2024年06月12日

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

同志諸君は中華料理店に行った時、何を注文しますか?
我が家は皆んなエビ好きなんで、エビチリかエビマヨを必ず頼みますが、
エビチリはともかく、エビマヨって何で中華料理なんでしょうかね?
材料的に中華要素皆無な気がするのは我輩だけ?

調べてみたら「クックドア」というサイトにこのように記載されていました。
「エビマヨ」の歴史はまだ浅く、諸説ありますが、
広東料理人の周富徳氏が考案した物だと言われています。
周氏は、料理研究のために訪れたアメリカ・ロサンゼルスの中華料理店で、
マヨネーズを使ったエビ料理に出会いましたがあまりおいしくなかったため(ココ注目!)
改良を重ね、今のエビマヨを完成させたと言われています。

クックドア、他にも興味深い話が載っていたので今度暇な時に見よう。

つまり、中華料理人が考案したから中華料理としてカウントされるエビマヨなんですが、
事の発端を鑑みると我輩的にはエビマヨは中華料理の概念を超えた自由な料理だと思ったんです。

さて、旨いエビマヨの為にネットで多種多様なレシピを調べて、各々分析してみると、
エビマヨを定義づけるものはマヨネーズソースであるという確信に至りました。
つまり、エビの旨みを引き立てるマヨネーズのソースを合わせればソレはエビマヨ(確信)。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

というわけで我輩的最強エビマヨレシピ、見たけりゃ見せてやるよ(震え声)。

本体
○バナメイエビ・・・16匹(1人4匹)
○エビ洗い用の片栗粉・・・大さじ1杯
○エビ洗い用の塩・・・大さじ半分くらい


○卵の白身・・・1個分(黄身はソースに使用)
○塩・・・2つまみ
○サラダ油・・・大さじ1杯弱
○小麦粉・・・大さじ2杯
○片栗粉・・・大さじ1杯
○ベーキングパウダー・・・1袋弱
○パプリカパウダー・・・小さじ1杯
○コリアンダーシード・・・小さじ1弱

ソース
○マヨネーズ・・・大さじ3杯
○練乳・・・大さじ1杯
○レモン汁・・・レモン半分
○塩コショウ・・・小さじ1弱
○卵の黄身・・・1個分(衣に使った白身の余り)

エビの殻ソース
○エビの殻・・・剥いた分
○トマトペースト・・・小さじ1杯
○白ワイン・・・100cc

エビは生でも冷凍でも構いません。
どーせスーパーで売っているエビの大半は解凍したヤツです。
ただ、海老の種類はブラックタイガーみたいな大きめのヤツが旨いですが、
アレは結構いい値段なので安くてサイズ大きめのバナメイエビでも充分です。
クルマエビ?そんな高級品大晦日前にしか売ってねーぞ!

まずはエビの殻と尻尾をを外しましょう。
脚と殻はソースにするので捨てないで取っておきます。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

その後エビの背ワタ(背中の黒い紐状のアレ)を背中を切って除去し、
片栗粉と塩を塗して3分ぐらい揉み洗いすると変な色の汁が出るのでソレを洗い流します。

ところで同志諸君、エビ料理を作るに辺り最重要事項は何だか解るかね?
それは・・・ココで実施しているエビの下処理。
コレを疎かにすると生臭いエビ料理になるので、決して手を抜いては行けない(戒め)。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

洗う水がキレイになったら引き上げてキッチンペーパーに並べて水気を切ります。
水気を切らないと生臭さが残りますし、下味も付かずに味がぼやけます。
この主砲、もとい手法はエビチリやその他エビ料理にも適応しますので見とけよ見とけよ〜

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

このレシピのキモはエビの殻の旨みを絞り出したエビの殻ソース。
コレが加わる事でエビ感を強く感じるエビマヨに仕上がるのです。

フライパンまたは雪平鍋に油を大さじ1杯ぐらい入れ、中火でエビの殻を炒めます。
エビの殻からエビ感漂ういい匂いがしてきたら白ワインと
トマトペーストを加えて弱火で30分ぐらい煮込みます。
尚、ここら辺の手法は我輩が崇拝する料理人YouTuber、
ジョージさんの手法をパクっております(ゲス顔)。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

エビの殻ソースを煮込む間にエビマヨのソースを作ります。
作り方は上記の材料をブチ込み、よくかき混ぜるだけ。
最終的にココにエビの殻ソースを加えて完成。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

次はエビを揚げる準備です。
水気を切ったエビをボウルに入れ、卵の白身と塩、サラダ油を入れて揉み込みます。
5分ぐらい揉み込んだらパプリカ、コリアンダーを入れて混ぜて馴染ませます。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

そろそろエビ殻ソースがいい感じに煮込まれているはずなので、
火を止めてザルで殻を取り出し、また鍋に戻して強火でトロミが出るまで煮詰めます。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

写真の赤い物体ぐらいになれば理想です。
エビの殻ソースは冷やしてエビマヨソースに混ぜます(当たり前だよなぁ?)

そしてエビには小麦粉、片栗粉、ベーキングパウダーを入れて混ぜ合わせて揚げる準備をスタンバイ。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

180℃に加熱した油に衣を付けたエビをブチ込み、片面2分、返して1分ぐらい揚げます。
揚げすぎるとエビが硬くなって旨くない、はっきりわかんだね。
硬くてもいいのはちん★んだけです。
エビとおっΠはプリプリの方が良いに決まってます。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

仕上げにマヨネーズソースの入ったボウルに揚げたエビを入れて混ぜ合わせれば完成!
ほのかにスパイシーなエビ、コクのあるエビマヨソース、
複雑な味わいが口いっぱいに広がり、家族で奪い合いの紛争が起こります。
白ごはんがガンガン進むので炭水化物ダイエットしてる人は作らないでください。


しかしね・・・ガチな我輩のブログみている同志は思ったでしょう。
「お前相変わらず本当に面倒くせーヤツだな」と。

特にエビの殻を煮込む過程、ソレ程必要か?!って思いませんでしたか?
実はこのエビソース、有頭エビ使うのならエビの頭の味が出て最高なんですが、
殻や足や尻尾じゃあ然程差を感じる出汁は出ないんですよね(出ないとは言ってない)。

そもそも貧乏な我輩がエビ料理作る時は大抵、冷凍エビで殻無しなんですよ。
どーでもいい話ですがコストコの冷凍エビってコスパ最強ですよね。

というわけで我輩の脳裏に浮かんだのが「エビマヨはどこまで簡略化出来るか?」
エビマヨソースの味がある程度旨いのであれば
少し手抜きしてもエビマヨは旨いんじゃなかろうかという思考が過ったのです。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

というわけで面倒な割に効果がイマイチなエビの殻ソースを作るのは止めて
一般的なレシピにあるケチャップ大さじ1杯に替えて作りました。

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

うん、おいしい!
野菜不足解消のために素揚げしたブロッコリーを混ぜましたが、コレもエビマヨによく合う。
家族も「こういうのでいいんだよ」と満足気、そして直ぐに出来るから直ぐ美味しい。

ケチャップを使う事により、エビマヨの敷居がベルリンの壁から
日本の一般家屋のブロック塀ぐらいに一気に低くなりました。

面倒くさいレシピなんてぇのはプロに任せて、家庭では平均的な味の料理を作ればいいんです。
だからね、スパイス色々買い込んでその都度量を計りながらカレー作っているアナタ、
そんな時間のかかる面倒なカレー、家族は求めてませんよ(正論)。

さて、そうなると我輩的に次の菊門、もとい関門は「エビは焼いてもいいのか?」
揚げるという過程は人によっては煩わしいと思われがちです。
焼いて衣っぽいコーティングが付いていれば、マヨネーズソースも適度に絡みついてくれるのではないか?

この時点でのレシピは以下の通り
シンプルさを考慮してスパイスや生卵もレギュラーから外してしまいました。

○エビ・・・16匹
○エビ洗い用の片栗粉、塩適量は上記レシピと同じ

○マヨネーズ・・・大さじ3杯
○ケチャップ・・・大さじ1杯
○練乳・・・大さじ1杯
○レモン・・・半分
○塩コショウ・・・小さじ1杯弱

○片栗粉・・・大さじ2杯
○小麦粉・・・大さじ1杯
○ベーキングパウダー・・・一袋

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

下ごしらえしたエビに塩で下味を付け、片栗粉と小麦粉を混ぜて
多めの油を注いだフライパンで強火で数分、エビが硬くならない程度に焼く。
衣が固まって軽く色ついたら引き上げ、エビマヨソースを絡めて出来上がり!

エビマヨという料理について改めて考え直してみる

こうする事で揚げ油の片付けの事を考えなくても良くなりましたし、
味的にも食べた感じ的にもエビマヨ感は感じられはします。

卵を抜いたら予想通り、ソースのコクが薄くなりましたが、コレはコレで悪くはない。
スパイスも外してみましたが、味の複雑さが薄れたぐらいで物足りなさは感じません。
まあ我輩的にはスパイス入れた方が好みではありますがね。

しかし、外はカリッと中はプリプリにエビを焼くには案外テクニックが必要です。
ぶっちゃけ、我輩的には揚げる方が楽で、衣にマヨネーズソースが絡みやすくて旨い。

そしてね、この日のエビマヨの付け合わせはウチの近所で採ってきたタラの芽の天ぷらなんですがね、
何で天ぷら揚げてんのにエビは揚げなかったんかいというクレームが家族一同から飛んできましたよw

「こうなったらエビにマヨが絡んでいればエビマヨって言っていいんじゃね?」と思って
茹でたエビにエビマヨソースを付けて食えばそれも・・・と思った時期が我輩にもありましたが、
娘から「それは完全に第一線を超えている、作らせる訳には行かない!」と断固拒否を喰らいました。

結論

エビの下処理は面倒くさくても確実に実施する事!

エビの衣は焼いても悪くないが、やはり揚げた方がらしい味になるしソースがよく絡む

エビマヨソースはなんでんかんでんブチ込まなくてもマヨ、ケチャップ、練乳、レモン、塩コショウが入ればヨシ
但しレモンは実から絞った方が絶対旨し!

このルールを厳守するだけで、美味しいエビマヨが作れるのですから安いエビ見つけたらもう作るしか無い!

Posted by 砥部良軍曹 at 19:05│Comments(0)
 
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