2020年03月08日

アローダイナミックMP18を分解

最近、古い銃、それもかなり古い銃じゃないと興奮しないこの性癖は、
骨董品が好きだった父上の血を引き継いでいるんじゃないかと思う砥部良軍装です。
だからといって最近の鉄砲が嫌いってわけでもないんですよね。
同じ値段ならどっちを買うかと言われると古い鉄砲買うよって事です。

さてこないだ仕入れたアローダイナミック製MP18ですが、
中国製の電動ガンなので箱出しで使うのはどうも躊躇われるのです。

我輩が中華電動ガンを買うようになって10年ぐらい経ち、
中国製品も国産に近い品質を持つものも大分増えてはきましたが、
やっぱり中身を開けてみるとグリスが青かったり、シムがボロかったり、
スプリングがなんじゃこりゃだったりとトンデモ仕様なわけなんですよ。

アローダイナミックMP18を分解

というわけでアローダイナミック製ベルグマンMP18も例に漏れず、
一通り舐め回すように眺めて写真を撮った後は1発も撃たずに分解します。

しかし何ですな、スマートフォンの普及によって、
今までパソコンを持っていなかった層でも情報を気軽に発信できるはずなのに、

何故かネット界隈は昔より有益な情報が少なくなっている気がするのは我輩だけ?

アローダイナミック製MP18の分解方法も何処にも載っていなかったので、
手探りで銃を隅々まで眺め、今までの教訓を元に分解したところ、
コレがかなり電動ガンの中ではシンプルな構成になっており、
今までバラした電動ガンの中では相当ハードルが低いんじゃないかと思いました。

但し、MP18を買うという行為がかなりハードル高めな気がせんでもないですがw

アローダイナミックMP18を分解

まずは機関部とストックを分離しなければと考えたので、
ストックと機関部を固定している後ろのスクリューを緩めます。

このスクリューがマイナスネジで見た目にはいいんですが、
やはり中華製品、ネジのクオリティは相変わらず低く、
油断するとネジの頭が舐めて削れてしまいます。


でもねぇ、マイナスネジってホムセンに気軽に売っていないんだよなぁ。
そろそろ我輩もピーマン職人のようにモノタロウを活用せねばと考えております。

アローダイナミックMP18を分解

後ろのネジを緩めればココからヒンジで折れ曲がるんじゃなかろうかと思いましたが、
全くその気配がなかったのでこの部分のデカいネジも緩めてしまいます。

アローダイナミックMP18を分解

トリガーガードとその前方にあるデカいネジ合計3本を緩めてみましたが、
トリガーガード後ろ側のネジは緩めなくても分解には支障はなかったようです。

というわけで下部の前2本のネジを外すということにします。

アローダイナミックMP18を分解

その後アウターバレルとフレームを前に抜くと
チャージングハンドルとリターンスプリングとスプリングガイドが
びよ~んと勢いよく外れて少し面食らってしまいますが、
コレでインナーバレルとバレル&フレームが外れます。

結局、バレル&フレームをストックから分離するのに、
ストック下部のネジを緩める必要はなかったのですが
この後メカボックスを分離するために結局は外さなければいけません。

アローダイナミックMP18を分解

でもメカボックスを外す前にストック内のコネクタを引き抜きます。
コレをしないとストックのクビレ部分でヒューズが引っかかってしまいます。

ヒューズレスに改造してしまえばこの手順は必要なくなるのでしょうが、
ヒューズレスってパンツ履かないで外に出るのと同じぐらい不安。

アローダイナミックMP18を分解

3つ前の手順でストックとメカボックスの結合は解かれているので、
後はそのままメカボックスを持ち上げてしまえば取り出せますが、
配線が引っかからないように気をつけるのは言うまでもないでしょう。

アローダイナミックMP18を分解

MP18はマガジンを横から刺すようになっているので
チャンバーは当然どの電動ガンとも互換性はないでしょう。
つまりココがぶっ壊れるとア ウ ト。
チャンバーパッキンは少し固めだったので、マルイ製と交換。

でもねコレ、ホップの出っ張りが最強にしても適正ホップぐらいなんですね。
なのでホップアームに収縮チューブを被せて少しだけ嵩上げしたんですが、
それでも適正ホップにするには調整を2/3ぐらい回さないとダメみたいですね・・・
径が一回り太い押しゴムみたいなのがあれば問題は解決するのかな?

図体の割にバレルは20cmぐらいと結構短いです。
ホップ窓が少し汚かったんでコレ同じぐらいじゃねって思いながら
マルイβスペツナズのバレルを入れてみたら何ということでしょう、
インナーバレルが1cmぐらい外にはみだし刑事情熱系。
結局、バレルはそのまま使う事に。

アローダイナミックMP18を分解

メカボックスは多分というか確実に独自設計。
でもよく見ると、ひょっとしたらP90に使われているヴァージョン6かもしれません。

面白いというか、ナンジャコリャなところは、
VER2メカボではトリガーと連動するスイッチの部分から
長いロッドが後ろに伸びてトリガーと連動するという作り。
そのせいかアローダイナミック製MP18、トリガーストロークが恐ろしく長いです。

ピストンの下にあるのはセイフティレバー。
更に下にある謎のブロックはストック内にメカボを固定すると同時に、
アウターバレル&フレームをメカボに固定するためのブロックです。

アローダイナミックMP18を分解

反対側の中央、ピストンの下にあるのがセレクターで、
ココを移動させることによってカットオフスイッチを制御します。

セイフティレバーもセレクターもメカボックスを分解するのに
外す必要はないのでそっとしといてあげます。

アローダイナミックMP18を分解

メカボックスの分解はまず、トリガーとスイッチの連動を絶ちます。
トリガー側でロッドを固定しているネジを緩めて、ロッドを外します。

アローダイナミックMP18を分解

次にメカボからモーターを分離するのですが、
その作業の前にモーターを上から固定しているステイを外します。
メカボックス側の太いの1本、モーター側の小さいの2本外しましょう。

アローダイナミックMP18を分解

先程のステイを外して、後ろからスプリングガイドを撚ると、
メインスプリングを抜き出せる設計なのは嬉しいですね。
ユーザーがバラすことを前提に考えて設計されているあたり、
中華電動ガンは結構好感度高いなって思うのが我輩の感想。

21世紀以降、日本の製品が海外でウケなくなったのは、
こういうアマチュアリズムに乏しいが故だと我輩は思うのです。

アローダイナミックMP18を分解

後は配線をモーターから外し、配線を固定している2箇所のステイを外し、
モーターホルダーを左右からネジを緩めて外せばモーターが分離できます。

モーターは無記名の相変わらず磁力が強いやつで
ショートタイプのモーターと互換があるようです。
組み上げ後連射速度を測ってみたところ、秒間10発ぐらいしか出ないんで、
もう少し回転速度のあるモーターに交換したいところです。

アローダイナミックMP18を分解

メカボックス上部はヴァージョン3メカボのように
ステイで固定されているのでスライドさせて外し、
ピンポンチが刺さっている部分のピンを抜き、外側のネジを4本外します。

メカボックスのネジが普通にクロスネジなのも中華電動ガンをバラすにあたって
面倒くさがり屋の我輩がそれ程苦痛にならない理由の一つであります。

アローダイナミックMP18を分解

メカボックスを割って一番驚いたのが、グリスの色が青や緑じゃない!
マルイのシリコングリスが少し黄色っぽくなったようなグリスが付着しております。

そしてもう一つ「あっ、おい待てい(江戸っ子)」だったのが、シムの数が多スギィ!
各ギアに表裏合わせて5~6枚入っているじゃねぇか!
しかもそのシムの半分以上は内側の穴にバリがあるという体たらくなので、速攻交換。

しかし少ないシムで良好なセッティングを導き出すのが厳しく、
手元のシムの在庫が尽きるぐらい大量にシムを突っこむ羽目になってしまい
シム調整だけで2時間以上費やす羽目になってしまいました。

アローダイナミックMP18を分解

中の部品を見てみましょう。
ノズルは他の電動ガンよりも5mmほど長いので互換品がない模様。
ピストンシリンダーとピストンヘッドは接着されていて外せません。
両方とも品質に問題はないようなのでそのまま使用。

ピストンは中にベアリングが付いており、
レールは抵抗の少ないタイプ、ピストン歯は外が1つ無いタイプ。
Oリングがスカスカで気密がなかったので、マルイ純正ピストンのものと交換。

タペットプレートはVER6に似ている気がするけど、現物が手元にないので不明です。

アローダイナミックMP18を分解

ギアは全て最近のCYMAとかS&Tに使われているのに似ています。
そのまま使用しても特に差し支えはないみたいです。
ベベルギアが少し小さい気がするので、VER6メカボのギアと互換性がある可能性が微レ存。

アローダイナミックMP18を分解

問題なのはメインスプリング。これもうわかんねぇなってぐらい短い。
一番下が純正、真ん中がマルイ純正、上がSYSTEMAの1Jスプリング。
でも1Jスプリングをブチ込んでみたらどういうわけか初速がノンホップで96~98m/s出てしまいます。

コレじゃあ我輩のホームフィールドであるホークウッドでは使えないという事で、
マルイ純正に換えたところ初速が78~80m/sぐらいになってしまいました。

というわけでSHSのM90をブチ込んでみたらノンホップで80~85m/s
適正ホップで何故か85~90m/sになってしまいましたがコレでキマリという事に。

アローダイナミックMP18を分解

中身を調整し終わったんで組み立てようとしたところ、
チャージングハンドルのスプリングが付けにくくて閉口します。

そこでスプリングガイド部分後端をフレーム後端とイモネジで連結してしまいました。
フレーム上、左右にステンレスドリルで穴を開けてネジ山を切り(意外と固くて削れない)、
イモネジで固定したらフレームとチャージングハンドルが一体になって組み立てやすくなりました。

アローダイナミックMP18を分解

バレルが短いのか、精度良くないのか判りませんが20m以上だと結構着弾が散ります。
トリガーの遊びが大きく、発射速度が遅いせいかセミオートのキレがあまり良くありませんが、
そこんところはEG30000あたりを突っ込んで回転を上げるぐらいしか手がつけられません。

ギアは社外品が使えそうなので、単純にハイサイクルにするか?
何にしてもセミオート重視のセッティングは難しいみたいです。
ま、元々弾をばらまくために作られたサブマシンガンなんだから、
サイクルを上げるほうがそれらしいかなとは思います。

そんなわけでタクティコゥな戦闘にはいささか不向きである
アローダイナミックのベルグマンMP18ではありますが、
誰もが持ってこないような電動ガンを所有しているという
謎な悦びには満ち溢れておりますが故、勢いで手を出しても悪くはないかも?


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この記事へのコメント
古い銃が形になって弾が出る、それだけでオールドファンは幸せなのですw
どっかまともな百式機関短銃出さないかな~……。
Posted by P職人 at 2020年03月08日 07:06
>ピーマン職人殿
そう、古い銃を出してくれるメーカーには感謝の念が絶えません。
メカボいじれば大抵は使える一品になるから、
少しぐらい出来が悪くてもそこは目を瞑ろうと思います。

そろそろオールドガンもメジャーどころは出尽くした感があるから、
後2年ぐらいしたら中華で100式来るかもしれませんよ。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2020年03月09日 20:48
最近ベルグマンさんを購入したので分解ブログ参考になりました。
ありがとうございます。
ベルグマンmp18って日本で最初に採用された機関銃だったみたいな所に惹かれて購入しました。
使える部品が少ないので壊さないように大切にしていきたいですね。

分解画像、ありがとうございました。m(_義_)m
Posted by 古式銃の隠れファン at 2020年04月09日 19:03
>古式銃の隠れファン様
コメントが遅くなり、誠に申し訳ありません。
少しでもお役に立てたようで嬉しいです。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2020年05月14日 08:54
 
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