2009年10月25日

日本のクルマにときめきがあった時代

日本のクルマにときめきがあった時代

我輩は今でこそトヨタ製のステーションワゴンという
実用性一点張りの悦びに乏しい乗用車に乗っておりますが、
本当は無類の車好きなのでございます。
ああ、L型エンジン搭載のフェアレディZ欲しい・・・

そういうわけで本日は観音池公園で開催された
クラシックカーフェスティバルin霧島に行きました。
この催しは日本の車がときめきに満ち溢れていた
1980年代以前の魅力的なクルマ達が集結するという素敵イベントです。

朝起きてみると外は微妙に雨が降っていたので、
子供が目を覚ますまで逝くべきか否か考えていましたが、
「宮崎県は山一つ超えると天気が変わる」という
我輩の勝手な持論と、「ブログのネタを提供する為」という
どうしようもない思念で強行的に行くことにしましたが、
現場は新富町よりも強い雨が降っており、
とても家族で車をマターリ眺めるというわけにも逝かず、
結局我輩だけがブログのネタの為に写真撮影に向かいました。

日本のクルマにときめきがあった時代

時間帯は昼前。天気は小雨。観客も結構来ています。
しかし展示の為に馳せ参じた車両は結構あり、見ごたえ抜群。
上記写真は70年代の日産ブルーバード(手前)と同社スカイライン(奥)。
今でこそ存在感のないブルーバードですがこの頃は
サファリラリーやレースで大活躍していた硬派なクルマだったのです。
スカイライン(箱スカ)に関しては説明は不要でしょう。

日本のクルマにときめきがあった時代

手前のクルマはトヨタコロナマークⅡのハードトップ。
我輩が乳児の頃の写真に写っていた奴、かつて父上が乗っていたクルマです。
我輩よりも若い人(ていうか、歳な人も)はトヨタのマークⅡが
“何の”マークⅡであるか知らない人も多いのではないでしょうか?
奥の車はトヨタコロナハードトップ。
この2台は硬派な大人のお洒落なクルマ、現代の車には無いジャンルですな。

日本のクルマにときめきがあった時代

やはり来ていました。マツダコスモスポーツ。
当時マツダルーチェの2倍の価格で売られていた高級車だったので、
こいつに乗っていると税務署から監査が入ったといういわくのある車。
L10Bロータリーエンジンを搭載したこのスポーツカーは、
マツダという会社の伝統の基礎を作った車であり、
ロータリーエンジンとの腐れ縁を作った車といっても過言ではない?
しかしいつ見てもこの独特のスマートなフォルムには惚れ惚れしてしまいます。

日本のクルマにときめきがあった時代

手前のクルマはトヨタクラウン。通称鯨クラウン。
我輩の父上も骨董品屋を営んでいるのだから
中途半端に古いクラウンに乗っていないで、
これぐらい古いクラウンを乗っていただきたいものです。
しかし、それをやると母上の怒りを更に買う事必須である上に、
「すみません、このクルマ売り物ですか?」と客に言われる事態必須w
因みに奥のは今は無き日産ローレル。懐かしい。
我輩の小学生時代シャコタンにしている奴を良く見かけました。

日本のクルマにときめきがあった時代

軽自動車の古い奴もがんばって参加。
手前はスズキセルボ、奥のはダイハツフェローMAX。
軽自動車が安価な実用車という認識だった頃に、
お洒落でスポーティな軽自動車として販売されていた
正に「クルマにときめきがあった」時代の軽自動車。
え、旧車の軽自動車の代名詞スバル360は?
すみません、雨が酷くなってきたので写真撮るの忘れてました。

まあ、こげな感じで嫁と子供を車内に放置して
ときめきのある写真を撮る事に専念していたのですが、
流石に雨脚が強くなり、ズボンが濡れ濡れになってしまったので撤収。
その後は温泉に浸かり、再度リベンジを目論んでいましたが、
温泉から出ると雨は更に酷くなり、展示車も殆ど撤収。
昔の車を眺めながらときめきを感じている余裕も無く、
フェスティバルどころでは無い醜い状況になったので我輩も撤収。

我輩の予定では昔のクルマを眺めながら子供達に情操教育を施し、
尚且つ嫁にS30フェアレディZを買ってもらえるよう説得し(絶対無理)、
クルマにときめきがあった時代を懐かしむという計画だったのですが、
雨が全てを台無しにしてくれました。
しかし、一番残念がっていたのは実は結構車好きな嫁。
帰りの車内で次の開催を心から願う発言を連呼して、しろしいったらありゃしないww
しかしねぇ・・・嫁の気持ちは解る様な気がするんですよ。
今の車には本当にときめきが・・・無い・・・。


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Posted by 砥部良軍曹 at 21:08│Comments(6)イベント
この記事へのコメント
今日は私も,
車好きの義父と一緒に行こうと思っていたのですが,
朝からの雨を見て行くのをやめたんです…

2年前にも行ったのですが,
また見たかった…ザンネンです。
私はホンダS800とか好きですね~♪
Posted by tachytachy at 2009年10月25日 21:32
見たことある車がいっぱいです(笑)
個性的な車ばかりですよね~

今の車はどれも同じに見えて、全然覚えられませ‐ん( ̄◇ ̄;)

ワタクシ、カク、カク、ドーン・・・な車が好きなんですよねぇ

今の車は丸っこい感じですもんね‐
Posted by 光 at 2009年10月25日 21:34
スカイフェスタin都城では視界も状況も大和特攻時並みに悪く、コブラの30分待たせて5分マターリ機動飛行のみで、ファントムの空爆(爆)もなく、ユルギスもろとも午後のフライト全てがキャンセルとのことで、我が家族も昼から観音池にいました。

が、こちらに来てからの方が風雨が激しく、坊主共が貰った綿菓子がただの飴になってしまい、30分程度散策して早々に撤収しました…(泣)
多分実車(確認する余裕が無かったですが…)のケンメリRが見れたのは嬉しかったですね。
皆さんこの悪天候、特に雨を嫌うはずなのに展示している旧車オーナーの根性には感心します。
いつかはSR311を手に入れて………無理ですm(__)m
Posted by ミハイル at 2009年10月25日 23:03
伍長閣下様、雨の中、強行撮影、お疲れ様でした。

この時代の車たちは、動力性能も今のファミリーカー以下の馬力で、
プアなタイヤとシャーシでコーナーではひっくり返るじゃねぇか~と
思うほどロールをかましながらカーブを曲がったものでした。

また、エアコンは言うに及ばず、パワステ、パワーウインドウなども
一部の高級車を除いては付いておらず、クソ重たいハンドルを
逆手で切り返したりしておりました。

そんな車たちではありましたが、ハンドルを握ると、
自分で運転しているんだーという実感と車との一体感を感じさせてくれ、
漢たちが自分の夢として熱く語るにふさわしいモノであったと思います。

そんな車たちも、やがて、キャブレターから電子燃料噴射装置と変わり、
エアコン、パワステ、パワーウインドウが付き始め、
エンジン制御がコンピューターでおこなわれるようになり、
動力性能と快適性を得るとかわりに、
漢たちの血を熱くたぎらせたモノを一つづつ捨て去っていったように感じます。

我々日本人は、快適性と利便性を追及するあまりに、
忘れてはならない大事なものを少しづつ無くしていっているのではないか?
そのように感じます。

以上、駄文を長々と連ね、失礼しました。

初老の迎えつつあるオヤジの戯言でした。
Posted by オールドあっしゅ at 2009年10月25日 23:44
うおーーーーー!

行きたかった・・・。
私も大好きなハコスカやらZやら
すごい!

うちの旦那と私は元走り屋
今思えば
おもたーーーーいステアリング身体で切っていたな~。

オールドあっしゅさんが書いているように
だんだん電子化されましたよね。

時代を感じるとともに
ハコスカがすでにクラシックカーに分類されているなんて
自分も年をとったと感じます。
Posted by blacksallyblacksally at 2009年10月26日 13:03
>>tachy様
次回は都農ワイナリーで開催されるそうですよ。
残念ながらSハチはこの悪天候の為か来ていませんでした。
我輩もホンダイズムに満ち溢れたSハチ、大好きです。

>>光様
おっしゃるとおりです。
昔の車には溢れんばかりの個性がありました。
しかし、現代では個人の個性が叫ばれているにも関らず、
クルマに個性が乏しいのはどういうことなのでしょうかね?

>>ミハイル殿
やはりあの悪天候でスカイフェスタは中止だったんですね。
まったく、昨日は雨に振り回される1日でした。
我輩も銭に余裕があればSR311欲しいっす。

>>オールドあっしゅ様
流石、実際に旧車に乗っていた方の言葉には説得力があります。
我輩が真に語りたかったけれど、実際に経験していないから
発言する事を憚っていた発言を代弁していただき、嬉しく思います。

>>blacksally様
箱スカも既に40年ぐらい前の車、機械としてみれば過去の遺物です。
しかし歳をとっても変わらない、いや、寧ろ輝きを増すものもある。
こういうクルマたちを見ているとそう思えてきますよ。
お互い、歳を経て尚新たな魅力を生み出せる人生を送りたいですね。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2009年10月26日 20:44
 
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