2016年01月10日

三沢の夜をBARで過ごす



後輩のつちのこが遅い冬休みで秋田に帰るというので、
「んじゃあ三沢に嫁と一緒に遊びに来いよ!」と誘ったところ、
ホイホイ来やがったので久しぶりにBARに旨い酒を飲みに行きました。



宝寿しで夕食後、嫁とクソガキ共を家に返してつちのこ夫妻と向かった先は、
スカイプラザ前、道路を隔てた先にある三沢市中央町2丁目3-31MOビル2Fの
三沢唯一の☆本格的☆BARである“obara bar”

この店は三沢に転勤して直ぐに見つけたので、
忘年会の後とかに数回ふらっと立ち寄っていたのですが、
我輩実は一人で酒を飲みに行くのは好きではない性分。
かと言って職場にBARで一緒に酒を呑むような仲間が居るわけでもなし。
それにね、BARで飲むのって意外とカネがかかるんですよ。

そして年齢一桁のクソガキが居る状況では
嫁と一緒にBARに行くのもままならないということで、
ここ数年、このような店とは無縁の状態が続いておりましたが、
かつて宮崎のBARで共に飲み、酒の何たるかを共に学んだ、
同志つちのこが一緒なら飲み相手として不足はないし、絶好のチャンス。




我輩がこの手のBARに通わなくなった理由がもう一つ、
それは「こーいう店で何を頼めばいいのか解らなくなってしまったから」。


いや、酒が色々ありすぎて迷うとか、
どーいう酒があるのか解らないという意味ではなくてね、
「どういう酒の飲み方が正しい飲み方なのか?」を突き詰めようとしたら、
何が正解であるのか解らなくなってしまったんです。


ま、我輩の場合はモルトウィスキーが好きなんで、
ボトル棚の並びから見覚えのないモルトを見つけて、
ソレを頼むというのが今までのBARでの飲み方だったんですが、
酒に弱くなった気がする今、そーいう酒の飲み方は何か違う気がしてきたんです。

そこで最近色々考えた挙句、自分の肝臓と嗜好に合致すると思った飲み方。
それは・・・カウンターに置いている果物で決める。

本気度の高い、本格的なBARに逝くと必ずと言っていいほど、
カクテルに使用する季節の果物が置いています。
その中から自分好みの果物をチョイスして、
マスターに自分の好みを伝えてカクテルを作って貰う。


BARの醍醐味といえば、まずはカクテルですからね。
「カクテルなんてジュースのよ~なもんでしょ」なんて言っている田舎もんはお呼びじゃない。

というわけで果物を物色したところ、イチゴが置いているではありませんか。
我輩はイチゴをそのまま食うのはそんなに好きではないですが、
女性用イチゴパンツとイチゴの酒は大好物です。



というわけでイチゴを使ったカクテルを注文したところ、
バカルディを取り出して何やら作り出したので
「うむ、フローズンストロベリーダイキリか、
無難だけどイチゴの旨味が生きるやり方だな」
と思って見ていたら、
ダイキリの上に何やら不思議な泡を載せて来ました!

フローズンストロベリーダイキリ上に載せたのはミントの泡。
グラスを顔に近づけるとミントのすぅ~っとする感触の後に、
イチゴの爽やかな香りが漂い、これは別次元の感覚です。

ダイレクトにミントをブチ込まずミントの香りの泡で覆っているので、
飲んでみるとミント味はイチゴの味と混ざって別の味を作るわけでなく、
イチゴはイチゴ、ソコにミントが引き立てるという味わいを上手く作り出しています。



つちのこ嫁は「チョコレートリキュールを使った一品」を注文。
マスターは迷わずモーツァルト・チョコレートクリームリキュールの
新作であるローズゴールド
を取り出しましたが、ココまでは我輩の想像の範疇内。
嫌ですね、なまじ酒に詳しいからってそーいう下衆の勘繰り的計算をしてしまう。



しかし、そのままカクテルグラスに注ぐのかと思いきや、
まずグラスに変な白いモワモワしたものをブチ込んでから、
(クリーム状の物体は生クリームとマスカルポーネをミックスしてスフレにしたもの)
その上にチョコレートクリームリキュールを注ぐという意味不明な行動に出たのです!

そして仕上げはバニラビターというこれまた意味不明な代物。

こうして出来たカクテルがなんという名称であるかは不明ですが、
このクリーミーなカクテルの味は我輩の想像を超えたシロモノでしょう。

久しぶりにBARに来てみたら我輩の知らない技術が出現しており、
驚くのは勿論の事、それ以上にどういう顔をすればいいのか解りません。



ohara barは大抵の本格的なBARのお約束に漏れず、
チャージ料1000円が会計に加算されるシステムなのですが、
安心してください、ちゃんとおつまみも出てきます。

他にもカウンターに座るやいなや、「口直しにどうぞ」という言葉とともに、
一口で飲み干す量のコンソメスープが出てきます。

他にもイベリコ豚の生ハムが天井に吊るされており、
別料金でそれをおつまみとして注文することも出来ます。



しかし他のお客様へ提供する不思議な趣向を凝らした酒を見ていると、
つまみなんか食っている気分にはなりません。

薔薇の形をした氷の上に薔薇の花弁を散りばめて、
そこにシェイクした酒を注いでいるコレは一体何なんだ?



始めはサラッとグレンリベットのロックを注文して、
BAR慣れした大人の余裕を見せたつちのこも
マスターに次々見せつけられるカクテル作りの手法に目を奪われます。

そこでつちのこ、ザクロを使ったカクテルを注文したところ、
カルヴァドス(りんごで作ったブランデー)をベースにした逸品が披露されました。
アルコール度数は高そうですが、ザクロの酸味が効いて旨そうです。



その後も薄切りにしたバナナにシナモンを振りかけ、
バーナーで炙って香りを漂わせたものをカカオリキュール等と共に
ミキサーで混ぜるというこれまた意味不明な技を見せつけられてしまいます。

ああ、我輩もこういった趣向を凝らしたカクテルをまだ飲んでみたい!
でも明日の事も考えると深酒は禁物!
この少ない機会を活かし、後悔しない選択肢は何があるのだろうか・・・



すると目の前には何やら見覚えのあるコーヒー屋さんのマークが付いたボトル。
スターバックスのコーヒーリキュールとクリームリキュールです。

実はこの酒、“レモンハート”という酒の漫画に出てきたんですね。
それで気になったんで何処かで売っていないか探してみたんですが、
スターバックスでも買えないシロモノであった上に、
2年前に廃盤になったらしく、何処にも置いていないという有様だったんです。
ヤフオクにはありましたが、プレミアが付いて8700円というトンデモ価格。

2日前に探した酒が・・・今我輩の眼の前にある!
コレはもう、確実に飲まなければいけません!
ああ、コレはどういう運命の導きだろうか・・・



リキュールそのものの味を味わうために、ロックで飲みます。
バニラやナッツが入って複雑な味わいを醸し出しているカルアコーヒーと違って、
スタバのコーヒーリキュールはコーヒーそのものの味わい。
ビシっと来るコーヒーの苦味の後にリキュールの甘み。

シンプルで直球勝負なコーヒーリキュール。
この時、我輩は確信した!スタバで一番旨いコーヒーはコレだ!!
但し、店で飲むことは出来ないけどな!



つちのこはスタバのクリームリキュールを注文。
クリームリキュールといえば有名なのはベイリーズですが、
アイリッシュウィスキーをベースに作られたベイリーズと違って
ダイレクトなクリーム感のある味わいを堪能出来るコレもまた絶品!

もう味わう事が出来ないであろう2種類の酒を締めくくりに飲むことが出来、
我輩もつちのこも満足感に溢れた夜を過ごすことが出来たのでありました。




我々野郎共が嗜好の快楽にふけっている最中、
つちのこ嫁は何を血迷ったのかスクリュードライバーなどという
何処にでもあるよーなカクテルを注文するという暴挙に出たのですが、
目の前に出てきたのは塩のスフレを載せられたスクリュードライバー。

スフレ部分に口をつけるとダイレクトにしょっぱいらしいですが、
酒と一緒に口に含むと塩味がふんわりと漂い、これまた絶品だったとか。
そこら辺にあるよーなカクテルでさえも魅せてくれるとは・・・
ココのBAR、見逃せない夜の三沢の名物のようです。

3人でチョコチョコ飲んで1諭吉吹っ飛びましたが、
この心からの満足感は他の飲み屋では得られないものでしょう。
酒飲むだけなら好きな酒買って家で飲むのが安上がりですが、
酒を飲んで気分が高まる、心が癒やされるのはBARならではですよ。

改めて我輩、酒が好きなんじゃなくてBARが好きなんだなって再認識しました。


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Posted by 砥部良軍曹 at 02:47│Comments(4)お店
この記事へのコメント
昔々、男が女を誘って落とすときはスクリュードライバーを3杯のませれば十分などと言われました。

結果がどうなるかというと腰を抜かして動けなくなるためお持ち帰りが出来るとか。

残念ながら親父は酒に弱くその前に潰れていました・・・
Posted by 骨董屋の親父 at 2016年01月12日 00:18
>骨董屋の親父様
悲しい事に我輩も父上の下戸の血を引き継いでいるので、
嫁とBARに逝く時、我輩は常に運転手という体たらくでございました。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2016年01月12日 01:03
その節はおせわになりました!
本当に久しぶりにバーで呑んだ、としみじみ実感できた素晴らしい夜でしたなあ…
やはり酒とはこうでなければ!
Posted by つちのこ at 2016年01月12日 12:10
>つちのこ
久しぶりの相手がおぬしだったというのも良かったな。
飯も酒も「何を飲むか」じゃなくて「誰と飲むか」が重要だってこと。
宮崎に戻ったら、また一緒に飲みに逝こう。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2016年01月13日 13:38
 
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三沢の夜をBARで過ごす
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