3度の飯よりサバイバルゲーム

安心し切っていた矢先に我輩も流行り病にかかっちまいましたよ。
何処で貰ったのかは不明ですが、多分スーパー的な場所なんだろうな？

調子が悪くなったのはその日の晩飯を食った後でしたかね、
身体中に悪寒が走り、どうしようもないぐらいの気怠さに包まれた我輩の身体。
インフルエンザや溶連菌にかかった様な感覚から我輩の苦難の1週間は始まりました。

そんなわけで身体が怠くて辛いから21時ぐらいには布団に入ったんです。
その時はその日の仕事の疲労もあってか直ぐに寝られたんですよ。
でも2時間ぐらいしたら身体中が痛くて目が覚める、これを繰り返して気がついたら朝。
寝不足のせいか？なんかフラフラします。

職場に「休ませて下さい」と連絡を入れ、病院の開店時間前に来て駐車場待機。
そして野外で検査。鼻にクソ長い綿棒を突っ込まれて陵辱されます。
結果が出るまで時間がかかるというので、頭がフラフラするけど一旦帰宅。

そして1時間半後、再度病院駐車場で待とうとしたら他の大量の患者に埋め尽くされて
我輩のクルマを止める場所が無くて草www
ていうか、こんなに我輩と似た境遇、症状のヤツが居るのか？パンデミック再来か？

暫くして駐車場が空いたので華麗に滑り込み、待ったら診断は「妖精でした」。
職場に診断結果と「1週間休暇取らせて下さい」と連絡して薬を受け取り、帰宅。
この一連の流れだけでこの日1日分のスタミナを浪費、息もしたくないぐらいグッタリ。

当然昼メシを食う気も起こらないのだが、薬を飲む為に何か食わねば。
そこで、なかやまきんに君がCMしてるカップヌードル坦々を食すとコレが旨い。
よし、まだ味覚は死んでない様だ。しかしカップヌードル1個で腹一杯。

飯の後、薬(フスタゾールという咳止め、扁桃腺の腫れや痛みを抑えるトラネキサム酸、
喉や鼻の炎症を抑えるアンブロキソール)を頂く。
体温も北緯38℃線を超えて軍事衝突待った無しなので、カロナールも一緒に飲む。そして寝る。

しかしやはり寝はするものの、寝付けない、或いは寝てもすぐ目が醒める。
かと言って携帯を見ていても視界がボーっとしてくる、そして無駄に咳が出る。
その日の晩飯が何であったかすら解らないまま、1日が終わったのでした。

ただ、一つだけ解っているのは、タバコ吸ったらいつもと違う変な味がしました。
成程、コレが新型の威力なんだな。
そもそも、旧型がどんぐらいだったのかは知らないんですがね。

水曜日の朝、薬を飲む為にとりあえず朝飯にフルグラのヨーグルトぶっかけを食します。
サクサクとした穀物の食感に「フッ、オレは健康食品だがダイエット食品じゃないんだぜ」な甘味、
そして時々気休めに入っているドライフルーツ、そこにブルガリアヨーグルト、旨い。

薬を飲んだらまた布団に入る。そして布団で身体中が痛くてもがく。
そういえば貰った薬、鼻や喉の薬、扁桃腺の薬、熱冷ましとありましたが、
インフルの時みたいにウィルスを破壊する的な薬が無かったのが謎スギィ！？
一応症状の酷い人にはウィルスをどんげかする薬も出すらしいですが、
5類になって国の補助が無くなったので覚醒剤並のお値段らしいです(適当)。

水曜日の朝、熱は相変わらず38度線を超えて北朝鮮に突撃してます。
そーいえば先週末、業務スーパーで大量杏仁豆腐買って来たよな？
袋を開けてプラ容器に移し、茶碗一杯ついで食べる、それが我輩の朝ごはん。
コレは身体に優しくて美味しい。

昼は冷凍庫で邪魔だった胡桃レーズンパンを食いました。
天然酵母生地の食感がいいのでお腹も満足。
ただ、咀嚼回数の多い食い物は結構辛いというか、直ぐに満腹感、少し食ったらギブアップ。

その日の晩も家族全員でぐったりしていたので、各人で適当に食えそうなモノ、
冷凍食品やフルーツ缶詰を取り出して食しましたが何を食っても旨くない。
どうやらココで我輩の味覚がおかしくなっていた模様。

よくこの病に犯されると「味覚と嗅覚がやられる」と言われましたが、本当なんですね。
先日作った鳥飯を食ったら「何だこれは、たまげたなぁ」というぐらい不味かったです。
しかしその時考えていたのは「濃い味のラーメンなら美味しく食べられるのかなぁ？」
この日、拉麺男の濃い豚骨ラーメンを食う夢を見ました。

木曜日、我が家の惨劇を見かねた嫁の姉さんが救援物資を買って玄関に放置してくれました。
うめこうじの寿司と海鮮丼、ビリー南蛮もあるぞ！
喜び勇んで海鮮丼を取り、ワサビをまぶして食すと・・・全然辛く無い？？？
なお、ビリー南蛮(いやマジでこういう名称なのよ)は息子が食った模様。

金曜日、熱は相変わらず下がらないし、食欲はそこそこあるんですが、
味覚がバカになってるから「喜びがないー」(ハチワレ)」。
嫁が「カレーなら美味しいかも？」と言いながら作った茶色い汁も辛うじてカレーであると解る程度。
そこで我輩、カレーの匂いがよく解らん事に気が付きました。

そーいえばこないだから己の屁の匂いも解らんぞ？
いやーマジで嗅覚までダメになるんだなこの流行り病。
ていうか何で気が付かなかった？熱が出過ぎてそれどころじゃなかったか？
尚、タバコを吸うとやはりいつもの味じゃないです。ガラム吸いたい。

土曜日、熱は少し下がった(38.2℃)がやはり朝が辛い。
杏仁豆腐食って薬飲んだらまた寝る。そして昼にまた目を覚まします。

昼メシ何食べようかなぁ？しかし味が解らないから何を食っても虚しくなるだけなので、
フルグラにヨーグルトを入れてかき混ぜて食うと微かにヨーグルトの酸味は感じました。

夕方には少し調子が良くなったので久原のあご出汁パックで出汁をとり、
それをご飯にかけて食べたらなんか美味しかったんです。
この流行り病では喉を痛める人も多く、療養中うどんとそばしか食えない人も居たらしいですが、
我輩は喉や咳はまぁ多少はね、程度だったので大体何でも食えました。

日曜日、やっと熱が37℃台に下がりました。
喉も然程痛くないし、咳はあまり出なくなったので大分楽です(楽であるとは言ってない)。

ただ、身体はまだまだだるいのでこの状態で仕事に復帰しても動けるのか？
一応身体を動かすことは出来ますが、ネギを切っただけで疲れ果てます。
そして先日まで普通だった食欲も微妙、朝は杏仁豆腐、昼はフルグラ、夜はうどんを食しました。

そして夜21時、また少し熱が上がっちゃってる。
大分大人しくしてるのにまだ治らんのか我輩の身体は？
認めたくないものだな、自分自身の加齢故の過ちというものを(CV:池田秀一)。
何故か嫁と息子は熱も平熱になり、もう治っている模様。
(しかし嫁は味覚が馬鹿になったままの模様)

月曜日朝、体温37.8ぐらいなのでまた休む。
病院行って「まだ熱下がらないんですが？」と聞いたら「そういう人も居ます」と言われた。
何かね、歳だから身体弱くなってしまってしゃーないのかね？

家に戻り、嫁の姉さんからの救援物資に入っていた森永の焼きプリンを食って寝ます。
そしたら夕方には熱が大分下がったので良かった良かった。
安心して晩飯を食べる。何を食ったかは覚えてないがな。

そして火曜日、職場復帰。
昼メシにカップヌードルシーフード食ったらやまり味が微妙です。
我輩の味覚が復活するのはいつの事やら？(木曜日には大分マシになった)
溜まった仕事をボチボチ片付けていたんですが、いつもよりかなり疲れました。

しかし誰だよこんな厄介なウィルス作ったヤツは？
マジで勘弁して欲しい(殺意)。
でもまた流行っているという事は、人類は暫くこのウィルスと付き合いながら生きるしかないのか？

5類になったからと言ってコイツが弱体化したわけでも無く、流行りが廃れたわけでもない。
国が予防や感染防止、援助に積極的に関わらなくなったというだけで、
脅威は変わってないのだから確実な自己防衛しか手段が無いわけです。
もう、今年の夏は涼しい家で大人しくしときますかね。