2024年03月30日
宮崎に来てずっと気になっていた店に入った
3月、それは別れの季節。
我輩の職場でも退職する者、他の職場に転勤する者が居ました。
そして3月は新たなる未知のエリアッー!への旅立ちの季節。
ウチの娘は高校卒業、息子は中学卒業してクソガキ共は新たなる人生のカオスに突入します。
娘は「己の能力の限界を感じた」と言いながら学んできた事とは全く違うところへ就職を決めました。
高校でも腹の中を見せ合う程の友人は然程出来なかったみたいなんで、
友人と一緒に進学するという思考には結び付かなかったというところは我輩に似ています。
とりあえず就職するからにはクルマが無いと話にならないので、
免許をとりに行かせて、仮免取る前にクルマも調達したんですが、
いつも世話になっている一ノ瀬さんが勧めてきたのが15年落ちのダイハツ・ムーヴ。
「走行距離66000km、15年前の軽で38万か・・・」と腑に落ちない気分で試乗してみたら
コレがターボもフォグランプもアルミホイールも皮巻きステアリングも付いていて
中身も綺麗で結構いい感じだったんで試乗後「コレにしますわ」と買ってしまいました。
娘も使いやすい形状と申し分ない動力性能に満足気味のようです?
息子は宮崎市内に近いまあまあ良い高校を先生に勧められたものの、
「通学がめんどくせーから近い学校がいい」と言ってチャリで行ける近くの高校へ進学。
そしたら仲のいい友人は殆ど別の遠い学校に行くみたいで寂しいのか、
卒業式手前、卒業式後は毎日のように家に友人を呼んで部屋で絶叫したり、
焼肉きんぐに食べ放題食いに行ったり、友人宅でタコパしながらパリピっておりました。
息子は幼稚園、小学校低学年の頃に仲の良い友人は半年〜1年ぐらいで居なくなると言う人生を歩んで来たので、
宮崎に移り住んで永く付き合える友人ができた事が嬉しかったと共に、
卒業後その付き合いが失われれる辛さや悲しみを人一倍感じているのでしょう。
一方で娘は歳をとるにつれて人との付き合いが煩わしく感じるようになったと言うのは
幼稚園や社宅で友人がすぐに出来る環境に居たのと、
実は人付き合いがあまり好きじゃない人間だったという悲しさ。
まあ、己を取り囲む境遇の変化でクソガキ共の行く先がどうなるかは予測が付きませんが、
解らない事を不安になっても仕方がないので、まあ何とかなるだろうと生暖かく見守ってやるだけですね。
それでは本題に移りましょう。
数ヶ月前、嫁と昼飯をゆっくりと食す時間があったので、一ツ場方面に向かいました。
そしたら阿波岐原に阿波岐ヶ原病院ってところがあって、
その向かいに「ウルワシ」というコーヒー専門店があるんですね。
本店は橘通りにある、宮崎では有名な喫茶店なんだそうです。
恥ずかしながら我輩はこの店、宮崎に20年以上住んでいるのに行った事がありませんでした。
だってここ、いつもお客さんいっぱいで入れないんですよ。
下手したら待ち客が外に溢れている。
それだけ客が多いという事は、何か期待出来るものがあるんじゃなかろうか?
幸いこの日はまだ開店して直ぐの時間帯だったのですんなり入れました。
店内に入ると、大きめの空間の所々に昭和の喫茶店を思い出すランプや人形、
観葉植物やカップや皿が置かれており、テーブルや椅子もトラディショナルなものが多数。
メニューのメインはまずコーヒー。
ウィンナーコーヒーやカフェモカといったフレーバードコーヒーもありますが、
オードリー・ヘップバーンの映画のタイトルを冠したものがウルワシの看板メニューのようです。
食事のメニューは季節のメニューと、スタンダードメニューがあります。
ぶっちゃけ、食事の種類は喫茶店の域を出ません。
ざっくり言うとパスタとグラタンとサンドイッチとカレーとハンバーグってところです。
まあそこは老舗の喫茶店という事で、昔は食い物の種類が少なかったんでそういうもんです。
とりあえず我輩は季節のメニューから一品を、嫁はスタンダードメニューを選択します。
我輩はランチコースを注文したので、まず先に野菜のコンソメスープが来ました。
昔っぽい野菜がコロコロ入った優しい味わいのスープです。
真新しさはないですが、懐かしさを感じます。
ランチコースのオードブルはスモークサーモンにバルサミコソースを添えたもの。
今では珍しくありませんが、昭和の時代にはなかなか味わえない味だったでしょう。
こういうのが出てくるとメインにも期待しちゃいます。
カニカマのサラダという、コレまた昭和を感じるヤツも居ますがね。
そしてメインの季節メニュー、キャベツとエビのホワイトグラタン。
マカロニで嵩増ししていない、素材の味が味わえる懐かしい味わいの素敵な一品。
派手ではありませんが、さりげなく美味しい、そういう一皿。
残ったホワイトソースは勿論、パンで拭き取りながら全て食します。
嫁が注文したのはハッシュドビーフのオムライスという
ウチらぐらいの年寄りも、若い子も好きになりそうな馴染みやすくてゴージャスな一皿。
一口含むとトロトロの卵、ソース、ご飯が一体になって旨さを主張する。
あー、確かにコレは並んででも食べたくなるかなあ。
追加料金で出てくる食後のコーヒーには氷入りのグラスに入ったクリームが添えられるという心配り。
クリームやミルクって品質在庫管理が難しいから、余程拘りがある喫茶店じゃないと出ないのよ。
コーヒーは苦味と酸味のバランスの良いものです。
でも我輩は英国紳士なので紅茶を注文したら、ポットに入って出てきました。
デザートのケーキはチョコの台座にベリーのムースという予想外のゴージャスなヤツが出てきました。
味も満足ですが、演出が良く出来ていて、それが美味しくて心地よい。
お一人様2000円弱で楽しめる昼の優雅なひと時。
成程、コレは確かに素敵な時間を過ごすにはいい店だと思いました(小並感)。
そして後日、次は自動車学校に行ってた娘を迎えに行った後に来店。
各々ランチセットで軽く注文したら、よく見かけるサラダが出てきました。
娘はメニューの選択で大いに悩みましたが、無難に?ハンバーグを選択。
焼けた皿にデミグラスソース、モッツァレラチーズと共に盛られたハンバーグはご馳走感抜群。
娘も「コレは見た目も美味しいが、味も文句無しに旨い」と感心しきり。
我輩はパッケリという、以前数回自宅で調理した事があるけど店で食うのは初めてな、
ち★ちんが入りそうな太くてデカいパスタのボロネーゼを注文したら、
熱々の肉と野菜のソースの中に極太のパスタが入ったのが出てきて「何だこれは、たまげたなぁ」
前回来店時「素晴らしいが真新しいものはない」と思いましたが、
こういう面白い隠し技を持っているのもこの店の人気の一つでしょうね。
中に居たのは極太パスタだけでなく、チーズに隠れて半熟の卵というサプライズ。
熱いのを耐えながら頬張るグラタン、コレが実に楽しくて美味しい。
入る前に店の外観を見渡しながら娘は「凄いな、この店自体が異世界を作っている」と言いました。
確かに、冷静になって店内外を見渡すとココは非日常感に包まれていて現世を忘れそうです。
「このウルワシという店に来る客は旨いメシを食うのと共に
ウルワシという異次元空間を味わいに来ているんだなぁ」と2人でしみじみ感じたのでした。
我輩の職場でも退職する者、他の職場に転勤する者が居ました。
そして3月は新たなる未知のエリアッー!への旅立ちの季節。
ウチの娘は高校卒業、息子は中学卒業してクソガキ共は新たなる人生のカオスに突入します。
娘は「己の能力の限界を感じた」と言いながら学んできた事とは全く違うところへ就職を決めました。
高校でも腹の中を見せ合う程の友人は然程出来なかったみたいなんで、
友人と一緒に進学するという思考には結び付かなかったというところは我輩に似ています。
とりあえず就職するからにはクルマが無いと話にならないので、
免許をとりに行かせて、仮免取る前にクルマも調達したんですが、
いつも世話になっている一ノ瀬さんが勧めてきたのが15年落ちのダイハツ・ムーヴ。
「走行距離66000km、15年前の軽で38万か・・・」と腑に落ちない気分で試乗してみたら
コレがターボもフォグランプもアルミホイールも皮巻きステアリングも付いていて
中身も綺麗で結構いい感じだったんで試乗後「コレにしますわ」と買ってしまいました。
娘も使いやすい形状と申し分ない動力性能に満足気味のようです?
息子は宮崎市内に近いまあまあ良い高校を先生に勧められたものの、
「通学がめんどくせーから近い学校がいい」と言ってチャリで行ける近くの高校へ進学。
そしたら仲のいい友人は殆ど別の遠い学校に行くみたいで寂しいのか、
卒業式手前、卒業式後は毎日のように家に友人を呼んで部屋で絶叫したり、
焼肉きんぐに食べ放題食いに行ったり、友人宅でタコパしながらパリピっておりました。
息子は幼稚園、小学校低学年の頃に仲の良い友人は半年〜1年ぐらいで居なくなると言う人生を歩んで来たので、
宮崎に移り住んで永く付き合える友人ができた事が嬉しかったと共に、
卒業後その付き合いが失われれる辛さや悲しみを人一倍感じているのでしょう。
一方で娘は歳をとるにつれて人との付き合いが煩わしく感じるようになったと言うのは
幼稚園や社宅で友人がすぐに出来る環境に居たのと、
実は人付き合いがあまり好きじゃない人間だったという悲しさ。
まあ、己を取り囲む境遇の変化でクソガキ共の行く先がどうなるかは予測が付きませんが、
解らない事を不安になっても仕方がないので、まあ何とかなるだろうと生暖かく見守ってやるだけですね。
それでは本題に移りましょう。
数ヶ月前、嫁と昼飯をゆっくりと食す時間があったので、一ツ場方面に向かいました。
そしたら阿波岐原に阿波岐ヶ原病院ってところがあって、
その向かいに「ウルワシ」というコーヒー専門店があるんですね。
本店は橘通りにある、宮崎では有名な喫茶店なんだそうです。
恥ずかしながら我輩はこの店、宮崎に20年以上住んでいるのに行った事がありませんでした。
だってここ、いつもお客さんいっぱいで入れないんですよ。
下手したら待ち客が外に溢れている。
それだけ客が多いという事は、何か期待出来るものがあるんじゃなかろうか?
幸いこの日はまだ開店して直ぐの時間帯だったのですんなり入れました。
店内に入ると、大きめの空間の所々に昭和の喫茶店を思い出すランプや人形、
観葉植物やカップや皿が置かれており、テーブルや椅子もトラディショナルなものが多数。
メニューのメインはまずコーヒー。
ウィンナーコーヒーやカフェモカといったフレーバードコーヒーもありますが、
オードリー・ヘップバーンの映画のタイトルを冠したものがウルワシの看板メニューのようです。
食事のメニューは季節のメニューと、スタンダードメニューがあります。
ぶっちゃけ、食事の種類は喫茶店の域を出ません。
ざっくり言うとパスタとグラタンとサンドイッチとカレーとハンバーグってところです。
まあそこは老舗の喫茶店という事で、昔は食い物の種類が少なかったんでそういうもんです。
とりあえず我輩は季節のメニューから一品を、嫁はスタンダードメニューを選択します。
我輩はランチコースを注文したので、まず先に野菜のコンソメスープが来ました。
昔っぽい野菜がコロコロ入った優しい味わいのスープです。
真新しさはないですが、懐かしさを感じます。
ランチコースのオードブルはスモークサーモンにバルサミコソースを添えたもの。
今では珍しくありませんが、昭和の時代にはなかなか味わえない味だったでしょう。
こういうのが出てくるとメインにも期待しちゃいます。
カニカマのサラダという、コレまた昭和を感じるヤツも居ますがね。
そしてメインの季節メニュー、キャベツとエビのホワイトグラタン。
マカロニで嵩増ししていない、素材の味が味わえる懐かしい味わいの素敵な一品。
派手ではありませんが、さりげなく美味しい、そういう一皿。
残ったホワイトソースは勿論、パンで拭き取りながら全て食します。
嫁が注文したのはハッシュドビーフのオムライスという
ウチらぐらいの年寄りも、若い子も好きになりそうな馴染みやすくてゴージャスな一皿。
一口含むとトロトロの卵、ソース、ご飯が一体になって旨さを主張する。
あー、確かにコレは並んででも食べたくなるかなあ。
追加料金で出てくる食後のコーヒーには氷入りのグラスに入ったクリームが添えられるという心配り。
クリームやミルクって品質在庫管理が難しいから、余程拘りがある喫茶店じゃないと出ないのよ。
コーヒーは苦味と酸味のバランスの良いものです。
でも我輩は英国紳士なので紅茶を注文したら、ポットに入って出てきました。
デザートのケーキはチョコの台座にベリーのムースという予想外のゴージャスなヤツが出てきました。
味も満足ですが、演出が良く出来ていて、それが美味しくて心地よい。
お一人様2000円弱で楽しめる昼の優雅なひと時。
成程、コレは確かに素敵な時間を過ごすにはいい店だと思いました(小並感)。
そして後日、次は自動車学校に行ってた娘を迎えに行った後に来店。
各々ランチセットで軽く注文したら、よく見かけるサラダが出てきました。
娘はメニューの選択で大いに悩みましたが、無難に?ハンバーグを選択。
焼けた皿にデミグラスソース、モッツァレラチーズと共に盛られたハンバーグはご馳走感抜群。
娘も「コレは見た目も美味しいが、味も文句無しに旨い」と感心しきり。
我輩はパッケリという、以前数回自宅で調理した事があるけど店で食うのは初めてな、
ち★ちんが入りそうな太くてデカいパスタのボロネーゼを注文したら、
熱々の肉と野菜のソースの中に極太のパスタが入ったのが出てきて「何だこれは、たまげたなぁ」
前回来店時「素晴らしいが真新しいものはない」と思いましたが、
こういう面白い隠し技を持っているのもこの店の人気の一つでしょうね。
中に居たのは極太パスタだけでなく、チーズに隠れて半熟の卵というサプライズ。
熱いのを耐えながら頬張るグラタン、コレが実に楽しくて美味しい。
入る前に店の外観を見渡しながら娘は「凄いな、この店自体が異世界を作っている」と言いました。
確かに、冷静になって店内外を見渡すとココは非日常感に包まれていて現世を忘れそうです。
「このウルワシという店に来る客は旨いメシを食うのと共に
ウルワシという異次元空間を味わいに来ているんだなぁ」と2人でしみじみ感じたのでした。
Posted by 砥部良軍曹 at 15:32│Comments(0)