2018年03月03日

久しぶりの鹿屋

こないだリビドー号の4回目の車検を終えたところですが、
流石に製造から10年過ぎると各部にガタが出ているようで、
(注:リビドー号は元々レンタカーだった2008年式のブツを2年落ちで購入)
修理費も含めて2パットン(1パットン=50000円)以上車検代がかかった模様。
尚、一番デカかったのはバッテリーの交換費用でした。

まあ、今のところ致命的に走れなくなる欠陥が発生する兆候はないとはいえ
10年も経つとダンパーとかもヘタって乗り心地や脚付きも悪くなっているし・・・
ていうかソレぐらいしか不具合が見当たらないんですよねコレが。

トランスミッションもCVTじゃない普通の6速オートマだから
変速ショックはあるものの信頼性は結構高いようです。
でもリビドー号は12万キロ走った今でもそんなに変速ショックは酷くない。
余談ですがCVTってオートマよりぶっ壊れやすいってホント?

マツダ車のユーザーが長年同じクルマを乗っているのは、
5年以上乗ると下取りが安すぎて買い換えられないのと、
クルマ自体が無駄に丈夫だからなのかもしれません(確信)。


スライドドアと無駄にデカいサイズ、そして8人乗りという利便性があるMPV。
同じ8人乗りでもBOXYやセレナやステップワゴンみたいな
1BOXには意地でも乗りたくない我輩的には唯一無二の存在です。
え?何で1BOX乗りたくないのかって?
だって娘が「箱みたいなクルマはカッコ悪い」って言うんだもん。

しかし現時点で大型サイズのミニバンは絶滅危惧種なので、
MPVから買い換えるとしたら同じマツダのCX-8になるでしょうね。
本音はRX-8が欲しいけどロータリーエンジンは嫁が購入を許可しない。

CX-8のそこそこ余裕がありそうな3列シート、MPV並に無駄にデカいボディ、
そして190馬力あるディーゼルエンジンは我輩にとって魅力的です。
エクステリアがあまり格好良くないのもブス専の我輩好みです。
ただ、パッと見CX-5に見えてしまいそうなデザインはどーにかならんかったのかと。

我が家は案外、家族プラスアルファ状態でクルマを運用することも多いから、
3列シートで7人ぐらい乗れるクルマは必要不可欠ですし、
帰省やサバゲーやキャンプのためにペイロードがデカい荷室も必要不可欠。
形の好みの問題で言えばアテンザワゴンが魅力ですが、
利便性を考慮するとどー考えてもCX-8一択かなぁ。



さて、前置きが大分長くなりましたが先週の雨の日曜日、
嫁のお姉さんが鹿屋のヒマラヤ(スポーツ用品店)に逝くと言うので、
「どーせ雨でサバゲー中止だろうから暇つぶしに」と同行することにしました。
しかし我輩の同行の目論見はスポーツ用品の物色ではなく、
久しぶりに海上自衛隊鹿屋航空基地史料館に足を運ぶことだったのです。




新富町から鹿屋までの距離は130kmぐらい。
うん、三沢から五所川原に逝くのと大差ないな多分。
我輩が運転してもいいんですが何故か嫁がハンドルを握らせてくれないので、
(いや解ってんのよ、我輩の荒い運転が嫌なんだよウチの嫁)
助手席に座り朝飯にローソンで買った93式酸素エクレアとかいうフザけたブツを頬張ります。

10号線をひた走り、1時間半ぐらい掛けてようやく都城へ到着。
いやーしかし、高岡の10号線って何時走っても退屈だねぇ。
雨が降っているんで窓開けて煙草も吸えねぇから余計疲れる。



というわけで煙草休憩のために立ち寄ったのは
JA都城直売所ATOM南部店。
中に入ると品揃えは物産館というよりはスーパー的なノリで、
野菜や肉類も道の駅程のお得感があるわけでもないんですが、
馬刺しが1パック500円ぐらいで売っているのがとても魅力的です。

しかもこの馬刺し、カナダ産とかの輸入モノではなくてメイドインみやこんじょ。
熊本産の馬刺しに引けをとらないぐらい肉質が良くて美味!



こんなに旨いんならブロックで買ってバクバク食いてぇな。
しかし馬刺しのブロック一塊は2000円となかなかのお値段です。
とは言え、旨い馬刺しを食うとなるとそれなりの出費は必然&当然。
とりあえず宮崎で旨い馬刺しを買うならココに来ればいいな。

馬刺し購入後、再び鹿屋を目指して先に進むと、
宮崎と鹿児島の県境を超えたところに無料の有料道路?が出来ていたので、
ソレに乗ってすっ飛ばしたら鹿屋にたどり着いたのは11時ぐらい。
うーむ、昔に比べると随分道路の利便性がよろしくなったな。



ヒマラヤでスポーツ用品を物色後、我輩が提案するまでもなく嫁のお姉さんが、
「この後鹿屋基地の資料館に逝こうか?」と言ってくれたので小さくガッツポーズ。
昼飯は鹿屋基地付近の県営住宅の前にある
“一番食堂”というラーメン屋で食うことにしました。



ココのラーメン屋の魅力、それはお値段がお安い事。
ラーメンはお子様サイズの小(400円)、ノーマルの中(450円)、
少し多めの大(500円)、そしてガッツリの特大(550円)と格安。

麺は九州で一般的なサイズの中細麺、
スープはさっぱり目のとんこつ、具は茹でたモヤシとネギ。
チャーシューが塊から作ったやつじゃない、
薄切り豚バラ肉煮込みな昔ながらのラーメンです。
印象に残る強烈な味というよりは、優しくて安心する味わいのラーメン。



そんな旨いラーメンが食える店に来たというのに、
サブカルクソ女な娘は白身魚定食を注文するという暴挙に出やがります。
でもこの定食、ワンコイン500円だと言うのにこの充実感。



そしてバカ息子は「俺キレンジャーだからカレー食う」とか言いながら、
この店で一番高いメニュウであるカツカレー(650円)を食らうのであります。
尚、カレーのルーは昔の定食屋さんテイストなシロモノ。
「あ、カレーだね」という感じの一品でした。



因みに我輩はメニュウ表には載っていないけど、
壁にメニュウが貼っていた一番ラーメンという、
辛さとニンニクを利かせたパンチのある一品を注文しました。
適度な刺激が食欲を増幅させる、食べ過ぎ注意な旨いラーメンでした。



そしてラーメン屋からちょっと進んだ先に、海上自衛隊鹿屋基地があります。
んでもって基地の正門が見えたところで左折して進んだ先に
鹿屋航空基地史料館があるんですねぇ




広々とした駐車場にリビドー号を停めて外に出ると、
ソコにはSNJ-5、所謂テキサン練習機が展示していたんですが、
あろうことか尾翼がボッキリと折れている始末でございます。



何処かの国では未だに飛行しているというダグラスC-47の電子戦訓練型機、
R4D-6Qも主翼の下にブルーシートが敷かれてつっかえ棒装着中。
去年一昨年辺りの台風で酷い目にあったという話は聞いていましたが・・・



その昔、日本の周囲の海の警戒任務にあたっていた
S2F-1トラッカーは外観こそ大きな破損はないものの、
全体的に大分汚れまくって残念な状態です。

こういう昔の航空機は歴史を伝える貴重な資料なんだから
どーにかして大事に保管してほしいと願うのですが、
浜松のエアパークみたいな建物作るにもカネがかかるでしょうし、
何よりも鹿屋市の予算で保存していくのも難しい話なんでしょうね。



まあそれ以前に、海上自衛隊の航空機はP2-Jみたいな
大物が結構存在するんでソレを収める建物を作るのは莫大な費用が掛かりそう。

我輩が住む新富町にも航空機の博物館を作ろうという計画が浮上したものの、
新しい町長は「ハァ?博物館なんてぇ金食い虫作る銭はビタイチ無ぇわ!」と
言ってるそうですがま~確かにそのとおりだよね全く。



資料館に入るとまず、受付で名前と何処の街から来たのかを書きます。入場料は無料。
見学コースは2階からなので階段登って移動すると、でっかい赤城のプラモが鎮座。
あ、画像間違えた。ていうか帝国海軍の戦艦名で画像検索すると、
こういう画像ばかり出てくる今の御時世、どうにかならんもんか?



赤城の模型は全長1mぐらいのド迫力なんですが、
甲板に載っかっている航空機のディテールがチャチイのが残念。

娘が「この船に載っている飛行機、羽根が折れてる」と
とぼけたことを言いやがるので「艦載機は狭い船の上でコンパクトになるよ~に
羽根が折れ曲がるよ~になっているんだよ」と説明してやりました。

最初のフロアには鹿屋航空基地の成り立ちや周辺の歴史、
先の大戦時のエピソード紹介のコーナーがあります。
因みにこのコーナ、撮影禁止だったんですが気がついたのは撮影後。



その撮影禁止コーナーの中で気になったのがこの写真のお方、
なんと2代目黄門様じゃありませんか!
西村晃さんもかつては海軍に従軍し、特攻隊員だったという驚き!

でも特攻機がトラブルを起こしたため帰還、
その後すぐ終戦したので一命をとりとめたといいます。
うーむ、名優と呼ばれた人はそういう「何か」を持っているんだなぁ。



別の部屋へと移動すると、ソコは大戦時の海軍の装備や武器を紹介する展示コーナー。
ゼロ戦に搭載されていた機関砲も置かれています。

コレは銃身が短いので、九九式一号二十粍機銃というやつですね。
スイスのエリコンFFという機関砲をライセンス生産したものです。
因みに装弾数は1丁60発(両翼で120発)、ピーマン職人的思考なら「じゃあ60機落とせるな」。
でも実戦ではコレじゃあ足りねぇよな感じだった模様。



上の機関砲は三式十三粍固定機銃というブローニングM2のコピー。
20mmの威力は必要としない戦闘機相手に戦うための機関砲。
ゼロ戦の五二型や五四型に装備されていたらしいです。
装弾数は1丁240発と20mmより多め。

下の機関砲は上の写真のやつの改良型、九九式二号二十粍機銃
銃身が長くなって初速もアップ。そして装弾数も1丁100発にアップ。



そしてココの展示エリア中央には零式艦上戦闘機五二型が展示。
鹿児島近辺の海で引き上げられた2機のゼロ戦を使って復元したそうです。
なお、ゼロ戦の横には心臓部である栄エンジンが置かれています。

バカ息子が「この五二型ってどういう意味?」と聞いてきたので、
「十の桁が機体、一の桁がエンジンを表してんだよ」
得意気に答えたやったんですが実はその知識、
最近ピーマン職人に教えてもらったんだよwww



このゼロ戦、流石に乗ることは出来ませんが、
コックピットの近所までは近づいて見学が可能。



でも台からコックピットは少し離れているんで撮影する時は望遠必須ですがね。
嫁がこの照準器を見ながら「え?こんなので狙って当たるの?」と言いましたが、
我輩的にはこの時代にこのようなHUD的なものがあったことに驚き。

ところでこの九八式照準器、マツモデルってところでレプリカ買えるみたいですね。
当然ながら安いやつでも1パットン以上のお値段みたいですが・・・



この手の博物館は時々、当時使用されていた小銃とか拳銃が展示されています。
コレは7.7mmの九九式短小銃というやつですね。三八式じゃないよ。



銃だけでなく、刀剣類も寄贈されたものとかが展示。
あ、何か我輩が父上から頂いたよーなサーベルみたいなのもある。



そしてその奥に進むと涙腺崩壊コーナ、
特攻隊員たちの写真や遺品、遺書が展示されるエリアがあります。
一つ一つ噛みしめるように読んでいると涙が止まらないので、
我輩は適当に素通りしながらチラチラ見るだけに留めます。

イヤ、ココで若き特攻隊員たちの遺書読んでいるとマジで泣くよ。
ていうか泣かない奴は日本人じゃねぇよ。ココから出て行け。





2階の展示を見学したら1階へと降りて海上自衛隊の展示コーナーに移動。
ココにはかつて活躍していた対潜哨戒機P-2Jの機内にあった
潜水艦や不審船を探すレーダーとかが並べられております。
こういうメカメカしいものに興味が薄いと思われた息子ですが、
以外にもノリノリでシートに座り、何やらガチャガチャ弄っております。



P-2Jは機内の機器だけでなく、コックピット部分だけ切り取ったやつも展示。
階段を上がると操縦席がありますが、下の隙間は?
我輩、潜ろうとしてみたんですが腹がつっかえて進めないのねwww
昔ココに来たときはイケたんだけどなぁw



P-2Jという飛行機は大分古い時代の哨戒機なので、
機首に肉眼目視で捜索するための席が設けられているんですね。
何か昔の爆撃機みたいですね。



P-2Jの操縦席に座ると大量の計器類や変なレバーとかに圧倒されます。
でも何がなんだか解らなくてもコックピットに座るとテンションが上がるのは野郎の性。





もう一機の展示機はS-61救難ヘリコプター。
なお、コックピットに乗ってテンションが上がるのはババァも同様のようでw
家族全員、鹿屋航空基地史料館を充分に楽しんだようです。



おっと、外の展示機で大事なのを忘れていました。
ここでしか見られないという二式飛行艇(二式大艇)です。
川西飛行機(現在の新明和)が生み出した日本の技術の粋の結晶。
当時としては極めて優秀な性能を有していた飛行艇だったそうです。

以前はお台場の船の科学館に展示されていたのですが、
海軍機であるということで鹿屋に移されたみたいです。
コレだけを見るために鹿屋に来る価値があると言っても他言ではないでしょう。



なお、別の場所には二式大艇の弟とも言えるPS-1も展示しているんですが、
その近所にはエクレアではない九三式酸素魚雷も展示しているんですね。



我輩的には飛行機やら何やら色々眺めてお腹いっぱいなのですが、
嫁やクソガキ共はアイスが食いたいとか言いながら隣接する物産館に移動。
我輩も何やらブログのネタがないかと追従してみることにします。



中には観光地のお土産屋さんのお約束的なお菓子類の他に、
基地内の売店で売っているよーなこんなの置いていました。
缶に入った乾パンですね(シャレではない、保存食としても使える)。
萌えブームが過ぎたせいでパッケージが野郎に変化しとりますが。



でもね、海軍or海上自衛隊の乾パンと言えば、
ちっこいサイズのやつじゃなくてカードぐらいの大きいやつなんですね。

漢(おとこ)ならコイツをワイルドにバリバリ齧るのが粋ってもんです。
提督方もおひとつ、如何ですかね?
他にもカレー皿とかカレー用スプーン(意味不明)とかありました。

今年の鹿屋基地航空祭、エアメモかのやは4月末らしいので、
その時にまた鹿屋に訪れたいと目論んでいるところです。
そして今後も我輩の自衛隊ネタ探しは留まるところを知らない模様。

でも自衛隊に興味が薄くても、こういうのは兎に角一見するべきでしょう。
多くの物事を知るというのは、
人生において大事な行為です。
  

Posted by 砥部良軍曹 at 23:11Comments(8)お出かけ