2018年07月16日

現在地石川県その参

3週目、いい加減観光に行きたい場所も少なくなってきました。
北陸の有名どころは大体逝ってきた感じですからね。
兼六園、金沢城も行ったし、永平寺と東尋坊も見ました。
ほかに北陸の面白そうな観光地ってどこがある?

個人的にはそろそろ黒部ダムに行きたいなぁと思ったんですが、
ハイエース先輩にそこまで連れて行ってもらうまではいいとしても、
途中から使用しなければならない交通機関が結構いいお値段がするので断念。
(ダムまで辿り着くためのバスや列車の合計金額金額が0.2パットンぐらいかかる)

真ん中に控えている3連休に能登半島を攻めるためにも、
3週目は控えめに、そしておとなしく過ごすことを決意。
でもハイエース先輩が「コストコ行くか?」というので、
生活用品を購入するために金沢の手前の野々市市まで出かけることに。


いやーしかし羨ましいなぁ、コストコが近所にあるって。
我輩は実家が福岡にあるし、帰省の度に久山のコストコ行くんで、
年会費4500円のパス持っているんですが、
年に2~3回しか逝かないのにパス持っているというのもコスパ悪い人生だなぁ。
でも仕方がない、嫁がコストコ好きなんだもん、多分我輩のことよりも好き。

宮崎じゃなくてもいいから、鹿児島辺りにでもコストコ出来んかなぁと思うんですが、
コストコって周囲何キロかにある程度住宅やインフラがあって、
相当数の集客が見込める大都市近辺にしか出来ないらしいんで、まず無理だな。
(だから仙台ぐらいしかデカい街がない東北にはなかなか進出してこないし、
福岡程度の微妙なところならどうかなって感じで久山に1号店を作ったそうな)

んで、コストコでドクターペッパー2ダースとペットボトルの生茶6本と、
今回出張で来ている方々に食わせる甘ったるいクッキーと、
我輩がハムスターになった気分に浸るためのナッツのデカいボトルを購入。
ここで6000円ぐらい使ってしまったけど、必要経費だから仕方ないね。
チマチマお菓子買ったり、ジュース買うよりはまとめ買いがお得。



土曜日はコストコだけで終わらせたんで、日曜日は少し遠出します。
前回、エンスーな少年と会話してしまったことで、
再び日本自動車博物館に行きたくなりました。
(注:エンスー=エンスージアスト⇒熱狂的な支持者→クルマ・バイクが好きな人のこと)

グーグルマップで調べてみたところ、出張先の住処から博物館までの距離は約9㎞。
正直、歩いて逝けん距離ではありません。走るのは勘弁だけど。
後輩辺りに連れて行ってもらうことも検討したんですが、
今回は一人でじっくり嘗め回すように名車の数々を眺めたいので一人でGO!



しかし時はすでに7月、そして当日の天気は快晴、つまり暑い。
現地に到着したころにはTシャツびしょ濡れになるぐらい汗をかきました。
でも博物館前にドーンと鎮座するシルバーシャドウを見ると疲れも吹っ飛びます。

ていうかロールスロイスの車名って厨房心にグッと来るもんがありますよね?
レイスとかゴーストとかワイトとかファントムとかアンデット系ばっかりで。



そしてアストンマーチンV8!007リビング・デイライツのボンドカーですよ!
思わず下にソリが付いていないか見てしまいますわコレ。
昔のアストンマーチンなんて名車&稀少車、
クラシックカーミーティングでもなかなかお目にかかれんですからね。



一旦冷静さを取り戻し、入場料1000円を支払って館内散策。
おひとり様でじっくりと往年の名車を眺めながらうっとりします。
ハイ!このクルマの名前分かる人~!知らんよな~だらしねぇノンケにはよぉ?
余談ですが我輩はこのメーカーのクルマの中でマングスタが一番好きです。



未だに夢にまで出てくるいすゞの名車、ピアッツァ。
80年代の国産車って何でこうも輝いて見えるんでしょうかねぇ?
まあピアッツァはジウジアーロのデザインが素晴らしいから、まあ多少はね。
若かりし頃、コイツを買うべきであったと未だに後悔しております。



ジェンセン・ヒーレーとかウチの常連でも知っている同志少ないだろうな。
このマニアック過ぎて売れ残ったクルマを集めてきた感が
日本自動車博物館の魅力&カオス感。



前回何も気にせずにスルーして、後からアレが珍しいものだと知り、
今回絶対撮影しなければ(使命感)と思っていたホンダ・コニリオクーペ。
ホンダのエスハチをベースに作られたレースカーらしく、
ワンメイクだから世界に1台しかない大変貴重な代物。

なんか昔の特撮ものの主人公専用車両になりそうなフォルムがイカす。
ていうか当時の特撮番組ってレースカーからインスピレイションを得ていたのか?



でもさぁ、そんなに稀少な車ならもう少し近くで見せてくれてもいいんじゃね?
この博物館はここでしか見られないレアものが多数ありますが、
狭い空間に多数のクルマを並べすぎて展示の方法に難があるのが残念。



マツダ車のオーナーなのに、マツダ車を貼らないのは変だと思うので一枚。
今となっては希少種になりつつあるロータリーエンジン。

青森に居た頃、リビドー号をインドックさせていた三沢マツダの修理工場に、
そこそこ程度の良いFDとレストアすれば乗れそうなFCが置いていたのを眺めながら
娘と二人で「コレで青森のキレイな道をドライブしたいねぇ」と言ってたものです。

まあ嫁には「アンタがエドみたいに部品安く仕入れてくるんなら買えば?」と
バッサリ切り捨てられましたが。

尚、娘的にはFCの方が好きとのこと。FDは形がキモいんだって。
我輩はカッコよさならFD、実用性ならFCかなって思う。



稀少さといえばコイツらも負けてはいません。
オーテック・ザガート・ステルビオ。
F31レパード(危ない刑事のアレ)をベースにオーテックが作った迷車。

いつ見てもステルビオの独特なボンネットは迫力を感じるとともに、
「何でボンネットにフェンダーミラー内蔵する必要なんかあるんですか」と言いたくなる。
これさえ無ければマトモで格好いいクーペなんだけどなぁ。
でもコレがあるからこそのステルビオとも言えなくはない。

ま、要するに変態性あるからこそ、我輩が同志たちに愛されているのと同じだ。
時々嫁に言われますもんね「面白い人だからあんたと結婚したのよ」ってね。
しかしその変態性が受け入れられない人には我輩は嫌悪感の塊であるという。



一方、同じくF31レパードベースではありますが、
全てにおいて優雅なラインでまとめられたガビアは、
美しいクーペではあるもののそのアクの無さが逆に面白くない。


バブルが弾けた頃にデビューしたから売れなかったんじゃなくて、
まともすぎて面白みがないから誰も興味を示さなかったんじゃなかろうか?
アレだ、少しブサイクな方が好感が持てるみたいな思考。

とはいえ、こいつは世界限定30台の超稀少車。
路上ではなかなかお目にかかれん代物であるのもまた事実。
でも案外、買えん金額のクルマでもないんだよなぁ。



世界初の戦場を駆け巡るために作られたクルマ、それがくろがね四起。
旧日本軍での名称は九五式小型乗用車。
ウィリスのジープよりも先にデビューしたんですからまさに先行者。

でもね、先に出たから、先にやったから凄いって訳ではないのもまた事実。
クラスの中で一番結婚が早くても、幸せになれないんならダメなのと同じ。
つまり世界に先駆けて軍用車開発しても、それを生かせなければ無意味。

ウィリス程の汎用性もなく、キューベル程の生産性もないくろがね四起は、
大日本帝国軍の進撃の手助けをする程の存在にはなれず、
そして当時の日本の国力では大量生産も出来ず、残念な存在。
やっぱ戦争には(そしてサバゲーにも)汎用性の高いクルマが必要だって、はっきりわかんだね。



今回の一番の収穫は、前回狭苦しいところに押し込められていたジオット・キャスピタが、
堂々とした展示場所に移動して良い写真が撮られるようになっていたこと。
同志つちのこはこのクルマを見て「未来感溢れる」とのたまいましたが、
コレ30年前のクルマなんだから未来って結局何なんだろうかね?

スマホとインターネット以外、特にデザインに関しては、
日本という国は全く進化を遂げていないというか、
新しいものを生み出せない頭打ちの状況なんじゃないでしょうか?



まあ我輩的にジャパニーズデザインってもんは
欧米方面をチラチラ見ていただろ的なやつよりも
こういう野暮った格好いいものが好みなんですがね。



ここからはどーでもいい話ですので、興味ない人は適当に流してください。
これがジャガーのマーク1です。少し野暮ったい雰囲気。



そしてこれがマーク2。優雅なボディラインがたまらんですね。
光岡ビュートに似ているって言うな、こっちが元祖だぞ。



そしてこれがマークX、でもエックスではなくて10なんですがね。
トヨタ、絶対にあのクルマの名称はジャガーのパクリだよ・・・



なお、こちらがトヨタのマーク2。
判り辛いですが実はピックアップです。



wakanax様、次はこれ買いましょう!プラウディア!
そして吉六会の公式リムジンにしましょう!
結構不人気車のはずだから、どっかに安く転がっていそうなんだけどなぁ・・・



そして遂に拝顔叶ったトヨタ2000GT!
過去に拝見したことがあるクルマとはいえ、
その美しいボディはずっと見ていたいと思わされる魅力に満ち溢れています。
こないだ会った少年も「2000GTは日本の宝です(迫真)」と申しておりました。



ところで2000GTの前期型と後期型って、どう違うの?
(前の写真が前期型、この写真のやつが後期型らしい)



旧ソ連製のクルマというレアなのが置いているのもこの博物館のカオス。
そういえば高校時代に読んだクルマの本の中にあった小ネタを一つ。

ドイツ外交官「我が国ほど素晴らしいクルマのある国は何処を探してもなかろう」
「街乗りにはメルセデス、海外に出る時にはポルシェがある」

イギリス外交官「何を言う、我が国にはジャガーとベントレーがある」
「この2つの名車を持つ我が国こそが至高の存在」

二人で盛り上がったところでふと気が付き、
同席していた旧ソ連外交官の顔を見ながらドイツ・イギリス外交官
「あっ、申し訳ない、君の国にはそういうクルマはないんだっけ?」

するとソ連外交官「何を言う、我が国にはモスクビッチがある」
「そして海外に出る時の為にT55がある」



解りづらいけどボルボP1800の3ドアステーションワゴン。
ぶっちゃけボルボ乗る人って、堅実そうだけど実はパッパラパーですよね。
でも我輩、そういう真面目に不真面目な人、好き。
BMWやメルセデス、アウディ選ぶ人よりはぜってぇ友達にしたいタイプ。



2時間以上館内でwktkしながら数々のクルマを眺めた後、
前回意気投合した彼が言ってたバックヤードをチラ見に行きます。
何やらここには展示待ちのクルマがいくつか置いているとか?
ジャンク品マニアの我輩にはある意味、ソソる場所です。



カバーがかかっているクルマのチラ見。
コレ判る人手を挙げてー!
(多分写真をアップしたら電マ野郎様或いは鈴吾様が答えてくれるはず)



その後、バスに乗って加賀温泉駅まで移動。
1000円のチケットを買うことで加賀温泉周辺の山中温泉や、
片山津温泉一帯を廻るキャンバスというやつに乗れるんだとか。

そしてこのバス、小松空港までも行けるというからなかなか便利。

チクショウ!コイツの存在に早く気づいておけば、
8kmの道のりを汗だくになって歩く必要なかったのに・・・



加賀温泉駅隣のショッピングモールで下着とシャツを買い、
キャンバス(ダイハツのアレではない)で片山津温泉総湯に移動、
温泉で汗を流して疲れを癒します。
でも片山津の総湯、浴槽しか無いのが面白くねぇ。
温泉に関しては青森の方が色々あって面白いというのが我輩の見解。



このポスター、超欲しいんですけど・・・
今思えば頼み込んででも貰ってくればよかったと後悔。



その後小松空港に移動し、空港の土産物屋を徘徊して品定め。
あとは空港で飯食ってタクシーで泊る所に戻って本日の散策終了。
ところでこの小松空港のステンドクラス的な奴、
女の子がメッチャ浮いている気がするんだけど。

こういうのはクールジャパンじゃなくて、ホットジャパンっていうんですかね?  

Posted by 砥部良軍曹 at 07:36Comments(0)