2018年03月21日

素人にはオススメできないカラシニコフ

いやー、こないだの日曜日ヂゴンの巣でサバゲーしたんですがね、
相変わらず人集まらなくて3人でサバゲーしちゃいましたよ。

挙句の果てには参加者の1人、タキモト様が安納芋出してきて、
「寒いから焼き芋しましょ!」と言うんでイモ焼いて食っちゃった。
イモ食った後はエアガンの話で盛り上がって解散。

ま、そういうサバゲーと関係ない部分で盛り上がれるのがヂゴンの巣なんですがね、
一応サバゲーフィールドなんだからもう少しサバゲー出来る環境をどーにかせねば。

ところでこのブログがサバイバルゲームのブログであることを
ご認識の上でROMっている同志の皆様方、新しい武器仕入れてますか?

我輩はここんところさっぱりですねぇ。

まずカネがないし、何よりも他に必要なものが多くて武器まで手が届かない。
でも趣味って趣味のものがある程度、必要以上に揃ったら、
次に欲するものはエアガンや装備品じゃなくて予備マガジンとか、
弾速計とか、予備バッテリーとか、メカボ内部の部品とかになっちまうんです。
だから「新しい武器、何買おうかなー」と思案する人達が実に羨ましい。

ていうかパーツとか仕入れてもそんなに気分盛り上がらない。
我輩ピーマン職人とかヅイマー氏みたいに精神まで泥沼に浸かってないから、
エアガンの部品買ってもソコまでワクワクしないんですよねぇ。
マルイのハイスピードモーター(AK用)欲しいんだけど、
手に入れたとしても多分淡々とした気分で組み込むと思う。

でも新しい武器で必要に迫られて欲しいものがあるかって言われても、
それ程「欲しいぃぃぃぃぃ!」って物があるわけでもないんですねコレが。
いや勢いで欲しいものは少々ある(アローダイナミックのBARとか)けど、
冷静に考えて欲しいと思うものはそんなに無いのよね。

でもサバゲー歴はそこそこ長いものの、
現在に至るまで迷走を繰り返していた同志ガーナ殿は
一応AKが好きだけど一歩踏み出せなかった模様。

そこでクリス・コスッタ氏が「吉六会の夜会に呼んで洗脳しましょう」
提案してきたので彼を呼び出して夜中の12時まで海外製電動ガンの魅力について
吉六会同志で交互に熱く語り合ったところ洗脳成功。



最終的に「木と鉄で出来たAK、欲しいです!」と叫ばせた後、
我輩に2丁のβスペツナズと今まで愛用していたAK74(前回の記事で参照)を
託してきたのでそれらを売り払ってE&LのAKS74Uを購入。
ヤフオクで中古を仕入れたので、購入価格は送料込みで24000円、約1/2パットン。

新品のコンプリートモデルは流通価格は35000円前後、
外装だけのモデル(メカボとバレルとチャンバーが必要)なら25000円弱ぐらいが相場だから、
セコハンとは言え外装に傷も殆ど無い新古レベルのブツを
このお値段で仕入れたのは結構得した気分。

E&Lをというメーカーは以前外装パーツ類を販売していた
“LANDARMS”というメーカーがコンプリート電動ガンを販売するに辺り
立ち上げてしまったメーカーのことらしいです。
現在では先達のLCT程ではないもののロシア系のAKは大抵網羅している模様。

余談ですが大分昔、LANDARMSのAKのルーマニアンストック仕入れたら、
物凄く歪んでいるストックが来てマジ泣きしたことがある我輩。

でもLCT製のAKの素晴らしさはG2所有のAKMとかで既に認識済みなので、
まだ未体験の世界であるE&Lをこの目で見たかったという理由で購入しました。

我輩が買う前に人柱になってもらおうという魂胆も込めて。
そして「調整する」という大義名分を付けて我輩がバラバラにするwww
バラバラにしていたる所まで調べた挙げ句ブログのネタにするwww




箱から出した外観に対する所見は「冷ややかだな」。
良く言えば「AKらしい悪さ」、悪く言えば「綺麗に仕上がっていない」。

まあ正直、LCT製品見た時の「ハァ~」と何とも言えぬ溜息が出る感じではなく、
「ホォ~」と言った感じの何処か引っかかるものがある気分。

色々な部分が荒っぽくて、素直に良いものとは言い難い気がしなくもない。
RSの56式見た時のような実銃感はあまり感じられず、
どちらかと言うとデニックスのモデルガンが小奇麗になった感じ。

でもこの大半が鉄で出来ているが故の重量感、たまらん。
樹脂でできているのはマガジンだけ、金属部分は全て鉄。磁石引っ付く。
重さは2.8kg程度なんで馬鹿みたいに重たくはないけれど、
丁度よい重みが戦いたい気分を掻き立ててくれそう(小並感)。



余談ですが「クリンコフ」とはロシア語で「短いもの」という意味があると
ネット上では言われているようですが確かな情報ではない模様。
ただ、AKS74Uという名称の中にある“U(У)“には
Ukorochennyj (укороченный=短小化)の意味があるとのこと。

はいココ試験に出まーす(大嘘)。

ま、この名称が定着しているという点ではその意味がどうであっても、
それを使うことに問題はなかろうと思うのは我輩だけでしょうか?

マルイの次世代クリンコフはヤフオクで中古が
20000円前後ぐらいのお値段で取引されているようですが、
メカボックスとかを弄る能力があるならLCTやE&Lを買うのが良い選択肢だと思ふ。

マルイの次世代クリンコフにはブローバックとリコイルがありますが、
LCTやE&Lのクリンコフには壊れにくいボディとサイドマウントがありますから。
但し、サイドマウントを使用するとストックが折り畳めないのは仕方ないね。



削り出して作ったと思われるフラッシュハイダーの仕上がりは美しいの一言。
しかし鋳物で作ったと思われるフロントサイト部分はマルイと大差なし。
ハイダー内部を覗くと、インナーバレルがハイダーの手前まで来ております。



LCTとE&LのAKは何処がどのように違うのか、
それを一番理解できる部分が木製ハンドガードやストックの仕上がりでしょう。


明らかすぎるぐらいに厚ぼったく塗られたニス、コレがある意味E&Lの特徴。
LCTの木製ストックはもう少し控えめな塗りです。
どちらが良いのかと言われると好みの問題でしょうね。
実銃がどうなのかはよく解りませんが、もう少し控えめでも良かったんじゃね?



そしてフロントサイトポストの根本に脂っこいカスが付いているのはどうなんでしょ?
前オーナーはそこら辺気が付かなかったのか、それともどーでも良かったのか?



黒染のフレームとレシーバーカバーの仕上がりは鉄感溢れるシャープさ。
塗り仕上げのマルイやCYMAとは雲泥の差です。
もうね、これだけでご飯3杯はイケるよ我輩。

しかしそれと対極的なのがチャージングハンドル。
もう少し綺麗にしろとは言わんが、何か雑。
ただ、ハンドル後付のLCTと比べると全てが一体成型で硬そう。
コレならどっかにぶつけてもハンドルが折れることはないでしょう。

グリップは何処の中華メーカーでも見られる仕上がりのプラ感溢れるシロモノ。
ていうか中華電動ガン用のAK用グリップって
どっかの樹脂加工メーカーが一括して作ってんじゃないのか?

レシーバーカバーと一体化したリアサイトポストは鋳造。
リアサイトはカシメられているので取り外すにはドリルでぶっ壊すしかありません。



マルイのクリンコフは純正マウントが取り付けられないので、
フレームサイドにマウントが付属していないのですが、
中華メーカーの場合は「合うやつ探して付けりゃいいだろ?」と思っているのか、
どのメーカーのクリンコフにも構わずマウントが付属しております。

フレーム各部のリベットの頭がでかいよーな気がせんでもないですが、
ここら辺は実銃知らなければ気にならないところでしょう。

ストック固定用のフックとストック折りたたみ用のボタンのテンションは緩め。
だからストックの開閉はスムースに行なえます。
ストックをロックする部品も頑丈そうなので
マルイの次世代みたいにぶっ壊れる可能性は低そうです。



我輩が感服したのがストックの取り付け。
過去に購入した中華製品やマルイのものよりガッチリしています。
ストック自体も頑丈だし、根元部分も殆どカタカタしません。

ただ、スリングスイベルは片方にしか折り畳めない模様。
スリングの掛け方に少し気を使いそうな予感。



最近のロットのE&L製AKは少しお高く売られているやつを買うと
マグウェル部分にマガジン誤挿入防止のスペーサーが付いているらしいですが、
コイツは初期ロットだったのか、それとも廉価版だったのか、
スペーサーが付属していないので別途購入の必要性があります。

いや別になくても使えんこたぁ無いみたいだけどね、
慌てている時にマガジンが変な刺さり方するんだなコレが。



付属のマガジンはスプリング給弾式の70連のやつ(写真左)。
色はG&PやMAG製のマガジンに似ていてベークライト感ゼロ。

マルイのAK47(次世代じゃないよ)のマガジンはすんなり装着可能でしたが、
写真右にあるCYMA製500連マガジンは少々取り付けに難があります。
でもしっかり撃てたので他社製マガジンもそれなりに使えなくはないでしょう。



さて、我輩は中華の技術は全く信用していないので、
E&L製AKS74U、クリンコフに関しても試射することもなく速攻で分解に入ります。
セコハン物なんで前オーナーがいくらか発射してはいるんでしょうが、
我輩が試射した時点でメカボ破壊したら目も当てられんですからね。

レシーバーカバーを開けると勝手にアッパーハンドガードが外れます。
なお、バッテリーはこのカバーの下に細いやつ(通称ウナギバッテリー)をブチ込みます。



次はロアハンドガードを外すために、根本にあるレバーを起こすのですが、
コイツがなかなか固くて動かないので、ココ外すのに20分ぐらいかかる羽目に。
取り付け位置から180度回転させればハンドガードが外れます。



正ネジで固定されているフラッシュハイダーは外す必要はないのですが、
外してみたところこの様になっておりました。
実銃準拠の22mmのネジ山は別パーツのようですが、
相当固くねじ込まれているようで工具使わないと緩まないようです。



我輩的常識では中華AKはこの部分のピンを抜けば
前回りがズルっと外れるという思考の元、
ピンを叩き抜いてみたんですが全然動きませんでした。



「これもうわかんねぇな」と呟きながら別のところから攻めてみます。
チャージングハンドルからバラしていきましょうという事で、
まずはカバーを固するブロックの根本のイモネジを緩めます。



その後チャージングハンドルを固定&可動させるためのロッドを取り外すと、
チャージングハンドルがフリーになって取り外せます。



その後リアサイトベース内側にある2本のイモネジを緩めるのですが、
あまりにも狭いのでレンチのストロークが稼げず、なかなか緩めるのに難航します。



どうにかして2本のイモネジを緩めたら
チャンバーを固定する2本のネジを緩めます。



一般的に中華メーカーのチャンバーはチャンバー前方にバネが入っており、
そのテンションでメカボックスと密着するようになっているのですが、
E&L製AKのチャンバーはメカボックスに固定する仕様みたいです。
確か社外品のジュラルミンチャンバーがコーいう作りだったはず。

なのでメカボックス前方のネジを緩めてチャンバーが外せるようにします。



インナーバレルとチャンバーがフリーになったので
アウターバレル部分を引っこ抜こうとしたのですが、
どんだけ固く圧入されているのかハンドパワーでは全く抜ける気配なし。
手でヌケないってどうやってヌケばいいんだよ(声だけ迫真)!

結局、リアサイトブロック内側からポンチとかの固くて長いものを突っ込んで当て、
ハンマーでガンガン叩いたらようやく抜けてきやがりました。



いやしかし、AKのメカボックスにアクセスするのに、
フロント周りバラすのはそんなに苦じゃなかったけどコイツは相当苦難だな。
ここで我輩確信。「素人はE&LのAKに手を出すな!」



無事アウターバレルを分離できたらやっとインナーバレルが取り出せます。
チャンバーのある方向から後ろ斜めに引き抜きましょう。

いやーしかし、マルイのAK47系列の場合は、
フロント周りが全て一体で分離できたから分解超楽だったけど、
VFCを基礎とする中華AK系列の分解方法は意外と手間がかかる事が判明。

とはいえ、他社の中華AKは分解のためのピンやネジや部品がすぐに外せるから、
分解するにもそこまで手間がかかる印象ではなかったんですが、
E&LのAKはピン抜けても部品が外れなくて閉口する仕様なんですね。



兎に角、コレでやっとメカボックスを取り出せるようになります。
グリップ底部のネジを緩めてグリップを取り外し、
セレクターを止めるネジをプライヤー等で緩めてセレクターを外し、
フレーム上部にメカボックスをずらして取り出します。
その際、モーターに繋がっている部分の被膜が破れそうになるので注意。



他の人のブログを見たらメカボックスがシルバーの人がいましたが、
ガーナ氏のAKS74Uのメカボックスは黒ですね。
シリンダーがハマる部分の四隅に割れ防止用の凹みや盛り上がりがあります。

軸受は全部メタルで、ベベルとセクターがベアリングになっています。
ヒューズは小さくて平べったいのが付いています。
メカボ弄るのが好きな人の中にはヒューズ不要論を唱える方も居られるようですが、
我輩的にヒューズ付けないのって風俗でゴム付けないのと同じぐらい不安。


基本的にマルイと同じタイプのヴァージョン3メカボックスなので、
手持ちがあるならマルイ製のメカボックスに換装してしまえば信頼性が上がり、
再びメカボックスに手を付けるために苦難の分解行為を実施する必要が少なくなります。



モーターは“HIGH TORQUE ELM170”とか言うのが付いています。
多分中華モーターの例に漏れず、強いスプリング対応のトルク重視モーターでしょうね。
発射速度はあまり早い感じではなかったです。
ま、我輩的には弾さえ出てくれればサバゲーには使えるんで(適当)。



中華メカボックスの良いところは止めネジがトルクスじゃないところ。
クロスのドライバーで開けられるって便利だよなぁ(小並感)。
余談ですが我輩はマルイメカボックス分解したら
トルクスネジは速攻で捨ててクロスネジに交換します。

シリンダーはAKS74Uのバレル長(300mm弱ぐらい)に合わせた加速シリンダー。
ノズルやタペットプレートは特に問題なさそうなんでそのまま使います。



スプリングはマルイノーマルよりも線径は細いけど少し長め。
両端が削っていない適当仕様なので同じ長さで少し太めなSHSののM90と交換。

ピストンヘッドはサイレントピストンヘッド?なんでしょうかねコレ?
面白いんでそのまま使いますがピストンに突っ込んで先っちょ押さえて
ピストン運動を繰り返したところスッカスカだったんで、
ヘッドのOリングをマルイノーマルのものと交換すると気密アップ。

ピストンの本体は後ろの歯が2枚無い仕様、ピスクラ防止策か?
メカボの溝にハマる部分が一部短いのは多分摩擦抵抗を減らす為?
これもそのまま使って支障はないでしょう。

スプリングガイドはベアリング付きで出来も悪くない、そのまま使える。
うーむ、パーツそれぞれの出来は悪くないみたいですな。



メカボックス開けたら中華お約束の緑色のグリスかと思いきや、
うーん、最近の中華は茶色系グリスが多いみたいなのね。
でもあまり気持ちがいいもんじゃないんでパーツクリーナーで洗浄。
他の人のブログでは青いグリスが付いているのがあった模様。

我輩のエアガン人生で中華ギアが不具合を起こすという事案が
過去に全く存在しないのでギアはそのまま使用します。
ていうか我輩の近辺には中華電動ガンのメカボックスよりも、
マルイの電動ガンぶっ壊す人の方が多いような気がするんですが?



さっきパーツの出来は悪くないと言ったな、アレは嘘だ。
シムの出来は内側が何か捲れていて最悪です。
しかもコレ分厚いやつ以外は全部こんな感じ。交換じゃ!

シムはベベル両側が分厚いの1枚、他は全て中ぐらいの1枚。
そんでもってその状態で仮組みしてシムの具合を確認したところ、
どのギアもガッタガタなんですねコレが。
なので全てのギアに中ぐらいのシム1枚カマしてセットアップ。



しかしメカボックス以上に難航したのはチャンバー。
E&LのAKは金属部分が全て鉄と言った気がしますが、チャンバーは亜鉛のようです。
そしてこのチャンバー、かなり作りがよろしくない模様。
全体的に汚いんですが、ソレ以上にホップレバーがユルユル。
多分コレ、射撃中に振動で緩むなってぐらい酷い。

レバーの裏側に段差があるんでスライド部分の設置が悪く、
いくらネジを締めても埒が明かんので段差部分をプラリペアで埋めて整形し直しました。



写真上のやつはマルイAK47のチャンバー。
ご覧の通り形状的には完全に互換はありますので、
いっそ交換してしまう方が幸せになれるかもしれません。

インナーバレルは外装が少々汚かったんで交換したかったんですが。
手持ちのマルイノーマルバレルが枯渇してしまったんでピカールで磨いて再取り付け。
チャンバーパッキンはホップの出っ張りが切れ込みのあるタイプだったし、
破損も特に無かったんでそのまま使用してみることにしました。



組み立ての際、またアウターバレルをハンマーで叩き込むのは嫌なので、
指差している部分を重点的にヤスリで削り、
バレルがハマる方の穴もサンドペーパーでバリを取ったら
ま、多少はね、すんなりハマるようになりました。

今後の整備性の向上のためにもこの部分、必ず削るべきです。



バッテリーを繋いでS2Sの0.2g弾詰めて射撃してみたところ、
初速の平均は大体86m/sぐらいと少々足りない感じ。
うーん、スプリングは思い切ってM100ブチ込んでも良かったな。
でもパワーが全てじゃないんで良しとしましょう。発射速度はやっぱり遅いが。

E&L製AKはパッと見の印象は悪くありませんが、
細かい部分にアラが見られ、極上の出来栄えとは言い難いです。

でも言い換えればソレがAKらしい雰囲気と言えなくもありません。
厚塗りの赤っぽい木製ハンドガード、我輩的には好きです。

そして中身は相当なもんなのでCYMAやDBOYぐらい手を入れる必要があります。
主要な部品の出来自体は悪くないんでしょうが、細かい部分が微妙。
でも何より、分解するのに手間取るというのはかなり辛いですね。

電動ガンをバラすのが大好きな人だったらオススメしないこともないですが、
多少金額が高くても我輩はLCT製AKの方をオススメしますね。

LCT製なら箱出し状態で使えないこともありませんが、
E&L製は箱出しで使うにはリスクがありそうな気がしますし、
何度もくどいようですが手軽にバラせない鉄砲ってマジ大変。  

Posted by 砥部良軍曹 at 18:37Comments(2)エアソフトガン