・動くぞ!」とか言いながら眺めていました。

宮崎に戻ってから旧車成分を摂取することなく過ごし、
少々ストレスが溜まっていたんですが今回のイベントで随分癒やされました。

でもやはり、こういうクルマのイベント見に来る度に、
「我輩もこういうイベントでクルマ見せびらかしてぇ」な気分になります。
祭りってぇもんは見るよりも、参加するほうが面白い。
(但し糞重たい神輿を担ぐのは二度と懲り懲りだ)

でも古いクルマはパーツの入手等、維持するのが大変ですし、
何よりも屋根のある置き場所が確保できないと厳しいな。
或いは旧車に精通した整備工場を見つける、とか。

しっかし宮崎はこういうイベント、もう少し大々的に発信してほしいなぁ。
鈴吾様が教えてくれなかったら今回の件、完全にスルーだったぞ。
でもあんまりおおっぴらにイベントの宣伝すると、
クルマに興味が無いくせに来てしまうよーな屋からも来て
航空祭並みの大混雑を引き起こすんだろうから
知る人ぞ知る程度が丁度いいんだろうなぁ。  

Posted by 砥部良軍曹 at 23:13Comments(3)イベント