2018年08月09日

石川での思い出その壱

我輩が金沢産の新鮮なアワビに舌鼓を打った次の日、
現在滋賀県在住の同志長介がわざわざ石川県にやって来てくれました。

でも我輩はその週末、デリを呼ぶ為に小松ではなく金沢に居たので、
インターから比較的素直に辿り着ける小松空港付近ならいざ知らず、
結構道路が複雑な金沢市内をあの吉六会同志の中でも
ホームラン級の馬鹿&間抜けで定評のある長介が
金沢駅まで辿り着けるのだろうかと一抹の不安が。


しかしながら我輩の懸念は余計なお世話でした。
何故なら長介は一時期、金沢の街中で全国チェーンのカレー売っていたから、
金沢市内の土地勘は結構有していたんですねー。
(その時のトラウマで未だにカレーを見ると吐き気を催すとか)



10時ギリギリにチェックアウトして金沢駅に来ると、
何やら可愛らしいイラストが書かれたバスが。

少しは金沢駅の周辺散策でもと思いましたが、
この日も石川県は猛暑で背中から汗が吹き出まくるので、
涼しい駅内の待合所でスマホ弄りながら時間を潰して長介が来るのを待ちます。



12時前に金沢駅の西口にて長介と合流して、久しぶりの再会を喜びながら、
むさ苦しい野郎2人が目指すのは北陸の幸を揃える近江町市場。
金沢を代表する、胃袋に訴えかけてくる観光地です。
まあ言うなれば、青森で言うところの八食センターみたいな場所。

いやしかし、20世紀の終わりにココに来た時は、
もう少し生活感溢れる雰囲気だった気がするのですが、
北陸新幹線の影響か入口が随分小綺麗な感じになりましたかね?
中は相変わらず市場らしいカオスっぷりでしたけど。



来た当日は土用の丑の日だったせいか、何処彼処でウナギを売っております。
彼方此方から漂うウナギとタレの融合した香ばしくて甘い香り。
これだけウナギ感溢れると、ウナギを食べなきゃ的な気分に陥りそう。

でも一番目を引くのはウナギの解体ショー、もとい、捌いている光景。
やっぱこう言うSATSUGAIシーンって、惹かれるね。



市場なので魚介類だけでなく、野菜類も豊富な品揃えです。
最近流行りの地物野菜、加賀野菜か多種多様に置かれています。
ウナギゐヌのより太い事で定評のある加賀キュウリってご存知?
まあ、我輩はヘタ紫茄子なんですがね。



金沢に来たらノドグロ食わなきゃって思っている方へ、
ノドグロ、結構お高いですよ。
塩焼きの定食でも2000円以上することがしばしばですからね。

ただ、漁獲量が少ない魚介類は全国的に多く流通しないので、
こう言う場所で入手するしかないんですな。



でも全長20cmぐらいの可愛いノドグロの塩焼きなら、1匹1000円で購入可能です。
今思えばコレ買って、歩きながら食えばかなりインパクトあっただろうにな?



そしてお値段が高いのはノドグロだけではありません。
ルビーロマンとかいう粒がデカい旨そうなブドウ、よく見たらゼロが一つ多いです。
尚、スーパーや道の駅とかでは1粒500円ぐらいで単品売り?しております。



岩ガキやウニ、ホタテや甘エビを店頭ですぐに食べられる店もあります。
中にはココみたいに店先で焼いて食える店もありますが、
この手のやつは調子こいて食いまくると食いもん屋で食うよりも高くつくというw



時々、九州ではなかなかお目にかかれない魚介類を見つけることもあり、
料理好きの我輩としましては実に興味津々です。
買ったら八食センターみたいにその場で刺し身にしてくれるのかなぁ?

ここで北陸の海の幸を購入して送るのが王道を往く行為なんでしょうが、
前回の輪島朝市で家にはお土産を送ったんで、
今日の目的はココで海鮮丼を食すだけに留めます。

でもね、青森に居た頃に多種多様な海鮮丼を食らいまくった我輩は
普通にスーパーで買えるよーな海の幸が乗っかっただけの海鮮丼は興味がないのです。
そしてココも大半の店がそーいう海鮮丼しか置いていない。
サーモンとかイクラで彩り良くしても、マジどうでもいいんすけど。

かと言ってノドグロオンリーの海鮮丼を食おうものなら、
確実に3000円以上払う必要があるので財布には厳しい。
ていうか昨晩、エログロを頂いてきた我輩には先立つものが少ない。
(いや、エロくはあったけどグロではなかったなぁ、前言撤回)



というわけで丼以外の魅惑的なメニュウを探し求め、
結果たどり着いたのがコレであります。
「じもの亭」というお店で見つけた、
マグロ中落ち定食1200円。

マグロの中落ちが骨に付着した状態でバーーン!!と
皿の上に載せられて出てきやがる馬鹿げた一品。

メニュウには数量限定と書かれていたんですが、
多分こんなインスタ映えと認めたくない若さゆえの過ちの
ギリギリな中間ポジションにあるメニュウを注文しようとする
チャレンジャーは少数派なのか我輩はすんなりありつけました。



コイツの食い方はスプーンでマグロの身を剥ぎ取り、
ソレを単品で食べるもよし、ご飯と共に食すもよし。
醤油味の味付けに飽きたら、マヨネーズやオロシダレで味を変えるもよし。

ただ、骨から身を剥ぎ取るという作業は始めのうちは楽しいのですが、
食べながら剥ぎ取るという動作を繰り返していると
「成程、店側が身を剥ぎ取る手間が省ける分、安いのか」と気が付かされます。

そして骨に薄く付着しているように見えるマグロの中落ち、
コレが案外大量に付着しているので剥がすのも食べるのも疲れてきます。

そしてもう一つ大事な点が、中落ちは骨の両側にくっ付いているということ。
つまり、実は結構な量のマグロを食するハメになるということです。

更に難点として、周囲の客の視線が熱いがNクールはひ~んやり~。
実際我輩も、明らかに隣の客や通りすがりの客から、
何か言われているのがはっきりと分かりました。

「さっき俺がマグロ食っているとき、チラチラ見てただろ(因縁)?」
「嘘つけ絶対見てたゾ 」
と言いたくなる羽目になるマグロ中落ち定食、
低価格で馬鹿な思いが出来る貴重なメニュウです。

近江町市場、なかなか魅力的で魅惑的な空間なんですが、
八食センター同様、こういう店は生活圏内にあれば、
家庭での食の選択肢が広がって面白いんですがね、
観光で来てしまうと買える物が限られてしまうのと、
実はスーパーで買った方が安上がりなものとかもあったりするのが難点。



近江町位市場を徘徊した後は小松市に戻ります。
次の予定にはまだ時間があったんで、
空港近所にある石川県立航空プラザへ暇つぶしに。
閉館ギリギリの時間に来たんで、あまり見学できなかったのが残念。



とりあえずこういう写真を撮影して、筋肉を誇示するのはお約束ですよね?
但し、良い子の皆さんは怪我するかもしれんので真似しないでください。



その後小松市内のホテルにチェックインし、
現在小松に居る後輩たちとのカラミを
「洋風びすとろ 天力」という居酒屋にて実施!

福永君に「昨日はデリヘルの為にシトロエンに乗せてくれてありがとう」と礼を述べると、
「僕はにーのさんの性欲処理の片棒を担がされたんですか(愕然)」と言われたので、
お詫びに証拠写真を見せたら後輩一同ドン引きするとか、
楽しかった頃の昔話や今後の人生設計とかで盛り上がったりとかしました。



天力での福永君オススメのメニュウ、三角の唐揚げ。
カジキマグロの中骨の三角形になっている部分らしいです。
香ばしくて味がしっかりしていて、いくらでも食いたくなる一品。
ていうかココで日本酒飲みすぎてコレしか食った記憶がねぇ。



この天力という居酒屋、何故かメニュウにくるみパンがあるという不思議。
我輩はくるみパンが大好きなんですが、外側パリッと、中はモチモチ、
くるみのアクセントがしっかりと効いている美味しいパンを食べて満足。

いやしかし、人生には多くの出会いというものがありますが、
かつて喜怒哀楽を共にした後輩たちと久しぶりに飲んで話をしていると、
「再会」という出会い程、嬉しくて素晴らしいものは無いなぁと心底思いましたね。

来る時はあまり乗り気ではなかった今回の出張でしたが、
こういう楽しい事ががあるのなら来年も来てもいいかなってw  
Posted by 砥部良軍曹 at 22:21Comments(0)お出かけ