2025年06月01日

3丁目の56式小銃

最近ウチの近く(とは言っても12km離れているがどんげ屋よりは近い)の佐土原町に
MILSPEC CONCEPTというガンショップが出来て趣味的に充実した日々を過ごしておりますが、
昨今のエアガンショップの例に漏れずココも売れ筋の黒い武器しか置いていないので、
残念ですがココで我輩が長物を仕入れた事はありません。(ハンドガンは3丁ぐらい買った)
いや一応欲しい「かもしれない」武器はあるんですがね。

相変わらず我輩の武器の入手先はヤフオクがメインです。
以前紹介したリアルソードの56式自動歩槍がどれぐらいで売れるのか調べるために
ヤフオク検索したところNWAという聞いた事がないメーカーの56式を発見したので
リアルソード製56式の更新のために購入しちゃいました。
ひょっとしたらサバゲーでガシガシ使える56式かもしれないという希望を込めてw



配達人がボコボコ蹴飛ばしたのかなと言いたくなるよーな新品とは思えない無地の箱には
小さくNWAと書かれたラベルが貼られており「五陸式」と書かれております。

最近ダブルベルが全く同じ仕様の56式小銃を販売しましたが、
中華トイガンメーカーに有りがちな新興メーカー(工場?)にとりあえず作らせて、
売れ行きが上々なら名の知れたメーカーが代理で販売するってヤツでしょうね。

なので今回の記事であるNWA製56式小銃のレビュー及び分解に関しては
ダブルベル製56式小銃のレビューを兼ねていると言っても過言では無い?

付属品は本体、引っ掛け部分がガタガタする多弾数マガジン、コピー品の56式スリング、
そしてクイックタイプのマガジンキャッチ?何で?マガジンキャッチの交換って結構面倒なのに・・・
取説はありませんが、我輩は今まで幾多のAKを扱って来たのでまあ要らないか。



56式がどういうライフルであるかは前回のリアルソードのレビューを見ろよ見ろよという事で、
お値段は39800円、送料は2000円ぐらいかかりましたが、
最近は電動ガンも軒並み高騰しているので、アホみたいに高いなという感情は湧き上がりません。

でもやはり小遣い少ない我輩はおいそれとは買えません。
例によって使わなくなったエアガンを売って買い替えております。
いや、使わなくなったエアガンというよりは「使わなかったエアガン」というのが正しいかw



とりあえずざっくりと見た感じでは56式自動歩槍の特徴である
フロントサイト、スパイクバヨネット、垂れ気味のストックは再現しておりますが故、
あんまり詳しく無い人が見れば56式と認識してくれるようですが、
母体になったAKがAKMであるが故に何じゃこりゃ感が否めない部分が多々ありますねぇ!
ありますあります。

あと、AKの電動ガンにしては重量感に乏しく軽い気がする。
体感的にマルイスタンダードAK47と同じぐらいの重さです。
アウターバレルはアルミ製、フロントサイトやリアサイトブロックはアルミダイキャスト、
細かいパーツやレシーバーカバーはスチールで作られているようです。



購入時まだ持っていたリアルソード製56式と比べてみると、
フロントサイト周りやスパイクバヨネットは頑張っていますが、ガスバイパス周りがAKM。
チューブ部分はAK47なのは評価します(謎の上から目線)。



AKMがベースなのでスパイクバヨネットの上にAKMのバヨネットラグが居ます。
こいつが56式らしさを微妙に台無しにしていると共に
地味にスパイクバヨネットの折りたたみを阻害しております。



ハンドガードはリアルソード56式orAK47に付いているはずの
ロアハンドガードとフレームの間の金属パーツがありません。
(あのパーツって一体何のために付いているんでしょうかね?
一説によるとフレームとの接続部分の強化の為らしいですが不明)

マルイAK47のを流用して取り付けるべきか思案しましたが、
他にもソウジャナイ部分が多くて修正する気が失せました。



プレスフレームの56式を再現するために、AKMベースで作られたNWA製56式ですが、
チャージングハンドルやセレクターレバーがAK47のものでないのは頂けません。
グリップも今まで見た事が無い形状ですが、ひょっとしたら実銃にこんな仕様があるのかな?

そしてもう一つ、リアルソード製56式はリアルサイズの1cm短いフレームですが、
NWA製56式はマルイやLCTやCYMAと同じく長いフレームです。
つまり、マルイのメカボが入るのです(歓喜)!



唯一NWA(或いはダブルベル)製56式で褒められる点、ソレはセレクターの表記が漢字。
フルオートが「連」セミオートが「単」と刻印されております。
このセレクター刻印だけでNWA(ダブルベル)製56式を買う価値があると言っても他言では無い。



ストックの角度は56式らしい斜め感なんですが、くびれ部分の削りが甘いですね。
そしてバットプレートがAKM以降の溝ありなのも嬉しくありません。

まあそれ以上に木製ストックの仕上げが安物家具みたいで残念スギィ!
ま、後からワトコオイルで塗り直すので我輩的には然程問題ではない。



フレーム左側の刻印も違います。
リアルソードの56式には「56式 RS001489(注:この6桁の数字がシリアルナンバーである)
とありますがNWAのは普通に?数字の羅列です。
(まさか実銃はこーいうナンバリングなのか?)



先程からもうしておりますように、NWA製56式はAKMベースなので。スリングスイベルの位置が違います。
リアルソードではAK47と同じ前寄りの位置にあるフロントスリングスイベルが、
NWA製56式ではAKM同様、ハンドガード付近にあります。

そしてこのフックをかける程度の広さしか無いスイベル、56式スリングが入りませんwww



ハンドガードのスパイクバヨネットが収まる部分の造形はまあまあよく出来ていますし、
スパイクバヨネットも自然に収まりますがねぇ・・・やはり木製ストックの仕上げがニトリの安物家具みたいで萎え。



スパイクバヨネットはリアルソード製同様、柔らかい樹脂で出来ています。
でも人にブチ当てると痛いでしょうからサバゲーでは展開してはならない。
ネジ山の径がリアルソードよりも細いので互換性はありません。



リアサイトの出来はどうこうという以前に、我輩が購入したブツはぶっ壊れてました。
こーいう亜鉛合金の弱いところが所詮中華製品って感じですね。

AK同志のスカルガンナー氏に「余ったリアサイト無い?」と問い合わせたら
ドラマ「HERO」の田中要次みたいな返答が来たので譲ってもらい、交換しようとしたら、
リアサイトを固定している板ばねがE&Lやリアルソード同様に硬スギィ!て交換に一苦労。



NWAの56式は固定ストックですが、バッテリーはレシーバーカバーの下に収納します。
ストックのバットプレートをドライバーで外すよりは楽なんでコレは嬉しい配慮。
余談ですが配線にヒューズは付いていません。

しかし、激しく緑色のアークタウラス製AKみたいなダイヤル式チャンバーは何故その色にした?



マガジンは多弾数600連ですが、残念ながらAK47のマガジンです。
(56式のマガジンは握り難くて邪魔なヒレが付いていない)

しかも我輩が購入したブツはマガジン前部の引っ掛けがぶっ壊れて傾いていましたw
幾多の中華エアガンを見ていると、こーいうのは当たり前過ぎて何とも思わない。
寧ろ壊れているのを見て「コイツらが天下を取る日はまだ先だな」と思います。



先達であり唯一無二のリアルソード製56式がリアル過ぎるが故に、
NWA(ダブルベル)製56式が見劣りするのはまあ多少はね、しょうがないねと言いたいところですが、
NWA(ダブルベル)のはリアルか否かという以前に56式に対して
「スパイクバヨネット付いているAKっすよねぇ!」ぐらいの浅い認識のブツなんです。

ある程度知識が蓄積した、面倒臭い人種には見るに絶えないシロモノであると言うのが正直な感想。



そしていつもの様に何発か撃ってデフォルトの性能を確認して分解。
ぶっちゃけ、NWA(ダブルベル)製56式小銃の分解方法はCYMAのAKと大差ありません。

まずはクリーニングロッドを引き抜きましょう。



ああ・・・次はハンドガードだ。
リアサイトブロックのレバーを解除してアッパーハンドガードを外し、
ロアハンドガード先端のレバーを起こして引っこ抜き、芋ネジを緩めたら外れます。

尚、我輩の個体はアッパーハンドガードがめちゃくちゃ外れにくくて苦労したので削りました。



レシーバーカバーを外し、グリップ底部のネジを外してグリップを外し、
セレクターを固定するネジをプライヤーで摘んで緩め、セレクターを外します。



レシーバーカバーを止めるデッキロックからチャージングハンドルロッドを外し、
チャージングハンドルを外します。



ピンポンチで写真の部分のピンを叩いて抜きます。
E&Lやリアルソードとは違い、どちらも叩けばすんなり抜けます(個人の感想です)
つまり、結合部の剛性はイマイチという事ですwww



リアサイトブロックをずらした下にある写真の位置の芋ネジを緩めるとアウターバレルが外れます。



インナーバレルはチャンバーを固定しているネジを緩めると外れますが、
チャンバー下部を固定している樹脂製のブロックを前進させないと外れませんのでご注意。



インナーバレル&チャンバーは後ろに引き抜きます。
その後、メカボックスを取り出します。



メカボックスは以前購入したダブルベル製メタルストームと同じようです。
プリコックとか電子トリガーなどという贅沢なものは付いていませんが、
亡き父上曰く「機械と女は複雑じゃない方が扱いやすい」。

QDメカボックスなので組み立てが容易なのはありがたいですが、
少し作動音がガシャガシャ煩かったのでシム調整は必須でしょう。
尚、デフォルトの初速は80〜88m/sぐらいでバラつきがありました。



では、気になる部分を手直ししていきます。
まずはバヨネットラグを削り、スパイクバヨネットがカッチリハマるようにします。

出来ればマルイAK47の部品を仕入れて交換したかったのですが、
マルイとNWAではこの部分の取り付け方法が違うので、交換が上手くいくか解らないのです。



グリップは削って我輩の知っている56式っぽく仕上げ、
ストックの元の色をサンダーで剥がしてワトコオイルのマホガニーで塗り直しました。

この後に色の濃いニスで仕上げれば更に56式らしくなるのでしょうが、
気に入った風合いのニスが見つからなかったので保留。



チャンバーはマルイのものと互換があるようでしたが、
ダイヤル式のこのチャンバーはホップ調整がし易いのでそのまま使用。

チャンバーパッキンはマルイ純正と交換しましたが、インナーバレルはそのまま使用。
コレでも充分、精度はマルイスタンダード電動ガン並に良くなりました。



メカボックスは調整するのが面倒だったので、以前作ったマルイメカボと交換します。
ギアはSHSの16:1、スプリングはSHSのM90、ピストン、スプリングガイドもSHSですが、
モーターはマルイのEG1000を組み込みました。

マルイのメカボはそのままではフレームに収まらないので、指で指した部分を削ります。



デッキロックボタンとセレクター、レシーバーカバーもマルイAK47のものと交換しました。
チャージングハンドルを磨いてシルバーにすべきかはまだ検討中です。



気になる部分を手直しして、一通りパーツを交換したら、だいぶん見た目が良くなりました。
ただ、56式=スパイクバヨネットが付いたAKと認識の浅い輩には変化は気付かないでしょうね。

まだ細かい部分が気になりますし、何よりも56式小銃用のスリングが付けられないのが不満ですが、
リアルソードよりも安価で入手出来て、セレクター表記も漢字で、
尚且つマルイメカボと互換があるが故に内部のカスタムの幅が広がる
NWA(ダブルベル)製56式小銃は見た目はともかくサバゲーでは充分に使える電動ガンです。

ハンドガードやグリップはLCT対応パーツもつかない事は無さそうなので
(アルミテープ巻いたり、ヤスリで削る必要はありそうですが
ZENITのボコボコしたハンドガードやグリップを付けてしまう事も出来そうです。

ところで「3丁目って言ってるが、貴様のもう1丁の56式はどこにあるんだ?」
とお思いの同志、居ませんか?居るよね?



ブログでは紹介してませんがコイツが我輩の1丁目の56式小銃です。
CYMA CM046 AK47をベースにイノカツ製56式フロントキットに換装したものです。
初期生産の56式自動歩槍はAK47同様の削り出しフレームだったので
この仕様の56式はあながち間違いではないが、セレクター刻印がキリル文字なのが残念。  
Posted by 砥部良軍曹 at 23:54Comments(0)エアソフトガン