2024年02月07日

よかったらプロフ見て〜 ついでにボルシチもw

こないだのAK vs その他の銃対決サバゲーの時、我輩がプロフと言うウズベキスタンの米料理と、
ボルシチというウクライナのスープを作ったのが好評だったのか否かは定かではないのですが、
快く食してくれた参加者の大半から「初めて食べたんですが美味しかったです」と言われました。
まー確かに、宮崎にプロフとボルシチ食わせてくれる店はありませんからしょうがないね。

我輩は20年ぐらい前に、地元福岡でロシア人が作るロシア料理店を同志エロ小僧に教えてもらい、
そこでロシア料理の魅力に取り憑かれ、興味を抱くようになりました。
特にボルシチ、ホンモノに出会った時は「デカルチャー!」と唸り、
どーしてもモノにしたくて作り方を教えてもらったぐらいです。

その後青森に転勤して、八戸でもロシア人のロシア料理店を見つけ、
そこでもレシピを教えてもらったり、ロシア料理の色んな話を聞いて、
まだ見ぬ更に北国の文化の深みにハマっていったのですが、
そうなると次に湧き上がる興味は「ロシア料理、自分でも作ってみたい」。

そんなある日、八戸の料理本が充実した本屋でロシア料理の本を発見&購入。
当時ロシア、ソビエトの軍装品集めにハマっていた我輩は同時進行で
ロシア料理作りに励んでいく事になっていったのであります。

よかったらプロフ見て〜 ついでにボルシチもw

その中でも比較的材料も入手し易く安価に、そして簡単に(注:我輩的には)作れると言う事で、
今回はプロフとボルシチ、同時に作るレシピを紹介させていただきます。

ボルシチは今更説明する必要がないぐらい有名なロシア料理でしょうが、
前述のように元々はウクライナの料理で、ソビエト時代にロシア全土に流行ったスープです。

プロフは日本では全く知られていないみたいですが、
(大体、日本でプロフって言ったらTwitterのエロ写真見せてくれないエロ垢女子?が
自己紹介のところに「プロフ見てね❤️」って書いて謎のURL載せているのしか思い浮かばねぇ)
現在ウズベキスタン共和国という中央アジアにある元ソビエトの一部だった国の炊き込みご飯で、
「ピラフ」の元祖になった米料理だとも言われております。

え?そしたらプロフもボルシチも純粋なロシア料理じゃないやん!?というツッコミはやめて下さい。
どちらの料理も、そしてどちらの国も無理やりソビエト社会主義共和国連邦に無理やりねじ込まれ、
コレらの料理もロシアの料理という事になってしまった激動の20世紀を忘れてはならない(戒め)。

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さて、とりあえず必要な食材を羅列してみますか。
量的には多分少し多めかもしれませんが大体大人4〜6人分と思って下さい。

プロフ
◎米・・・2合
◎手羽元・・・8本
(本来は牛肉や羊肉で作るのだが、鶏肉でもソレはそれでまあ旨し、
ただ、イスラム教徒の料理なので我輩的には豚肉は使いたくない)
◎ニンジン・・・1〜2本
◎タマネギ・・・1/2個
◎ニンニク・・・1/2個
◎ひよこ豆・・・1缶或いは乾燥したのをカップ1杯
◎ごま油・・・100cc(冗談ではない)
◎オリーブオイル・・・大さじ1〜2杯
◎クミン・・・大さじ山盛り1杯
◎塩・・・大さじ1杯
◎コショウ・・・大さじ1杯弱
お湯・・・200ccぐらい

ボルシチ
◎スペアリブ・・・4〜500g
(無ければ豚バラ肉、牛バラ肉でも良い)
◎ビーツ・・・1缶
(生が手に入るなら、りんご1個ぐらいの量)
◎ニンジン・・・1本
◎タマネギ・・・1/2個
◎キャベツ・・・1/6個或いは葉っぱ4〜5枚
◎セロリ・・・葉の部分を適当に
◎ニンニク・・・3〜4片
◎トマトペースト・・・大さじ1杯
◎ローリエ・・・1枚
◎水・・・1リットル
◎オリーブオイル・・・大さじ1杯
※本来はジャガイモ(1〜2個)が入るが、我輩は煮たジャガイモが苦手なので入れない

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まずは1番時間がかかる、ボルシチのスペアリブを準備しましょう。
鍋にスペアリブをブチ込み、水を被るぐらい注ぎ、強火にかけて茹でると、
沸騰と共にアクが出るので吹きこぼれる寸前ぐらいまで茹でて火を止めます。

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湯を捨ててアクの出たスペアリブは冷水で洗って綺麗にして、
水、セロリの葉っぱ、ローリエ、皮付きのニンニクをブチ込んで蓋をして弱火で煮ます。

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ボルシチのスペアリブを火にかけたら、野菜の準備をします。
我輩がロシア人に教えてもらったボルシチのお約束、それは「野菜は細く切る事」。
福岡の店のアニキも、八戸の店のおねーさんも同じ事を言ってました。
よーするにカレーやシチューみたいな塊じゃロシアじゃないよって事ですね(真理)。

国民が皆平等であるユートピア?を目指したソビエト、
皆んなの皿に平等に野菜が行き渡るように野菜は細く切るんですよ。

というわけで野菜は全て幅10mm弱ぐらいの細切りにします。
生のビーツは皮を剥いて薄切り→細切りにします(茹でなくてもいい)。
セロリは斜めに薄切りにしますが、薄切りなら何でもいいです。
プロフに入れるニンジンとタマネギも同じサイズに切ります。

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ついでにプロフに入れる米もサッと洗って(研ぐまで洗わなくていい)水又はお湯に浸けておきます。
生米ブチ込んで炒めるよりもご飯がふっくら炊き上がります。
尚、水の量は米が浸水する程度にしておけば炊く際に水加減で失敗することを防げます。

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野菜を切り終えたらプロフの手羽元を洗い、水気を切ってストウブやダッチオーブンに
オリーブオイルとごま油を注ぎ込んで温め、パチパチし出したら手羽元を焼きます。
油が結構跳ねるので、ダッチオーブン的な深い鍋を使うのがいいです。

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手羽元にいい焼き色が付いたら、まずはニンジンを入れて炒め、
適度に油を帯びたらタマネギをいれて軽く炒めます。
油が多い?半ば油で炊くのがプロフの旨さの秘訣です。

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ニンジン、タマネギを軽く炒めたところで米、ひよこ豆、クミンをブチ込んで、
大さじ1杯弱の塩を入れた塩水を米がヒタヒタになる程度注ぎ、
中央に皮付きのニンニクを埋め込んで蓋をしてまずは強火にかけて、
蓋の隙間から蒸気が出てきたら弱火にして米を炊きます。

ハイ、ココで裏技というか、手抜き作業を伝授しましょう。
鍋やフライパンで炒めた具材と米、ひよこ豆とクミンとニンニクを炊飯器にブッ込むんですよ(狂気)。
確かにね、鍋で炊いたほうがそれっぽい仕上がりになりますがね、炊飯器で炊くとまず失敗しない(断言)。
塩水の量も同じぐらいヒタヒタでいいです。

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プロフを炊いている間にボルシチの野菜、ビーツとニンジンを炒めます。
適度にしんなりしてきたところでセロリとタマネギも入れて軽く炒めます。

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スペアリブは1時間ぐらい煮込むと柔らかくなり、骨からスルッと肉が外れます。
肉を外したら20mm角ぐらいのサイズに切り、肉を煮たブイヨンの中に戻します。

この時にセロリやローリエ、ニンニクはどけておきましょう。
ニンニクは好みで潰してブイヨンに入れてもいいです。

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そしたら先程炒めたビーツ達、キャベツをブイヨンの中に投入して中火で煮込みます。

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ボルシチを煮込んでいる最中にトマトペーストを一袋、大さじ1杯弱入れてかき混ぜます。
そして煮立たないようにスープを温めます。

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そろそろプロフがいい感じに炊き上がる頃です。
スプーンで米を数箇所ほじくり、下に水分が残ってなければ炊き上がりです。

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全体をかき混ぜ、塩コショウで味を調整すればプロフの出来上がりです。
手羽元は骨からホロリと肉が外れ、にんじんの色が付いたカレーっぽい香りのご飯がソソります。

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ボルシチもいい感じに旨そうな匂いを放っております。野菜が多めですが「だが、それがいい」。
塩コショウで味を調整すれば野菜たっぷり滋味溢れるスープの完成です。

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スパイシーだけど過度ではない、ニンジンの甘みがしっかりキマッたプロフ。
豆が入ってホクホクした食感、油を纏った米、時々感じるごま油の風味が食欲をそそります。

そしてボルシチ!ビーツの甘みとスペアリブの味わいが合わさったスープは極上の一品!
本来ならスメタナ(ロシアのサワークリームのようなモノ)と
ディル(スモークサーモンに添えられる細い葉の合法ハーブ)があれば完璧ですが、無くても旨い!

よかったらプロフ見て〜 ついでにボルシチもw

ウチの猫、つけものもボルシチに興味津々ですが、塩分入ってるから食っちゃダメだぞ。
週末の夜、コレが食卓に並べばテンションアゲアゲ間違いなしのロシア料理。
(但し我が家でボルシチを喜んで食うのは我輩以外は娘だけ)
更にピロシキやビーフストロガノフ(この2つはガチなロシア料理らしい)あれば最高ですが、
プロフとボルシチだけでも優雅な気分は味わえます。ウォッカでも飲むか?

さあ同志諸君、臆せずに作りたまえ!

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Posted by 砥部良軍曹 at 02:21│Comments(0)めし
 
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