2023年07月04日

マルイのじゃないAKストームを買った

遂に東京マルイからサイガのガスブローバックが出ましたね。
まあ我輩的には本体代高い&予備マガジン揃えるの大変、
そしてガス代がかかるという事で導入の予定は全くございませんがねwww
だがしかし、我が家にはハローキティの三段重はあれども、
散弾銃のエアガンは無いので欲しいかなという気持ちはまあ多少はね。


ところで唐突ですが東京マルイのAKストームって知ってますか?
アレ、発売当初からサバゲーで使いやすそうだなぁと思って気になっていたんですよ。
少なくともロシア軍の最新型アサルトライフル、AK12よりは使える(確信)。

でもねぇ・・・AK47ベースってのが我輩的には萎えるんですわ。
我輩はAKはAKM以降のプレスフレームの方が好きなんですよ。

それにね、マルイ次世代は中華エアガンみたいに買って速攻で全バラしなくてもいい、
箱出しでそのまま使えるという最高のタクティカルアドヴァンテージがありますが、
外装パーツが脆くて意外とある日突然壊れるんですよ、マジで。

そしてパーツを交換するのに全部分解しないといけないという事態も多々あるんです。
(参考までに、次世代AK74のセレクター交換はほぼ完全分解しないと出来ない)
そのくせに硬さでは定評のあるLCT製AKと大差ない値段(1パットンぐらいですかねw)。

チ★ポとエアガンは硬い方が良いと信じてやまない我輩は
LCT製AKS74Uベースに使い勝手のいいモノが作れんもんじゃろかと思案していたり、
CYMA辺りがMLOKハンドガード、収縮ストック付きのクリンコフ出すの待っていたんですが、
別メーカーの中華のヤツで良さげなのを見つけてしまったんで買ってしまいました。



それがコレ、中華DOUBLE BELL(ダブルベル)製AKM メタルストームカスタム。お値段0.5パットン。

以前スカルガンナー氏がダブルベルのRK-AIMS持っていたのを見て、通販型もいいかなって、
違う、チューリッヒの自動車保険じゃねぇ、ダブルベルもいいかなって思って購入してみました。



というわけでDOUBLE BELL製AKメタルストームのレビューを上げるんですが、
とりあえずアローダイナミック製AKS74Uと比べてみたらサイズ的はだいたい同じぐらい。
つまり、クリンコフ並みにとてもコンパクトで使い易いサイズである(小並感)。



パッと見では我輩がフィールドにコレを持って来たら10人中8人は
「閣下、マルイAKストーム買ったんですね」と騙されてくれるでしょう。
でも宮崎AK友の会会長のスカルガンナー氏は直ぐに違いに気がつくはず。

先にざっくりメタルストームとマルイAKストームとの違いを述べましょう。
★ハンドガードはアルミ製(マルイのは樹脂製)
★フレームはプレスタイプ(マルイのは47タイプ)
★マグウェルは付いていない(マルイのはある)
★セレクターはノーマル(マルイのは指掛け付き)
★グリップはノーマル(マルイのはマグプルみたいなヤツ)
★レシーバーカバーはリブ付き(マルイのはリブなし)
★ストックはSTRIKE INDUSTRIESのViper Mod1タイプ(マルイのはオリジナル)

ハンドガードが金属製だからメタルストーム。ああわかりやすい。
まあ、丸パクリしたくなかったのか、手持ちのパーツでそれらしく作りたかったのかは不明ですが、
中途半端にパクって謎のオリジナリティというか、中華独特のコレじゃない感。



では各部をつぶさに見ていきましょう。
フラッシュハイダーはマルイAKストームに似ていますが、AKストーム見たことないんでわからない。
14mm逆ネジで固定されているから好きな社外品ハイダーに替えるもよしかな?

ハンドガードのデザインは完全マルイパクリでしょうね、クリソツです。
ただ、マルイのと違い材質はアルミなんで質感ひんやり、重量感があります(要らないけど)。

ただ、サイドのMLOKみたいなスリットは厚みが5mmぐらいあるので、
通常サイズのMLOKのスクリューではレールやアクセサリーは取り付け出来ません。
デフォルトで付属しているスクリューより5mm長いものが必要(当然)です。



リアサイト周りはマルイAKストーム同様、レールに換装されています。
マイクロT-1タイプのドットサイトを付けろと言わんばかりの風貌ですが、
レールに溝が入っているので光学照準器なしでもサイティング可能です。

フレームはAKM以降のプレスタイプなので、5.45mm弾用のマガジンを挿しても問題なし。
尚、手持ちのCYMA、LCT用AK74マガジンはすんなり装着可能です。
マルイ製スタンダードAK47マガジンも問題なく使えます。

グリップはAKM以降の樹脂製のやつ、セレクターレバーはノーマル、マグウェルは付いてません。
ここら辺のパーツを付けていないのが中途半端にも程がある?



このスリムなストックは我輩的に見た目は好みなのですが、
使い勝手的にはバットプレートが長いのと交換したいです。
QDスイベルの穴は付いていますが、スリングスイベルは別途購入しなければいけません。



リアサイト部にマウントがあるので反対側のフレームには例のAKマウントはありません。
付属の7.62mmマガジンは600連の多弾数マガジンです。

マルイAKストームの場合、AK47ベースなのでフレームにスリングスイベルが付いており、
コレがワンポイントスリング付けるのに丁度いいポジションなんですが、
メタルストームはプレスフレームなんでスリングスイベルが無いんですね。



しっかしなんですな、ハンドガードのサイドをMLOKにするのなら、
ハンドガード下部もMLOKのスリットにして欲しかったですなぁ。
普通の20mmレールだとそのままでは握り難いので、グリップを物色せねばならない。



チョロキュー殿は我輩が軍拡したのがお気に召さない模様です。
てめーの武器買う金があるならちゅーる買ってくれよと言わんばかりの不貞腐れツラw

とまあ、全体的に悪くは無いけど細部が満足は出来ないダブルベル製AKメタルストーム。
でもね、中華電動ガンの割にメカボ作動音は普通、平均初速は88m/sと申し分無し。
命中精度もマルイよりまあ多少はね、気持ち劣るかなという程度。
多分バレル替えても然程性能変わらねーんだろうなぁ。

ま、とりあえず中華ダブルベル製だから、メタルストーム分解してみる事にします。
ひょっとしたらどっかに地雷が仕掛けられているかもしれませんからね。



まずはハンドガードを外します。
前の2本のスクリューを緩めるとハンドガードが外れます。
根本の2本のスクリューはダミーなので外さなくても無問題。

バレルに固定されたステイにハンドガードを固定するという方式故に、
ZENITとかのハンドガードに換装するのは厳しそうですが、
ダブルベル製メタルストームはこのハンドガードの為に買うべき電動ガンなので無問題。



その後いつものようにリアサイトブロックの回転レバーを回し、
アッパーハンドガードを外そうとしたのですが外れませんので、
ハイダーを外しフロントサイト下部の細いピン2本を抜き、
サイト真下のイモネジを緩めてフロントサイト周りを外します。



そこてアッパーハンドガードが素直に外れなかった理由が判明。
フロントサイトのガスチューブにハマるカバーが変形して動かないんですね。
どうやら、組み立て時に無理やり叩き込んだ模様。流石中華クオリティ。

フロントサイトのハンドガードに干渉するスリングスイベルの処理もかなり雑。
「デカいニッパーでバキッと切り落としましたが、何か?」って感じの酷い仕上げです。



リアサイトベースに鎮座するレールマウントはレール前部と中央のイモネジを緩めたら、
ピンが抜けてベースも外せるようになります。
我輩的にはココ、タンジェントサイトでもいいんだけどな。



リアサイトブロックを切り離す為、2本のピンを抜きます。
安心してください、ポンチで軽く叩けば抜けます。

そしたらアウターバレルのナットが軽くしまっているのでコイツも外します。
AKでこういう作りをしているのを見るのは初めてじゃ・・・

この後、リアサイトブロックをプラスチックハンマー等で前方に叩いて外します。



そしたらアウターバレル付け根にイモネジが仕込まれているのですが、
コレを外してもバレルが緩まないから何故?と思ったらダブルイモネジになっていて愕然。



チャンバーを押さえるL型ブロック、久しぶりに見た。
昔のCYMA製AKには入ってましたが、最近は見かけませんていうか、
114514分ぶりに中華AKに手を出したんで最近はどーなのか把握してなかったですわ。



L型ブロックを外すとインナーバレル&チャンバーが前に抜けるので、
グリップとセイフティ外せばメカボが抜けると思いきや、
メカボのセイフティがフレームに引っかかって抜けないという。
マイナスドライバーでフレーム無理やり広げて取り出しました。



全部バラしてメカボが取り出しやすいようにフレームを削ったり、
仕上げの汚い部分をヤスリで整えたりしていると「オレ何やってんだろ」な気分になります。
素直にマルイの電動ガン買えばこんな余計な作業はしなくてもいいのにね・・・

でも今回はメカボは分解しませんでした。
ノズルがメタルだったのが気にはなりましたし、シム調整ぐらいはと思いはしましたが、
作動させて異音もなかったし、ぶっ壊れたらその時修理すればヨシ!
強いて言えば毎分12〜3発と少し回転遅めだからモーターは交換したいですね。



マルイAKストームっぽくするためにグリップとセレクターはCYMA製のカスタムパーツに交換。
解ってはいましたが案の定、何処そこ削らないと付きませんでしたよwww
でも同じ中華電動ガンとはいえど、ダブルベルとCYMAは全く違うメーカー、
フォルクスワーゲンにアウディのパーツが付かないのと同じよーなもんです。

マグウェルはLCTのでも付けようとしたら、トリガーガードがリベット止めで付けられない。
SPARK TWS (SOLAR) タイプ AK74用マグウェル E&L/LCT/Arcturus対応ってのが
安くてAKストームっぽかったので仕入れて取り付けました。
勿論そのまま付けられなかったんで前の引っ掛け部分削ってポン付けw



そしてハンドガードには何を血迷ったのかフォアグリップではなくて
MAGPUL タイプ XTM ハンドストップ キット(1200円ぐらい)を取り付けました。

トリガーガードが2300円、グリップ1200円、セレクター1500円、
そしてこれらのパーツを取り付けるためのシンキングタイム、加工にかかった時間が2日。



LCT製のプラムマガジンを付けてみると、案外しっくりきます。
正直、我輩的には湾曲して扱い辛い7.62mmマガジンよりも
真っ直ぐに近い5.45mmマガジンの方がポーチにも収まりがいいですし、
そもそも我輩が愛用する現用ロシア連邦軍装備と相性が良いのです。

なんか我輩らしくないタクティコゥ&スタイリッシュな武器が出来上がりましたが、
今まで作ったサバゲー特化型ライフルの中で一番良く出来た気がしますし、
何よりベースがAKなんで秒で身体に馴染みます。

ただ、まぁまぁ時間や労力をかけてまでそれをする必要性があったのかと言うと・・・
ぶっちゃけ、マルイAKストームにマルイAK74マガジン挿して使えばゲフンゲフン。
でもね、我輩は次世代よりもスタンダードの方が好きなんですよ。
ぶっ壊れても修理しやすいですからね。

実銃では短い銃身でライフル弾を撃ち出す銃器はコントロールが難しく、
弾は出ても反動が強スギィ!で標的に当たらないから使い勝手良くないらしいですが、
サバゲー、特に昨今のフィールド事情を鑑みると短い銃が正義。

以前は我輩もね「エロくなきゃ女じゃねーだろ!」的なノリでね、
「長くなきゃライフルじゃねーだろ!」って思いを胸に秘めてサバゲーしていたんですがね、
我輩ももう直ぐ50歳、サバゲー後半戦になると疲れてライフル持つのもしんどいんですよ。

だから認めたくないものだな、自分自身の老化故の過ちというものを。  
Posted by 砥部良軍曹 at 20:59Comments(0)エアソフトガン

2023年03月29日

紳士の国のボルトアクションライフル

どうも、去年「チェンソー買うぞー!」と言っておきながら、
ヤフオクで武器を売ってはまた新たに武器を買うスパイラルから抜け出せない砥部良軍曹です。

いや、手持ちのエアガン4丁ぐらい売ればまあまあ良さげなチェンソー買えるんでしょうがね、
電動ガンだけ持っていても充電器、バッテリーがないと遊べないように、
チェンソー買って使うとなると死なないよーにするための保護具も買わなきゃいかんのですよ。

そこら辺まで揃えるとなると資金的になかなか難しいという現実にぶつかり、
未だにチェンソー買うのを躊躇しているのでございます。

でもこないだある鉄砲を仕入れて「コレ買うよりチェンソー買った方が幸せになれたんじゃね?」
と心の底から真剣に考えてしまった我輩。

いや、コレがロシアの銃器なら「我輩のサバゲー人生に必要なんだ(断言)!」なんですがね、
何を血迷ったのか、イギリスのを仕入れてしまったんですよ・・・



というわけで今回レビューを上げるエアガンは第二次世界大戦のイギリス軍のライフル
ARES SMLE British No.4 MK1 Museum Grade
日本ではよく「リーエンフィールド」と呼ばれているボルトアクションライフルです。

ソ連、ロシアの小火器以外は手を出さないと誓ったはずの我輩でしたが、
ある日このリーエンフィールドがヤフオクに1パットン(ごまんえんぐらい)で出品されていたので、
「ほほう、定価2パットン、実売価格1.6パットンの銃がこのお値段とは・・・
ちょっと冷やかしで入札してみるか」という事で1パットンぶっ込んでみたところ、
誰もこのエゲレスの小銃に興味が無かったのか、そのまま落札してしまう事態に。
「やべぇ・・・やっちまったよ・・・(愕然)」

その後我輩はコイツの支払いのために多数エアガンを売り払いました(長物2丁、拳銃3丁)
意図しない軍縮により、現在我輩の武器庫はかなりスカスカですwww



SMLE British No.4 MK1とは第一次世界大戦からイギリス軍に採用された
「SMLE=ショート・マガジン・リー・エンフィールド」の4番目の型で、
主に第二次世界大戦で使われていたライフル。
303ブリティッシュ(7.7×56mmR)というリム付き弾薬を使用します。
S&Tが販売しているNo.1(第一次世界大戦で使用)より銃口付近がスタイリッシュなのが特徴です。

ARESのMuseum Grade というのは「博物館に展示しても恥ずかしくない、歴史資料的なブツである」
という意味なんでしょうか、レシーバーなどの主要パーツの多くをQPQ処理が施されたSUS304材、
ストックはS&TやCYMAより良質な木材を使用しており、全体の質感は大変よろしいです。



当時の各国のボルトアクションライフルとリーエンフィールドの大きな違いは、
三八式やモシンナガン1891/30よりも銃身が短く扱いやすいサイズ、
(小銃よりは短く、騎兵銃よりは長い)
当時どの国も採用しなかった着脱式のマガジンを備えているという事と、
ショートストロークのアクションで連発が容易である事です。

但し、現代の様に予備マガジンを持たせての運用はせず、
他国同様クリップで弾を装填していたというの、これもうわかんねえな。

ショートストロークのボルトアクションもボルトを引いて戻す動作が短縮される事で
素早い装填、廃莢が可能にはなりますが命中精度にはモーゼルアクションに劣るとのこと。

しかし当時の各国の軍隊のライフルの装弾数が5発だったのに対し、
リーエンフィールドは倍の10発装填可能であるというのはアドバンテージが高いでしょう。
やはり戦いは数ですからね、兄貴。



No.1〜No.3までは銃剣の取り付けのためにもっさりしていた銃口付近は
No.4になって常識的?な形状に改められましたが、従来の銃剣が使えないという?
No.3まで前方のバレルバンドに付属していた叉銃用のスイベルが無くなっているのも特徴。
フロントサイトは一応左右の調整が可能です。



銃身周りはモーゼルKar98KやM1ガーランド並みに太く、
三八式やモシンナガンを知る我輩的には少し握りづらいです。
銃身を握りやすい様にストックに溝が無いのも我輩的には使い難い。
後方のバレルバンドにはスリング用のスイベルが付属していますが、
コレがM1ガーランドの叉銃用スイベルみたいな形式なのは後で説明します。



リーエンフィールドの機関部周りはどのライフルにも似ていなく、個性的です。
ボルトハンドルの位置や角度、リアサイト周りの形状も個性的ですが、
最も個性を主張する着脱式マガジンのリリースレバーはトリガーガード内部の手前にあります。
使い易さに関しては・・・元々頻繁な着脱を想定していないからか、微妙。

マガジンの前にある小さいスイベルはマガジン紛失防止のために
マガジンを鎖で繋ぐためのものらしいですが真相は不明。



着脱式のマガジンは装弾数35発ですが、給弾機構の関係上まともに撃てるのは30発です。
残り5発は銃を逆さまにしてコッキングしないと装填されません。
マガジンを抜くと電動ガンみたいに弾が5発ぐらいこぼれ落ちます。

そしてこの予備マガジン、作りがしっかりしている分、お値段もなかなかです。
1マガジン0.1パットンします。しかも取り扱い店少ないです。
どうにか予備マガジン2個仕入れたので、2ゲームぐらいは耐えられるでしょう。

まあそれ以前にARES製SMLEを買える店が全国的に少ないみたいなんですが、
我輩のツイッターのフォロワーのうち、数人しか名前が判らないような銃だからしょうがないね。



ボルトストロークはかなり短いので、素早いコッキングが可能ですが、
ボルトハンドルが収まる切り欠きが無いのと、アクションが独特なので、
思いっきりボルトを前進させ、勢いよくハンドルを戻さないと上手くコッキングが出来ません。
ただ、ボルトハンドルを戻し損ねても2発給弾にはならないです。



ボルト後方にあるのはコッキングインジケーター。
コイツが後ろに飛び出していると射撃状態になります。
ゆっくりトリガーを引くと先にコイツが落ちて、それから弾が発射されます。

気になるのがリアサイト。
2段切替式のピープサイトは大と小があるものの、どちらの穴もガバガバで精密なエイミングが難しい。
人を狙うには充分ですが、20m先のモンスターエナジーの缶を狙うのは辛い。

それ以前にリーエンフィールドNo.4 MK1は本来なら三八式みたいな
長距離射撃用の梯子みたいな立派なリアサイトが付属しているはずで、
ARES製No.4 MK1みたいなリアサイトが簡略されたモデルはアメリカとカナダで生産されていた
No.4 MK1 *(←このけつあなみたいな記号なんて読むんだ?)なんじゃねーかと思ったんですがね?



リアサイト根本にあるレバーがセイフティで、90度後ろに回すと安全状態になります。
ぶっちゃけコレ、我輩的には使い難いです。
多分我輩の親指が短いから使い難いだけで、手のデカいジョンブルには無問題なんでしょうが。

余談ですが高級版のMK4(T)にはレシーバー左側にスコープマウントが付きます。



我輩的にリーエンフィールドの好きな部分がストックの床尾の形状。
50〜70年代のジャギュアやローヴァーを思わせる拘りに満ちた英国的雰囲気が良い。
実際、グリップ部分は握りやすいです(個人の感想です)。



バットプレートの蓋は開閉可能で、クリーニングキットを収納出来ます。
コレがある古いライフルってM1ガーランドとリーエンフィールドぐらいなんですよね。

余談ですが第二次世界大戦後期に改修されたNo.4 MK2では
バットプレートが真鍮製になっており、KTWのリーエンフィールドはその仕様みたいですが、
ARESのは前期型の?黒染めのバットプレートです。



ところで、リーエンフィールドのスリングの取り付け方ですが、
コレがまたクセがあると言うか、面倒くさいジョンブルの性格が現れているとしか思えない。

まずスリングの形状が初見殺し。
普通のフックをかける、或いはスイベルに通すだけのスリングしか知らないと意味不明。

リーエンフィールドのスリングはスイベルの切れた部分からスリングを写真の様に通し、
残り半分をスイベルに力技で押し込みます。



その後、スリングの金具を写真のようにスリングに噛ませてスリングを力技で押し込みます。

昔のイギリス軍P58装備や東ドイツ軍装備をご存知の方には馴染みのある動作でしょうが、
最近の便利な装備しか知らないノンケには難易度が高い儀式の様なもんですね。



しっかりした木材のストック、ステンレススチール304(SUS304)鋼を使用した本体のおかげか、
ずっしりとした重みと重厚感を感じるARES製リーエンフィールド。
木で出来ているようなケースは樹脂製ですが、雰囲気抜群。
邪魔だけどこの箱に入れてサバゲーに持って行きたくなります。

トリガーストロークは結構長めで、極端ではないけど重みがあります。
命中精度は文句なしに良く、30m先の人間大のターゲットにも余裕で当たります。
給弾機構が変わったシステムですが(後述)給弾不良が起こる事もありません。

ただ、ボルトの動きが滑らかでないので、それが原因で発射出来ない事がしばしば。
ARES製エアガン全般に言えることですが、何処かしら一部残念なところがあるんですよね。

という訳でボルトの動きをスムーズにする為にARES製SMLE、分解します。

しかしながらノンケが普通に知っていて普通に欲しがるライフルならともかく、
ARESのリーエンフィールド分解方法なんてマニアックな部類のボルトアクション、
ネットで探しても何処にもありませんていうか、レビューすら殆ど無いw
仕方がないので長年の経験とカンを駆使してバラす事になります。
ARES製L42の分解方法も概ね同じはずなので、まあ多少はね参考になるかもしれません。



この手のクラシックなライフルはまず、前周りを分解するのがお約束。
まずはフロントサイトの下のイモネジを緩めます。
次にフロントサイトを貫通しているマイナスネジを抜くと、フロントサイトが外れます。



その後フロントバンドを固定するネジを外し、この金属の物体を外すのですが、
良い金属を使用しているのか、かなり弾性が強く外すのは結構大変です。



次にハンドガード部分にある前方スリングスイベルを外し、
スイベルの付いていたバンドを前方に引き抜きます。
コレで銃身上部を覆うストックの部品が外れます。



次にトリガーガード周りを外します。
マガジンの前にあるU型スイベル?の前のネジを外し、
トリガーガード後端の根本にある小さなネジを外すと、トリガーとトリガーガードが外れます。



トリガーガードを外すと、シアとマガジンキャッチの間にスプリングがあるので外します。

一般的なボルトアクションライフルはトリガーアッセンブリーボックスがあって、
その中にトリガーシステムが入っていて、ピストンと連動して発射機構を形成しているのですが、
ARES製リーエンフィールドは機関部に直接シアが固定されて、
トリガーガードとセットになってトリガーと連動しているんですね。

まあ要するにシアとトリガーを磨くぐらいしかトリガープルの改善が見込めないという事です。



まあそれはともかく、コレで前周りのストックが機関部と分離します。
ストックの床尾部分が別パーツという、他には無い構成に面食らいます。



そしたら次はアウターバレルを外します。
アウターバレル根本の上下にあるネジを外すとインナーバレル、
チャンバーとアウターバレルがセットで抜けます。



ボルトはリアサイト下部のネジを外すと後方に抜けます。
要するに、このネジがボルトを固定するピンになっているわけですね。

ピストンスプリングだけ交換したい場合は前周りは分解しなくても、
トリガー周りを外してこのネジを外せば出来るという事です。



シアとマガジンキャッチはそれぞれ、緩くハマったピンで固定されているので、
それぞれの根本にあるピンを押すか、ていうか傾けるだけでバラっと外れます。



説明しよう!
ARES製リーエンフィールドorL42の発射機構はまず、ボルトハンドルを起こしてボルトを引く。
するとスプリングで固定されたチャンバーとインナーバレルがボルトと共に後退し、
マガジンの給弾部分にチャンバーがセットされ、弾がチャンバーに入る体制になる。

ボルトを前進させるとノズルがチャンバーに弾を押し込む。
そしてチャンバー&インナーバレルが元の位置に戻り、
シアが後退したピストンを固定し、コッキングインジケーターがセットされる。
そこでトリガーを引くと弾が発射されるのである。

チャンバーが給弾のために後退するというシステムは昔のMGC等の固定スライドガスハンドガンや
JACやアサヒのBV式を彷彿するのは我輩が年寄りである証w

このシステムの素晴らしさはマルイL96やS&T製ボルトアクションみたいに
ノズルに給弾パーツが付かないので整備や分解結合が容易である事。
欠点は・・・今後使い続けないと未知数である事。



そしてコレがリーエンフィールドのチャンバー部分。
チャンバーの給弾口とマガジンの給弾口が一直線になる事で弾がセットされるんですね。



で、このバレルのスプリングが覗くスリット部分に、
アウターバレルとインナーバレル&チャンバーを連結するネジがあるので、
左右のネジを外してアウターバレルとインナーバレルを分離します。



インナーバレルからチャンバーを分離するには、この部分のネジを外せばオッケー。



チャンバーは左右2分割になっているので、止めているネジ2本外せば分離します。
チャンバーパッキンが大人のオモチャみたいな色してますね(苦笑)。

こんな避妊具みたいなけしからんパッキンは要らん!と叫びながら
マルイのパッキンと交換したら何故か弾が出なくなりました。
宮川ゴムのVSR用パッキンとかみたいなやつじゃないと相性が悪いみたいです。



尚、機関部の整備だけであれば銃床は外さなくても無問題なんですが、
我輩はストック全体の塗り直しもしたいので外そうとしたら何という事でしょう、
クソ長い6mmのアレンが無いと外せない!

という訳で次の日、ホムセンて一番長いアレンドライバーを買ってきたんですが、
コレでもストック固定ネジに全然届かなくてドライバーのグリップ削ったよ!
そしてどうにか銃床を取り外す事が出来ました。



取り外したストックは全てサンドペーパーで元の色を剥がし、
ワトコオイルのマホガニーで再塗装したんですが、
無可動実銃の画像を見るともう少し薄い色合いのチェリーが良かったと絶賛後悔中。
ていうかわざわざ仕上げの良いストックを塗り直す必要があったのかと。



樹脂製のピストン、スプリングガイドはマルイVSRより小さめ短め。
マルイL96のパーツなら使えないことはなさそうですが、
別に無理してパーツ交換しなくてもいいかな?
ピストンのOリングも機密には問題ないのでそのまま使います。

驚いたのがスプリング。
マルイVSRのより30mm短いのに、コレでも初速90m/sぐらい出るんですよ(驚愕)。

写真はありませんがインナーバレルは510mm、マルイの長い電動ガンと同じぐらいです。



ボルトが通過する部分の所々にバリがあったので、サンドペーパーで磨こうとしたら
SUS304ってスッゲェ硬いのね、サンドペーパーじゃ歯が立たない。
並のヤスリでもなかなか上手く削れなくて2度ビックリ。
でもどうにかバリを削り落とし、ボルトの動きがスムーズになったので組み上げます。

トリガースプリングは組み上げの際は正規の位置にセットしないといけません。



シアとマガジンキャッチの間のスプリングははめ込むのは簡単ですが、
コレが外れないようにトリガーガードを取り付けるのが案外難しいです。

それ以外の部品は容易に組み立てられるので、ココだけ苦労したら後はサクサク進みます。



結局、内部のバリ取りぐらいしかしませんでしたが元の素材が良かったのか、
ボルトがスムーズに動くようになっただけでストレスのない操作性になり、
戦闘力は必要にして充分な武器に仕上げる事が出来ました。

今後ARES製リーエンフィールドor L42を購入検討される方は
ステンレス用の平丸ヤスリと仕上げ用のサンドペーパー数種類買えば幸せになれますよ(適当)。



ただ問題なのはソ連orロシア連邦軍装備でサバゲーしている我輩が
リーエンフィールドをどういうシチュエーションでサバゲーに使うのかと言う事です。
サバゲーの英国面に堕ちた学長に1パットンで譲ろうとしたんですが、
「積みプラが多すぎて置く場所が無い!」と迷いもなく断られたwww
多分リーエンフィールドじゃなくて、L42なら迷わず買ったんだろうなぁ(憶測)。

但し、ARES製リーエンフィールドが欲しいと考えている方にとって
大枚を叩いて買う価値のある逸品であるという事実は間違いありません。
飾ってよし、撃ってよし、使い勝手も悪くない(良いとは言ってない)。

どーでもいい話かもしれませんが、脱原発とか自称平和主義者とかで、
サバゲーしている人って間違いなく存在しないと断言する我輩ですが、
それはそーいう輩が自分達の思想こそが正しいものであると信じて止まず、
それを認めないヤツらは排除しなければという心の狭いヤツらだからなんでしょうね。

だってサバゲーって遊びは、他人に弾丸ブチ込まれても寛容で居られないと出来ない遊びですから、
イギリス人以上に振る舞いや精神が紳士でなければ絶対に楽しめないんです。  
Posted by 砥部良軍曹 at 21:49Comments(3)エアソフトガン

2022年10月09日

台湾製カラシニコフのハンドガン

本日はバカ息子の運動会でした。
去年もそうでしたが今年も息子は応援団員として派手に踊っていました。
息子1人だけ相変わらず振り付けや動きが一世風靡セピアっぽいのが謎なんですが、
今年生徒会に当選しちゃったみたいなんで来年は応援団長だなw

でも運動会でハッチャケられる人って完全に陽キャですよね。我輩には理解できん。
学生の間に運動会を100%楽しめる人種って、体育会系以外では殆ど居ないと思いますよ。
大半の人間にとって運動会は苦行であり、苦痛であり、余計なお世話のはずなんです。

そもそも息子に関しても運動神経は我輩並に低い部類(ボートを漕げる程度の能力)なので、
体重を活かせる綱引きはともかく、リレーは足手まといって感じでしたね。
それでもクラスや同じ白団からは応援の歓声が上がっていたから、優しい世界だなぁ。
(どうでもいいけど宮崎出身じゃない我輩、紅組白組を赤団白団って言うの慣れない)

いやーーーしかし良いもんですなぁ、午前中で終わる運動会って。
弁当の準備はしなくていい、疲労も然程ない(運動会は見ているだけでも疲れるからね)、
そして何より、テントの準備をしなくてもいい。
コロナ禍はマスクしたり、消毒したり、人との距離をとったりと煩わしいものですが、
感染防止で長居をさせないためにイベントが短縮されるのと
職場の面倒臭い飲み会が無くなった事だけが良かったです。

令和の時代から運動会は午前中で終了する行事に変わって欲しいものです。
昭和のくだらない慣習はある程度ぶっ壊さないと、新しい時代は作れませんね。



さて今回レビューするエアガンは、ロシア製銃器の新時代を作るかもしれないハンドガン。
台湾製KIZUNAWORKS KW-15Kのガスガンです。
「貴様はロシアの手先か?この鬼畜が!」というツッコミは受け付けません。
趣味と思想を分けて考えられない低能はいますぐ出ていけ。

ところでキズナワークスって初めて聞いたんですが、何作ってんのよコ↑コ↓?
HP見てみたんですがAKのハンドガードぐらいしか作ってないの?
そんな謎なメーカーが作るガスブローバックのハンドガンってどうなのよ?

それはさておき、このKW-15Kとはトイガンとしての製品名で、
(KWはK izuna W orks キズナワークスの略称だと思われる)
実際の名称は「PL(Пистолет Лебедева ピストレット・レベデフ)15K」。
トカレフやマカロフ、ヤリギン同様に開発者であるディミトリ・レベデフの名前が付けられています。
口径はロシアが採用してしまった現在、口実共に世界標準となった9mmパラベラム。

何で実名付けて売らないのかなーという理由に関しましては
MODIFY製PP2000のガスガンがPP-2Kという名称で売られていたように、
海外ではトイガンを実名で販売すると大人の都合が五月蝿いみたいからまあしょうがないね。

PL-15とはAKアサルトライフルで名高いカラシニコフコンツェルンが開発した
ストライカー方式(グロックみたいな外部にハンマーのない激発システムな)のハンドガンで、

フルサイズのPL-15とコンパクトモデルのPL-15Kのバリエーションがあるようです。

でもグロックと違いフレームがスチール製なのはやはり、
ロシアの極寒がポリマーフレームに優しくないからでしょうかね?



キズナワークス製KW15Kのガスガンの購入先はAK系エアガンの販売で有名なNOOBARMS。
少量生産だったRAPTOR製MP443とは違い、結構色んなショップで取り扱いしているようです。

MP443といい、PL15といい、ハンドガン界隈では結構マニアックな部類。
そんなロシアンハンドガンを台湾メーカーがわざわざモデルアップしてくれるのは、
「タルコフ」とかいうゲームの影響みたいですね(適当)。
(娘曰く、かなりマニアック且つリアルで難易度高いゲームらしい)

お値段は本体0.4パットン、予備マガジン1本は0.1パットン弱。
価格的には前回同じくNOOBARMSで仕入れたRAPTOR製MP443と同じぐらいですが、
MP443の見栄えがガレージキットのフィギュア並みなのだったに対し、
KW-15Kの外装はマルイやKSC製品に劣らないぐらいの出来の良さ。



取扱説明書に日本語表記はありませんが、分解手順はちゃんと載ってます(後述)。
使い方は一般的なハンドガンと大差ないですが、一応目を通しておきましょう。
じゃないとホップ調整の際、マジで悩みますw



かの有名なスナイパーのお方も「マニュアルは読め」とおっしゃっています。
抑えるべき事項が掲載されているマニュアルは確実に読んでおくべきでしょう。
そして重要事項を頭に叩き込んだら箱にしまって2度と見ないw



KW15Kの全体的なシルエットはグロックのグリップを少し複雑にした感じと言うか、
グロック以降のストライカー式拳銃に準じたと言っても差し支えないデザイン。

正直、好みかと聞かれると少し悩むというか、我輩的には微妙なんですが、
身体の細部が我輩の好みでは無かった嫁も気が付いたら我輩の好みと化してしまったんで、
PL15Kも感度が良くて気持ちいいなら多分好みになるでしょう(適当)。



ロシアの新時代ハンドガンと言っても差し支えなかろうPL15Kのシルエットは
良く言えば世界標準デザイン、悪く言えば「ロシアっぽい不器用さが無い」
でも武器なんて扱う側から見れば個性的であるよりは使いやすい方がいいんです。
趣味人的には個性的で不器用な拳銃にそそられるんですがねw

ソレよりもさあ、フルサイズのPL15に対するコンパクトモデルがPL15Kのはずなのに、
MP443やグロック18と大差ないサイズなのはどーも納得いかんのですがねぇ?
という事はPL15の方はもっとデカいのか?



スライド先端部分にセレーションがあるのはロシア製ハンドガンのお約束?
マズル内部にはネジ山が切られており、別売りのサプレッサ用アタッチメントを取り付けられます。
ま、我輩はサプレッサなんか「あんなもの飾りです」なんで買いませんでしたがねw

フレーム先端にはピカティニー規格のレール?ライトを取り付けられる溝がありますので、
MP443みたいに余計な付属品を追加する必要もありません。



実銃はフレームが金属製らしいですが、トイガンのKW15は樹脂製。
トリガープルはシングルアクション並みにストロークが短く、適度に軽くキレもよし。
セイフティレバーの動きも軽く、スライドストップも使いやすい位置にあります。
セイフティをONにする(白丸に合わせる)とトリガーとシアの連結が絶たれ、
トリガーを引いてもスカスカした感触になり激発不能になります。

ただ、マガジンキャッチだけはクッソ固くてスムーズさがない。
結構強く押し込まないとマガジン抜けません。
そしてマガジン自体もスルッと落下せず、中で引っ掛かって抜けないので、
指でマガジンを摘んで引っこ抜かなければならないって新手の脱落防止か?
後期型の十四年式拳銃の真似かヲイ?



グリップのシルエットは少し拘り過ぎた感がありますが、
グリップ下部のスパーンと切り取ったデザインは意外と掌に馴染みます。

グリップ下部のフレーム切り欠きはマガジンを抜きやすくするためのもの?
ああ、だからマガジンが抜けにくいのか?



反対側のセイフティレバーの動きは軽いですが、指掛けが無いので操作性は良くありません。
スライドストップの反対側の対にあるパーツはトリガー内部パーツの固定用かな?謎だ。



先端のレール?切り溝にライトを取り付けてみました。
シュアファイアのG2を無理矢理括り付けたのでトンデモな状態になってますが、
ハンドガン用のウェポンライトならキレイに収まるはずです(買えないけど)。



マガジンサイズは一般的なこのサイズのハンドガンと同じぐらい。
装弾数は22発とマルイ製同サイズハンドガンと比べて少し物足りません。

ガス注入口が露出しているのは使いやすくて良いですね。
リアル思考でこの部分が塞がっているとそれはそれで面倒。



KW15Kも台湾ガスブロ製品のお約束でガスが入りづらいです。
(台湾ガスブロは高圧ガスを使用するので、バルブの仕様が違う)
仕方がないので同じ台湾WE製日本仕様ガス注入バルブと交換します。
この注入バルブ、1個0.01パットンとまあ多少はねいいお値段なんですが、
コイツを交換しないとスムーズにガスが入らないんで致し方ない出費です。



あとね、このマガジンフォロアーのバネが硬くて下まで下がりにくいのと、
フォロアーの形状がオカシイのか弾がスムーズに入りませんし、
弾を満タンに装填するとフォロアーが変な傾き方しています。
でも気温が高ければ普通に給弾はするんだよな?これもうわかんねえな。



フィールドストリッピングはまさかのピンを抜く方式。
その上フレーム右側からピンを指で押し込んで抜けるかと思いきや、
ポンチとハンマーで殴らないと抜けないとは・・・




どうにかピンを抜き出すとスライドとフレームが分離します。
2〜3回分解結合を繰り返したら指でかなり強く押し込めばピンが出てくるようになりました。
でもこのやり方、とても21世紀のハンドガンの分解方法とは思えない・・・



リコイルスプリングガイド、アウターバレルの取り外しは他のハンドガンと同様。
フィールドストリッピング状態はこのようになります。
リコイルスプリングガイドの形状がMP443に似てるw



アウターバレルは金属製なので、ヒンヤリして気持ちいい。
ホップ調整はインナーバレルブロックの前からアレンを突っ込んで回しますが、調整幅が少ない。
コンパクトモデル?なのでインナーバレル長は70mm程度。
とは言ってもグロック19より確実にデカいんですがねぇ?

インナーバレルはチャンバーパッキンとともにマルイ互換ですが、
交換必須という程品質は悪くないみたいです。



組み立ての際、リコイルスプリングガイドが凄く・・・入りづらいんですが、
写真のようにセットしながらブチ込めばすんなり収まってくれます。



気温が高ければ作動は確実で、重いスライドがビシバシ動いて、
「KW15のブローバック気持ち良すぎだろ!」って言うぐらい良い撃ち味なんですが、
マガジンが少し冷えるとスライドは後退するけど弾が出なくなります。



毎回スライドを引いてガスコキみたいにして撃てば弾が発射されるので、
スライドが上手く後退していない可能性が微レ存?
すり合わせ自体は悪く無いみたいなので、リコイルスプリング交換要すですかね?



ホップを上手く調整すれば10mで直径200mmの丸板に当てられるので、精度は高いと思います。
各部パーツをつぶさに見たんですが、バリとか変形はほぼ皆無なんですよねぇ。

全体的に建て付けがタイトなので、軽くスライドレールとかを均した方がいいんでしょうかね?



結論としてKIZUNAWORKS製KW-15K(PL-15K)のガスガン、
レビュー総評として作動or実射性能は夏場の気温が高い時なら凄く良い?

今の季節で夜に撃つと給弾不良が多発するので、マガジンを温めながら使わなければいけません。
でもまあ少なくとも、RAPTOR製MP443よりは外観も中身も素晴らしい製品で、
KIZUNAWORKS、今後の製品にも期待が持てそうです。

ただ、我輩的に気になると言うか引っ掛かる部分はPL15(KW15)って、
現時点ではロシア警察が採用している程度でロシア連邦軍は採用してないんですね。

でも近い時代、ウクライナとの戦いが終わって(ていうか早く止めろ)落ち着けば、
ロシア連邦軍にPL15が納入されて第一線で活躍する日が来るでしょうから(震え声)?  

Posted by 砥部良軍曹 at 23:54Comments(0)エアソフトガン

2022年09月21日

日本初のハンドガン、二十六年式拳銃

幸い、我が家ではこないだの台風の被害は殆ど無く庭が散らかる程度で終わりました。
23時過ぎに停電→2〜3分ぐらいで復活を繰り返す事態はありましたがガチ停電&断水は無く、
家は高台にあるので河川の増水からの氾濫に巻き込まれる事もなく浸水も特に無し。

周りを崖や藪で囲まれた場所に家が建っているのも功を奏したのでしょうか、
木々は風でガンガン煽られて葉っぱをばら撒いていましたが
我が家の敷地内はエアガンの的に置いている空き缶すら吹き飛ばず平和でした。

一方、下界(日向新富駅付近)は停電になって本日ようやく復旧した模様。
3日間も電気が使えない生活なんて想像出来ねぇよって思いましたが、
そーいえば青森に住んでいた時、東日本大地震で1週間ぐらい停電生活だったわ。
いやー、現代人電気が無ければ猿以下ですから電気は重要。

普段は不便極まりない我が家の地域ですが、他の地域のその様な話を聞くと、
我輩が家を建てた場所が如何に災害に強い場所であるかを再認識しました。
普段はクッソ不便な田舎ですが、こーいう時だけは上新田に家建てて良かったと思いました。


というわけで本題に移りますがその前にどーでもいい話を一つ。
台風の中、息子が三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)の話をしていて、
あの事件のデカい人食いクマを倒したのはロシア製の連発可能なライフルだったと言ってたので、
「息子よそれは違う。あの時、山本兵吉さんが使ったロシア製のベルダンM1870というライフルは、
単発だったんだけど他のモブが使っていた黒色火薬の村田銃と違い、
無煙火薬で威力のデカい7.62×54Rという帝政ロシア末期に採用され、
未だにSVDやPKP機関銃に使われている優秀な?弾だったからクマを倒せたんだ」

(元々ベルダンライフルは11mm黒色火薬だったが日露戦争の時代には
当時採用されたモシンナガンと弾薬を合わせる為に改修されたものが使われていたそうな)
と説明してあげたんですが、厨二に弾の口径の話はまだ早過ぎたのか、
イマイチ理解が追い付かなかったようですが後10年したら多分解るさ(憶測)。

まあそんな我輩も高校時代にMGC福岡店で中古で購入した
マルシンのM36で射撃&リロードをチマチマ楽しんでいたら、
父上から「リボルバーは廃莢、装填を1分以内に出来なければならない」と言われ、
素早い廃莢&装填の練習をさせられるという事態がありましたので、
銃器マニアの親というものはいつの時代も面倒なもんなんだなという事で(真理)。

さて、最近我輩も歳のせいか中折れ勃発する事態が時々発生するんですが、
ムスカ大佐の「3分間待ってやる!」のシーンを見る度に中折れ式リボルバーが欲しくなり、
中折式リボルバーの出物が出てこないかとずっと探していたんですが、
ヤフオクに出ていたブツに基本相場の0.6パットン突っ込んでみたところ、
その日はライバル不在だったのか0.4パットンで落札しちゃって「私は運がいい」。



それが今回レビューをあげる、
ハートフォード製二十六年式拳銃です。

いやまあしかしこの箱のデザインよ、我輩的に何か惹かれる。

余談ですがブログやツイッターに「軍拡しました~」と
箱に入った状態の武器の写真をあげる輩が居ますが、その勿体ぶる演出イラッとしますよね?
「そんな事しなくていいから(良心)早く箱開けろよあくしろよ」と言いたくなりますよね?
でも二十六年式拳銃の箱なら、中身が解り易くて伝わり易い。

二十六年式拳銃は明治26年(1893年)に日本陸軍に採用された拳銃で、
主に騎兵が馬上から撃つための拳銃として開発されたそうです。

確かに、馬上から撃つなら当時の単発式村田銃よりは拳銃の方が軽くて使い易い。



26年式拳銃は生産は昭和で終わったものの旧日本軍には拳銃の絶対数が少なかったことから、
(ノンケには意外かもしれないがライフルと拳銃の製造コストor価格は同じぐらいであるため、
威力や命中精度の弱い拳銃よりは性能の高いライフルを優先したくなるのは当然)
数合わせのために太平洋戦争終結まで使われていたようです。
実際には使いやすくて動作も確実、信頼性が高かったというのもあったでしょう。

余談ですが終戦まで日本では高額納税者は拳銃を所持する事が許されていたので、
(その為、古い屋敷の蔵などにはそういう人が所有していた拳銃が隠されている事が時々あると言う)
各地の盟主だった人々にもある程度の数が売れ渡ったようです。
とは言ったものの二十六年式拳銃の当時の価格は二十二円(現在の44万円ぐらい)、
お大尽と言えどそう気軽に買える代物ではなかったと思われますが、
クルマを買えるぐらいの大富豪なら拳銃の一丁ぐらいなんて事なかったのかな?



二十六年式拳銃は左右(表裏?)差のない、スッキリとしたデザイン。
全体的なシルエットは良く言えばスリム、悪く?いうと華奢?
旧軍の拳銃って大抵どれもこんな感じで、日本刀に通じる銃器デザインというんですかね(小並感)。

ただ一つだけ言える事があります。
鉄砲に興味のないノンケ共には多田野リボルバー、多少銃器に詳しい輩でも反応は薄い。

実際、夜勤の時に職場に持ち込んでニヤニヤして後輩共に見せつけましたが、
いつものように「にーのさんがまた武器を持って来ている」と騒がれはするものの
古くさいとか何か変わった形してるとか言う感想を述べる者は皆無でした。



口径は9mm、つまり現在のお巡りさんの拳銃の38スペシャルと同じ。
当時の軍用リボルバーらしく、適度な長さの銃身長がよろしい。
先っちょにパーティングラインが残っているのが興醒めですが、消そうと思えば(王者の風格)。



口径は9mmあるけど、薬莢のサイズは22mmとかなり短めなので、
シリンダーの長さが現在多く見るリボルバーに比べると短いんです。

という事は火薬は少なめ→威力は弱め。
なので小柄な日本人でも撃ちやすいという利点はあったようです。
そもそも欧米の拳銃では威力的に日本人には扱い難いという事で
この日本独自の規格の拳銃&弾丸が生まれた訳です。

しかし2・26事件で後の内閣総理大臣となる鈴木貫太郎が26年式拳銃で3発撃たれたそうですが、
撃たれて直ぐはまともに話ができる状態だった上に、
その後手術により治癒したといいますからその威力不足は想像に難くないでしょうw



案外手にしっくり来る、特徴的な丸みを持つ形状の細いグリップ。
なんか少しカタカタするのが気になって仕方がない。
木製グリップだと更に心地よい感触なんでしょうが、在庫がどこにも無い・・・



刻印は「二十六年式」と書かれているだけのシンプルさ。
この軍用拳銃ならではの素っ気なさがそそります。
そして表面仕上げのクールさ「これ本当に樹脂かな?」と疑いたくなる美しさ。



リアサイトとハンマー。
ハンマーに指掛がないのはダブルアクションオンリーだから。
何でかと言いますと、馬上から弾をばら撒く事しか想定していなかったから。
連射性能重視、命中精度は二の次という割り切ったコンセプトなんですね。

そこでニワカは「連射性重視ならオートマチックが良かったんじゃね?」と言いそうですが、
世界初の実用的なオートマチック拳銃ボルヒャルトピストルが世に出たのが1893年。
明治26年なんですから当時オートマチック拳銃と言う選択肢は無かったんですよ。



二十六年式は当時の回転式拳銃にまあ多少はね見られた中折れ式。
弾を装填するためにはまずリアサイト後部にあるラッチレバーを上げます。

中折式リボルバーの利点は排莢、再装填が容易であること。
実際、ムスカ大佐は「3分間待ってやる!」と言って
おきながら、
愛銃のエンフィールド・リボルバーを排莢、再装填を1分足らずで済ませております。

難点はマグナムみたいな威力の強い弾が使えない事。
だから現在のリボルバーでは中折式を全く見かけないんですね。



するとシリンダーが開放されて実銃ならここから弾を装填しますが、
コイツはペガサスリボルバーなのでガスを注入します。

尚、二十六年式拳銃はメカニズムが複雑化するのを避けるためか、
一般的リボルバーにはお約束のシリンダーストップが付いてないので
勝手にシリンダーがくるくる回ってしまうと言う謎仕様。
多分開発陣的には「シリンダーがズレてもトリガーバシバシ引き続ければ弾出るやん」なノリだったのかな?



こいつの場合はエアソフトガンなので、弾はシリンダーの前から詰めるんですがね。
メカニズムはタナカのペガサスですが、シリンダーサイズに余裕がないのと、
メーカーが「こういう拳銃を欲する輩は多弾数は邪道と考えるだろう」と思ったんですかね、
装弾数はリアルに6発しか入りません。だがそれがいい。



銃身はここまで折れ曲がりますが、こんなに曲げなくてもガスは充填可能ですし、
フレームにダメージを与える恐れがあるのであまりアホみたいに曲げないほうがよろしいかと。



二十六年式拳銃の他に類を見ない特徴、それはプレートが工具なしでも外せること。
まずはトリガーガードを下にスイングさせます。

余談ですがこのトリガーガードスイング機能が再現されているために、
無造作にポケットにブチ込んで取り出そうとするとトリガーガードが持ち上がる事があるというw



トリガーガードをスイングさせると横のプレートが開きます。
プレート先端のセレーション部分を摘んで持ち上げます。
何度も開閉を繰り返したらスムーズに開くんでしょうが、基本動きは渋いです。
おなごの股じゃねーんだから頻繁に開け閉めするもんじゃないんでしょ?



分解するとこのようになりますので、注油やパーツ交換が容易です。
このような実射性能とは違う方向のリアルな拘りが所有欲を掻き立て、
二十六年式拳銃を所持する満足度を与えるのです(確信)。


因みに、これ以上のシリンダー等の分解は付属の専用工具を用いて実施しますが、
モデルガンとのバレル交換が出来ないようにする為、バレルは分解不可との事。



木製グリップを物色したところ、Amazonに1つだけ置いていたので3分間考えて購入。
再びプレートを開いて分解、左側のガタガタ動く樹脂製グリップを外します。



その後ハンマースプリング(板バネ)をちょっとずらし(完全に外さなくても無問題)、
反対側のグリップを固定するスクリューを緩めて新しいグリップに交換。
もう片方のグリップは下部を押し込み、慌てずにじっくり合わせながら固定、
グリップが定位置に収まったらカバーを閉めます。



グリップが木製に替わると更に雰囲気抜群になります(小並感)。
チェッカリンググリップの手に吸い付くグリップ感は悪くありませんが、
グルーブ状の滑り止めは無骨さがあって違う美しさを醸し出します。
グリップがカタカタ動く事も無くなり、握り心地が更に良くなりました。



ダブルアクションオンリーのトリガープルはある程度重みはあるものの、素直でキレが良い。
ガスが少なくなるとトリガー引く→弾が出る→トリガー離すまでガスが垂れ流しにはなるのは仕様?
尚上記の現象、気温が低くても発生します。
パワーは0.2g弾、気温25℃ぐらいで70m/sと一般的なガスブロと変わらないぐらい。

インナーバレルは110mmのKM企画社製精密インナーバレルに固定ホップ。
リアサイトの溝が細くて狙いにくいので5m先の空き缶に当てるのは難しかったですが、
上手く狙えば10m先の人間大のターゲットには当たらない事もないです。
サバゲーで使えない事はないでしょうが、コレを持ち出すシチュエーションが思い付かない。



この手のコレクション要素が強いクラシックな拳銃はモデルガンを購入して
拳銃黎明期当時の独特なメカニズムを愛でるのが正しい方向性なのでしょうが、
エアガンの「弾が撃てる」という魅力は拳銃本来の魅力。

ハートフォード製二十六年式拳銃のガスガンはモデルガンの高貴さと
エアガンの歓びを同時に手にする事が出来る素晴らしいコレクターズアイテムと言えるでしょう。


我輩的には「他に我輩が欲しいハンドガンはブローニングハイパワーぐらいだ」
と断言していいと思えるぐらい達成感に満ち溢れているので、
フィールドに持ち込んで見せびらかしたい気持ちは大きいんですが、
我輩のような老害なら兎も角、大半のプレイヤーには刺さらないんでしょうねぇ・・・
(実際、ZEROBASEに持っていっても見せてくれとか握りたいというリクエストは皆無でした)

でもまあ、他のプレイヤーが興味を持たないハンドガンを持つという行為は、
所詮自己満足の域を出ないとは言え、精神的充実感は相当高いものです。  

Posted by 砥部良軍曹 at 22:07Comments(0)エアソフトガン

2022年09月18日

優雅な家遊び~木製ストックを塗り直す

現在、台風14号が絶賛上陸中の我が家でございますが、
隣の山の杉の木が倒れはしましたが我が家に突っ込んでくることはなく、
幸いにも停電の難は逃れておりますのでブログの更新やっちゃいます。

台風で仕方なく家に籠もるような状況でも時間は有効活用したい。
そういう時、我輩は銃の銃床(所謂ストックという部分ね)の色塗りを実施します。
あーでも今日は流石に台風が強烈過ぎてそういう気にはなりませんですがねw

さて、国産のマルゼンやマルシン、KTW、海外製品ならLCTやE&Lと言ったメーカーの銃で、
ストックに木が使われているものはお値段なりに良い仕上げが施されており、
ストックの色塗りなんて面倒な事やらなくても充分美味しいのですが、
中華製のCYMA、S&T、スノーウルフと言ったメーカーの製品は、
木製ストックが安っぽい家具みたいな仕上げなんでどうしても塗り直したくなるんですよね。

我輩はエアガンのストックの色塗り(直し)に
イギリス製の「ワトコオイル」を使用します。

一般的にDIYで制作した木製家具はニスやペンキで仕上げるんでしょうが、
ニスやペンキが木の上に塗ることで皮膜を作ってコーティングのに対し、
ワトコオイルは木材に染み込ませて色を付けるという違いがあります。

ワトコオイルで仕上げた木製製品は色彩的にも美しく仕上がり、
尚且つ質感がダイレクトに感じられて、木ならではの良さを再認識できます。

そしてワトコオイルは木製ストックの耐水性、耐久性を高める亜麻仁油が入っています。
そして、大抵の軍用銃はオイル(亜麻仁油)による仕上げが一般的なんですね。
だからストックにワトコオイルを塗るのはある意味王道を征く行動であるわけです。



今回はスノーウルフ製MP18をのストックを染めてワトコオイルの塗り方を説明します。
つるんつるんの表面にそのまま色を塗ってもワトコオイルは染み込まないので、
まずは分解してストックだけの状態にし、元々の安っぽいニスっぽい?塗料を剥がします。

余談ですがこのワトコオイル、無垢材or合板じゃないとキレイに仕上がりません。
税抜980円ぐらいのカラーボックスとかは集積材なので、
この手法で色を塗り直すことは不可能ですのでご了承ください。
あと、ツーバイフォー材みたいな針葉樹は染めることは出来ますが、
塗りムラが出来やすいというのも念頭に置いといたほうがよろしいでしょう。



元の塗料を剥がしてオイルを浸透しやすくするために表面をサンドペーパーで研ぎます。
我輩はエアガンの調整で金属部品を磨くので耐水ペーパーの使用頻度が多いのですが、
木の表面を研ぐなら普通のサンドペーパーの方が値段も安いですし、
何よりサンドペーパーが目詰まりしにくいので効率的に作業が進みます。

手でシコシコ研いでも構わないのですが、機械があれば作業時間の短縮に繋がります。
機会を購入するという行為は作業効率を高める=時間を買うという事なんです。

サンダーに120番のサンドペーパーを取り付けて半ば強引に塗料を剥がします。
120番で荒研ぎして、180番で仕上げるとある程度キレイに仕上がりますが、
その後240番で更に表面をツルツルにするともっといいでしょう。ツルツル最高(意味深)。



ニス或いは元の塗料を剥がし、ブラシやウエスで削り粉を落としたら、
いよいよワトコオイルをストックに塗る作業になります。
オイルが垂れるので下に新聞紙やダンボールを敷くか、外の汚れてもいい場所で作業しましょう。
塗料と違って塗った後に拭き取るので、ホコリが付くとかは気にしなくていいです。



ワトコオイルは色が8種類ぐらいあります。
ホワイト(木の地肌そのまんま)、ナチュラル(少し黄色っぽくなる)、
ミディアムウォールナット(薄っすらと茶色)、ドリフトウッド(軽く茶色)、
ダークウォルナット(少し濃い茶色)、チェリー(赤茶色)、
マホガニー(結構赤め)、エボニー(焦げ茶色)があります。

ワトコオイルをエアガンのストックの塗装に使用する場合は
ダークウォールナット、チェリー辺りを塗るのが無難ですが、
AKみたいに赤っぽいのがいい場合はマホガニー、古さを表現するためにエボニーを使うのもアリです。
我輩が所有しているのは左から順にダークウォールナット、マホガニー、チェリー、エボニー。



MP18は1910年代の銃なので、使い込まれた感を醸し出すために黒めなエボニーを使用します。
ワトコオイルを塗るための道具は塗料が手に付着すると面倒なので薄手の使い捨てゴム手袋、
色を塗るために刷毛、塗ったオイルを拭き取るためのウエス(着なくなったTシャツが理想)が必須です。
色を塗るのには刷毛でなくてもウエスやキッチンペーパーでも構いません。(刷毛を洗う手間が省ける)
我輩は劣化した歯ブラシを使って塗る事が多いです。
他には塗るためのオイルを入れる容器があるといいでしょうが、蓋に入れても問題なし。

尚、重要事項としてワトコオイルが染み込んだ布類は熱を持つと自然発火する恐れがあるので、
塗装に使用したウエスやキッチンペーパーは水を染み込ませて捨ててください。

ワトコオイルの缶を2~3分ぐらい振り、中身を充分に撹拌したら色を取り出し、
刷毛やウエス、歯ブラシにつけてよく伸ばしながらストックに塗ります。
あまりべちゃベチャ塗っても然程染み込まないので、軽くしっとりする程度塗ります。



塗ったら30分〜1時間ぐらい放置してオイルを染み込ませます。
それ以上放置してもオイルは染み込まずにベタベタになるだけなので、
余分なオイルをウエスやキッチンペーパーで拭き取ります。



ワトコオイルは1度塗った程度では上手く染まらないので、
もう一度軽く薄く(厚く塗っても効果がない)塗って更に浸透させて深みを出します。
もっと色を濃くしたい場合は塗りを3~4回繰り返してもいいでしょう。
(しかし5回以上塗っても濃さはあんまり変わらないんだなこれが)



1回目と同様、塗って30分〜1時間放置したらウェット研磨をします。
塗料が付着した状態で320番の耐水ペーパーで研ぎます。
この作業によって耐水ペーパーで削った粉が木目の隙間に入り込み、
スベスベ感が増して心地よい手触りになります。


この後、ストック全体をまたウエスで拭き取り、1日ぐらい放置して乾燥させます。
染み込みきれなかった油分が浮いて出るのでそれを拭き取ります。
拭き取った後はワトコオイルの匂いが消えるまで雨の当たらない野外or室内に置いて、
(匂いが気にならなければ自室に置いていても構わない)
匂いが無くなるというか、落ち着けば完成でございます。



しかしこのウェット研磨作業によって中華エアガンの木製ストックは
せっかく塗った色が剥げて白くなってしまうことが多々あるんですよ。
ストックの木の質が良くなくてこうなっちまうんでしょうかね?

なので我輩はウェット研磨で耐水ペーパーかけて白くなった部分は
バーナーで焼き、焼いた部分を240番のサンドペーパーで削り、
ウエスで拭いて再度ワトコオイルを塗り直します。


何種類ものトイガンのストックをワトコオイルで塗った我輩に言わせると、
ぶっちゃけた話、トイガンのストックに関してはウェット研磨はしなくてもいいと思います。
オイル塗る→30分浸透→また塗るを4~5回繰り返して
じっくりワトコオイルを浸透させてから、最後に拭き取るぐらいでいいと思います。



軽く焦がすことで白っぽかった部分の木の質感が変化し、
場合によっては素の状態よりもワトコオイルがよく染み込みます。

余談ですが中華エアガンのストック、
時々元の色を剥がすと割れていることがあるんですよねwww

このMP18のストックも写真のように軽く割れていてガッカリです。

割れが浅い場合は余計に削って割れを消すことが出来ますが、
コイツのように深い場合はこの部分に別の木を細く切ったものを貼り付けて、
サンドペーパーで均してキレイに整形するしか無いですね。



全ての作業を終え、抜群の仕上がりになったMP18。
箱出しだと不自然にツルツルテカテカしていたストックが
木目が鮮やかになり、触り心地も自然になりました。

ワトコオイルで仕上げたストックの最大の利点は、
傷がついて色落ちしたらその部分にワトコオイルを塗って乾かせばいい感じになる事。
つまり、手入れが簡単。



下は生まれて初めてストック塗り直しを施したARES製PPSh41。
ワトコオイルのチェリーで仕上げて、時々軽く上塗りをして使っております。
もう8年ぐらい使っておりますが、色褪せる事もなく寧ろいい感じに育ってます。

ワトコオイルで仕上げたストックは2~3年に1度ぐらいの割合で、
ワトコオイルを染み込ませたウエスで拭いて乾かせば更にキレイになりますが、
そのまま放置していても然程劣化することがないのも良いですね。
何より、自分が仕上げたストックは愛着が湧きます。



ワトコオイルマホガニーで塗ったS&T製モシン・ナガンのストック。
赤みのあるストックが如何なものかとも思いましたが、赤軍の銃だけに赤がよく似合う?

ワトコオイルは小さい缶で1200円ぐらいするのでお高い感はありますが、
質感が思いっきり変化するので一度塗っちゃうと病みつきになることでしょう(確信)。



更に質感を高める為に「蜜蝋ワックス」を使う手法もあります。
ウエスで蜜蝋ワックスを取り、ストックに薄く伸ばしながら塗りつけると、
ストックにツヤが出て更に美しさが増しますので興味のある方は是非お試しくだされ。  

Posted by 砥部良軍曹 at 20:57Comments(0)エアソフトガン

2022年07月13日

スリムで高身長のロシア美女、モシンナガン

世の中には注文して30年待たないと食えないコロッケが存在するそうです。
マジかよ!?と思う方は上記の文章をクリックしてご覧なさい。

しかしながら、30年も待つ程の甲斐がある(確信)と信じて、
そのコロッケを注文している人はどれぐらい居るのでしょうか?
多分、大半の人は「本当に30年後にコロッケが来るのかな?来たら超ウケるwww」
的な軽いノリでそのコロッケ注文してんじゃないですかね?

我輩は精々、待っても1年ですね。
それ以上時間がかかるとなると待つのが苦痛です。
デラーズ閣下が3年間待ったのというのも「随分辛抱したなぁ」と思えるぐらい
我輩は待つという行為が到底無理な人間です。

しかしながら今回レビューをあげるS&T製モシンナガンM1891/30は
予約を入れてから手元に届くまで丸々1年かかりました。


去年の7月上旬、ツイッターで「S&Tからモシンナガンのリニューアルバージョン出ます」
「10月には販売される予定です」というアナウンスを目にしたので、
速攻でフォースターのHPにアクセスして、買うべきか否か114514秒(32時間ぐらい)悩んでから
「かおりがくれた夏のボーナスの小遣いキープしとけば買える(確信)」という結論に至り、
覚悟を決めて本体と予備マガジン2本を注文。

しかしwktkしながら全裸待機するもコロナ禍による開発or生産の遅れが生じたのか
去年の10月に来た知らせは「申し訳ありませんが販売は延期になります」。
そして「もうすぐ販売します」のアナウンスがツイッターに出て来たのが今年の6月末、
「商品が入荷しました」のメールが我輩に来たのが今年の7月上旬という有様。



そしてブツが届いたのがこないだの陸自迷彩祭りの3日前。
だいたい1年ぐらい待たされて念願のサバゲーで使えるモシンナガンを手にしたのです。
いやー、夏のボーナス後で丁度手元に金がある時期でよかった。

さて1年待たされたモシンナガン、ワクワクしながら箱を開けると
中には同社三八式歩兵銃みたいな茶色の長い物体とマガジン、そして取説と証明書。

うーむ、やはり19世紀のライフルだから長い(三八式と同じぐらい)。
こりゃあ現代の感覚では銃器というよりは槍だな。銃剣欲しいw
弾を撃ち切ったら銃剣突撃が当たり前だった時代のライフルなんですよコイツは。



モシンナガン1891/30は帝政ロシア時代に開発され正式採用されたボルトアクションライフルを
ソビエト時代初期に改良した(名称の/30は1930年に改良された事を表す)ものです。

モシンナガンは日露戦争を皮切りに第二次世界大戦終了まで活躍し、
AK47が採用された後もスコープ付きの狙撃銃がSVD登場まで第一線で使われていました。

追記:今でもロシア連邦軍で使われているってどういうことなの???
自衛隊も大概物持ちがいいですが、ロシアには勝てないか???

S&T製モシンナガン自体は数年前に既に販売されており、
エアコッキングタイプとガスコッキングが存在しているのですが、
我輩が仕入れたS&Tモシンナガンは
エアコッキングの改良版(新型)です。


今までのモシンナガンとの最大の違いは給弾方式がマガジン式になりました。
(過去のモデルは本体に直に弾をブチ込むクソ面倒な方式)
この改修により戦闘中のリロードが容易になるわ、装弾数が増えるわと良い事尽くめ。
しかもエアコキなので地球に優しい、エコロジー!



ところでさぁ、この手のボルトアクションライフルをまあ多少はね銃を知ってる輩が、
「コレってスナイパーライフルですよねー(ドヤ顔)」って言うのが腹立たしく感じるんですが、
モシンナガンが第一線で使われていた時代はね、こーいうライフルが主力だったんだよ。

ボルトアクションだからスナイパーライフルって単細胞な思考をお持ちの
勉強不足な方は頼むから我輩に近づかないで下さいお願いします。

スナイパーライフルの主流がボルトアクション方式なのは
オートマチックに比べて構造が単純だから命中精度が優れているからなのです。

しかしそれは火薬という強烈なパワーを発するモノを使用する実銃の話であって、
エアガンの場合は必ずしもボルトアクションが命中精度が良いというわけでもありませぬ。

あと、映画「スターリングラード」で銃は2人に1丁と言うシーンがありましたが、
実際モシンナガンは独ソ戦が始まる前には兵隊の数よりも多く生産されていたそうです。



それはさておき、S&T製新型モシンナガンの出来栄えを見てみましょう。
アウターバレルとは別パーツになっているマズルは細く、
とても実銃で7.62mmを撃ち出すサイズとは思えません。
我輩の記憶では同社モーゼルkar98kや三八式よりも細い可能性が微レ存。
(追記:後程比べてみましたがあまり大差ありませんでした)

そしてこの時代のライフルにはフラッシュハイダーなんてぇモンが付いてない
(発射炎を逃がすハイダーが一般的になったのは第二次世界大戦以降)のが我輩的にソソります。



ハンドガード上部を見ると、そのスリムな形状がハッキリわかんだね。
この辺がセクシー、エロいっ!
しかしながらS&T製品の木スト、相変わらずの安物家具みたいな色が気に入りません。
同社製三八式みたいにストックがカタカタしないのは嬉しいですが、
上下ハンドガードを固定するリングは結構ガバガバです。



モシンナガンが他のボルトアクションライフルとの違いを見せつけるのがボルトの形状。
一般的なボルトアクションはボルト後部にボルトハンドルが付いており
ボルトと連動しながらハンドルが作動する機構になっているんですが、
モシンナガンはボルトハンドルがボルトと一体化しているんですね。


エアガンではこの構造の違いが然程影響を及ぼすわけでも無いんですが、
ボルトハンドルの位置がレミントン系、Kar98Kや三八式とはま、多少はね違って
前の方にあるのでコッキング時に軽い違和感があります。
まあ使っているうちにすぐ慣れるんですが。



ボルトストロークは8cmぐらいとかなり短めで、コッキングも軽いです。
動きもスムーズで慣れると素早い装填が可能。
マルイ製ボルトアクションと比べるとボルトは少しガタつきが感じられます。



ボルトピースを引っ張って左に傾けるとセイフティがかかります。
素早く扱いにくいのが難点ですが、オリジナルの得体のしれないセイフティ付けられるよりはマシ。
過去の製品はセイフティついていないモノもありましたからね。



ストック後部も独特の曲線で構成されており、好き嫌いが分かれそうな形状。
我輩はあまり好きじゃなかったんですが、現物を目の当たりにすると案外悪くない。
寧ろ「この辺がセクシー、エロいっ!」。

デカい乳輪は好きじゃなかったんですが現物を見たら
「コレはコレでなかなか・・・」と思えるようになったのと同様?

ただね、我輩的にモシンナガンのどうにかしろよ的ポイントはスリング。
スリング穴の付き方が独特スギィて普通のスリングが付きません。
モシンナガン専用のスリング(レプリカがヤフオクで出回っている)を入手し、
そのスリングに付属するベルトをスイベルに取り付け、
スリングを取り付けるというクソ面倒くさいやり方をしなければいけないのが難点です。

まあパラコードを適当な長さに切ってスリング穴にループを取り付けて
そこに好きなスリング付ければ良いだけの話なんですがね。



タナカ98kに似ている着脱式マガジンの装弾数は37発。
マガジンは実銃の弾倉部分に入るので、同社製三八式よりもリアル。
マガジン装填は前方を突っ込んで引っ掛けて、後ろをカチッとなるまで押し込みます。
予備マガジンのお値段は2000円弱ぐらいと財布にも優しい。



過去にKTWを筆頭にZETA-LAB、REDFIRE、PPS、旧型S&Tと
数々のメーカーがモシンナガンのエアガンをモデルアップしていましたが、
全てKTWのパクリでマガジンは本体内蔵式、装弾数は15発程度と、
弾数的にも使い勝手的にも不満しか出ないシロモノばかりでした。
オリジナルのマガジンシステムを開発したS&T製新型モシンナガンの存在は歓喜に値します。

ただね、このマガジン結構デカいから赤軍装備のモシンナガン弾薬ポーチには収まらないのよ。
ロシア連邦軍のSVD用マガジンポーチには収まるんですがね。



リアサイトはこの当時お約束のタンジェントサイト。
20まで数字があるけど、2000m先は実銃でも流石に狙えねーでしょう?

リアサイトの後ろにある小さい穴はホップ調整用、アレンレンチで芋ネジを回す方式です。
そして本体上面の刻印を見ると「1944」の数字が。
コレはまさか?バリエーションとしてカービンが発売されるという前振りか?
(追記:後からモシンナガン・カービン出ましたが1944じゃなくて1938でした)



ココにしれっと「S&T ARMAMENT」の刻印が入っているのがナンですが、
全体的な出来は良いし、メカの動きもスムーズ、パワーは85m/s弱ぐらいと多少物足りなさを感じますが、
命中精度は10m先のモンスターエナジーの缶を狙えるポテンシャル。
30m先の人間大の木に当てることも可能(射手の能力による)です。

ようやくサバゲーで使えるモシンナガンが販売された悦びを噛み締めております。

難点といえば・・・やはりこの長さでしょうかね・・・
宮崎(特に我輩の住んでる地域の付近)はインドアフィールドが多いんで、
この長さはどーしても持て余してしまいます。
そして所々、ガタつきや作りの甘さが見受けられるんですね。
あとね、トリガープルがあんまり良くない。ストロークは短いけど重い。

でもこの長さ、そして凹凸の豊富なスリムボディに、
マルイ製ボルトアクションとタメを張れる「いいゾ〜これ」な性能。
新型S&T製モシンナガンは正にロシア美女と言っても過言ではないでしょう。

ただね、新型S&T製モシンナガン、中華エアガンにしては素の状態があまりに良すぎて、
然程分解の必要性を感じないのが我輩的には腑に落ちないというか、
もっとダメ要素やネタ要素が欲しいと思いもしたんですが、
分解しなくて済むのであればそれはそれで良い事でしょう。

でもこの後、分解するけどね。
ストックの塗り直ししたいんですよ・・・



というわけでS&T製モシンナガン(改良型)、
細かいところが気になるんで分解して弄りました。


改善点は以下の通り↙

◯安物家具みたいなストックの塗り直し

◯本体やバレルにガタがあるので修正

◯性能は悪くないとはいえ中華だからそのまま使うのは不安



まずは昔のライフルお約束のバレルとハンドガード、ストックを束ねているリングを外します。
リングの下にイモネジがあるので、それを緩めてしまいます。



2つのリングはストックに埋め込まれた板バネで押さえられているので、
板バネを押さえてリングを外します。
実銃だとこの板バネがめっちゃ固いらしいんでココの弾性だけでリングを留めているんですが、
エアガンはその弾性が弱いんでイモネジで押さえているんでしょうね。



前のリングを留めている板バネは板じゃなくて、中にバネが入っているんで、
それを無くさないようにしましょう。
我輩はストックを塗り直すのでこの部分は外します。



リングを外す際、三八式の場合はフロントサイトが邪魔なんで、
フロントサイトを叩いて取り外す必要があるんですが、
モシンナガンの場合はフロントサイト外さなくてもリングが外せるのが楽でいいですわ。



前回りを分解したらボルト後部セイフティ部分をマイナスドライバーで外します。
コイツを外さないとストックからフレームが分離できないというw

大抵のボルトアクションはこんなパーツが無いんで
我輩的には「なんで外す必要なんかあるんですか?」な気分ですがね。



その後、フレームを固定するネジをマイナスドライバーで外します。



ひっくり返してマガジンハウジング&トリガーガードの塊を外すために
この部分のマイナスネジを外します。



コレで巨大な金属の塊が外れます。
少しバリがありますが、気にしないことにします。
(嘘です、気になったんでサンドペーパーで磨きました)



モシンナガンの分解で面倒なのがこの横から固定している謎のネジ。
第二次世界大戦当時何を使っていたのかは全く不明なんですが、
我輩はロングノーズプライヤーみたいな工具を突っ込んで回しながら外します。



よーしコレでフレーム&バレルとストックが分離できるゾーと思いきやコレが外れないんですね。
クリーニングロッドをねじって外さないとダメなんですよ。

そこでクリーニングロッドの先の穴に細いドライバーを突っ込んで
回そうとしたら何ということでしょう、穴の部分外れましたwww
仕方がないのでロッドをプライヤーで掴んでグリグリして外します。
そして外れたパーツをアロンアルファでロッドに接着。



バットプレートはストック塗り直しする人以外は外さなくてもいいです。



S&T製モシンナガンはマルイL96みたいな給弾機構になっているので、
バレルとフレームを切り離さないとシリンダーボルトが外せません。

コレはマガジンがリアルな位置にあるボルトアクションエアガンの難点ですが、
まあしょうがないね、まずここの部分を太めのアレンレンチで外します。



その後両側の4つの小さいクロスネジを外すと・・・



バレルとフレームが分離してノズルとL96みたいな給弾パーツが顔を出します。



トリガーアッセンブリー中央のボルト固定ピンを抜き、
前後のクロスネジを外すとトリガーアッセンブリーが外せます。
まあこの辺はボルトアクション弄る人的には常識の範疇ですね。



トリガーアッセンブリーはネジを3本緩めれば開けられます。
トリガープルが結構重いので改善のために分解してみようと思ったんですが、
このクソ暑い中、先が見えない作業をするのが辛いので止めときます。



ノズルにひっ付いている給弾パーツは下からハマっているだけなので、
静かに引っ張れば(勢いよく引っ張るとぶっ壊れるはず)外れます。



給弾パーツを外せばボルトが後ろに引っこ抜けます。

シリンダーボルトのケツの部分に付いているスナップリングを外せば
シリンダーとボルトハンドルが分離できますが、
そこまでしなくてもシリンダーは分解できるので問題ありません。



ノズルにはVSRとかのカスタムノズルのように取り外し用の穴があるので、
ソコにロングノーズプライヤーの先っちょを突っ込んで回せば外せます。

シリンダー内部には茶色いグリスがたっぷり盛られていてドン引きです。
拭き取ってマルイのグリスを塗り直します。



VSR持っていないのに、何でVSRのカスタムパーツがあるんですか?
それは他のボルトアクションに流用出来るかなと思ったから。

それはさておき、手持ちのVSRのパーツと比べるとピストンもスプリングガイドも少し短いです。
スプリングガイドは8mmぐらい削れば流用できそうですが、ピストンは無理ですな。



スプリングはVSRのものと径が近いのでカスタムスプリングぶち込みました。
KM企画 マルイ エアライフル VSR/G対応 微調整スペーサー付属 テンションスプリング 0.9Jです。



付け根の樹脂パーツを固定しているクロスネジ2本外すと
多分チャンバーに弾を送り込むパーツの一部であろう部分が外れます。



給弾パーツを外すと、インナーバレルとチャンバーが引っこ抜けます。
インナーバレルがアルミ製だったのは意外&残念。
世界的なコストダウンの波は中華エアガンにも押し寄せております。



チャンバーは2本のクロスネジを外せば真っ二つに分割できます。
中にはVSR or L96と同じ形状のインナーバレル、
マルイガスブロハンドガンorVSRと同じ規格のチャンバーパッキンが入っています。


というわけでインナーバレルはこないだSV98にぶち込んだ時に余ったマルイL96のを、
チャンバーパッキンは4年ぐらい前にエチゴヤ南福岡店で買ってきた
グロック18用と書かれた袋に入ったパッキンを取り付けました。



でもインナーバレルを入れ替えたとき気が付いたんです。
「アウターバレルめっちゃグラグラするやん!」

アウターバレルを固定するネジはタンジェントサイトの下に隠れているので、
まずタンジェントサイトの板バネを外し、ピンポンチでタンジェントサイトを外します。



リアサイトを外したらその下に2本小さいクロスねじがあるので、
コイツをガッチリ締め込めば解決かなと思ったんですがダメみたいなので、
アウターバレルの付け根にブックテープを半周巻いて突っ込んだら問題解決。



フレームが何かすっげぇ汚かったんでサンドペーパーで色落としして塗り直します。
説明しにくいんですがね、皮膚病みたいな感じでとにかく汚いんですよ。



ガンブルー液で染めるとスプレーで塗るよりも色落ちにしくいのがいいですね。
難点はガンブルー液って結構いい値段がする&キレイに染めるのは結構難しい。

今まではバーチウッドのガンブルー液を使っていたんですが、
数年前から日本では入手できなくなってしまったんで
換わりにアマゾンでデカいボトルの液仕入れたんですがこのブルーイング液がクソ。

亜鉛合金はとりあえず染まるんですが、鉄を染めると凄く汚い仕上がりにしかならない。
ブルーイングって染めた後に洗う必要があるんですが、洗うと色が落ちるwww
そして捨てようにも毒性の液体なので気軽に捨てられない。



全長1300mm以上あるライフルを収めることが出来て、
尚且入手しやすいライフルケースは釣り竿ケース以外無いでしょう(断言)。


ストックをワトコオイルで塗り直し、細かい部分を弄って更に愛着が湧いた我輩のモシンナガン。
スプリングを入れ替えて初速は90m/sぐらいになり(しかし気持ちコッキングが重くなった)、
チャンバーパッキンを入れ替えたおかげで命中精度も・・・然程変わらんな?
どうやら射手の性能が良くないので、銃の性能が変わらないみたいです。

ただ、全体的にガタが無くなったんで扱っていて気持ちがいいですし、
何よりもストック塗り直して匂いと手触りが良くなったのがたまりません。
新型S&T製モシンナガン、暫くは我輩の良き相棒となりそうです。
カービンが販売されたらそっちに乗り換えますがねw



追記
予想通りS&TがモシンナガンM1938、所謂カービンを出してしまったので、
適度に悩んだ挙句M1891/30は売り払い、カービンに乗り換えてしまいましたwww
短くても的に当たるなら、サバゲーでは長いより短い方が使いやすいw
 
いや、実はM1891/30を極限までぶった切って魔改造しようかと目論んではいたんですが、
カービンモデルが出たんなら無理して改造するより買い替えた方が楽だなと思ったんすよ。
人間歳を取るとね、あまり無駄な行動を避けたくなるんです。

それにモシンナガンカービンは三八式騎銃と違い、同じマガジンが使用可能なのが嬉しい。



1891/30よりも200mm短くなったM1938、明らかに短くて使いやすいです。
信じないかもしれませんが、全長1020mmのモシンナガンカービンはAK74より60 mm長い程度。
ぶっちゃけて言うと64式(全長990mm)と大差ない長さ、M14(1118mm)よりも短い!

コレだけコンパクトならインドアフィールドでも無理なく使える事でしょう(酔狂)。
まあ1番の利点は釣り竿ケースじゃなくて120cmサイズガンバッグに収まる事です。持ち運び楽。



しかし、前に購入したモシンナガンM1891/30が敢えて内部パーツ交換しなくても
必要にして充分サバゲーに使える当たり個体だったのに対し、
M1938の方は着弾が10cmぐらい上にズレている、コッキングが渋い、
バレルが短くなってパワーも下がったのか?初速もガスブロハンドガン並とハズレ個体でした。
中華エアガンは製品にバラツキがあるのが当たり前なのは今でも健在か・・・

仕方がないので命中精度向上&着弾改善を目論んで、
マルイVSR10 Gスポットのインナーバレルをヤフオクで入手、
チャンバーパッキンもストックしていたマルイVSR10用パッキンに交換、
パワー向上のために再びKM企画 マルイ エアライフル VSR/G対応スプリングを仕入れました。



モシンナガンカービンの分解方法は前述のライフルと全く同じ。
バレルが抜けるまでバラすとほぼ完全分解状態になります。

全分解して点検してみると、シリンダーが通過する部分が凸凹でバリだらけ。
ヤスリで磨き、サンドペーパーで更に磨き、調子に乗ってピカールで磨きます。

この一手間でシリンダーの動きがスムーズになり、コレが実にンギモヂィィィ!



S&T製木製ストックの仕上げはツルツルして滑りやすいのが気に入りません。
実際、コッキングする時に銃を握る左手が滑って上手くコッキング出来ない時があります。

なのでいつものようにストックは色を剥がしてワトコオイルで塗り直し。
コレでまあ多少はねストックが握りやすくなり、銃の保持が確実になりました。
アウターバレルのガタもアルミテープを巻いてガッチリ固定。

インナーバレルは100mm短くなりましたが命中精度は箱出しよりも向上、
マルイ製パッキンのおかげか、着弾も狙った所に当たるようになり、
20m先の直径20cmの的にほぼ確実に当てられるようになりました。

ただ、パワーの方は平均86m/sと物足りないです。
バレルをもう少し長いのにするか、スプリングを強めのものにするか悩みどころですが、
この状態でも充分サバゲーには使えるはずなので、ヨシ!としときます。  

Posted by 砥部良軍曹 at 15:51Comments(0)エアソフトガン

2022年06月15日

安物ロシアンスナイパーライフルはマルイL96の半端コピーだった

どーでもいい話かも知れませんが、ヴィーガンの人達って確実にいじめっ子体質ですね。
だってあの人達、動物の命は守りたいのに植物の命は完全無視でしょ?
植物は抜き取っても刻んでも抵抗もしないし文句を言わない、だから食う。
やり返して来ない人間をターゲットにするクソな輩と思考回路が一緒なんですよ。

そしてヴィーガンの特徴として「ヴィーガン以外の人間を否定する」。
植物の生命を蔑ろにしておきながら何を偉そうにしてんですかね?
そういう輩共は砂でも食って生きてなさいってマジ思いますね。
あと、蚊取り線香と殺虫剤とカビキラーとゴキブリホイホイ使わないで。
虫もカビも普通に生き物ですよ。

さて、日本中の新築住宅でオール電化が流行りだというのに、
我が家は乾燥機とコンロと風呂は未だにガスでございます。
敢えて言おう!ガスであると!
だってしゃーない、ガス式の洗濯乾燥機「乾太くん」がどーしても欲しかったからね。
そしてコンロで中華鍋使いたかったからどーしてもガスは譲れなかったんですわ。

いやでもガス式乾燥機いいっすよ。62リットルの洗濯物が1時間で乾燥できますからね。
バカ息子が日曜日の夜に「父ちゃんゴメン、給食エプロン出すの忘れてた!」と言っても、
速攻で洗濯して2~30分ぐらいで乾かして渡すことが出来ますからね。
あと、中華鍋で作るチャーハンor麻婆豆腐最強。

でもね、我輩のサバゲーの武器はオール電化。
サバゲー用の長物は電動ガンしか無いんすよ。
ハンドガンは一応ガスだけど、アレは立ち位置的にはカセットコンロのよーなもん。
我輩的にハンドガンはメインじゃない(使いこなせるほど上手くもないからね)。

まあ大抵のフィールドでは電動ガンさえあれば快適にサバゲー出来るんで、
寧ろ「オール電化何が悪い?」って思わなくもないんですが、
やはり1丁ぐらいは電動じゃない武器を持ちたくなるんですよ。



というわけで電気もガスも使わない、地球に優しいエアコッキングガン買いました。
中華SNOWWOLF製SV98です。

ブツはヤフオクで新品を購入。
お値段は予備マガジン4本付きで0.5パットンと国産のマルイ製ボルトアクションよりは安価ですが、
以前購入した同社製M24が結構金と手間を掛けなければ使えなかった事実を鑑みると、
コイツも多分、結構な難物で決してお安くない結果になる事態は容易に想像できますが
最近のボルトアクションで欲しいブツがコレしか無いんだからしょうがないね。


我輩が欲するのはロシア軍が使用している銃器だけなんで、
ロシア軍完全無視の安牌マルイ製品は購入の余地がないんですわ。
VSR-ONE?何ソレ美味しいの(喧嘩腰)?



箱の中身は本体と本体に追従する付属品、ローダー、銃口通し、
ゴミのようなスリングとBB弾、そして発泡スチロールの細かいカスが少々。

余談ですが我が家にはこの細いローダーがアホみたいに4つぐらい転がっております。
中華エアガン買いスギィ?



最近の中華エアガンは取扱説明書もしっかり入っているんですが、
特に目を通すべき事項があまり描かれていない気がするのは何なんでしょうかね(呆れ)。



どーせ後からバラす予定なんですが、スノーウルフ製SV98のレビューをあげるために組み立てます。
SV98とはSnaiperskaya Vintovka Model 1998を略した名称で、
GRAUコード6V10が与えられたロシア軍のボルトアクション式スナイパーライフルです。


従来、ロシア軍の長射程ライフルといえばSVD(所謂ドラグノフ)が主流だったんですが、
アレはあくまでもAKM or AK74の弾が届かない位置に居る敵を撃つための分隊の補助武器。

専門の狙撃手が遠距離から正確に射撃、目標を無力化するには難があると言う事で、
21世紀の軍事状況に対応したライフルとして開発されたのがSV98と言うわけです。
口径はロシア軍大好きな7.62mm×54R、モシンナガンの頃から使われているアレです。



外観はアキュラシーインターナショナル製L96に寄せたシルエットで、
PP2000みたいな奇抜路線ではなく、オーソドックスな作りです。
細かいところを除けばw

外装の金属部分はアルミダイキャストで作られていますが、かなり重いです。
作業場の片隅にひっそり置いていても嫁にバレてしまうぐらい派手な緑色のストックは
本来は合板で作られているのですが、コイツは安物なので樹脂製です。
しかも質感がものすごく安っぽい。ユニクロのパンティぐらい安っぽい。

いやーしかし、解ってはいましたがSV98、全長1200mm以上あるから長いですね。
コレじゃあ宮崎の大半のフィールドではさぞかし使いづらい事でしょう。
広い野外フィールドじゃないと確実に持て余す長さ。



SV98の特徴といえば先ずはこのクソデカハイダー。
前周りの重量過多の原因はコイツのせいであると言っても過言ではないでしょう(適当)。
ただ、コイツが付いていないとSV98らしくないので外すわけにもいかない。
初音ミクからツインテを取るよーな暴挙です。



このクソデカハイダー、ネジ込みで一応外せるんですが、
外した下にあるのは直径25mmはあろうかと言うネジ山。
25mmと言ったらF35Aの機関砲と同じ口径ですよ(錯乱)!
コレじゃあ社外品のハイダーやサプレッサに交換するのは無理です。
先っちょの細い部分にダイスタップで14mmネジを切ればどうにかなるかもしれませんが、
地味に忙しい我輩にそんな気力は耳糞程もごさいません。



ストック前部にはバイポッドを取り付けられるようになっており、
L96のようにハリスタイプ、ヴェルサタイプのどちらにも対応しておりますが、
我輩的には脚なんて「あんなもの飾りです(キリッ)」なので。



そしてSV98のもう一つの、ていうか最大の外観的特徴がこの「取っ手」。
何やら「狙撃手が移動時にスコープをキャリングハンドル代わりに持つ事で
スコープの照準が狂うのを防ぐために付属している」そうなのです。
ロシア兵そこまで意識低いんか?という疑問が脳裏を過ったんですが、
ウクライナに侵攻しているロシア軍の暴挙をみていると「さもありなん」。

まあ我輩的にはこのキャリングハンドル、持ち運びに便利で嬉しいんですがね。
SV98にはスリングスイベルがなくてどーしようかと思っていたんですが、
このクソデカ取手があればスリング要らない。



ボルトハンドル周りを見ると、どこかで見た気が(既視感)。
アレ?コレまんまマルイL96のコピーじゃね?
ボルトハンドルの形状、角度、ボルトエンドの角ばり具合、
そしてセイフティレバーの形状&位置なんか完全に一致です。
(実銃のSV98は斜め下ストレートな形状のボルトハンドルで、
ボルトエンドの形状はこんなに角張っていないし、
セイフティレバーがボルトエンドではなく、ストック寄りにある模様)

スプリングが弱いのか、ボルトの引きはかなり軽くてスムーズ。
ボルトハンドルの起こし戻しは軽いのですが動きにメリハリが無くクリックが緩いので、
ボルトを戻す際、ボルトハンドルが少し下がって引っ掛かります。



ストックはチークパッドは勿論、モノポッドが飛び出したりバットプレートが上下に動いたりと、
射手の体型や体勢に合わせてありとあらゆるところが調整可能。
でも軍用銃にコレだけの稼働部、必要か?
スコープのゼロイン時、モノポッドは便利でしたがね。



ホップはストック下部のダイヤルを回すことで調整可能。
ってアレ?こ↑こ↓もなんか見覚えがある(既視感)?



マガジンはここに突き刺さります。
そして着脱は後方のマガジンリリースレバーにて行いますって、
コレ完全にマルイL96と同じシステムやん?
(実銃ではCA870みたいにマガジンにマガジンキャッチが付属している)

余談ですがスノーウルフ製SV98、マルイのL96のマガジンも使用可能です。



マガジンは樹脂製で、65発ぐらい入ります。
だからあんなに大量に予備マガジン要らないんですよね。
ま、ぶっ壊れた時の予備という事にしときます。

尚、SV98のマガジン、SVD用マガジンポーチにはすんなり収まりますが、
SVDよりマガジンが小さいのでまあ多少は取り出し難い。



スコープは我輩が長年愛用しているハッコーのスコープを載せて使用しました。
過去に我輩のスーパー9PRO、SR16、ファントムステアー、M24の照準を任された古参兵です。
20年以上前に買ったブツですが、3〜12倍の倍率変更が可能で視野も明るく、
イルミネーションも付いた優秀なスコープなので捨てきれずにずっと所有しております。



スコープ載せたから「何でそんな事する必要あるんですか」なんですが、
フロントサイトがあるのにリアサイトがないのが納得行かないので、
RAPTOR製SV98用のリアサイトを別途購入。

3800円もしたのに上下左右の調整は出来ない、ポン付け出来ないとクソみたいなシロモノですが、
(ポン付け出来ないのは純正品じゃないからしょうがないね)
レールが噛む部分をヤスリで30分ぐらい削って付けられるようにしました。



ボルトの引きが軽い割には初速はだいたい83m/sぐらいとまあまあいい感じですが、
チャンバーパッキンがボロいのか命中精度はあまり良くありません。
スコープ載せた後、15mで3発撃ちながらゼロインしていたんですが、
一辺7cmの三角形のグルーピングが出来てしまい(呆れ)。
つまり、スナイパーライフルとしてはあまりにもおそ松さん。



スナイパーライフルの重要ポイントは命中精度。
当たらないスナイパーライフルなんて正しい情報を伝えないニュースと同じ。
というわけでスノーウルフ製SV98、分解して精度を高める為の考察をすることにします。
尚、分解方法はまるっきりマルイ製L96と同じです。

先ずは本体とストックを固定する3本のネジを緩め、分離します。
余談ですがグリップ後ろの固定ネジは全部抜けるまで緩めなくても、
半分ぐらい緩めてしまえば抜け落ちることなくストックに残り、分離できます。



その後大抵のボルトアクションライフルの場合、ココのピンを抜けば、
ボルトがスッポーンと抜けるはずなんですが・・・



SV98の場合、マガジンからの弾を遠く離れたチャンバーまで送り込むパーツが
シリンダーノズルに付属しているのが邪魔でボルトが抜けません。



なのでそのパーツが絡んでいる部分を分解する事になります。
マガジンからチャンバーに弾が通るルート部分を3本のネジを緩めて外します。



その後マウントレールを外し、その下に隠された小さいネジと
このネジを外してアウターバレルを切り離します。



コレでアウターバレルとフレームが分離しますが、まだまだ作業が残っています。



シリンダーノズルに付いている給弾用のパーツはストッパーリングを
細いマイナスドライバーで持ち上げる事により外れますが、雑にやると割れそうです。



その後トリガーアッセンブリーを外せば、ようやくシリンダーが抜けます。



シリンダーはアルミ製で頼りない雰囲気です。
ピストンは樹脂製、Oリングの気密はまあ及第点。
スプリングは細く、スプリングガイドは樹脂製。

ノズル部分はオープナーorロングノーズプライヤーがあれば開けられますが、
シリンダーをボルトハンドルボスから切り離すのは無理そうです。
(エンド部分がカシメられている為、破壊しなければならない)
やっぱりスノーウルフだったか・・・一筋縄ではイカンな(落胆)。



ボルトハンドル、ボルトエンドはケツのネジと細いネジを外せば分解可能です。
ここのクリック部分のバネを強いものに交換すれば、多少ハンドルの動きにメリハリが出るでしょう。



チャンバー部分はチャンバー下部の銀色の固定パーツを外し、
その後アウターバレル根元部分に仕込まれた銀色のリングを外し、引き抜く事で外れます。



その際、チャンバーに付属する左右のスプリングが吹っ飛ばないように注意して下さい。
我輩はコイツをすっ飛ばして10分ぐらい捜索しておりました。



後はそのままチャンバーごと引き抜けばクソ長インナーバレル(500mmぐらいある)と
チャンバーを取り出すことが可能です。

ところでインナーバレル中心にバレルスペーサーみたいなのが付いていますが、
スッカスカなお前の存在は命中精度向上に何か貢献しているのかね?



インナーバレルからチャンバーを外すには、
チャンバー前部の2つのネジを外せば分離出来ます。
ホップを押さえる部分のバネをなくさないように注意しましょう。


当初は「チャンバーパッキンだけでも替えればちったぁ当たるよーになるもんじゃろかい?」
ぐらいの気持ちでスノーウルフ製SV98の分解をしていたのですが、
色々と改善、修正を要する箇所が見つかりましたので羅列してみました。

◯チャンバーパッキンは信用ならないので交換
◯出来ればインナーバレルも交換したい
◯アルミ製の頼りないボルトはどーしても交換したい
◯欲を言えばスプリングやスプリングガイド、ピストンも交換したい
◯操作製の確実さのためにボルトハンドル周りを改善要する

ううむ、やはり一筋縄では行かない代物であったようだな、SV98。
はっきり言わせてもらいますが、エアガン弄れない人は買っちゃあいかん代物ですわこれ。

そして我輩がこれらの事項を解決する為に最終的に導いた結論は・・・
マルイL96を仕入れ、そのパーツを組み込む(確信)!
見た目的にはマルイL96と酷似しているので、どれかのパーツが組み込めるはずと予想。



というわけでSW製SV98の改修のために
ヤフオクでドナーのマルイ製L96仕入れちゃいました。
中古品なので本体のみで0.2パットン。安い。
PDIとかのVSRのカスタムパーツをある程度揃えるとコレより高く付きますからね。

でもしかしL96って中古だとあんまり人気無いんだね、はっきりわかんだね。
多分VSR10の方がカスタムしやすいから人気があって、
分解に手間がかかるL96はあまり人気がないのかな?



まずは試しにマルイL96の機関部をスノーウルフSV98のストックに載せてみると・・・
アレ?案外すんなり収まってしまったじゃねぇか(錯乱)???
当然なのですがこの状態で普通に撃てます。
でもアウターバレル部分がストックから浮いてしまっております。



固定用のネジ穴とかもほぼ一致しているのですが、完全に合わないのがこの部分。
マルイL96はアウターバレルが太くて、スノーウルフSV98のストックに収まらないんですね。
ったく、太くていいのはチ★ポぐらいだろうにねぇ。

ということは・・・スノーウルフ製SV98、
アウターバレル以外はマルイL96の完全コピーということか?
ということは中身も互換性がある可能性が微レ存、いや確実か(確信)!

そこで我輩に与えられた選択肢(試練とも言う)は2つ。
①ストックを削ってマルイL96が収まるように改造するか
②マルイL96の中身を取り出してSW製SV98にブチ込むか



40秒考えた結果、②を選択することにしました。
ストックを削るのはかなり修羅の道である事は容易に想像出来ましたんで。
マルイL96を分解しながら、お互いのパーツを比べてみます。
写真の上がスノーウルフSV98、下がマルイL96です。

メインフレームは完全に一致ですが、マルイL96のフレームは
アウターバレルのねじ込みのためのネジ山が切られており、
それが邪魔なのでフレームもSV98のものを使用します。



トリガーアッセンブリーやローディングルートもほぼ一致です。
品質的にマルイ製の方がいいはず(適当)なので、マルイのものと交換します。
ローディングルートはそのままポン付けできましたが、
トリガーアッセンブリーは少々手間がかかりました(後述)。



ノズルに付属する弾をチャンバーに送り込むパーツも微妙な違いはありますが、
パーツを入れ替えても給弾に違いはないのでSWのものを取り付けました。
マルイのものは予備パーツとして保管しときます。



しかし、シリンダーを外したときにスノーウルフ製SV98と
マルイL96の大きな差が露見して我輩愕然でございます!

シリンダーの直径が違いスギィ!(右がSW、左がマルイ)
スノーウルフの方はVSRと同じぐらい太いのです。
ったく、チ★ポじゃねぇんだから太けりゃいいってもんじゃなかろうに。
この妙なところで独自性をぶっ込んでくるスノーウルフ、嫌い。



という事はインナーフレームを交換しなければ、シリンダーが使えません。
(写真上がマルイ製、下がスノーウルフ製)
中身を移植するととりあえずフレーム内に収まりはしましたが、
フレームに取り付けるネジ穴が合わなかったのでヤスリで削って穴を広げる羽目になりました。



マルイのシリンダーを使うということで、リング(正式名称不明)も交換必須です。
左のガバガバなSW製SV98のリングではシリンダーが保持されずに動きが悪くなるので、
右側のマルイL96のリングと交換するんですが、
リングを収めるためにアウターバレルを削る(写真のこ↑こ↓部分)必要があります。



このようにして綺麗にリングを収めれるように削ればオッケー。
アウターバレルは薄いアルミなのでヤスリと10分ぐらい格闘すればなんとかなります。



と思って余裕ぶっこいていたらコイツをフレームに固定するネジ穴が合わないんですね。
ココも細い棒ヤスリでガッシガシ削って穴が合うようにします。
削っては合わせ、ネジをブチ込み、入らなければ外してまた削るを繰り返す事30分。
ぶっちゃけ、今回の行程で一番時間がかかったのがココなんじゃなかろうか・・・



その後、トリガーアッセンブリーを交換してとりあえずポン付け。
そしたらシアがこ↑こ↓の部分で引っかかって発射できないんですね。

トリガーは妥協してスノーウルフでいいかと思いもしたんですが、
こ↑こ↓の部分を軽く削って穴を拡げたら解決しました。
穴を拡げるって、本当にいいものですね。拡げられるのは勘弁ですがw



「チャンバーもマルイ製がいいに決まっている!マルイ最強!」という信念の元、
チャンバーブロックとチャンバーも交換した(ここは特に問題なく交換できた)んですが、
L96はホップを押さえる出っ張りが小さいみたいで、ホップがかかりませんでした。

というわけでホップの押さえ部分にマルイ電動ガンのホップの押しゴムを付けて組み込みます。
尚、インナーバレルはマルイL96のものだと長さが足りなくて銃口で固定されないので、
SW製SV98のバレルのホップ窓をダイアモンドヤスリで磨いて再利用することにしました。
勿論、チャンバーパッキンもマルイのものと交換しました。



組んでは不具合箇所にブチ当たり、再度バラして調子を見たりを何度も繰り返して、
5時間ぐらいかけてようやく組み上がったスノーウルフ製SV98。



命中精度は15mで1辺7cmぐらいの三角形から、3cmぐらいの三角形に収まるようになりましたし、
ボルトハンドルもカッチリ切れの良い動きで引っかかることもなくなり、良いことづくめ。

時間をかけた甲斐がある逸品に仕上がりました。



マルイL96と比べるとフレームが全体的に太めでゴツいのですが、
グリップは意外と握りやすいし、ストックの調整幅があるのも嬉しい。
でもね、重量はあるし、長くて勝手が良くないし、多分コレあまり使わないわw
でもボルトアクションは撃ってて楽しいんで、庭撃ち用で持つのも悪くない。

現在、バレルを200mmぐらいパイプカットしてやろうかと目論んでいる最中です。
アウターバレルを短くすればマルイのインナーバレルが使えるから、
まあ多少はね命中精度向上に繋がるでしょうし、何よりも使いやすくなる(確信)。

正直な話、コイツもロシア軍装備に拘る人じゃないと買う必要性のない銃ですね。
コイツじゃなきゃダメだというメリットはあの「取っ手」ぐらいしかありませんからwww
信頼性が高くて当たるボルトアクションが欲しいならマルイ製品を買うべきです。
何かゲームに出てきてカッコいいなーという浮ついた気持ちで手を出してはいけません(戒め)。

でもドナーのマルイのL96があれば多少の加工で改善は可能なので、
ロシア軍サバゲー同志は臆せずに買ってカスタムして使いなさい。

但し、フレームとかボルトハンドル周りが気になる人や眺めてニヤニヤしたい人は、
もう少し金を貯めて台湾のRAPTORというメーカーが出している
リアルな出来栄え(ストックも木製!)のSV98を買わないと幸せになれないかも知れません。  

Posted by 砥部良軍曹 at 10:16Comments(0)エアソフトガン

2022年06月13日

AK12電動ガン、LCTとE&Lどちらがいいか?

どーも、最近ストレスが溜まっている実感もイライラ感も然程無い我輩ですが、
それは学長が一緒に遊んでくれる事で我輩の心を満たしてくれているからでしょうか?

余談ですが人間にとって最も効果的なストレス解消法は
「目下の人間に説教する」事や「自分の自慢話をする」事なんだそうですよ。
説教や怒鳴りつける行為って結構ドーパミン出て心地よくなれるらしいです(当社比)。

でもねぇ、一度精神的に落ち込むと人に説教する程度じゃあストレス解消にはならないどころか、
己の発言が相手をどれだけ嫌な気持ちにしたのだろうかとか、
我輩の叫びは相手に届いているのだろうかとか、余計な事しか考えられなくなり、
ドーパミンどころか冷や汗しか出てこなくて余計辛くなるんですね。

ていうかね、相手を嫌な気持ちにして自分が気持ち良くなるってぇのは人間のクズですよ。
ツイッター見てるとそーいうクズをよく見かけますがね、
アイツらは意見したいんじゃなくて快楽を得たいだけだと思うと反吐が出ますね。

我輩が思うに、楽しめる趣味、そして趣味を語り合える友人が居ない人間は、
人が共感出来ない汚い感情をぶち撒けるしか楽しくなる術が無いんですよ。


さて、学長が宮崎に転勤して来た際「実家に置く場所が無いんでコレ安く譲りますよ」
と言われてKSC製トカレフ&マカロフ、G&P製XM177、S&T製Kar 98K、
タナカのエアウェイト、ポリスポジティブ、マルシンポリスリボルバーを押しつけられました。

更に「CZがお好き?けっこう、ではますます好きになりますよ。システム7のファーストです」
と言われてKSC製CZ75ファースト予備マガジン付きまで渡されました。

コレだけ貴重で大量なエアガンをタダで頂くわけにもいかんので、
我輩の手持ちの「勢いで買ったはいいが実は全然使わないエアガン」を
ヤフオクで売り払って(実はこの時ポリスポジティブも売ったw)その銭を学長に渡そうとしたら
「アレ?その金はロシア軍最新ライフル購入資金じゃないんですか?」
全く以て頭がおかしい意味不明なことを言われたんですね。



じゃあ新しいロシアのライフル「見たけりゃ見せてやるよ(震え声)」。
そこで仕入れたのがコレ、E&L製AK12です。
高岡のZEROBASEにある宮崎一エアガンが売れている店
「どんげ屋」
で0.76パットンで仕入れました。

通販で買うと少しは安いんでしょうが、それ以前に何処にも売っていねぇ?
でも我輩的には仕方がないから近場で買うという気持ちよりも、
「かつて共に戦った戦友の店の売上に貢献したい」
「どうせカネを使うなら宮崎に金を落としたい」
という気持ちでどんげ屋で買いました。
やっぱね、地元にカネを落とすことで地元の経済が潤うんでそういう経済貢献は必要です。

ウチの常連的には大半がご存知でしょうがAK12とは
現在ロシア連邦軍が採用している主力ライフルです。

当然ながら現在ウクライナに侵攻しているロシア連邦軍兵士もこいつを持って(以下自粛)
・・・と言いたいところですが意外とAK74Mも使っているんですね。
ロシア連邦軍、流石に全てを更新して攻め入る事は出来なかったか?
それともキリコみたいに「使い慣れているのがいい」とのたまう兵士が居たんですかね?

ところで箱に書かれている「センセンシャルモデル」ってどういう意味?
TDN、もといタダノモデルじゃないよって事?
赤い帯に書かれた言葉の意味もわからん!



というわけでE&L製AK12を去年末ぐらいに仕入れてそのまま放置プレイしていた
LCT製AK12と比較してみてレビューをあげましょう。

「ハァ?なんで貧乏人の貴様がLCTのAK12まで持ってんの?」とお思いの方も居られるでしょうが、
コレは去年の冬のボーナスの小遣いでメルカリで買ったんです。

ボーナス後軽い気持ちでAK12探していたらメルカリで33000円ぐらいで出ていたんですね。
そしたら我輩よりも貧乏な方が「30000なら買います」と値下げ交渉していたんですわ。
そして出品者が「じゃあ30000円で」とコメントして数分後、我輩が33000円でお買い上げしたんすよ。

我輩のストレス解消法、それはサバゲーで隠れているプレイヤーの背後に回り込むのと、
メルカリで値下げ交渉している矢先に商品を掻っ攫っていく事です(ゲス顔)。

んじゃあLCT製AK12、何故レビューあげなかったのかと言いますと、
現物見た瞬間「あ、ロシア連邦軍の武器だからと思って仕入れたけど
やっぱコレ多分我輩が好き好んで使う武器じゃねぇわ」
って思っちゃって
そのまま箱に入れたままヤフオクに再放流と思って放置プレイしていたんですね。



今回の記事では上がLCT製、下がE&L製のAK12になっております。

AK12とはロシア連邦軍が21世紀の新型小銃として
開発を依頼して作られ、満を持して誕生した?ライフルです。


当初は最新小銃の常識である体型に合わせてポジション調整出来る収縮式ストック、
光学照準器を載せられるレール、ライトやグリップを付ける為のハンドガードのレール、
そして遂にグリップを握ったまま切り替え可能なセレクターを搭載した
21世紀に相応しい武器としてデビューするはずだったのに、
ロシア軍上層部が「形状が変わりスギィでどうやって使えばいいのかわからない」
「使い慣れているのがいい」とでも文句を言ったんでしょうかね?
第二案、三案と紆余曲折を繰り広げた結果、
何故か最終的には元のAKに毛が生えたようなデザインに戻ってしまったという?



まずはハイダー周り。
我輩がLCT製AK12を仕入れて、まずガッカリ感極まりなかったのがここ。
LCT製ハイダーと言えば鉄削り出しのピカピカしたヤツがお約束じゃなかったの?
何だよこの湯ジワみたいなのが出てる汚いハイダーはよぉ?
正直この部分を見た瞬間、速攻で手放そうっておもいましたね。

その点、E&Lのヤツは削り出しのエッジが効いたエッチなハイダーです。
油分が切れると間違いなく錆びるヤツです。ブラボー!
尚、どちらのハイダーもフロントサイト付け根のストッパーピンを押し込み、
90°捻れば取り外し可能ですが下にネジ山が存在しないので、
豚ハイダーもサプレッサも取り付けることが出来ません。



ガスチューブ周りはどちらも然程変わりはない感じですね。
エアガンの機能的には何ら関係ないですが、ガス調整ノブを回す事が出来るのは拘りを感じますね。
こういう「女子のパンツのリボン」みたいなエロスを増幅させる以外
なーーーんにも効果がないオプションってホント、いいですよね。




ようやくレールが標準装備となったハンドガードは
素材と細部が多少違うかな?ぐらいな感じ。
4面レールが標準化されましたが、サイドレールは最低限控えめです(取り外し可能)。

ハンドガードの細かい部分の作りに違いはありますが、
大きな違いは特に見られず、AK12っぽさは表現されていますし、
レールの作りもどちらとも綺麗でライトやらドットサイトを載せてもガタが少ないです。



従来のAKシリーズから大幅変更されたのは多分、この部分じゃないでしょうか?
リアサイトが撤去されてしまったのでこの部分、何て呼べばいいのかこれもうわかんねえな。
E&L製のAK12はこの部分にすっげぇ溶接痕があるんですが、
実銃的にはどっちが正しいんでしょうかね?



一番解りやすく違いが見られるのはセレクターの形状。
伝統のAKセレクターに新たに追加された指をかける部分が
LCT製AK12では大きく下に突き出しているのに対し、
E&L製AK12では控えめな形状(但し横の突き出しが長い)になっております。

どちらが使いやすいかと言えば、どっちも然程使いやすくないというw
セレクターの締めネジを少し緩めれば動かしやすいんですが、脱落のリスクが高まります。
もうね、どうして第一案、二案のグリップセレクターを採用しなかったのかと小一時間問い詰めたい。



実は意外と違いがあるのがストック。
E&L製の方はストックを最小まで縮めてもパイプが少し出っ張っているんですが、
実銃は確かストックを縮めた状態ではパイプが見えなかったはず?

尚、LCT製はストックを縮めたままだとグリップ握るとストックが干渉します。
ていうか邪魔なので最低1段階ストックを伸ばさないと使えません。
E&L製はストックがまぁ多少はね、離れているんで握れない事もない。



ストックパッドも形状が違うんですが、ストックパイプもなんか違う。

あと、LCTはストックパイプがマルイ準拠サイズみたいなので、
マルイのM4に合うストックに交換可能なのに対し、
E&Lは独自規格なのでパイプに合うストックを探さなければならないと言う。




尚、このようにしてストック下部の斜め部分の突起を引っ張りながら
バットプレート部分を上にずらすと・・・



バットプレートが外れてパイプのところにクリーニングキットがブチ込めるんですね。
でもココに何か突っ込むのかと問われても、何も入れるものはないですが、
こういう機能はブラジャーのフリルのよーなもんで、付いている事だけが重要視なんすよ。



両社のAK12の大きな違いがこ↑こ↓。
ストック折りたたみの際にストックを引っ掛けるフックの出っ張り。
LCTの方が出っ張りがでかいんですよ。
この造形がストック折り畳みの際、大きく影響します。



LCTの方はストックを最小まで縮めた状態ではストックに干渉して折りたためません。
E&Lは最小に縮めた状態でも折りたたむことが出来ます。

つまり、LCT製AK12はストック折り畳みの際もわざわざストックを伸ばさなければならない。
ちょっとした手間ですが、飯食う前に神に祈りを捧げなさいと言われるぐらい煩わしい。



なお、どちらのAK12もストック折り畳んでもガッチリ固定されずに、
30°ぐらいガバガバ開いてしまうのも鬱陶しいですね。


まあ我輩的にはストック折り畳みの機能はガンケースにブチ込む時以外使わないんで
特に影響無いんですがガチガチが売りのLCTorE&L製品が
ストック折り畳みの基部がこの体たらくというのが納得いきません。

まさか?実銃もそういう作りなのか?



更に納得いかないというか、それは如何なのかねと問いたくなるのがストックを戻すレバー。
ストック基部の真ん中にあるこのレバー?フック?を摘んで下げるんですが、
コレがまたRPKSのと同じぐらい使い難いったらありゃしないんですね。
なのでゲーム中状況に応じてストックを操作するのは完全無理ゲーです。

ストックの折りたたみのときは従来と同じく、フレーム付け根のボタンを押せばいいんですが、
戻すレバーが固くて使いにくいというのは21世紀の銃器としてはどうなんでしょ?



AK74系列ではサイドマウントが取り付けられていたフレーム右側ですが、
AK12ではマウントレールがカバー上部に標準装備化されたので
フレームはスッキリして何も機能的なものはございません。



LCTでは別売りのマグウェルスペーサーを別途購入しなければいけませんが、
(これがないとマガジン取り付けの際マガジンが奥まで入り込んでしまう)
E&Lの場合は樹脂製とはいえ、標準装備でスペーサーは付属しています。
ただこのスペーサー、取り付け部分が脆弱で壊れやすいみたいなんですがね。
(以前中古で仕入れたE&L製AKMSのは割れていた)

余談ですがLCT製AK12(中古)は購入時マガジンキャッチがガバガバで
マガジン交換の際に支障をきたすレベルでしたので、
マルイAK47のマガジンキャッチと交換しております。
最近のLCT製品はロットによって作りが悪いのが散見されます。



右のカバーピンが外れているのがLCT、左のカバーピンがフレームに残っているのがE&Lで、
どちらのAK12もレールが搭載されたカバーは前部がピンによって固定、
後部はスプリングでテンションがかかるフックによってガッチリ固定されているので、
光学照準器を載せてもぐらつくことなく照準の狂いも少ないです。
尚、リアサイトは好みで固定のイモネジ緩めれば取り外しor移動可能。

バッテリーは大抵のAKシリーズと同じく、メカボックス上、
カバー内部にロングタイプの細いのが搭載可能。
だがしかし!このカバーを取り外すのが案外大変!
ガッチリとカバーを固定しているピン、LCTのは比較的外しやすいのですが、
E&Lのは購入時点ではハンマーとポンチで叩き出さないと抜けないぐらい固いのです!

そのため、我輩の個体はピンが刺さる部分の穴をヤスリで適度に削りました。



右がLCT製、左がE&L製のAK12マガジンです。
実銃では残弾確認用に四角い穴が空いているんですが、
そんなの空けてしまうと中にホコリが入ると思ったのか、
それとも作業工程の単純化を図るためか、どちらも穴はホゲてません。

見た目的にはLCT製マガジンのほうが実銃に似ています。
そしてどちらも多弾数マガジンではなく、120連ぐらいのノーマルマガジンです。
LCT製AK12には450連の多弾数マガジンがあるそうですが、
E&L製には無い(そもそもE&Lは他のAKも多弾数マガジンが無い)です。





マガジンの引っ掛け部分がLCTとE&Lでは見た目が違いますが、
互換性がないというわけでもありません。
ただし、LCT製AK12にE&Lのマガジンは付けられますが、
E&L製AK12にLCTのマガジンを付けようとすると引っ掛かりがあってかなり付きにくいです。

尚、どちらのAKもCYMAやLCTのAK74用マガジンは使用することが可能です。
ただ、APSや謎メーカーのワッフルマガジンとかは弾上がりが悪いとか、
取り付けるとガタガタするという不具合がありました。



まあ結局、我輩はハイダーの作りが気に入らない、
ストックを伸ばさないと折り畳めないというのが気に入らなくて

E&L製のAK12を選ぶことにしました。
勿論、LCT製AK12は撮影後ヤフオクにて売り飛ばしましたが、
購入時よりも少し値下がりしてショボーン。

しかしながらLCT製AK12はカバー固定ピンが抜きやすい、
ストックが交換可能であると言った点で優位性もあります。
結局、どちらを選ぶかは細かい仕様にどれだけ納得するかになるんでしょうね。

余談ですがLCT製AK12はメカボックスを調整しなくてもそのまま使えるみたいですが、
E&L製AK12は多分、シムがガバガバでピストンOリングもスカスカでしょうから、
(その割にはノーマル状態で初速90~94m/sぐらい出ていた)
メカボックスを取り出して再調整する必要性があるでしょう。

尚、どちらの製品もモーターはトルク型のもっさり回転型なので、
財布に余裕があるのならマルイEG1000あたりに交換するのがベストです。
モーター交換によって毎秒11発ぐらいの連射速度が14発ぐらいになります。

ま、トータル的に見ると素人はLCT製AK12を買った方が幸せになれる、
捻くれた玄人はE&L製AK12の方が気にいるんじゃなかろうかというのが我輩の考察です。  

Posted by 砥部良軍曹 at 15:19Comments(0)エアソフトガン

2021年05月18日

ロシアのサブマシンガンを手に入れた

何を血迷ったか工業系の高校へ進学してしまったウチの娘、
更に血迷って「弦楽部」というヴァイオリンやらヴィオラやらチェロやらコントラバスで
演奏するという意識よりも敷居の高そうな部活に入っちゃいました。


どの楽器担当になるか決める際、一通り弾いてみたところ、
チビっ子の娘にはクソデカいチェロorコントラバスは物理的に演奏不可能ということで、
無難にヴァイオリンに決まったということです。

んで、最近コロナがまた流行りだしたのでゴォルデンウィィク突入前、
部活が中止になって家で練習しろという事になり、
娘がウチにヴァイオリン持ってきたんですがね、
まさか我が家にリコーダーと鍵盤ハーモニカとはランクが違う
高貴な楽器が来てしまうとは夢にも思いませんでしたよ全くもうw


さて、今まで弦楽器は当然、他の文化的な楽器なるものを触ったことがなかった娘が、
ヴァイオリンというイメージ的には華麗なる一族の子供が習わされるような楽器を
奏でることが出来るのかという一抹の不安はありましたが、
まだ曲を演奏出来ないものの音を出すだけならどうにかなるもんなんですね。
さて、コレが曲を演奏できるようになるまでどれぐらいの時間がかかるのやら?

まあ我輩的にはヴァイオリンが入っていたケースを見ながら
「コイツなら今度仕入れるサブマシンガンをブチ込むケースに出来るな」
としか考えないという相変わらずの人間失格ぶりです。



そのヴァイオリンケースに収まりそうなサブマシンガンが、
今回レビューを上げる「MODIFY製PP2000 CO2」です。
(ロシアの銃器なので、表記するならПП2000と入力するのが正しい?)

モディファイという聞き慣れないメーカーは台湾のトイガンメーカーで、
CARBON8(カーボネイトと読むらしい)というガバメント系の
CO2ハンドガンで一躍有名になった?メーカーみたいです。

そしてこのPP2000もCO2をパワーソースに使用するガスガンです。

CO2ガスガンの利点は「フロンガス程冷えない」。
要するにフロンのガスガンが動かなくなる冬場でも、それなりに作動するんです。
一度吉六会同志所有のCARBON8のガバを撃たせてもらいましたが、
キン★マが縮こまりそうな冬場でもスライドが動いて弾が飛んでいくさまには感動しましたね。
但し、8連射ぐらいしたら我輩のフ★ックのように勢いがなくなりましたがw

とまあ、気温10℃を切ると流石に厳しいものの、
連射するとすぐにマガジンが冷えて作動不良を起こすフロンガスと違い、
パワー、作動性共に(比較的)安定しているのがCO2ガスガンの利点です。

なお、モディファイのPP2000ですが商品名としては
「PP-2K」と言う商品名で販売されているようで、

箱やフレームにもそのように明記されております。
(本名を名乗れないのは大人の事情があるからまあしょうがないね)



製品はハードケース、本体、ショートマガジン、説明書、ボンベ取付用アレンレンチ、
ホップ調整用クソ長アレンレンチ、MODIFYのステッカーやパッチが付属して、
定価は大体1パットンぐらいですかねと結構な高級品です。
まあ近いうちに発売されるであろうマルイ製ガスブロAKMよりは安いですな。
(あっちはフルサイズのライフルなので比べることがお門違いなのだが)

だがしかし、同サイズのマルイ製MP7ガスブローバックが30000円強と考えると、
10000円以上高いコイツがまあ多少割高に思えてしまいがちですが、
出来が良いことで定評のあるVFCやKSCのMP7ガスブローバックは
PP2000と同程度の価格なので別に割高というわけでもないでしょう(確信)。

余談ですがハードケースの中身のスポンジは
ペリカンケースのように細かいブロック状のタイプなので、
PP2000の形状に仕上げていい感じに固定することが可能です。



なお、本体とショートマガジンだけではサバゲーで戦力的に物足りないので、
ロングの予備マガジン(定価10000円超え!)を2本追加して購入しました。
(定価を記入しているが、購入元のBATONでは多少割引価格で販売している)

購入するにあたり「56発しか装填できない弾倉を2000発装填可能な
AKドラムマガジンと同じ金額を出して買うのか・・・」
という葛藤がありましたが、
コイツはガスブローバックという動きを楽しめるオトナのオモチャ、
所謂ロマン武器なのでそういうコスパ重視思考をしてはいけないのです。


我輩の父上も生前申しておりました。
「コストパフォーマンスを気にするなら、趣味なんか持っちゃいけない」
「趣味とは、損得を無視した方向にある無駄なものなんだから
」とね。

他にもオプションとして専用サプレッサー(7000円ぐらい)、専用ライト(10000円ぐらい)、
カイデックス製のホルスター(7000円ぐらい)がありましたが、
それら全てを揃えてしまうととてつもない価格になってしまい、我輩の手に負えない(落胆)。
ロマンを求めるという行為にはカネがかかるもんですね。
でもロマンを求めないと面白くないのが人生と言うもんなんです。



PP2000という銃はロシアが2001年から開発、2004年に発表、
2008年にロシア警察に採用され、その後ロシア軍に採用されたという、
9mmパラベラム弾を使用する携行性に念頭を置いた小型のサブマシンガンです。


ぱっと味の出来栄えは高額商品に恥じない丁寧な作り。
フレーム部分は樹脂、バレルやアッパーフレーム周りは金属製です。
樹脂部品のバリはありますが(実銃でもある模様)、金属部品の仕上げは比較的丁寧。
こないだ購入したRAPTOR製MP443と比べると実によく出来ております。

ストックを畳んだ長さは35cmぐらい、ストックを展開したら60cm程度。
携行性を重視した作りなので、実銃も重量は1.5kgとかなり軽量。
MODIFY製PP2000も重量はマガジン装填時でも実銃と大差ない(1.3kg)ようで
マルイガスブロMP7の2.2kgと比べるとサブマシンガンとしては軽量な部類なのですが
持って構えてみると数字よりは案外ずっしりしております。



PP2000、現代的な分類ではPDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)でしょうかね?
しかしサブマシンガンとは拳銃弾を使用する銃器全般のことを指し、
PDWはライフル弾やそれに準ずる威力を有する個人携行武器のことを指すので、
9mmパラベラム弾を使用するコイツに関してはサブマシンガンと呼ぶのが正しいのです。

このPP2000、ロシア軍に採用されていると言われてはいますが、
ロシア連邦軍の武器としてではなく、国防軍や内務省軍が使用している模様。
だから前々回説明したロシア連邦軍の武器に割り当てられるGRAUインデックスは無い模様。

まあ今の御時世このサイズのサブマシンガンは
軍隊よりも法執行機関での運用が主流ですからね。
使用用途が限定されるサブマシンガンは軍隊の武器としては不向きなのです。

だからロシア連邦軍装備しか受け付けない我輩が買う義理はなかったんですがね、
1丁ぐらいガスブロのサブマシンガン、欲しかったからまあしょうがないね。
しかも寒さに比較的強いと言われるCO2ガスガンですから、
10月ぐらいまではフィールドでも充分な戦力となりえそうです。



さて、このPP2000と言うサブマシンガンの外観を一言で表すと
「ロシアの精神が形になったようだ(意味深)!」

イモネジで下部を固定されたフラッシュハイダーは14mm逆ネジで締められており、
取り外せばマルイ電動ガンに使用可能なハイダー、サプレッサは取付可能。

シュタイアーAUGみたいにグリップと(ていうかフレームと)一体化した
独特スギィ!なフォアグリップはとっつきにくて握りにそうではありますが、
コレが案外フィット感が良くて(個人の意見です)驚きです。

残念なのはこのフォアグリップ周りにレールが付属しないことなんですが、
ロシア的には「レール?そんなのどーせライトぐらいしか付けねぇだろ?」なんでしょうね。



AKみたいな雰囲気のフロントサイトは上下調整が可能です。
まあでもこの手の武器は光学サイト載せての運用が現代の主流でしょう。
それよりもさぁ、フロントサイト根本からピンがとびだせどうぶつの森しているのは何?
注:専用サプレッサーを取り付ける時に引っ掛けるピンでした。

フロントサイト奥のパイプみたいなのがチャージングハンドルになります。
射撃時にはココが豪快に前後しやがるのです。
H&K G36みたいに左右どちらかに折り曲げてコッキングしますが、
G36みたいにバネで真っ直ぐには戻らず、折れ曲がった状態で保持されます。

コレもとっさに使いやすいかと問われると微妙(多分慣れの問題)ですが、
銃を構えて操作しやすいという点では後端部をコッキングするMP7よりも良い感じです。



実銃では9mm弾を詰め込むマガジンが収まる
謎の前傾グリップの握り心地は意外と普通というか、良い。
厚みがなくて握りやすいのが掌が小さい我輩には良きかな。

でもグリップ後端部の穴の意味がさっぱり解りません。
パラコードでも通して、スリングでも引っ掛けろと言いたいのでしょうか?
(しかしスリングスイベルはまた別のところに付いているという)

棒を削って指掛を付けたような細いトリガーのキレは意外と普通&素直で、
RAPTOR製MP443みたいな変な癖はなし。

マガジンキャッチは一般的なハンドガンと同じ場所に設けられており、
使用感もハンドガンとほぼ一緒でマガジンも素直に抜けてくれます。

なお、トリガーガード後部とトリガー後部に空いている穴がホップ調整用の穴。
ココにクソ長アレンレンチを突っ込んで回し、ホップダイヤルを調整します。

ところでさぁ、ロシア人ってデカいセレクターどんだけ好きなんですかねぇ?
親指で操作可能な位置に設置されてはいるものの、このセレクターの存在感よ。
見た目より使いやすい形状ではありますが、動きは渋いです。

なお、セレクターの位置は一番上がセイフティ、真ん中がフルオート、一番下がセミ。
AKと同じポジション設定はAKを使い慣れたロシアの兵士にも優しい設計?

なお、セイフティ状態でコッキングするのはダメみたいですね。
マガジンを抜く前にセレクターをセーフに入れるのもダメらしいです。
ジャムった時にセイフティをかけるのもダメなんですと。
上記事項を守らないと、銃がぶっ壊れるらしいです(迫真)。



リアサイトはレールに侵食され、とりあえず付けときました感半端なし。
まあ前述のようにレールにドットサイト取り付け前提で開発されたんでしょうし、
このサイズのサブマシンガンに過度な命中精度は
期待するなというのが本音なのでしょうか?



サイドスイングで射手の体型に合わせて調整できない
折りたたみストックは前時代的と言うか、武器に身体を合わせろなロシア的。
構えた感触は我輩の体系的には特に問題なし。

銃本体を掴みながらストック本体を持ち上げて握ってロックを解き、ストックを展開します。
折りたたむ時も同様の操作にて実施しますが、正直慣れないと展開しにくい。
MP7みたいなスライドタイプのストックって使いやすくていいですね。

余談ですが折りたたみ状態ではすっげぇガッタガタで
遠慮なしに本体にバシバシ当たりやがるのが困りものです。

そしてこの無愛想で前時代的な折りたたみストックは
レシーバー後端部分のボタンを押すことで取り外しが可能です。

(余談であるがボタンの近所にある出っ張りはスリングスイベル)



何でストックが外れる必要なんかあるんですか(正論)
それはねロングマガジンをストックの代わりにするためなんですね。
発想は面白いと言うか、誰も考えもしなかった的ではありますが、
その機能が果たして必要だったのかと問われると
我輩的には「そんなことしなくていいから(良心)」という思いなんですがね。

どうでもいい話ですがストックを外した状態でも撃てます。
でも当たりにくくなるのでやっぱりストックが欲しくなります。



付属のショートマガジンは22連とマルイガバメントよりも少ない残念な装弾数。
その上「お前さっきグリップにマガジン突っ込んだ時チラチラ見てただろ(因縁)」
言いたくなる程マガジンからCO2ボンベがチラリズムで存在感を見せつけます。
リアルさという点ではこのCO2マガジンの外観は・・・ダメみたいですね(諦観)。

そしてこのショートマガジン、お値段が定価8000円ぐらいっていうんですから、
マルイのMP7みたいに予備マガジンを大量に揃えるのも金銭的に修羅の道です。

ロングマガジンは装弾数56発とショートマガジンの倍以上のキャパなのに、 
お値段の差はショートマガジン+2000円。

前述のようにこの銃にコスパを求めること自体が愚かなのですが、
戦力的or金銭的お得感はロングマガジンのほうが断然高いと我輩は思います(個人の感想です)。
でもロングマガジン、長スギィ!でかなり邪魔なんですがね。

因みに、基本はCO2での運用が主であるMODIFY製PP2000ですが、
フロンガスをチャージするマガジンも販売されております。
(お値段はロング、ショート共にCO2マガジンよりも1000円ぐらい安い)
但し、CO2を使用したときよりも10m/s程パワーが劣る模様ですし、
気温が低くなるとマトモな作動は期待できないとのことです。

実はMODIFY製PP2000がCO2ガスガン初体験の我輩、
ボンベをマガジンに「よし、じゃあブチ込んでやるぜ」に多少戸惑いましたが
ボンベを横から突っ込んでアレンレンチ突っ込んで
下から真っ直ぐねじ込めばとりあえず収まりますが
我輩がブチ込むと3本に2本は入れて直ぐ「シュー!(迫真)」って音がするのが恐怖。



まずは22連ショートマガジンにボンベを挿入、
とりあえず空撃ちでもしてみようかと弾を込めずにマガジンぶっ挿して
チャージングハンドル引いてみたら何ということでしょう、
マガジンフォロアーにノズルが引っかかってハンドルが中途半端な位置で止まります。
なるほど、撃ち終わるとこのようにしてホールドオープンするのか。
ボルトリリースレバー的なものは付いておらず、マガジン抜くとボルトは戻ります。

弾を詰めてセミオートで発射。
夕方でも気温が20℃ぐらいある宮崎の今の季節、作動は快調そのもの。
セミオートでも面白いぐらいに銃が暴れます。

全て弾を撃ち尽くしたら次弾装填、次はフルオート。
22連マガジンはあっという間に空になります。
弾速計で測ってみると秒間16~18発ぐらいだったので、サイクルは若い頃の我輩の腰ぐらい。

次は56連ロングマガジンにボンベ装填、弾を詰めますが56発キレイに入りません。
ボンベをブチ込んで1回目の射撃(セミオート)では初速は平均75m/s位を叩き出しました。
2回目、マガジンの少し冷えた状態での射撃初速は65m/sぐらいに落ちて、
「バッチェ冷えてますよ!」な3回目は半分ぐらい弾を残した状態で閉鎖不良になって弾が出なくなりました。

飛距離に関しては電動ガンより劣るのは仕方ないですが、
デカいハンドガンと考えれば充分な飛びっぷり。
コンパクト電動ガンぐらいの飛距離は出ているので文句なしですね。

但し、銃自体が軽いのとリコイルが災いしているのか命中精度は然程期待できません。
セミオートなら狙って当てられないことはないですが、
フルオートではかなり飛び散って正確に当てるのは難しいです。

まあガスブロのフルオートに命中精度を期待しちゃいけないんですがね。

気になる燃費は1ボンベでセミオートならロングマガジンで2.5マガジン、
フルだと2マガジン撃つとガス欠でスライドが動かなくなります。
まあ大体100発は撃てると考えて差し支えないでしょう。
なお、ガス欠前の最後の方の弾速&リコイルはジジィのファ★クの方が気合が入っています。
途中でガスを追加or交換できないのがCO2ガスガンの欠点ですね。



今後起こることが予測されるであろうジャムのトラブルシューティングに必要なので、
取説を見ながらMODIFY製PP2000を分解してみます。
グリップ内部の分解レバーを銃先端側に倒すことで
アッパーレシーバー(アウターバレル?)が分離できます。




見たところボルトの立て付けや滑り具合に特に問題はないので、
すり合わせを良くする等、特に手を加える要素はないみたいですし、
明日も仕事で忙しいのでコレ以上分解はしません。



アッパーレシーバーはバレルASSY、リコイルスプリング、ボルトASSYに分離できます。
一通り内部を見てみましたが、コレと言った不具合はない感じです。



インナーバレルやパッキンを交換するのであれば、バレル周りを分解する必要がありますが、
他の部分は分解調整しなくてもどうにかなりそうですし、
多分社外品のスプリングとかブリーチとかは出なさそうな予感。



ロアフレーム内部もわざわざバラして中身を取り出し、
パーツ類を耐水ペーパーで滑らかにする必要はないのでこれ以上手はつけません。
MODIFY製PP2000、残念ながら分解してもバラバラにする必要性は皆無の模様。



というわけで元に戻しましょうかね。
リコイルスプリングをロアフレーム内部の凹み部分に押し当てて、
アッパーレシーバーを組み込みます。



その後、バレル部分を上から押さえて、
ロック部分を結合すればちゃんと組み上がるはずです。



携行性の高い軽量サブマシンガンということで、
その性格をスポイルしない小型のドットサイトを搭載し、
スリングを取り付けて持ち運びしやすくしてみました。

ロングマガジンはP90用のマガジンポーチに収まったので、
(但し、太いP90のマガジンが入る入れ物に細いマガジンをブチ込むからガバガバ)
予備マガジンの携行をご検討の方はぜひとも購入すべし。

以前スカルガンナー氏に撃たせてもらったKWC製MINI UZIと比べると
作動は安定している感がありますし、扱いやすいし、リコイルも抜群ではありますが、
他の21世紀前後に登場したサブマシンガンと比べると利便性は恐らく微妙です。

我輩的にはMODIFY製PP2000、実に気に入りました。
ロシアの銃器、独特なのに構えやすい外観、CO2ならではの激しい撃ち味、
そして海外製品とは思えない作動の良さは我輩を虜にしてくれました。

但し、MP7じゃ面白くない、人とは違うガスブロが欲しいというような、
浮ついた気持ちで手を出してはいけない気がするMODIFY製PP2000。
コレはロシアの大地のように壮大で大雑把な気持ちで
購入して運用しなければいけない銃でしょうね。


但し、現時点でCO2を使用するサブマシンガンは選択肢が少ないですし、
モノによってはパワー的にそのまま使えない物もあるようなので、
安心して使えるCO2サブマシンガンが欲しいという層には良い選択肢なのかも?  

Posted by 砥部良軍曹 at 01:11Comments(3)エアソフトガン

2021年03月07日

E&L製AKMをフリマで安く買えた

どーも、去年の11月初め頃にエイトドラゴンに行って以来、
全然サバゲーしていないけど特に何とも感じない砥部良軍曹です。
何なんだろう、この倦怠感と言うかやる気の無さは?

まあいいや、やる気というものは勝手に湧き上がるものではなく、
「何かをしなければ」と言う状況の中から生まれるものらしいので、

「今は何もしなくて良い時なんだ」と思うことにしときましょう。

話が横道にそれますが最近インスタ始めました。
でもアレの何が面白いのかさっぱり理解できません。
アレだけのために面白い写真とか旨そうな食い物をアップしたがる輩の気がしれんです。
多分我輩、4月ぐらいにはインスタ止めているでしょう。

まあ、前述のように「何もしなくていい」と思っているから面白くないんでしょうがね。
自分表現って何かしら必然性があるからやることなんですよ。

我輩の場合は「宮崎でもっとサバゲーを流行らせたい」とか、
「新富町にはロシア連邦軍親父が居るよアピール」いう必然性のもとで
このブログをチマチマとアップしているのでありますが、
最近ではそんなアピールしなくてもいいような気がしてきましたからね。
でも少しはアピールしたいので月イチで更新だけしときます。



さて、今回のネタは昨年末に開催されたホークウッドでのフリマ「ホーク売っど!」
同志スカルガンナー師がE&L製AKMを0.4パットンで出していたので、
40秒も考えずに持ってきていた諭吉2枚で速攻お買い上げしましたという話です。
箱なし説明書付属品なし、本体とマガジンのみの販売ですがこのお値段は破格。

いやーやっぱり我輩的に木製ストックが付いているライフルは最高ですな。
旧車のウッドステアリングとか、一枚板のテーブルとかいった木製製品は我輩の大好物ですよ。
ていうか昔、父上から貰った日産ラルゴに乗っていた時は、
ナルディのウッドステアリングに交換して乗っていましたからね。
(でも1年後にひび割れしたのでMOMOのステアリングに交換したけどね)

ていうか我輩、過去に色んなメーカーのAKMとAKMSとを交互に仕入れては、
「やっぱ要らないか」と思って手放すという行為を幾度となく繰り返している気がする。
コレはやはり、決定版的な満足度の高いブツを手にしなかったが故の愚行ですかね?
という事はやはり、過去に無理してでもLCT製のAKMを買うべきだったか?

さて、我輩的にE&Lというメーカーのエアガンのレビューを
ざっくり一言で書いてしまうと「ジェネリックLCT」です。

(注:ジェネリックと言う言葉は本来「一般的な」と言う意味の言葉で
海外では薬を販売する際、ブランド名でなく一般名を使うことからこう呼ぶそうなのだが
敢えて後発医薬品を意味する「ジェネリック」と言う意味で使わせてもらう)


LCTとは細かいところで違いがあるけれど知らん人が見ればどっちも似たよーな見栄え。
素人が指摘できる違いは精々ストックの色合いの違いぐらいでしょう。

でもメカボックスの中身の精度や構成部品の工作精度とか、
LCT製品を所有していれば「ああ、コイツは違う」と解る部分も多々あります。


実銃のAKファミリーの中でAKMがどういう位置づけのライフルであるか
今更説明する必要はないでしょうが軽く適当に説明すると
「試作品的要素が残っていたAK47の完全版」であると我輩は断言します。
解りやすく言うとAK47が旧ザクならAKMがザク。
つー事はAK74はザク高機動型?それとも後継が違うから「ザクとは違うのだよ」グフ?

余談ですがAK47は日本のサバゲー界隈的には
マルイがAKMの電動ガンを出してくれなかったせいで一番知名度が高いですが、
(ていうかマルイさん、AKMのガスブロ販売あくしろよ)
ソビエト連邦的には1940年代後半~1960年代前半までしか使われなかったAK47に対し
1960年代~2000年代まで永きに渡って使われた7.62mm×39のAKの代表です。



過去に我輩、CYMA、DBOY、VFC、LCT、E&Lと色んなメーカーのAKを仕入れましたが、
E&L製AKMは中華AKの中ではCYMAやDBOYの1ランク上の出来栄えですね。
但しお値段も少々お高め、VFCやLCTと同じぐらいではありますがw
(E&L製AKの新品相場は42000~48000円ぐらい、うわー高いな)

AKが万人に受け入れられない理由はセレクターがグリップ付近でなく
フレーム右側の使いにくい位置にあるが故に指で素早く切り替えることが
出来ないということで使いにくいという難点があるからでしょう。

正直な話、我輩的にもタクトレやシューティングマッチで使うなら、
操作が容易なM4系列のライフルを勧めるところですが、

スタートの合図前にセレクターを切り替えればいいサバゲーでは
AK系列のライフルを使うことに特に不具合を感じたことはありません。


そしてまだ光学照準器が一般的ではなかった時代に出たAKMには
サイドマウントがないのでドットサイト等を取り付けることが出来ないというのも
AKMが一般的なサバゲープレイヤーの購入対象にならない理由でしょう。



相場がお高めなだけあってフロントサイトやフラッシュハイダー、アウターバレル、
ガスバイパス部分の作りは実によく出来ておりますし、素材はFe(鉄)。
但し、フロントサイトとガスチューブ周りはダッチオーブンと同じキャストアイアンでしょう。

そういえばこないだツイッタ見ていたらLCT製AKのフロントサイトやガスチューブ部分が
亜鉛合金のようにばっくりクラックが入っている写真がアップされていたんですが、
キャストアイアンが削り出しやプレスの鉄と比べるとまあ多少は衝撃に弱いとはいえ、
割れるぐらいまでダメージを与える状況ってどれだけの衝撃なんでしょうかね?

まあ木のバリケードにぶつかった程度では割れることはないでしょうが、
ブロックとか石にぶつければダメージはまあ多少はあると思われます。



青森に居た頃、後輩のG2所有のLCT製AKMと砂井さんのE&L製AK74を比べたところ、
E&L製の方がストックやハンドガードが少し赤っぽい塗りだったイメージが有りましたが、
こないだ我輩が仕入れたLCT製RPKS74と比べたところ
E&L製のAKのハンドガードは色がどうこうと言うよりは塗りが濃いみたいです。



リアサイトはしっかりホワイトが入って字が大きめ。
リアサイトブロックはLCT製と比べると少しザラザラ感。
そしてブロックのあちこちに錆があるというwww



LCT製AKも鉄で出来ているんで水分含むとサビは出るんですが、
E&L製AKの方が錆びやすいとAK界隈ではよく言われているようです。



フレームの仕上がりは単体で見ると綺麗なんですが、
LCT製AKと比べてみたら少々粗さがありますね。
レシーバーカバーは閉まりが悪かったんで後部を少し削る必要がありました。

チャージングハンドルはLCT製と比べると後退量が1cm程少ないです。
セレクターの動きが渋いのはLCT製、E&L製も同じぐらい。

尚、E&L製AKは全てバッテリーをレシーバーカバー内に収める仕様になっているようです。
収納可能なサイズはリポバッテリーorリフェの細長いタイプになります。



ニス塗りのストックはうっとりする出来栄えと言いたいところですが、
この部分の塗りは悪くてB品になっていたものを
同志スカルガンナー師は安価にて購入したそうです。

でもやはり、木製ストックってゴシックロリィタ的な奥ゆかしさと華やかさを感じますね。
露出がないのにエロスを感じる的な何と言うか、男心を擽るものであります。
下向きに取り付けられたスリングスイベルはタクティコゥな使用には向きませんが、
どーせ我輩は古典的なコットン製2点スリング使うから無問題。
余談ですが我輩は女性の下着はコットンが好みです。

ストックはバッテリーを入れられない(入れない)構造なので、
ストック後部の蓋の中にはクリーニングキットが入れられます。
そしてこのストックがまた、いい感じにガッチリ固定されているんですね。
相当ぶん殴らないとガタガタになら無さそうなぐらいガッチガチ。



AKMには本来サイドレールがないので光学照準器は諦めましょう。
ていうかそういうタクティコゥ思考ならAKM買うな、AK105とか買えよって話です。

あと、E&L製AKはトリガーガードがリベットで固定されているので、
LCT製AKに取り付けるよーなマグウェルが付けられませんと言うか、
どーしても付けたいならリベットをドリルでぶち抜く&穴にねじ切る加工が必要です。
だから、タクティコゥ思考ならLCTのZENITパーツが付いたの買いなさい。



デフォルトで付属するマガジンは120連マガジン。
フレーム同様の染め加工で結構キレイなのが好みですが、多分錆びるw
マルイやCYMAのノーマルor多弾数600連マガジンも使用可能です。



バッテリー繋いで撃ってみたところ、予想通りスカルガンナー師が手を入れていたようで、
モーターは信頼性の高いマルイEG1000に換装済みでしたし、
メカボックスの動きや音に特に不満はなくパワーも85m/s以上出ていたので
バラす必要はなかったのですがストック塗り直したくてバラしました。

E&L製AKMの分解方法は以前紹介したLCT製AKMとほぼ同じですが、
とある理由で少しだけ違う部分があるので取り合えず分解方法を上げときます。

まずはお約束のハンドガード周りの分解。
リアサイト横のレバーを上に回してガスチューブ部分を外します。



その後(ていうか一番初めでもいいけど)クリーニングロッドを引き抜き、
ハンドガード前方を固定している部分の内側にあるレバーを上に回して
ハンドガード固定しているパーツを前方にずらしてハンドガードを外します。



そしてチャージングハンドルを外すためにデッキロックボタンの根元のイモネジを緩め、
バネが飛んでいかないように注意しながらチャージングハンドルを外します。



LCT製AKの場合はリアサイトブロックをアウターバレルに固定している
ピンを叩いて抜けばリアサイトブロックがずれて分解可能なんですが、
E&L製AKの場合はこの部分のピンがガッチガチで抜けません。
相当ぶっ叩きまくってどーにかははピンを抜いてみたのですが、
リアサイトブロックをいくら殴っても1mmたりとも動く気配すらありません。



仕方がないのでリアサイトを外そうとしたら何ということでしょう、
リアサイトを固定している板バネが硬くてリアサイトが外れません。
仕方がないのでリアサイトブロック内部にアレンレンチ(L字部分が短いの)をツッコみ、
チマチマとイモネジを緩めてフレームからアウターバレルを外すしか無いという悲劇に襲われます。

この部分が容易に分解できないという時点で我輩的にE&L製AKはオススメしません。
E&L製AKのジェネリック製品、アローダイナミック製のAKも同様の難所があるので、
多少安いからといってうかつに手を出すのはオススメできません。



イモネジとの仁義なき戦いの後、無事アウターバレルが外れたら、
チャンバーをフレームに固定するネジを緩めましょう。

因みに、E&L製AKはデフォルトではチャンバーは金属製のものが付いておりますが、
コレがあまり出来がよろしくないのでマルイ製AK用チャンバーに交換するのが望ましいです。

ついでにチャンバーパッキンもマルイ製に換えておいたほうが無難かと。
欲を言えばインナーバレルもマルイ製に換えてしまいたいですがね。



アウターバレルを前にずらしたらインナーバレルを後ろに抜き、
バレルをフレームから外せばようやくメカボックスが取り出せるようになります。
ここに至るまでの所要時間、CYMAやLCTなら20分程度で済むんですが、
E&Lの場合はイモネジとの格闘があるので30分以上かかります。もう嫌だ。



セレクターを留めているネジをプライヤーで摘みながら外し、
グリップ底部のネジを外してグリップを外してしまえば
後は配線に注意しながらメカボックスを上に引き抜くだけです。

余談ですがフレームのマガジン挿入口の下にあるパーツは
マガジン挿入口に取り付けてマガジンチェンジを円滑にするスペーサー。
マガジン挿入部がスカスカなLCT製AKにはお約束のパーツですが、
E&L製AKも同様の作りになっているのでコイツは必需品です。



ストックは根元の上下のネジを緩めて外します。
でもこのままスポッと抜けるような代物じゃないんですねコレが。
ネジを緩めてもストックはガッチガチに固定されております。



尚、ストック付け根部分のフレーム内部はこの様になっており、
ストック内にバッテリーを収めるにはストック付け根部分を
相当根性入れて機械でガリガリ削る必要があるので素直に諦めましょう。



結局、ストックの細い部分にウエスを巻き、
プラスチックハンマー(出来ればゴムハンマーが良い)で30分ぐらい殴り続けて、
2mm程ストックとフレームの間に隙間が出来たところにマイナスドライバーをツッコみ、
少しずつグリグリしながらどうにかストックを外すことに成功しました。

この後、ストック内部とフレーム根元を少しヤスリで削り、
ストックが適度に緩くフレームにハマるように加工して以後の取り付けが楽になりました。



E&L製AKのメカボックスはグリスが中華青グリス、
シム調整も適当らしいのでグリス塗り直しとシム調整が必須のようです。
LCT製AKと同じノリで箱出しでそのまま使うと後々不具合発生しそうです。

外装パーツの構成的にはLCT製AKと大差ないので、
LCT用のパーツも少し加工すれば、あらるいは少し無理すれば取り付けられます。
でもぶっちゃけ正直、E&L製AKは外装そのままで使うことをオススメしますね。
カスタム志向ならハナっからLCT製AKを買うべきです。

我輩的にE&L製AKMは中身を多少手を入れる手間はあれど、
外観は良く出来ているので大変満足の逸品です。

ソ連軍装備orベトコン装備でサバゲーする時に使うので外装のカスタムは必要ありませんしね。
コレで今後、我輩がAKMに飽きて手放すことは無さそうですw

猫も杓子もレール付きの銃を欲する昨今、我輩のような木製ストックフェチも少なくなり、
市場が小さく需要が少ないためかAKMの再販予定のアナウンスを聞く事もありません。
なのでここ数年、木製ストックのAKMは品薄でなかなか入手が困難なようです。
だから悪いことは言わん、欲しいなら見つけたら直ぐに買わないと後悔する。  

Posted by 砥部良軍曹 at 01:08Comments(4)エアソフトガン