2022年09月18日

優雅な家遊び~木製ストックを塗り直す

現在、台風14号が絶賛上陸中の我が家でございますが、
隣の山の杉の木が倒れはしましたが我が家に突っ込んでくることはなく、
幸いにも停電の難は逃れておりますのでブログの更新やっちゃいます。

台風で仕方なく家に籠もるような状況でも時間は有効活用したい。
そういう時、我輩は銃の銃床(所謂ストックという部分ね)の色塗りを実施します。
あーでも今日は流石に台風が強烈過ぎてそういう気にはなりませんですがねw

さて、国産のマルゼンやマルシン、KTW、海外製品ならLCTやE&Lと言ったメーカーの銃で、
ストックに木が使われているものはお値段なりに良い仕上げが施されており、
ストックの色塗りなんて面倒な事やらなくても充分美味しいのですが、
中華製のCYMA、S&T、スノーウルフと言ったメーカーの製品は、
木製ストックが安っぽい家具みたいな仕上げなんでどうしても塗り直したくなるんですよね。

我輩はエアガンのストックの色塗り(直し)に
イギリス製の「ワトコオイル」を使用します。

一般的にDIYで制作した木製家具はニスやペンキで仕上げるんでしょうが、
ニスやペンキが木の上に塗ることで皮膜を作ってコーティングのに対し、
ワトコオイルは木材に染み込ませて色を付けるという違いがあります。

ワトコオイルで仕上げた木製製品は色彩的にも美しく仕上がり、
尚且つ質感がダイレクトに感じられて、木ならではの良さを再認識できます。

そしてワトコオイルは木製ストックの耐水性、耐久性を高める亜麻仁油が入っています。
そして、大抵の軍用銃はオイル(亜麻仁油)による仕上げが一般的なんですね。
だからストックにワトコオイルを塗るのはある意味王道を征く行動であるわけです。



今回はスノーウルフ製MP18をのストックを染めてワトコオイルの塗り方を説明します。
つるんつるんの表面にそのまま色を塗ってもワトコオイルは染み込まないので、
まずは分解してストックだけの状態にし、元々の安っぽいニスっぽい?塗料を剥がします。

余談ですがこのワトコオイル、無垢材or合板じゃないとキレイに仕上がりません。
税抜980円ぐらいのカラーボックスとかは集積材なので、
この手法で色を塗り直すことは不可能ですのでご了承ください。
あと、ツーバイフォー材みたいな針葉樹は染めることは出来ますが、
塗りムラが出来やすいというのも念頭に置いといたほうがよろしいでしょう。



元の塗料を剥がしてオイルを浸透しやすくするために表面をサンドペーパーで研ぎます。
我輩はエアガンの調整で金属部品を磨くので耐水ペーパーの使用頻度が多いのですが、
木の表面を研ぐなら普通のサンドペーパーの方が値段も安いですし、
何よりサンドペーパーが目詰まりしにくいので効率的に作業が進みます。

手でシコシコ研いでも構わないのですが、機械があれば作業時間の短縮に繋がります。
機会を購入するという行為は作業効率を高める=時間を買うという事なんです。

サンダーに120番のサンドペーパーを取り付けて半ば強引に塗料を剥がします。
120番で荒研ぎして、180番で仕上げるとある程度キレイに仕上がりますが、
その後240番で更に表面をツルツルにするともっといいでしょう。ツルツル最高(意味深)。



ニス或いは元の塗料を剥がし、ブラシやウエスで削り粉を落としたら、
いよいよワトコオイルをストックに塗る作業になります。
オイルが垂れるので下に新聞紙やダンボールを敷くか、外の汚れてもいい場所で作業しましょう。
塗料と違って塗った後に拭き取るので、ホコリが付くとかは気にしなくていいです。



ワトコオイルは色が8種類ぐらいあります。
ホワイト(木の地肌そのまんま)、ナチュラル(少し黄色っぽくなる)、
ミディアムウォールナット(薄っすらと茶色)、ドリフトウッド(軽く茶色)、
ダークウォルナット(少し濃い茶色)、チェリー(赤茶色)、
マホガニー(結構赤め)、エボニー(焦げ茶色)があります。

ワトコオイルをエアガンのストックの塗装に使用する場合は
ダークウォールナット、チェリー辺りを塗るのが無難ですが、
AKみたいに赤っぽいのがいい場合はマホガニー、古さを表現するためにエボニーを使うのもアリです。
我輩が所有しているのは左から順にダークウォールナット、マホガニー、チェリー、エボニー。



MP18は1910年代の銃なので、使い込まれた感を醸し出すために黒めなエボニーを使用します。
ワトコオイルを塗るための道具は塗料が手に付着すると面倒なので薄手の使い捨てゴム手袋、
色を塗るために刷毛、塗ったオイルを拭き取るためのウエス(着なくなったTシャツが理想)が必須です。
色を塗るのには刷毛でなくてもウエスやキッチンペーパーでも構いません。(刷毛を洗う手間が省ける)
我輩は劣化した歯ブラシを使って塗る事が多いです。
他には塗るためのオイルを入れる容器があるといいでしょうが、蓋に入れても問題なし。

尚、重要事項としてワトコオイルが染み込んだ布類は熱を持つと自然発火する恐れがあるので、
塗装に使用したウエスやキッチンペーパーは水を染み込ませて捨ててください。

ワトコオイルの缶を2~3分ぐらい振り、中身を充分に撹拌したら色を取り出し、
刷毛やウエス、歯ブラシにつけてよく伸ばしながらストックに塗ります。
あまりべちゃベチャ塗っても然程染み込まないので、軽くしっとりする程度塗ります。



塗ったら30分〜1時間ぐらい放置してオイルを染み込ませます。
それ以上放置してもオイルは染み込まずにベタベタになるだけなので、
余分なオイルをウエスやキッチンペーパーで拭き取ります。



ワトコオイルは1度塗った程度では上手く染まらないので、
もう一度軽く薄く(厚く塗っても効果がない)塗って更に浸透させて深みを出します。
もっと色を濃くしたい場合は塗りを3~4回繰り返してもいいでしょう。
(しかし5回以上塗っても濃さはあんまり変わらないんだなこれが)



1回目と同様、塗って30分〜1時間放置したらウェット研磨をします。
塗料が付着した状態で320番の耐水ペーパーで研ぎます。
この作業によって耐水ペーパーで削った粉が木目の隙間に入り込み、
スベスベ感が増して心地よい手触りになります。


この後、ストック全体をまたウエスで拭き取り、1日ぐらい放置して乾燥させます。
染み込みきれなかった油分が浮いて出るのでそれを拭き取ります。
拭き取った後はワトコオイルの匂いが消えるまで雨の当たらない野外or室内に置いて、
(匂いが気にならなければ自室に置いていても構わない)
匂いが無くなるというか、落ち着けば完成でございます。



しかしこのウェット研磨作業によって中華エアガンの木製ストックは
せっかく塗った色が剥げて白くなってしまうことが多々あるんですよ。
ストックの木の質が良くなくてこうなっちまうんでしょうかね?

なので我輩はウェット研磨で耐水ペーパーかけて白くなった部分は
バーナーで焼き、焼いた部分を240番のサンドペーパーで削り、
ウエスで拭いて再度ワトコオイルを塗り直します。


何種類ものトイガンのストックをワトコオイルで塗った我輩に言わせると、
ぶっちゃけた話、トイガンのストックに関してはウェット研磨はしなくてもいいと思います。
オイル塗る→30分浸透→また塗るを4~5回繰り返して
じっくりワトコオイルを浸透させてから、最後に拭き取るぐらいでいいと思います。



軽く焦がすことで白っぽかった部分の木の質感が変化し、
場合によっては素の状態よりもワトコオイルがよく染み込みます。

余談ですが中華エアガンのストック、
時々元の色を剥がすと割れていることがあるんですよねwww

このMP18のストックも写真のように軽く割れていてガッカリです。

割れが浅い場合は余計に削って割れを消すことが出来ますが、
コイツのように深い場合はこの部分に別の木を細く切ったものを貼り付けて、
サンドペーパーで均してキレイに整形するしか無いですね。



全ての作業を終え、抜群の仕上がりになったMP18。
箱出しだと不自然にツルツルテカテカしていたストックが
木目が鮮やかになり、触り心地も自然になりました。

ワトコオイルで仕上げたストックの最大の利点は、
傷がついて色落ちしたらその部分にワトコオイルを塗って乾かせばいい感じになる事。
つまり、手入れが簡単。



下は生まれて初めてストック塗り直しを施したARES製PPSh41。
ワトコオイルのチェリーで仕上げて、時々軽く上塗りをして使っております。
もう8年ぐらい使っておりますが、色褪せる事もなく寧ろいい感じに育ってます。

ワトコオイルで仕上げたストックは2~3年に1度ぐらいの割合で、
ワトコオイルを染み込ませたウエスで拭いて乾かせば更にキレイになりますが、
そのまま放置していても然程劣化することがないのも良いですね。
何より、自分が仕上げたストックは愛着が湧きます。



ワトコオイルマホガニーで塗ったS&T製モシン・ナガンのストック。
赤みのあるストックが如何なものかとも思いましたが、赤軍の銃だけに赤がよく似合う?

ワトコオイルは小さい缶で1200円ぐらいするのでお高い感はありますが、
質感が思いっきり変化するので一度塗っちゃうと病みつきになることでしょう(確信)。



更に質感を高める為に「蜜蝋ワックス」を使う手法もあります。
ウエスで蜜蝋ワックスを取り、ストックに薄く伸ばしながら塗りつけると、
ストックにツヤが出て更に美しさが増しますので興味のある方は是非お試しくだされ。  

Posted by 砥部良軍曹 at 20:57Comments(0)エアソフトガンサバゲー道具

2021年01月22日

そうだ、ロシア軍装備を買おう

前回はロシア連邦軍同志獲得のために迷彩服の説明をしましたが、
服があってもソレに見合った装備がなければ形にならない。
適切なロシア連邦軍装備でサバゲーをするためには適切な装備が必要です。
というわけで前回紹介したロシア連邦軍迷彩服に合わせる正式な装備類を紹介します。

その前に説明したいのがGRAUインデックス(GRAUコードとも言う)というやつ。
GRAUとはロシア連邦軍国防省ロケット・砲兵総局という
ロシア軍に制式採用された兵器や装備類を管理する部署
のことで、
ソコが兵器や装備等に付与した認識番号がGRAUインデックスです。

GRAUインデックスは「6B45」のように表記され、
頭の「6」が兵器及び装備の系統を示し、「B」は兵器や装備の分類、
(Pは小火器、Bは防弾系の装備、SHはベストやテント、手袋などの個人装具らしい)
最後の数字が正式化された順番によって付与された番号になります。

まあソレ以上詳しく知っていてもうんちく以上の役には立ちませんので、
ざっくりと説明すると「6」は個人装備に付与される数字、それだけ覚えといてください。
とりあえず同志諸君が知っていそうな武器類をGRAUインデックスで示すと・・・

6G1・・・RPG7 6G15・・・GP25
6G19 ・・・RPG22 6G21・・・GB30

6P1・・・AKM 6P2・・・RPK
6P4・・・AKMS 6P6・・・PK

6P8・・・RPKS 6P18・・・RPK74
6P19・・・RPKS74

6P20・・・AK74 6P21・・・AKS74
6P26・・・AKS74U

6P29・・・VSS 6P30・・・AS VAL

6P33・・・AN94 6P34・・・AK74M
6P35・・・MP443 6P39・・・RPK74M

6P43・・・AK101 6P44・・・AK102
6P45・・・AK103 6P46・・・AK104
6P47・・・AK105

6P70・・・AK12 6P71・・・AK15

6V1・・・SVD 6V3・・・SVDS
6V10・・・SV98

9K720・・・イスカンダル戦略弾道ミサイルシステム
11A511U・・・ソユーズロケット

とまあ、こんな感じです。
PPSh41やTT1933、AK47やPMが入っていないのは多分、
GRAUインデックスが付与される以前のソ連で使用されていた武器だからでしょう(適当)。
でもマカロフは現役で使っているんだけどなぁ・・・

んでもってこのGRAUインデックスが付与されていない装備品、
例えばPP19 BizonとかPP19-01 Vityazが入っていないのは
ロシア連邦軍が採用していないものであるということになります。
(という事は連邦軍装備を揃える我輩的にPP19-01は買わなくてもいいという事だなw)

ロシア連邦軍の装備はこのGRAUインデックスで呼ばれます。
米軍の小火器や装備が「M◯◯」と呼ばれているのと同じですね。
上記事項を踏まえた上で、ロシア連邦軍の装備について説明します。


さて、ソ連崩壊、ロシア建国して暫くのロシア連邦軍兵士の装備というと、
ソ連時代に使われていた革っぽいコーティングのベルトとサスペンダーに
キャンバス生地のマガジンポーチとグレネードポーチ、そしてスコップと銃剣、
ヘルメットは鉄製のSSh68をそのまま使用しておりました。




んで持ってこのウサギみたいに「Ураааааааа!」と叫びながら
BMP-2or3に乗り込んで敵陣めがけてとにかく突っ込むんで
装備の近代化なんてあまり考えもしなかったんでしょう。

ソ連→ロシアという急激で異常な国の変化についていけなくて
装備の改良とか変革なんて考える余裕もなかったのもあるかもしれません。

でも21世紀に入る前ぐらいから西側諸国の装備を多く目にして
「いつまでもコレじゃあ埒が明かんし、映えんな」と考えたのでしょうか、
装備システム的なベストみたいなのを採用するようになったようです。



その第一弾がこの6SH92(6Ш92)ベスト。
時代背景的には第2次チェチェン紛争(1999年~2009年)の中期~後期、
南オセチア紛争(2008年)の頃に使われていたようです。

このタイプは6SH92の基本モデルみたいですが、
マイナーチェンジ版でポーチの形状が違う92-2とか-3とかありますし、
素材が違う6SH92-5なんてぇのもございますし、
迷彩模様もフローラ迷彩だけでなくVSR迷彩のものも存在しますし、
デジタルフローラ迷彩の6SH105とかもあってバリエーションは多彩でコレもうわかんねえな。

サスペンダーにマガジンポーチその他を括り付けて
残りの装備はベルトに付けるという大味な感じで仕立て上げられた形状は
同時代の欧米諸国の装備と比べると多少古臭く感じますが、
一般的なチョッキ状のベストに比べると風通しがいいのが利点です。

でもサスペンダーの右肩部分についている
ピラピラした物体の存在意義がイマイチよく解らん。
我輩的にはビラビラはあまり出ていないのが好き(意味深)なんで・・・



背面はバックパックを背負うことを想定しているのか、
何も付属しておらず随分とそっけない作りです。
実際は後ろにスコップのポーチ&折り畳めないスコップを付ける模様。

「なんで(スコップを)持つ必要なんかあるんですか(正論)」と思いはしますが
「近接戦で武器として使用するため」らしいです。マジかよ?
21世紀の今になっても塹壕戦を想定しているというのかロシアは?



6SH92を展開するとこのようになります。
うん、どう見ても米軍のALICE装備に毛が生えた感じのブツ。
簡易的ベスト?チェストリグって感じの装備ですね。

尚、コイツは独特の形状が故にキレイに折り畳めないので、
サバゲーに持っていく時はデカイ袋に無理やりグシャグシャ押し込めないといけません。



何か書いていますが「文字が小さくて読めない(渡辺謙)!」
いや、ハズキルーペがどうとかよりもキリル文字解読不能。



フロント部分はホックで留めますと言うと、なんかブラジャーみたいですね。
そういえば嫁が持っていたフロントホックのブラジャー、何処に行ったんだろ?
(腹と共に胸がデカくなったので装着出来なくなり捨てた模様)

市販のタクティカルベルト以上にコシがしっかりしているベルトは
付け外しがし難いフックで固定するようになっております。



右胸側にはグレネードポーチ×2、マガジンポーチ(RPK74マガジン収納可能)×1、
そしてグレネードポーチの上の小さいポーチが意味不明?
マガジンポーチやグレネードポーチのフラップはロシア軍お約束の
出っ張りを穴に押し込むスナップボタンとベルクロのハイブリッド固定方式になっております。
この自衛隊ポーチと同じち★ことま★こみたいなボタンがまた、開け閉めし難いんだw



左胸側にはマガジンポーチ(内側はRPK74マガジン対応、外側は非対応)×2、
そしてマガジンポーチの間には銃剣を収める部分があります。

ロシア連邦軍は未だに銃剣を持ち歩いているようですが、
コレは銃に取り付けて使用する事よりもサバイバルナイフとして使用する為に携行しているそうです。



このポーチはGP25orGP30グレネードランチャーの弾を収めるポーチ(らしい)。
2つ付属し、ベルトに通して取り付けます。
結構細身なので40mmのモスカートはキツキツでしょう。
でも確かGP25or30のグレネードは40mmだったはずなんだがなぁ?入るんかなぁ?

だがしかし!グロック17orMP443のマガジンは余裕で収まるので、
ハンドガン用マガジンポーチと考えると意外と使えるブツです。




多分ちょっとした荷物を詰め込む用のバックパック。
ベルトが細く、その上蓋を閉める部分が変な形状で使い難いです。
コスプレサバゲーの時以外はあまり使わなくてもいいかな?



ベストだけではマガジンが6本しか収められないので、
ベルトに通して使うタイプのRPK74マガジン対応のマガジンポーチが付属します。

そして我輩が仕入れたブツには取扱説明書もご丁寧に付属してました。



何か書いていますが「文字が小さ(以下略)」
でもセットアップの形状が図で示されているので、
購入時にバラバラだったとしてもコレを参考にして組めます。

6SH92はベルト&サスペンダー式の装備の割には
胸周りや腰回りをしっかり締め上げる事が出来るので、
装備としては意外とよく出来てはいるなというのが我輩の印象です。
でもやはり、後述のベストに比べると一体感はイマイチですね。

フローラ迷彩やVSR迷彩所有者にはマストアイテムである6SH92、
流通数が少なめなので時々ボッタクリ価格で出回っているみたいですが、
我輩みたいに15000円ぐらいで購入できれば買うのも悪くないでしょう。



6SH92では心許ないと感じたのか次の型の6SH112(6Ш112)では
メッシュのベストになりMOLLEで任意の位置にポーチを取り付けられるようになりました。
素肌の上から着ると、少し淫夢でKBTITな気分になれます。ありがとナス!



6SH112はクリミア危機・ウクライナ東部紛争(2014年)の時に
ウクライナに入ってきたデジタルフローラ迷彩の謎の武装集団、

(ソレって確実にロシア軍やんというツッコミは無しの方向で)
リトル・グリーンメン(礼儀正しい人々とも呼ばれる)が装備していました。
(写真はその謎の軍団が付けていたというパッチ)

相場価格は新品で30000円以上、中古でも20000円ぐらいですが、
我輩は運良く15000円でほぼフルセットを手にすることが出来ました。
んで、ワクワクしながら届いたダンボールを開けてみると・・・なんか臭い。
しかも砂埃まみれで触るとザラザラするオマケ付きだったので
速攻で風呂場でタワシゴシゴシして洗濯機にぶち込んでやりました。
買ったらくさいorきたねぇ、サープラス品あるあるですね。



背面は腰部分だけMOLLEになっており、
背中部分は「バックパックで隠れるけん要らんやろうもん!」と考えたのか、
清々しいぐらいにスッカスカです。お陰で背中に熱気が籠もらなくて良いw

でもロシア連邦軍の歩兵は「自動車化狙撃兵」と誤訳されるように、
基本的にBMP-1・2・3のような歩兵戦闘車とかの車両で移動するということで
バックパックは車内に置き去りらしくあまり背負わないらしいんですよね。

腰回りも後ろにはベルトだけという簡素な作りです。
なお、腹回り部分は2本のストラップでつながっており、
ココを調整して身体にフィットさせます。



フロント部分は胸周りが6SH92と同形状のホックボタン、
腰回りは樹脂バックルで固定します。



6SH112はベスト、マガジンポーチ×4、グレネードポーチ×6、
ウェストバッグ×1、バックパック(付属してなかった)×1が基本のセットになるようです。


マガジンポーチは全て30連マガジン対応で、
2つ(写真真ん中)にフレアを突っ込めるようになっております。
この「フレア」とは航空機に搭載される赤外線ミサイルを欺瞞するアレではなく、
味方に攻撃地点を教えるために使う発煙筒的なものらしいです。



付属ポーチの背面は全てMOLLEのPALSに編み込める形状になっており、
ベストにガッチリ固定できるようになっておりますが、
留めの部分がボタンじゃなくてタブ折り返しになっているのが意味不明。

でもこの折込部分がPALSに突っ込みやすいように加工されているコレ、
意外と着脱が容易で、いくら暴れても脱落しません。



写真でよく見かける6SH112の盛り付け例。
この状態を基本フォームとして腰回りにスコップやらメディカルポーチやら
ホルスターやらGP25or30用のポーチ等のオプションを取り付けるのでしょうね。



タワシに洗剤つけてゴシゴシこすったら「字が消えて読めない!」
まあキリル文字読めないから特に不具合はないんですがね。

6SH112は後述のベストよりMOLLEが少なく、
ポーチを付ける場所がそこそこ限定されはしますが、
サバゲーで使うにはソコまで不便でもないし、
デジタルフローラ装備の中では比較的入手しやすいです(小並感)。



6SH112にはデジタルフローラ迷彩だけでなく、フローラ迷彩のものもあるようです。

多分フローラ迷彩とデジタルフローラ迷彩の切り替わり時期に
まだフローラ迷彩を使用している後方部隊用に作られたものでしょうかね?
尚、クリミア危機の時の「礼儀正しい人々」の一部がコレを着用しておりました。

ヤフオクにフルセット28000円送料無料で転がっていたので、衝動買しちゃった。
新品ではないものの状態はよく、バックパックも付属していていい買い物だった。

バックパックはベスト&ヘルメットが収まるサイズ(25〜30リットルぐらい)なので、
装備一式ぶち込んで家に置いとく&サバゲーの時はそのまま持ち出せて便利です。



同じベストが2つあっても仕方がないので、
当初購入した我輩の6SH112はSVD運用の装備に作り変えました。

SVD用マガジンポーチを4個(全部で10000円!)仕入れ、
ブログ写真撮影用のカメラを収納するユーテリティポーチや
小物を入れるためのグレネードポーチを取り付けて仕上げました。



そしてコレが6SH116(6Ш116)ベスト。
時代的にはクリミア危機の後(2015年以降)ぐらいでしょうかね?

6SH112と比べると腹回り部分が拡大され、MOLLEが増えております。
コレによってポーチの取り付けの自由度が増しております。

お値段はフルセットで新品が3~40000円ぐらいするようです。
ヤフオクで中古品もなかなか出回らないので、
見つけたときが買い時という貧乏人泣かせの装備です。
我輩はポーチが少ない半端品を20000円ぐらいで購入しました。



背中部分も拡大され、腹回りを締めるストラップも3本に増えました。
「一人より二人がいいさ、二人より三人がいい」という事ですね(名言)。

腰回りのベルトパッドも拡大されてMOLLEが増えましたので、
ダンプポーチやらマガジンポーチ等、更に装備を盛り盛りに出来ます(迷走)。



そしてフロントの留め部分は全て樹脂製バックルになり取り付けが容易。
でも取り外しやすくなったかと思いきや、意外と硬くて外しにくいんだなコレがw
我輩的一番の懸念は「被弾したら破壊するかな・・・」。



付属のポーチ類は6SH112と然程変わり無いみたいなのですが、
我輩が購入したものには背面がヘニャヘニャしたベルトのものが付属していました。
RPK74のマガジンに対応するサイズで、ボタンが西側装備みたいなものになっています。

6sh116からこのタイプのマガジンポーチが主力なのかもしれませんが、
新旧装備がごちゃ混ぜが散見されるロシア軍装備、細かいことは気にしなくていいでしょう。



もう1セット付属していたのがGP25or30用のグレネードポーチ。
我輩はGP25グレネードランチャーみたいな重量付加物を
鉄製AK74Mに取り付けるような愚行には走らないので、
6SH92みたいにハンドガン用マガジンポーチとして
使えたら嬉しいと思ったんですがポーチ内部の丈が短くて蓋が閉まらねぇの(愕然)。

マカロフとかグロック19のマガジンなら収まりそうですが、
マカロフはマガジンキャパシティが物足りないし、
グロック19はそもそもロシア連邦軍の拳銃じゃない・・・



6SH116の正しい?盛り付け例。(本当はグレネードポーチを更に2つ追加する)
コレにAK74MまたはAK12を盛り付ければ何処からどう見てもロシア連邦軍です(確信)。

尚、現用装備では6SH117という背面が全てメッシュ&MOLLEになり、
胸のメッシュ部分がポケットになっているもの
が使用されておりますが、
コイツがヤフオクに出ているのをあまり見たことがないor値段高い&金が無いので、
今の所仕入れる予定はございませんのであしからず。



6Sh117はなかなか入手する機会に恵まれないのですが、
6b46(6Б46)プレートキャリアはヤフオクで0.4パットンで置いていました。
電動ガンのクリンコフを売り払って購入資金を調達して入手しましたよ。
実はコイツが我輩人生初のプレキャリ。

表面は弾倉ポーチを3~4個ぐらい取付可能な広さ。
ミリフォトを見るとマガジンポーチは3個取り付け、
上の方に手榴弾ポーチを2つ取り付けるのが一般的な装いみたいですね。



ところでプレキャリの背中には何を取り付ければいいんでしょうかね?
大抵背中はバックパックか、何もつけていない写真しか見たことがない。
腰回りにちっさいバッグorスコップポーチぐらいでしょうか?



前回りはこのように分割構造になってますね。
ココを開けて隙間からサイドプレートを突っ込むようです。

余談ですがこの6b46が安かった理由はダミープレートがなかったから。
そしてプレキャリって鎧みたいなイメージが有りましたが
プレートがないとヘニャヘニャなんですね。



メインの腹を護るプレートはココから入れるようです。
でもサバゲー的にはココにアイスノンor保冷剤入れたり、
ホッカイロ入れるのが正しい使い方みたいですねぇ?



内側はこの様になっていて本来なら波打ったパッドみたいなのを
ベルクロで取り付けて密着感を緩和するみたいなんですが、
安く仕入れたロシアンプレキャリ、そ~言うものはありません。



テヒンコムのタグは付いておりますが「6b46」の記載はないですね。
という事はコイツは官給品ではないんでしょうか?それともレプリカなんでしょうか?
それとも民生品?え?一般にこういうの販売する必要性が不明なんですけど?



太さ調整は肩や後ろ、サイドのベルトで調整するみたいなんですが、
この手の実?装備品お約束?一番狭く縮めて我輩の腹回りにピッタリというwww
まあ、以下に説明するボディアーマーの上から着ることを想定すると
このガバガバな作りは理解できんでもないですがサバゲーでは使いづらいですね。



とりあえず我輩的に使いやすくセットアップしてみました。
マガジンポーチは本来ならば3つなんでしょうが、4つある方が見栄えがいい(確信)。
多分滅多に使わないだろうと思ってサイドにグレラン用ポーチを付けましたが、
その後サイド部分には中型拳銃が収まるホルスターとハンドガンマグポーチを取り付けました。


さて、前回我輩のロシア連邦軍装備の説明の時に申しましたように、
これら上記装備の下に6B13(フローラ迷彩)または6B23ボディアーマー(デジタルフローラ迷彩)、
6B45ボディアーマー(デジタルフローラ迷彩)を羽織るのが正式なのですが、
この1年の2/3の昼間が夏と言われているクソ暑い宮崎で
ボディアーマーなんか着る機会があるのは12~2月の間だけですし、
そんな出番がないものに1パットン近い金を掛ける余裕も我輩にはない!だから買わない!

ま、ロシア連邦軍装備指摘おじさんが九州に存在するとしたら、
多分ソレは我輩ぐらいでしょうから細かいことは気にしないことにします。




でも前回も申しましたように、軍装コスにはヘルメットが外せません。
6SH92を使用する場合はソ連軍のSSh68ヘルメットで充分です。
コレにフローラ迷彩のカバーを被せて使用している例もあります。
但し、デジタルフローラ迷彩に変わってからは使われていないようなのでご注意。



2022.12.6 追記
と思ったらウクライナ侵攻で新たに増員で徴兵されたロシア連邦軍兵士は
この旧態依然としたSSh68テッパチ!を支給されちゃっているんですね。
まあそれ以上にその旧態依然とした木製ストックのボルトアクションライフルは何よ?
ソ連時代の頭陀袋みたいなリュックにツッコミを入れる気力も失せますわwww

なお、「後頭部のハゲの侵攻を防ぎたいから蒸れるヘルメットは無理!」という方は
申し訳ありませんがベレー帽で済ませられる特殊部隊系コスにしましょう。



フローラ迷彩の時代になるとロシアもようやく鉄パチから脱却を決意し、
弾が抜けにくいケブラーネルメットを支給するようになりました。
コレは6B7という、初期のケブラーヘルメットです。
迷彩カバーではなく、直接塗装というのがロシアらしい雑さで好き。
チェチェン紛争後期や南オセチア紛争の時はこのヘルメットを使用していた模様。

レプリカも実物もあまり見かけませんが、時々ロシアの業者が出しているようです。
我輩のレプリカは7000円程度で入手しましたが
旧装備故に現存数が少ないので本物はその倍以上でしょうね。

尚、6B7ヘルメットの改良型で6B7-1、6B7-1Mというものもあります。
そっちは迷彩カバーを被せて使うタイプになっております。
お値段はレプリカで20000円前後ぐらい、本物は30000円ぐらい(あまり出回らない)です。



その後仕様変更があり、写真の6B27というヘルメットになります。
レプリカならカバー付きで0.2パットン(10000円ぐらい)で購入できます(適当)。
本物は・・・さんまんえんぐらいするみたいですよ?
コイツは本当に普通に絵に書いたような軍用ヘルメットですね。
見た目的にコレと言って取り柄も無し。

しかもコイツ、レプリカofレプリカって作りでスッカスカに薄い&軽いんです。
サバゲーでは軽いほうが使いやすいですし、バカと神輿は軽いほうがいいんですが、
昔の安物フリッツヘルメットのような薄さでいちまんえんはぼったくりだよな!

余談ですが6B28というヘルメットもありますが、
そちらは空挺用のヘルメットで全体的に縁が少し丸くなっています。
スペツナズをするならこちらがマストですが一般兵は使用していないのでご注意。



そして最新型のヘルメットは6Б47(6B47)という
暗視装置取り付けマウントやサイドレールが付いたものになります。
でもロシア連邦軍兵士が暗視スコープ付けているの見た事が無い。

コイツもレプリカなのに0.3パットンぐらいすんですが、本物は倍以上のお値段。
でも6b50ゴーグルもセットで付いてきたんで良しとしよう!



レプリカとは言え上記の6b27と比べると厚みと重みが違います。
でもレプリカなんで内部のハンモックや顎紐の作りが違うみたいなんですが、気にしたら負け。
顎紐のホックを止めにくいのは元々そーいうもんなのかな?



銃剣はフィールドによっては携行も禁止の場所があるので、
別に買わなくてもいいコスプレ道具なんですがサラッとだけ紹介しときます。

ロシア連邦軍で現在使用されている銃剣は6KH6というものですが、
我輩が実物で所有しているのは6KH4というソ連時代のAK74用の銃剣(1番上)です。
刀身が切断されて鞘に収めることが出来ないので、
中身は昔アリイから販売されていたAK74用銃剣をブチ込んでおります。

その下のゴム製銃剣は上が6KH4、下がロシア時代から出回るようになった6KH5。
ゴム製6KH4または6KH5の方は刃が分厚くて鞘に収まらないので、
むき出しのままマガジンポーチのフレア入れるところに突っ込んでいます。



21世紀にもなって着剣?とお思いの方もおられるでしょうが、
着剣は漢(おとこ)のロマンなんだよ!解ってくれよ!



6b46プレートキャリアを装着してサバゲーに挑む我輩。
本体購入から1年以上かけてやっと納得のいくセットアップが出来ました。

ロシア軍装備でサバゲーしたいと考えるプレイヤーの大半は
「AK持っているからロシア軍装備でもするか」という
我輩のような軽いノリでロシア軍装備を揃えようとしているでしょう。


とりあえず覚えてほしいのは「フローラは6sh92(改良版含む)まで、6sh112以降はデジフロ」。
そして「6sh112以降のデジフロ装備はどれも遠目から見るとだいたい一緒」。
最後に「ヘルメットは迷彩服と時代にあったものを合わせてください」。
(フローラなら6b7以前のもの、デジフロなら6b7-1以降のもの)



我輩的見解では最低限、デジタルフローラ迷彩服、ベスト、ヘルメット、
この3種の神器を揃えれば概ねロシア連邦軍兵士っぽく見えるようになります。

ソレに東京マルイAK74MNがあればいい感じになると思います。
(いや別にCYMAでもLCTでもAK74Mがあればいいんですがね)

但し、問題点としてロシア連邦軍装備は大半が実物しか出回っていないので、
なかなかお目当てのものが出てこない、そしてお値段もお高いが故に、
地道に、そして根気強く探さないとフルコンプできないので、
今後ロシア連邦軍の泥沼に浸かる予定がある方はそこら辺の覚悟をしといてください。

なお、我輩は迷彩服、ベスト、ヘルメットを1年で揃えましたが、
実際はまとまった予算or全てが運よく放出されている機会がないと厳しいでしょう。
でもこの記事を参考にしてロシア連邦軍装備プレイヤーが
フィールドにもっと増えてくれんかなと切に願う毎日です。


追記:とは言ってもロシアがウクライナ攻めに行ってる間はロシア連邦軍装備も品薄状態なんだろな。  

Posted by 砥部良軍曹 at 20:30Comments(3)サバゲー道具

2021年01月21日

そうだ、ロシア軍迷彩服を買おう

どーでもいい話かもしれませんがね、我輩のブログの読者登録数、
我輩のツイッターのフォロアー数よりも遥かに多いんですよ。
ブログって形式はすでに過去のものだと思っていたのに、びっくりですね。
まあそれだけ、我輩のブログには実用性があるということかしら(困惑)?

というわけでツイッターなんかでブラブラして10程度のいいねに満足するよりは、
もっとこのブログを見てくれている人に貢献せんといかんと思った去年の年末。

つまり、有益な情報をもっと垂れ流さないといけないと悟ったわけです。

ただ、今までの傾向を見ていると宮崎に戻ってからは
何処で飯食ったとか何処に遊びに行ったという情報よりも、
どんな武器を買った、こんな装備を仕入れたという、
サバゲー系の話題の方がアクセス数が桁違いに多いのですよ。
(参考までに同じ頃に掲載した飯ネタが平均アクセス数200ぐらいなのに対し、
てっぽーのネタは最低でも500ぐらい、下手したら1000以上アクセス数がある)

たぶんね、青森にいた頃に街の情報ネタにアクセス数が多かったのは、
青森人がネットで街の情報を探すことに貪欲だったからだと推測するんです。
だって職場で「三沢の美味しい店ネットで探していたら、にーのさんのブログ見つけました」と
10人以上の人に言われましたからね。

でも宮崎人はネットで情報検索する人が少ないから飯ネタのアクセス数が少ないんでしょうね。
だから今のところ職場の連中には我輩がブログヤッていることは
幸か不幸かあまり知られていない模様。いいこっちゃ。



そこで暫く、我輩が昨年ぐらいから温めていたロシア連邦軍装備について、
誰得なんて考えずブログにアップしてみようと思います。

でもさぁ、最近のサバゲー界隈って迷彩服を好き好んで着ようと思うプレイヤー、
殆ど居ないんでしょうし多分これからも増える気配は無いんですよねぇ。


10年以上前のサバゲーといえば、山林や草原で行うものであったので、
迷彩服を着たほうがフィールドに溶け込めて有利でしたし、
そもそもサバゲーをプレイする人が軍装も好きという思考が主流でした。
迷彩服を着ない人はナム戦初期装備のプレイヤーぐらい。

でも昨今はゲームからサバゲーに流れてくる人が多いのと、
アームズマガジン等で迷彩服を羽織らないサバゲースタイルが紹介され、
敷居の高くてくさそう(野獣)な迷彩服は流行らなくなってきたようです。

まあ、迷彩服からの脱却が昨今のサバゲーの流れであり、
ノンケに対して敷居を低くした要因であることを鑑みると脱迷彩服な現状は悪くはないんですが、
以前えびののエリア13で陸自迷彩野郎が7人ぐらい集結したとき
同じ迷彩服を着たプレイヤーが集まることで過去に面識がないプレイヤー同士なのに、
何故か湧き上がってしまう謎の結束感、あの空気は本当にいいもんなんですよねぇ・・・



さて「ロシア軍 迷彩服」で検索すると、
まあ色んな種類のロシア軍迷彩服を名乗る布切れが出てきて
一体どれを買えばいいのか迷う人もいれば、
値段につられて変なものに手を出してしまう人もいることでしょう。

そこで我輩が思い切って提言します。
「ロシア連邦軍の迷彩服は5種類!」
ロシア軍も連邦軍に絞れば迷彩の種類は限られているのです。
その5種類とは以下の通り↓



★旧ソ連時代から使用されている白樺迷彩
「ベレスカ迷彩」とか「ベリョーズカ迷彩」とも呼ばれる2色柄の迷彩。
形状はKLMK(つなぎ)KZM(上下2ピース)、KZS(2ピースのメッシュ)の3種類あります。
我輩が所有しているのはつなぎ型のKLMKという淫夢の登場人物みたいな呼び名の迷彩服です。

白樺迷彩はまだロシアがソ連だった1970年代ぐらいから使われていたようですが、
ロシア軍でも新しい迷彩服が出回るまでは使われていたようです。
なので実物の現存数も比較的多めで、新品デッドストックはなかなかありませんが、
中古品ならそれなりに出回っておりますし、お値段も5000~10000円ぐらいで入手可能です。

一般兵よりも狙撃兵が主に使用していたらしいのか、
(まあ確かに狙撃兵は出来れば迷彩模様で身を隠したいもんですよなぁ)
販売しているショップでは「スナイパー迷彩」と記されることもあります。
サイズは一般的なソ連軍戦闘服と違い、ざっくりと大中小の3サイズしかありません。



KLMKは以前紹介したM69戦闘服の上から羽織る迷彩カバー的なものです。
だから生地は朝◯新聞や毎◯新聞の中身と(生地と記事をかけたシャレ)同じぐらい薄っぺらです。
バリケードや木の枝に引っ掛けるとかなりの確率で破れるでしょう。

そして外側にはポケットが無い代わりにスリットが入っていて
その隙間から下に着ている戦闘服のポケットにアクセスできるようになっております。

我輩の場合は下は下着のみ付けて、そのまま羽織って、
夏場のサバゲーで主に使用しております。
スリットから空気が循環される?のでガッチリした上下迷彩服と比べると
まあ多少は涼しく過ごせなくもないです。

メッシュ生地のKZSなら夏場でもそこそこ通気性が良さげなんですがね
そうなると乳首に被弾した時絶対にヤバい(語彙力)。



後ろのケツの部分がガバガバなのはつなぎを脱がなくても
ボタン3つ外すだけでう◯こがしやすいようにするためだそうです?
ケツにアクセスしやすいなんて、なんてホモに優しい作りなんでしょうか?
我輩的には女子に是非とも着ていただきたい迷彩服。
スリットからパンツがチラチラ見えたら我輩もう、サバゲーどころじゃねぇ。

KLMKはM69戦闘服の上から羽織る仕様なので、
全体的にもっさりしたシルエットで整斉さには欠けるのですが、
夏場に着る戦闘服、或いは冬に着込むための戦闘服としては使えます。



KLMKはリバーシブルの仕様になっており、状況に合わせて色を変えることが出来ます。
裏返しにすると薄い風合いの柄になりますが、何処でどうしろというのかは不明。
確か暗視装置で見難くするために裏返すんでしたっけ?

KLMK、KZM、KZSといった白樺迷彩はソ連時代~ロシア初期に使われていますので、
使用する武器はAKM、AK74、RPK、RPK74、SVDといった
木製ストック装着のカラシニコフと合わせて使用するのが正しいと思われます。
でも後述するフローラ迷彩が出た頃でも使用例がありますので、
樹脂製ストックAKと合わせても然程違和感はないでしょう。

合わせる装備は以前紹介したソ連軍装備一式でもいいですし、
お手軽に済ませるなら人民解放軍の56式チェストリグでもいいでしょう。
但しヘルメットは旧ソ連時代の重いテッパチ!SSh68、コレに尽きます。



★ブタン迷彩(TTsKO迷彩)
三色迷彩(TTsKOは三色迷彩という意味らしい)とも呼ばれる、
旧ソ連時代末期に作られた空挺部隊用の迷彩服です。
ブタンとはこの迷彩服が開発された地域の名称らしく、当然ながら正式名称ではありません。

コレだけは現物をお目にかかる機会もなく、尚且この迷彩に対する知識も乏しかったので、
手に入れようとも思わなかったが故に写真は他所から頂きました。

見た感じはM81戦闘服(アフガンカ)に似た作りの戦闘服です。
服の裁断、ポケットの位置、ズボンの形状はだいたい似ております。

写真のものは茶色基調ですが、緑基調のものもあります。
80年代ぐらいに限られた部隊にしか配布されていないらしく、
現存数はかなり少ないようでヤフオクでも殆ど見かけません。
相場は中古品で10000円前後といったところでしょうか?

ブタン迷彩には夏用と冬用が存在するようで、
冬用は上下内側にインナー、襟にボアが付いた仕様となっております。
ソ連軍時代から戦闘服は夏用冬用があり、冬用は暖かそうな形状で、
東日本から北の地域ではさぞかし重宝するんじゃなかろうかと思っちゃいます。

この迷彩服もロシア建国からしばらく使われていたらしいので、
ソ連崩壊前~チェチェン紛争コスには使用可能でしょう。
装備はKLMKと同様、旧ソ連の装備一式でよろしいと思われます。



★一般的にVSR迷彩とかスコフィールド迷彩と呼ばれているもの
VSRとは「ロシア軍迷彩」と言う意味で、西洋諸国で使われる呼び方。
時々、VSR93(93年迷彩服、ロシア建国後)と呼ばれていることがあります。
西側に紹介されたのがロシア建国後だったために
ロシアの迷彩と名付けられたようですが実際はソ連末期には使われていた模様。

尚、よく言われるスコフィールド(ショーフィールドとも言う)は
この迷彩服を西側諸国に紹介した人の名前らしく当然ながら正式名称ではないので、
検索する時に使うのは良しとしても、人前で説明する時にドヤ顔でいう名称じゃない模様。

リアルな話、ソ連時代の迷彩服にはどれにも特に決まった名称がないらしいのですが、
それでは迷彩服を売る際に困るということで業者が勝手に色々名前を付けているようです。



我輩はコレを1996~1997年頃ぐらいに福岡の「SWAT」で見つけ、
上下帽子付き8000円ぐらいで購入した記憶があります。
(その時は確か、「ソ連軍スペツナズ迷彩服」と言う名称で売られていた記憶)
我輩所有の緑/茶色基調のものと、砂色/オレンジ基調のものがあります。

裁断、形状はほぼM81アフガンカと同様です。
ただ生地の質があまり良くなく、使い込むと表面に毛玉が出てきやがりました。
ポケットを留めるベルクロ(この部分だけボタンで止めるM81と違う)も安っぽい。
但し、生産された工場や時代によって仕様や色合いや品質にかなりばらつきがあるようです。

既に20年以上前の迷彩服で、レプリカも見ないので入手はかなり難しいですね。
新品デッドストックは20000円以上で取引されておりますが、
運が良ければ中古品を5000円弱で手に入れることが出来るかもしれません。
ただ、生地は傷んでヨレヨレになっているかもしれませんが。

VSR迷彩服もロシア建国~第2次チェチェン紛争(2009年)まで使われていたようなので、
木製ストックのAKだけでなく樹脂ストックのAKを合わせて使ってもよろしいようです。
装備も旧ソ連時代の装備と同様でよろしいですが、後述の6SH92を付けるのもありでしょう。



★フローラ迷彩
VSR98という名称で呼ばれることもある、ロシア時代の迷彩服。
1998年頃に採用されたかもしれないということでそういう呼び名があるのでしょう。
21世紀に入る頃にはロシア軍のパレードではこの迷彩をよく見かけます。

フローラとは「植物柄」と言う意味らしいですが、
この呼び名も実はロシアでの正式なモノなのかこれもうわかんねぇな。

ロシアが数々の迷彩服を試した結果、たどり着いたのは王道を征くウッドランドパターン。
知らん輩が見ると「パチもんウッドランドね、何処のしまむらで買ったの?」と言われそう。
コレが市場に出回っていた頃はまだウッドランド迷彩も見かける時代だったので、
「ロシアなのにアメリカと思われそうで嫌だなぁ」と考えた我輩は
ずっと買うのを躊躇していましたが、改めて見るとウッドランドよりもどんよりしていて好き。

出回っているのは官品が多いみたいですが、レプリカもある程度出回っているようです。
コレが出た数年後ぐらいまではそこそこ入手可能だったのに、
今となってはなかなか市場に出てこないから困ったもんだ。
我輩はヤフオクで運良く8000円程度で購入しました。



以前はグルジア、現在ではジョージアと呼ばれる国と盛り合っていた、
南オセチア紛争の時に着ていたのがこの迷彩服です。
肩には階級章を付けるエポレットがあり、上着のポケットは4ポケット。
袖にもポケットがあるのはアフガンカからの伝統ですかね?



内ポケットも左側だけですが付属しております。
生地はノンリップですが丈夫そうで品質的にも悪くありません。



ズボンは大分シンプルな作りで、BDUお約束の太ももポケットがありません。
後ろにもポケットがないので使い勝手が微妙です。
でも裾が出てこないようにするための昔のジャージの紐みたいなのは付いているんだな。



股間部分は一般的なボタン留め、上はフックで引っ掛けます。
ベルトループは太いベルトにも対応していますが、
一般的にはソ連時代の弾帯ベルトを巻いて留めるようです。

ココらへんの時代になるとロシア連邦軍も大分垢抜けてきており、
ヘルメットも過去のSSh68鉄ヘルから6B7というケブラーヘルメットに様変わりしておりますが、
装備品は6SH92というベストっぽいけど簡易的な作りのものです。
ていうか、フローラ迷彩でフル装備している写真があまり見当たらないんですねコレが。

フローラ迷彩時代のロシア連邦軍の武器は様々で、
一般的には樹脂ストックのAK74Mを使用しているようなのですが、
時々木製ストックのAK74、AKS74を使用している写真も見かけます。



★デジタルフローラ迷彩
最近流行りのデジタル化された迷彩服で、2011年ぐらいから支給されているようです。
現用ロシア連邦軍装備をするには必須の迷彩服、VKBO。
(VKBOとはロシア軍の被服システムの名称、キリル文字だとВКБО)

入手難易度は上記迷彩服に比べるとかなり低いですが、
マルチカムみたいに何処其処で手に入るものでもないですし、
お値段も結構高め(新品で15000~20000円程度)。

この写真の迷彩服はロシア製の迷彩服ではなく、
MOMCOMというショップが日本仕様で作ったものです。

お値段は大変リーズナブルで上下セットで8000円程度でした。
ただ、悲しいことに追加発注はしていないみたいで、
現在は少量の在庫しか販売していないようです。頼むから在庫増やしてくれ。



MOMCOMのデジタルフローラ迷彩服はロシア規格の
50-3みたいな(50は胴回り及び胸回り、-3は身長)解りにくいサイズ表記ではなく、
陸上自衛隊迷彩服みたいな5Aとか3Bといったようなサイズ表記になっております。

サイズ表はMOMCOMのHPに記載しているので、
ソレと照らし合わせながら選べばジャストサイズのものが入手可能です。

でも我輩は当時持っていた陸自迷彩が5Bだから同じサイズでいいやんと思って
5Bを注文したら何ということでしょう、ズボンが少し細くて入りませんでしたwぐはぁ!
まあ2022年に入ってMOMCOMさんから「再生産しまーす」というメールが届いたんで、
我輩のわがまますぎるボディに合うサイズのデジフロ速攻で注文しましたよ!



服の形状は襟の部分がベルクロで止められるようになっているのが特徴。
(多分ロシアの冬の糞寒い冷気が入りにくいようになっているんだ、間違いない)
ソレ以外の特徴は胸だけでなく、袖にパッチを付けるベルクロが標準装備されていること。
右胸に所属部隊(ロシア連邦軍のもの)、左胸に名前が描かれたパッチ、
右腕に部隊のパッチ、左袖にロシア軍の国旗のパッチを付けるようです。



10000円を切っている割に生地の質は良く、縫製もしっかりしています。
ロシア軍の迷彩服は官品準拠のものと民生品とでは結構色合いが違うのですが、
MOMCOMの製品は比較的再現度が高くていいものです。
(例を上げると、SPLAVという民生品メーカーのものは黄緑が強く少し色が明るい)

形状は特に奇をてらった部分もなく、一般的な迷彩服と同じ作りです。
当然のようにソ連からの伝統である裾のずり上がり防止用紐もしっかり再現。
官品に拘らなければ現時点で出来栄え、コスパともに最強のデジフロ迷彩服でしょう。



さて、ロシア連邦軍装備コンプリートのためにヤフオクを覗いていたら、
デジタルフローラのデザート迷彩(しかもサイズは我輩にも着れる54-4)を見つけたんで
使わないハンドガン数丁売り払った銭で買いました。
ついにロシア連邦軍もデザート迷彩を作ることになったか?



シリア派兵の際に作った砂漠用迷彩服ということで、生地が薄いです。
そして全体的に短めで、腰ぐらいまでしか長さがありません。
でもデジフロ迷彩服の上着って全般的に短めなんですよね。



仕様は我輩所有のデジフロとあまり大差ない・・・と思ったら、
前回りはジッパーで止める(砂漠で使うのに風通しが悪いジッパーは如何なものか?)とか、
上衣の胸ポケット以外にも腹部分にもポケットが有るとか、
脇の下にメッシュが付いていて風通しが良さげな感じとか、
一応暑い地域で使える戦闘服としての工夫はされているようでそうでなかったりこれもうわかんねえな。



普通ロシア軍の戦闘服はサイズ表記が印字なんですが、
デジタルフローラのデザートカラー仕様はサイズ表記がタグになっております。



ズボンはデジフロのズボンと然程仕様に違いはないみたいです。
と思いきや、チ★チン出す部分がジッパーでした。
コレは戦闘服としてどうなんでしょうかねぇ?
股間の部分がメッシュなのは風通し的に嬉しい仕様です。
女子が履いてくれるとパンツの色が解るというスペシャルボーナス付きです。

余談ですが今回デジフロデザート迷彩の記事を追記するにあたり、
娘に「何で大半の女性って意地でもパンツ見せないよーにするんだろうかね?」と問うたところ
「父さんの様な犯罪スレスレの野獣が大量に存在するからだろ?」と言われました。



上衣と同じく、生地は薄めでサラッとしていて履き心地は良いです。
但し、耐久性は如何なものでしょうかね?
ケツポケットが1つしか無いのはロシア軍の伝統なのかな(白目)。



不思議なのは膝の脇?辺りにジッパーのポケットが追加されているんですがね、
このポケットがまた小さくて使い勝手が微妙なんですねぇ?
勿論、ロシア連邦軍戦闘服お約束の裾のヒモ(ベルト)は健在です。

デジフロデザートはあまり見かけないので入手はなかなか困難でしょう。
そしてコイツに合わせるためのデザートカラーの装備はもっと入手困難です。
多分、シリアに行く連中の分しか作っていないでしょうから現存数は少ないでしょうね。

ウクライナ侵攻初期(3~4月頃)にはこの迷彩服に緑のデジフロの装備という
ロシア連邦軍兵士をニュースで見たような気がしたんですが気のせいかな?



追記:ロシアがウクライナに進行して初期の頃(夏ぐらいまで?)は
大半の兵士がマルチカムみたいな迷彩服を着ていたようでした。

一時期「ロシアの梅」で売られていたFSBとかスペツナズ用のアレがそうだったのかな?
でも我輩的にマルチカムにロシア味は感じられないからあんまり興味ないんですよね。
秋ぐらいからまたデジフロの兵士ばかり見るようになってきて安心している我輩。

最近は他国の軍隊もマルチカム堕ちが著しくなっているが故、
個性を出すために軍装でサバゲーしたいと考えている我輩の悩みどころです。


KLMK(KZM)、ブタン、VSR、フローラ、デジフロの上記5種類以外にも
ロシア軍迷彩服にはウッドランドやDPM(ロイヤルアーミーの迷彩柄)、
タイガー迷彩や青色基調の都市迷彩、WW2のドイツ軍みたいな迷彩、リード迷彩、
ドイツ連邦軍のフレックパターンみたいなのとかマルチカムとか色々あるんですが、
実はそれはロシア連邦軍の迷彩服ではないのです。

じゃあ何処の迷彩服なんだよって突っ込みたくなるでしょう?
我輩もよく解らんのですが、ロシアには連邦軍以外にも内務省軍や国家親衛軍とかいう
国内で起こった暴動やテロに対抗するための部隊や政府のための軍隊があり、
そういう部隊が使用している迷彩服みたいなのです。

スペツナズ(ロシア語で「特殊部隊」を意味する言葉)なんかは
特殊部隊お約束の黒服の他にマルチカムも使っているようですし、
空挺部隊もデジタルフローラとは違う迷彩服を使用しているみたいです。



我輩が以前ロシア軍装備って言いながらサバゲーの時に着ていたタイガー迷彩、
アレなんかは実は内務省軍の迷彩服なんですね。
あと、KLMK迷彩みたいだけど色合いが全然違うやつも着ていましたが、
アレはKLMKの民生モデル(SPLAV製)でロシア軍のものではないというw

余談ですがSPLAV製のロシア軍迷彩服は案外入手しやすく、
生地や縫製もしっかりしているのはいいんですが、
迷彩の色合いが官品とは少し違うのが残念です。

ロシア軍の迷彩服についてつぶさに調べようとすると
柄が色々ありすぎる割に情報量が少なくて頭が痛くなりそうになります。

(日本語で検索しても大した情報出てこないから、ロシア語で検索しなきゃいかん)
なので我輩はロシア軍でも連邦軍に的を絞って調べ、
今日に至るまでに情報を集めてソレに沿って装備を揃えました。

これでスペツナズやら内務省軍やらも含めて探すとなると、
相当な労力と財力が必要だったでしょうね。

というわけで現在お持ちの武器に合わせてロシア連邦軍装備を揃える同志(居るのか?)は
以下の事項を参考にして己に必要な迷彩服を検討してください。

◎AKM、AK74、RPKといった木製ストックAKをお持ちならKLMK、ブタン迷彩、VSR迷彩

◎木製ストックAKも好きだけど、AK74MやAKS74Uもお持ちならVSR迷彩orフローラ迷彩

◎樹脂ストックAK(RPKS74M含む)、PKP、AK12をお持ちならデジタルフローラ迷彩

◎AS VALまたはVSSをお持ちのの場合はどの迷彩でもオッケーです(適当)

そして迷彩服が決まったら次は装備を探しましょう。  

Posted by 砥部良軍曹 at 19:44Comments(5)サバゲー道具

2021年01月15日

誰かー!ロシア軍装備でサバゲーやらないか!

ココのところずっと我輩が嫁のケツを揉む以上に熱を上げている活動、
それは「ロシア連邦軍装備の収集」。

いやね、コロナで緊急事態宣言&交代勤務になった時にね、
暇つぶしに部屋の整理したら使わない武器とか装備が色々出てきたんですよ。
そこで、自粛期間を活用してそれらを修理したりとか、綺麗に洗濯したりとかしてね、
緊急事態宣言解除した後にヤフオクで売りさばいたらね、
これがLCTのAKぐらいは買える金額になって驚き桃の木扇風機。

んじゃあ予てより欲していたロシア連邦軍の迷彩服でも買おうかなと
ヤフオクを物色していたら今まであまり見かけなかったロシア軍装備が色々出ているんですね。

多分ですが、コロナ禍で職を失った、或いは稼ぎが減ったコレクターの同志が、
生活費の足しにするために虎の子の装備品を放出したのではなかろうかと推測。
「これは・・・神が我輩に与えしチャンスと言うやつなのか!」と、
神なんか信じていないのに神の存在に涙した我輩。

じゃあついでにというか、装備品購入費用を捻出するという事で
予てより検討していた装備の一本化を図ろうかということで、
本当に好きな銃だけ残して他は処分、具体的に言うとカラシニコフだけ残して後は売り払う、
装備もAKに合うものだけに絞って自衛隊装備とかは全て処分してしまいました。
所謂世間一般で言うところのダン・シャーリーというやつですね。

すると我輩の人生では滅多にお目にかかれない金額が手元に入りやがったんで、
この金で通勤用のハスラー50でも買おうかなと40秒だけ邪念が湧きましたが、
幸い?共にも出物がなかったので邪念に惑わされることもなく
念願のロシア連邦軍装備ほぼフルコンプを果たすことと相成ったのであります。

え?せっかく減らしたのにまた装備買って増やしたのかって?
いや別に我輩、ダンシャルして減らそうなんて鼻糞程も考えてないから!
我輩にとっての軍縮とは、ランクアップへの道のりの一つに過ぎん!
要らないものを処分して、更に必要なものを買うのが我輩のジャスティス!!



あ、どうでもいい話かもしれませんが最近色んなとこで良く見かける
このウサギ、絶対ロシア人ですよね?
だって「Ура」って言っているし。



さて、ロシア連邦軍装備と言っても時代によって様々なのは言うまでもないでしょう。
ロシア軍に限らず、サバイバルゲームの装備を揃えるにあたって、
一番気をつけるべき事項は時代背景に合った装備で固めることです。


迷彩服は旧型だけどチェストリグやプレキャリを付ける、
或いはその逆で迷彩服が新型なのに装備旧型なんてぇのは
時代劇なのにS&W M10ミリタリー&ポリスが出てくるぐらい滑稽ですからね。
(いや大分昔の時代劇に実際そういうのがあったんじゃよ、確か清水の次郎長)

我輩が目指したのはデジタルフローラ迷彩採用後のロシア連邦軍装備。
デジタルフローラ迷彩とは2011年ぐらいからロシア連邦軍で採用された迷彩服で、
2021年現在もロシア軍の正式な装備として使われております。



ソ連崩壊当初は付き合い始めor現在のウチの嫁さんのブラジャーとパンティのように
(嫁曰く「どーせ脱がすんだろ!何色でも揃ってなくても文句言うな(男気)!」)
迷彩服もバラバラで装備にも統一性がないロシア軍でしたが、
デジタルフローラ迷彩が支給されてからはその他の装備も一気に更新されたのか、
どの兵士も同じ装備に身を包み、大国の軍隊らしい見た目を醸し出します。
統一性、コレが軍装コスプレをするにあたって重要事項です(確信)。

「遊びなんだから細かいこたぁ気にすんなよ」と言う意見もあるでしょうが、
上から下までが整った装備というものは見ていてエモーショナルでありますし、
サバゲーを弾の撃ち合いだけでなく、戦場に居る感を味わう場所であると考えた場合、
やはりその情景に浸るためには自己満足だとしてもビシッと整った装備で参加したいわけです。

メイドのコスプレしているのにクロックス履いてるとか、
セーラー服なのにババァのパンツ履いてるみたいな
自由と言う名のもとに興ざめを発生させるのはマジ勘弁なんです。
余談ですがウチの嫁はクリスマスにメイドコスをする際、我輩は何の指摘をしていないにも関わらず、
下田のイオンでメイド服に合うパンツを必死に物色しておりました。偉いだろ?
(んで、買ってきたのが黒のリボン付きレースフリフリのパンツだった話は更にどうでもいいか)




ロシア軍迷彩服と銘打って販売している迷彩服は
デジタルフローラ迷彩以外にも色々あるのですが、
国内だけでなく海外でも活躍(侵略?)するロシア連邦軍を再現するなら戦闘服の迷彩模様は
デジタルフローラ迷彩一択になります。

迷彩効果がどれぐらい有効性があるのかは最近草のあるフィールドに行かないので不明ですが、
戦闘服としてみればワークマンの作業服と同じぐらい丈夫なので有効性はあるでしょう。
インドア系フィールドではそれほど迷彩効果はなさそうではあるものの、
デジタル迷彩服のパターンは遠距離での視認効果を低める効果があるそうです。



しかしながらこのデジタルフローラ迷彩、いざ探すとなると意外と数がありません。
官給品の迷彩服は我輩のサイズに合うものがなかったし、
民生品の「ANA」というメーカーで作られたものを購入しました。
(同じメーカーの製品で官品規格のものもあるらしいが真偽は不明)
官給品と違って胸ポケットが斜めなんですが、どーせベストで隠れるから無問題。

生地は適度に薄手で真夏でなければそれ程暑さは感じなさそうです。
但し、冬場コレ1枚だけですと少々寒いので下に何か着込む必要があります。



今までのロシア軍迷彩服と比べると他国の迷彩服同様、
ポケットの数も増えて生地もリップストップになっており、
「ココまで来るのに随分時間を費やしたな」と思いはするものの、
他国の現用装備と比べても遜色ないものとなっております。

お値段的には大体10000~20000円ぐらいで流通しておりますが、
ソ連軍戦闘服同様、太め大きめのサイズはあまり出回っていないのが難点です。
とはいえ、まずこれが無いとロシア連邦軍装備は始まりません。



ロシア連邦軍を再現するにあたり、値段が高すぎて躊躇していたのがベスト。
デジタルフローラ迷彩のチェストリグやプレートキャリアの安い品物は通販で時々見かけはしますが、
安い装備ってナイロンの質やら縫製やらがあまり出来がよろしくないんですね。

それに、ロシア連邦軍を揃えるならばやはり官給品が欲しいのが人情というもの。
Amazonやロシア軍装備通販で有名な「ロシアの梅」には50000円ぐらいですかね
ロシア軍装備が並んでいますがそんな高級品我輩には買えんわい!
でも「ロシアの梅」はホルスターやポーチ、部隊章やスリングといった
ロシア軍装備に盛り付ける小物類が充実してるから結構利用してます。

というわけでたまたま15000円ぐらいでヤフオクにロシア連邦軍のものが合ったのでソレを購入。
このベストは6SH116と呼ばれる少し前の型のベストです。

この他にも6SH117という少しだけ形状が変わったけどよく見ないと判りにくいベストや
6SH112というクリミア侵攻の時使われていたベストもあります。
これらのベストの下に6B23や6B43、6B45というボディアーマーを装備するのが正しいのですが、
ボディアーマーは30000円以上する上になかなか出回っていないし、
何よりも酷暑の宮崎ではアレを着られるのは冬場だけに限定されます。

最新のロシア軍装備のシステムである「ラトニク」では
プレートキャリアの6B46と言う装備も使用しているみたいですが、
サバゲーでプレキャリは大げさすぎるというのが我輩の正直な見解。
でも買っちゃったんだなぁ。6b46。

ロシア連邦軍のベストはヤフオクとかで単品売りもしているようですが、
出来ればポーチ4つ、手榴弾ポーチ、背面バッグとかが揃ったものを
30000円以上出して買うことをオススメしたいです。
(我輩は半端物を買ってしまったので、後からポーチを揃えるのに苦労した)

6SH116ベストは一般的なサバゲー装備にあるMOLLEになっているので、
ロシア軍のポーチ以外にも色々取り付けることが可能ですが、
ブラジャーとパンティの色が揃っていた方が嬉しいのならば、
装備品も全てデジタルフローラで揃えたほうが美しいと言う信念の元、

デジタルフローラ迷彩のホルスター(3000円ぐらい)、ハンドガン用マガジンポーチ(2000円ぐらい)、
ユーテリティポーチ(2000円ぐらい)を「ロシアの梅」で仕入れてセットアップしました。

「こんなに色々付けていてもそのポーチ全部使わねぇだろ?」というツッコミが入りそうですが、
タクティカルベストのポーチの盛りはパンティやブラジャーのレース同様、外せないものなんです。
アレが有るか無いかで捗り具合が3割ぐらい変わりますからね(哲学)。



我輩的にガチ軍装備に最も欠かせないのがヘルメット。
ベストorプレキャリでガチガチに決めても、ヘッドギアが布切れだとソレだけで貧弱ゥ!
とりあえず一つ前の型の6B27ヘルメットでお茶を濁しておりましたが、
軽すぎてコレジャナイ感だったんで後から6b47ヘルメットに買い換えました。
高いからといって下位互換品に手を出すと余計に金がかかるという悪い見本w



6b27はレプリカなのでカバー付きで15000円というお値打ち価格?で入手しましたが、
本体が薄くて軽いのは疲れなくていいけどね、やっぱ少し厚みと重みが欲しい。
ハンモックの作りも本物とは少し違うようですが、そこは気にしないことにします。
ただ、ホックで留めるタイプのあご紐は付け外しし難いのが難点です。

ガチ軍装サバイバルゲームゲームプレイヤーが廃れたのは、
このヘルメットを被るのが嫌だったからであるという説がありますが、
実戦では実弾から頭部を守るための装備であるヘルメット、
サバゲーでは必要なくてもコスプレ的には必須です。



足元は青森に居た頃にヤフオクで入手した相変わらずの謎ロシア軍ブーツを着用します。
中にキリル文字で何やら書いているんで間違いなくロシア製なんでしょうが、ソレ以上の情報が不明。

ロシア連邦軍のブーツに関してはネットで探しても有益な情報がなく、
どのようなものを履けばいいのか記載している文献が全く見当たらないので
確実性を求めるならロシア軍装備専門店(ロシアの梅とか)で扱っているものを買うのが最善でしょう。

ココ数年、ロシア製のタクティカルブーツもボチボチ入手出来るようになりましたが、
欧米サイズのブーツは日本人には合わないものが多いので、
それっぽいものを選ぶ(サイドジッパーでないものや無骨なデザインのもの)とかして、
利便性重視でそれらしく見せればいいのかなと思ってます。


ニーパッド、エルボーパッドはロシア軍官給品やソレに近いもの、
デジタルフローラ迷彩の6b51というやつのレプリカが7000円ぐらいで購入可能なんですが、
我輩はエルボーパッドは付けない性分ですし、
ベルクロ固定タイプの6b51は使いにくそうなのでHATCHのものを使用しております。
だってこっちのほうが安いし、固定がフックタイプで使いやすいんだもん!

ロシア軍が官給品以外のものを使用する例はあまり見ないのですが、
そこら辺までガチガチにキメる必要はないかなというのが我輩の意見。
あくまでも素人に「ロシア連邦軍に見える」程度のドレスアップでいいかなと。
まあ要するにノンケに「あ、コイツガチガチに決めてんな」と思わせればそれで良い。



デジタルフローラ迷彩の組み合わせとしてライフル等の主力武器は
AK74M、RPK74Mといった樹脂製ストックのカラシニコフを合わせます。
メタルストックのAKS74とデジタルフローラの組み合わせは見たことがないので、
使うべきか否かは微妙なんですが木ストAK74と組み合わせるよりは良い選択肢でしょう。

他にも樹脂ストックのSVD、SVDSやPKM、PKPと言う選択肢も良いでしょう。
AS VALやVSSといった口径9mm×39のサプレッサ付きライフルは
ロシア連邦軍装備初期~現用に至るまで使用可能なので汎用性高し。
現用装備ならばAK12もアリなんでしょうが、我輩はあまり好みじゃない。
とはいえ、ロシア連邦軍兵士が持っているのを見ると欲しくなって買っちゃったんだなぁw



尚、ロシア連邦軍は未だに昔ながらの2点式スリングを使用しておりますので、
(マルイ純正AK47用スリングが形状的に一番近くて入手しやすいはず)
最近流行りのタクティカルなスリングはご法度であると認識願います。

光学照準器は好みで好きなのを付けても構いませんが、
ロシア連邦軍のドットサイトはホロサイトみたいなのが主流みたいですね。
まあ兵隊のライフルにはそういう高級品はあまり付いていないみたいですが。



ロシア連邦軍装備に合わせるハンドガンは言わずもがな、
台湾RAPTOR製PYa(ピストレット・ヤリギナ)ですね。
入手が難しいのと手入れしないと使えないんで素人にはお勧めできませんがw
夏場ならコンパクトなKSC製PM(ピストレット・マカロフ)を携行するのもアリ。
ただ、装弾数10発という縛りゲームに耐えられるのならな!

でも我輩はハンドガン戦で勝ちに行く時用にグロック17orグロック18も使います。
グロックはロシア連邦軍の正式な拳銃ではありませんが、
連邦軍以外のロシアの軍隊(ロシアには国内軍がいくつか存在する)や
FSBとかの特殊な部隊とかでは使用しているので、まあ大目に見てくれということで。

まあ歩兵(ロシアでは自動車化狙撃兵という)は拳銃なんて携行しないんで
いっそ持たなくてもいいと割り切るのも良しですが、
フィールドによってはハンドガンが使いたくなる場所もあるんで、
多少は割り切って妥協するのも仕方がないと考えましょう。



結局、現在のセットアップはロシア連邦軍の最新装備ではなく、
大半が一つ前の型の装備で固められておりますが、
「近代的ロシア連邦軍装備を揃える」という目的には合致しておりますし、
全てが揃うとミリフォトのロシア連邦軍兵士には近い出で立ちなので、
我輩的にはこの揃いで充分満足しておりますし、
多分まともな指摘を出来る者は宮崎にはそんなに居らんだろうw

今回はロシア連邦軍装備を宮崎でも誰かやってくれないかなと言う
願望を懐きながら今回の記事をアップしたんですが、
ライフルは東京マルイの次世代AK74MNが入手しやすいものの
迷彩服、装備、ヘッドギア、ブーツなどなどの入手の時点で敷居が結構高い気がせんでもない?
そもそも、何処其処で売っていない、取扱店でも品切れが多いというのが難易度高い。

だがしかし、サバゲーの装備なんてアレが欲しい、アレ面白そう、
コレ使いやすそう、コレ格好いいなという調子で揃えていると、
いつの間にか中古のNBロードスター買えるぐらいの銭突っ込んでいるもんなんですよ。
PMCとかストリート系みたいな特に決まりのない、自由度が極めて高い装備ほどその傾向が強い。



特定の軍隊の装備はそのテンプレ通りに揃えなければならないので、
自由度が低くつまらないと感じる部分もありますが、
決まっているものを揃えればいいという点に置いては計画的に進められますし、
下手に自由が効かない分、予算も無駄に使うこともないもんです(正論)。


なので我輩的にはAKが好きだというのであれば、
(念の為に言っておくがAK47とAK74はスカイラインGTRと日産GTRぐらい全然違うぞ)
思い切ってロシア連邦軍装備に集中して装備を揃えることを勧めたいし、
我輩以外のロシア連邦軍装備のプレイヤーが現れるのを心待ちしている次第です。  

Posted by 砥部良軍曹 at 21:21Comments(2)サバゲー道具

2020年06月28日

MREレーションを大人買いする

どーも、46歳の誕生日に我輩の誕生日が零式艦上戦闘機とかYS11の設計者、
堀越二郎さんと同じ日であった事を知ってしまった砥部良軍曹です。

でもそんなことよりも誕生日に0.2パットンの小遣いを
嫁から貰ってしまったのが驚愕であり、歓喜です。

いやマジで結婚して初めてだよ、誕生日に小遣い貰ったの・・・



というわけでありえない出来事が起こった反動により何を血迷ったのか、
MREレーション全種類を買ってしまいました。
多分ココをご閲覧の方の1/3は何をいっているのかさっぱりかもしれないので、
ざっくりと説明させていただきますとMREレーションとは米軍のパック飯の事です。

正確にはMeal,Ready-to-Eat(我輩的日本語訳:直ぐに食える飯)といい、
軍隊が飯を作ることが困難である場所に持っていく食い物、所謂「糧食」というものです。

MREレーションについては9年前に当ブログ内でもその不味さを力説しましたが、
去年末の吉六会忘年会にて最近のMREレーションを食してみたところ、
コレが劇的に旨いと言うほどではないものの、意外と食えるものに変貌していたので、
果たして実際、普通の人間でも食うに耐えるものなのか、
MREレーション未体験者に食わせて検証したいと思って購入しました。




MREレーションは250×230×400(単位はmm)サイズの頑丈なダンボールに
12食ブチ込まれて1セットになっております。
段ボール箱は密度の高い頑丈なダンボールです。
空中投下時の破損を防ぐために頑丈な梱包にしているのだとか。

箱がケースA(メニュー1-12)とB(メニュー12-24)と分かれてはいますが、
AがアメリカンでBが多国籍みたいな分け方をしているわけでもなく、
どっちにも古今東西多種多様のメニュウ?が適当にブチ込まれております。



MREレーションの賞味期限、消費期限については、
製造から2年間とか、保存状態が良ければ3年以上とか諸説ありますが、
一番判別しやすいのは箱の底にある赤い印を確認することです。

四角いオレンジのシールの真ん中に二重になった赤丸があり、
内側の赤が外側の赤より色が濃い、黒っぽいとヤバいそうです。
高温の場所にて保存されていたレーションはこの印が黒くなるようです。


製造年月は上のDATE PKD/LOTに書かれた数字で、
上1桁が製造年の下1桁、残り3桁は製造日を示しています。
6015と言う数字から6は2016年、015は1月から数えて15日目、つまり1月15日。
というわけでこのMREレーションは2016年1月15日に製造されたものであることが解ります。

下のINSP/TESTは検品年月を指しており、
1/19とあることから2019年1月に検品したものであることが解ります。
検品から6ヶ月は消費期限を延長できるらしいので、
2019年7月まではこのMREは安心して食えたということになるんでしょう。

となると消費期限を1年近く過ぎたこのレーションが食えるかどうかという問題ですが、
年月通りに考えると食わないほうが無難かもしれませんが、
保存食として作られているMREレーションは保存状態が良ければ、
1年ぐらいオーバーデューしていても食おうとおもえば(王者の風格)。

但し、日本で販売されているレーションは食品ではなく、
あくまでもコレクションとして販売されているものなので、
レーション食って腹を壊したとして、販売元にクレームを付けても、
それは本来の使用用途と違う使い方をしたあなたが悪いという扱いになり、
食べるか否かはあくまでも自己責任であることを承知されたい。



「NOTICE」とは注意書きのことですが、
ココには「この製品は制御された温度と湿度の条件のもとで保持されており、
過剰とみなされるべきではありません」
「パックの日付は製品の発行と利用を決定する際の制御要素ではありません」
「さらに、冷凍は必要ありません」と書かれてるようです。

まあ要するに、保存に際して冷蔵庫に入れる必要はないけど、
高温多湿の場所にて保存していた場合は消費期限は変わるんで、
消費期限の数字を鵜呑みにするなと言うことですかね。



ココの一番上の数字に「ん?S/N?」と反応した人は同業者w



箱も頑丈ですが、パッケージの袋はもっと頑丈です。
この頑丈な外装によってバックパック内での破損を防止する他、
中の食品の保存性を高めているのだとか。

但し、袋の上の真ん中あたりの「Peelable Seal↑」の部分を摘んで
「くぱぁ」と広げるといとも簡単に開封できるのでご心配なく。

なお、MREレーションのケースAに入っているメニューは以下の通り。

1.チリwithビーンズ‬
‪2.ビーフシュレッドin バーベキューソース‬
‪3.チキンヌードル&ベジタブルinソース‬
‪4.スパゲティwithビーフ&ソース‬
‪5.チキンチャンクホワイトクックド‬
‪6.ビーフタコ‬
‪7.ブリスケットアントレ(グレービーwithシーズンドビーフブリスケットスライス)‬
‪8.ミートボールinマリナラソース‬
‪9.ビーフシチュー‬
‪10.チリ&マカロニ‬
‪11.ベジタブルクランブルwith パスタinタコスタイルソース‬
‪12.エルボーマカロニinトマトソース‬


昔のMREにはベジタリアンメニューという肉抜き料理or
大豆で作った人工肉の糞不味いブツがあったんですが、
そもそも肉無しで戦争は出来ないと、米軍上層部もやっと気がついたのでしょうか、
それとも「ヴィーガンとかベジタリアンにはそこらへんの草でも食わせとけ!」と思ったんでしょうか、
2016年以降ベジタリアンメニューは廃止された模様。



1と2(チリビーンズとビーフシュレッド)は去年の忘年会で食したもの。
スパイシーな豆の煮込みと、バーベキューソース味の肉の煮込みはどちらも悪くない。
3のチキンヌードル&ベジタブルinソースは昔のメニュウにもあった気がする。
謎の麺と鶏肉と野菜?レーションのチキンはムネ肉だからあまり食欲をそそらない。



4はスパゲティミートソースですね。柔らかいパスタは我輩的に苦手。
5はチキンチャンクと言う名称から鶏肉の塊なのでしょうが、
ホワイトクックドがどういう調理法であるかが想像つかない。
6はタコベルのビーフ入り(レタス無し)タコス的なやつでしょう?



7はブリスケット(バラ肉)であること以外想像がつかないという点では興味ありますね。
尚、アントレというのはフランス語で「前菜」と言う意味の模様。

8は王道を征くトマトソース味のミートボール。
9は名前通りのものが入っていればアタリなんだろうけど、
欧米人の言う「シチュー」は日本のそれと違うみたいなんですよねぇ・・・



10は昔のメニュウにもあったお約束のチリマカロニ。
マカロニがベチャッとしていて食感がイマイチなやつ。
12も辛くなくてマカロニの形が違うだけで、似たようなもんでしょう。

11が今ひとつ想像がつかないんですね。野菜ソースのパスタ?
まさかコレは消えたハズのベジタリアンメニューか?



一箱を3×4に分けて並べてみると、パッケージの外装に法則性があることを発見!
しかし、メニュウには特に法則がないみたいでなんかバカにされた気分。

MREレーションのケースBに入っているメニューは以下の通り。

13.チーズトルテリーニinトマトソース‬
‪14.クリーミースピナッチフェットチーネ‬
‪15.メキシカンスタイルチキンシチュー‬
‪16.リブシャプドバーベキューフレーバーポークパティ‬
‪17.ポークソーセージパティメープルフレーバード‬
‪18.ビーフラビオリinミートソース‬
‪19.ビーフパティハラペーニョペッパージャック‬
‪20.ハッシュブラウンポテト‬
‪21.ツナチャンクライトウォーターパックドレモンペッパー‬
‪22.アジアンスタイルビーフストリップwithベジタブル‬
‪23.チキンペーストパスタ‬
‪24.サウスウェストビーフ&ブラックビーンズ‬



13はチーズが詰められたパスタのトマトソース和えですな。
14の「スピナッチ」ってナンじゃろかと思ったらほうれん草。
ほうれん草クリームのフェットチーネ?コレもベジタリアンメニューか?
15はメキシカンシチューとありますが、多分チキンの煮込みのような物体のはず。



16は「リブ」と言う名称から肉の塊を思わせて美味しそうなんですが、
「シャプド」と言う言葉の意味を調べてみたら「形をした」とあったので成型肉?
17のポークソーセージは朝マックのアレみたいなのが入っていれば嬉しい。
18はラビオリだから肉入りパスタですな。



19が少し謎メニュウなんですが、ハラペーニョ入りということは少し辛いな。
20はハッシュブラウンという事はじゃがいものアレだ。旨そうな予感?
21のツナチャンク何とかはMRE唯一の魚系メニューだけど、味が想像つかない。
シーチキンのデカい塊入っていたらどーしよう?



22はこないだ忘年会で食ったライス入りの中華風味付けのやつ。
味は悪くなかったけど、米の食感はイマイチ。
23はチキンペストと言う名称なので、バジルソース味かな?
24のサウスウェストビーフは多分煮込み料理なんでしょうが、
実は今回我輩が一番気になるブツです。



嫁もMREレーションが食い物であることを知ると少し気になったみたいで、
「なんか面白そう!金出すから2つくれ!」と言いやがります。
仕方がないので比較的食えるシロモノっぽい、
(ノンケにチャレンジメニュー食わせたら拒絶反応起こしそうだからね)
ミートボールとポークソーセージをくれてやることにしました。

そして我輩が気になるブリスケットとサウスウェストビーフを確保。
残り20個を次回のサバゲーの時に売りさばこうと考えております。



とりあえずメニューNo.24のサウスウェストビーフ&ブラックビーンズを開封してみましょう。
袋の上部真ん中部分をつまみ、力を込めてゆっくりと開きます。



中には色んな小袋が詰まった透明の袋があり、
この中に食料その他がブチ込まれております。



中にはメインディッシュ、パンorクラッカーに塗るもの、
デザート的なもの、焼き菓子のようなもの、コーヒーまたは紅茶、
粉末ジュースと塩、ペーパータオル、ガム、ちり紙、そしてスプーンが入っております。



おかずのビーフ(汁気が多く、塊感は少ない)と豆は緑色のパック、
それを包んで食べるためのチポトレトルティーヤが茶色のパック。

他のおかずの場合はトルティーヤがクラッカーorパンになるものもあります。



緑色のパックには「アップルピーセスinスパイスドソース」とあるので、
多分コレはりんごのコンポートでしょう。
茶色のパックはトランスファットフリーのマーブルパウンドケーキ。
ううむ、コレがブラウニーだったらアタリだったけどなぁ。



左の茶色の袋には「キッパード(燻製した)ビーフスナック」と書かれています。
ビーフジャーキー的なものだとしたら我輩的にアタリです。
右のデカいけど薄っぺらい袋はモカカプチーノの粉末らしいです。



一番上の袋は食事を温めるヒーターです。
袋の上を破り、水を半分ぐらい注いで温めたい食べ物を入れ、
化学反応で暖かくなるのを待って使いますが、実はあまり温まらないという。

真ん中のは塩、ウェットティッシュ、ちり紙、ガム、
そして水に溶かして飲むけど多分全部溶けないクランベリーグレープジュース。
一番下のものは食事用のスプーンです。

昔の不味かったレーションにはちっこいタバスコの瓶が付いていたんですが、
アレが無くなったのだけは惜しまれますねぇ。

今日はマックで腹一杯なので、食べるのはまた後日。
なお、食べたら追記で食レポ上げるんでこうご期待。  

Posted by 砥部良軍曹 at 18:44Comments(2)めしサバゲー道具

2020年06月19日

我輩の戦闘服は、赤い

我輩のブログでサバゲーの装備について詳しく掲載した記事が見られない理由、
それは我輩の思考が「迷彩服と銃が揃っていればサバゲー的には立派な軍装」
というざっくりとしたものであったが故に記事にするほどの
知識もブツ(装備品)も持ち合わせていなかったからであります。


しかしそんな我輩も3年前にヨコビッチに連れられてリエナクトメントに参加し、
ガッチガチの軍装を見せつけられるきっかけを得ることで
サバゲーの装備に対する思考が変わることになったのです。

我輩自身、歳のせいか体力の衰えが隠せなくなり、
サバイバルゲームの能力的に見劣りするようになってきたので、
今後サバイバルゲームを如何にして楽しむかを考えた結果、
装備をガチガチに固めて戦場に居る気分に浸ることを考察したのです。

そこで、とりあえず手持ちの配でコンプリート確実なのが、
ソ連軍装備だったということで赤い装備を揃えることに心血を費やし、
今回ようやく記事に認めるに至ったのでございます。

そしたらさ、記事を纏める傍らツイッタとかネットのニュースとか見ているとさ、
あのキョンキョンが共産主義の犬に成り下がったという記事があってね、
なんかすっげぇタイムリー&残念な気持ちにさせられちゃいましたが、
芸のない芸能人が共産党に闇落ちするのは昔からお約束らしいんで、まあ多少はね。

まあそういうわけで我輩も芸がないので共産趣味に走って、
他のサバゲープレイヤーの目を引いてやろうと目論んでおりんですが、
軽くドン引きさせる程度しか出来ないみたいなので残念です。



思えば我輩のソ連軍装備収集はこの装備から始まりました。
ソ連関連の動画を探していた時にアフガニスタン紛争を題材にした
ロシアの映画「9РОТА(第9中隊)」
をニコニコ動画で見つけ、
それを見た時に「我輩もソ連に赤く染まろう」と思ったのがきっかけです。

その後、我輩の青森への転勤が決まった際、
吉六会同志一同が当時新発売されたマルイ製次世代AKS74を贈与してくれたのが
拍車をかけて我輩のソ連装備収集が始まったのです。



というわけで今回紹介するのはM81野戦服(戦闘服)、通称アフガンカです。
アフガニスタン紛争(1979年~1989年)時に使われたことから
そう呼ばれておりますがこの戦闘服を指す正式な名称ではない模様。
そもそも、本国ではそう呼ばれていない可能性が微レ存?

M81になるとM69戦闘服のようないかにもなソ連らしさは失われましたが、
普遍性は高くソ連装備初心者でも違和感なく着られます。


M81戦闘服は夏用と冬用があり、我輩が所有しているのは夏用。
しかし生地が厚めなので宮崎の夏にコレを着るとかなり暑いです。

冬用M81は内側に温かいインナー、襟にボアが付いています。
冬の寒さが厳しい青森なら冬用アフガンカも効果を発揮するのでしょうが
冬でも雪の降らない宮崎では全く以て必要無いでしょうね。



M69では詰め襟だったのがM81では開襟となったのも大きな進展。
戦争に堅苦しさは必要無いってはっきりわかんだね。

階級章はエポレット(肩章)にOD色のリボンを直に縫い付けます(下士官のみ)。
兵科章は金属製でOD色に塗られたものを襟に取り付けます。



M81戦闘服はM69戦闘服と比べるとゆったりとした作りで、
ジャケットのポケットが西側諸国の戦闘服のように多く付いております。
しかもポケットにマチが付いて容量もアップ。
フラップの下にはボタンが付いているので脱落防止もバッチリ。

袖にもポケットが付いているのは西側諸国に差を付けたかったのでしょうか?
タバコを入れるのに丁度いいサイズのポケットはイギリスのDPM迷彩みたいです。
大半のポケットはボタン留めですが、袖ポケットは何故かベルクロで留める仕様です。



袖周りもある程度余裕のある作りです。
肘の部分には当て布が付いて強度を増しております。



M81ジャケットには内側にも胸ポケットがあります。
今まであんだけポケットが少なかったのにどういう心変わりなんだソビエト?

あと、腰回りと裾を絞る紐があるのもM81の特徴。
ただ、調節の紐が出ている部分がココにしか無いので、
好みのサイズに絞ったらココで固結びするのかな?



M81戦闘服のズボンはストレートタイプ。
だから服を選ぶ際にM69のようにふくらはぎ周りの心配をせずに済みます。
一般的な戦闘服お約束の腿部分のポケットも追加されて使い勝手向上。

更にベルトループも太くなって普遍性が高くなりました。
一般的にベルトは装備用ベルトと同じもの、
或いはバックルが金色のパレード用ベルトを使います。



前開き部分はM69とあまり変わりありません。
ボタンも同じものを使いまわしているようです。



膝の部分には当て布が付いております。
そしてズボンはみ出し防止の紐が付いているのもお約束。

M81戦闘服はソ連崩壊以降もしばらく使われていたようですが、
80年代の後半頃にはソ連でも迷彩服が採用されるようになって、
M81はあまり生産されなかったのか、現存数は少ないようで、
ヤフオクでもM69程見かけないので入手難易度は少々お高めです。

価格相場は中古5000~新品20000円と幅広いですね。
我輩が初めて仕入れたM81は中古上下、階級章、兵科章、帽子付きで12000円ぐらいでしたが、
新たに仕入れ直したM81は新品デッドストック上下15000円でした。



M81戦闘服に合わせるソ連軍装備はM69と同じです。
特に追加されるものもなければ、削除するものもありません。

80年代初頭といえば西側諸国ではナイロン装備が増えだしたというのに、
ソ連は崩壊まで布製装備だったのは新しい装備を開発する気がない程堕落していたのか?
それとも、ナイロンを作る術がなかったとでも?

生前父上が「共産主義社会は平等に給料が貰えるから、ソビエト人に勤勉な奴は居ない」
と言っておりましたが、その言葉が正に装備に現われているっつー事ですかね?
働かなくても金がもらえるなら、いい装備を開発する気も起こらんでしょうなぁ。

因みに、これまで色々アフガニスタン侵攻当時の写真や動画を見ていると、
M81戦闘服に中国の56式用チェストリグor
それに似たコットン製チェストリグを身に着けている兵士も見られます。

サスペンダーが手に入らない場合の手段として56式弾帯というのもアリでしょう。



アフガニスタン侵攻の頃に使われていたブーツなるものは
ヤフオクを探してもこの10年間全くお目にかかれなかったので、
我輩がM81戦闘服に合わせる靴はロシア製の無骨なコンバットブーツ。
どっかのショップで15000円ぐらいで仕入れた記憶があります。

代用品を探すならキャンバス張りの付いたジャングルブーツでなく、
総皮製のガチガチなブーツならそれっぽい雰囲気になるでしょう。

合皮は100歩譲っても、ナイロンが付いているのは当然ながらご法度です。

ただ、ようやく登場したソ連の編み上げブーツは一部の兵士にしか支給されず、
大半の兵士は旧態依然としたロングブーツを履いていたそうなので、
M69戦闘服用に革長靴をお持ちならそれを使ってもよろしいでしょう。

でもM81を手に入れたのならば履き心地の悪いロングブーツよりは、
足場の悪い場所でも難なく乗り越えるコンバットブーツがいいですよね?
我輩もそう思ってM81野戦服を購入したクチです。



ヘッドギアはM69と同様、SSh68ヘルメットを合わせてもいいのですが、
M81戦闘服にはこのようなアフガンカ帽、サマーキャップと呼ばれる、
耳付きのロシアンチックな帽子があるので
無理して鉄ヘル被る必要もないです。

尚、冬場は「ロシアといえばアレ!」的なもこもこ帽子、
ウシャンカを被ると頭部が暖かくて、しかも目立つ!

このM81用帽子の他にも探検隊の帽子のような
パナマハットという帽子(相場5000円ぐらい)もあるので
M81戦闘服の被り物の選択肢の幅は広いです。
但し、日本人向けの大きめサイズ(58~60)はなかなか出回らないのが難点。


しかしなんですな、アフガニスタン侵攻まではソ連は大した戦争を味わうこともなく、
一方的な弱い者いじめ的な周辺諸国の動乱程度しか経験してなかったが故に、
装備に対する改革を行う機会がなかったのでしょうね。

そこで旧態依然としたM69戦闘服で★本格的★な戦争に挑んだところ、
不具合が散見されてM81戦闘服を導入したんだろうなぁと想像してみると、
経験って己を見つめ直す、いい機会なんだなとつくづく思うわけですよ。
米軍もベトナム戦争を経験してあれだけ洗練された軍隊になりえたわけでしょうからね。

尚、アフガニスタン戦争ではAK47以外の木製ストック付きAK、
AKM、AK74、AKS74、AKS74U、RPK、RPKSとPKM、SVDといった武器が使われていたので、
M81戦闘服に合わせる武器の選択肢は極めて広いのも利点です。
でも一番使われていたのはAKS74みたいですけどね。

M81戦闘服は共産趣味的には物足りないものではありますが、
趣味人には物足りない=普通の人には丁度いい、とっつきやすい。
サバゲーの戦闘服としては特に劣る部分もなく着やすい服ですし、
靴もそこまで成約がないし、装備も一部は代用品が使えます、
コレが手に入りやすければもっとソ連兵がフィールドに増えてくれ・・・ないか?



尚、今回のソビエト軍装備を記事にアップするにあたり、
ほりこうさんというツイッターで味のあるイラストを載せている方が
お描きになった絢正舎から出版されている同人誌
「図解 ソビエト連邦軍の制服 1970-1991」を参考にさせていただきました。



最近流行りの萌え要素は皆無ですが軍隊の説明に萌えも美少女も必要無ぇ。
軍服の醸し出す土臭さ、軍人の匂いを絶妙なタッチで見事に表現しております。
114514時間(約13年)ぶりに同人誌買ったけど、
こんなに実用性の高い同人誌は初めて買いましたね。



長ったらしい文章での説明はありませんが重要事項はしっかり記載されており、
ソ連軍装備の参考資料としては充分に役に立つ逸品です。
ヤフオクで時々本人が販売している(お値段は2500円、送料は225円)ことがありますので、
興味のある方はぜひとも探して頂き、我輩とともに共産趣味同志になりませう。



さて、ココからは補足になります。
太くなった胴回りに合うソ連軍装備専用ベルトを物色していた時、
ベルトの出品者が見たことのない戦闘服をM81戦闘服と銘打って出品しており、
それが相場的にも大分安かったのでついでに仕入れたものを紹介します。



それがこの戦闘服です。ジャケットだけで3000円ぐらいだったかな?
生地はM81戦闘服に似てなくもないですが、
少しゴワゴワしたものが作られており同じではありません。

ジャケットのポケットも胸だけにしかなく、妙な形状。



肩にはM69戦闘服のような階級章の台座が縫い付けられていますが、
襟に兵科章を付ける台座がありません。



袖は2つボタンが付いており、2段階に太さ調整可能。
肘部分にはあて布が付いております。



新品デッドストックということでボタンホールはキツめ。
ボタンはプラスチックですが、M81よりは少し小さめ。
胸ポケットのボタンにはソ連の鎌とハンマーが描かれています。

形状的にM69とM81の間ぐらいの時代のものみたいですが、
コレを着用している兵士の写真が見当たらないので、
試作で作られたものか、他の共産圏の国の戦闘服なのか不明です。
ま、ソ連装備は時々こういうイレギュラーなものが見られるんでまあ多少はね。  

Posted by 砥部良軍曹 at 17:43Comments(2)サバゲー道具

2020年06月14日

赤い国の戦闘装備

ソ連が崩壊して29年、来年のクリスマスの次の日はロシア30周年記念日です。
そして我輩がサバゲーの装備としてソ連軍装備を揃えだして10年(適当)。
揃えるのに時間がかかりすぎてベルトは当初購入したものが巻けなくなりましたw
時間がかかりすぎると装備品って縮むもんなんだね?
しかしようやく到達点が見えてきて、長年手掛けたパズルが完成を迎えた気分です。

サバゲーでのタクティカルアドヴァンテージだけを純粋に求めるのなら
旧態依然とした古使いにくいい装備を身につけるのは愚の骨頂なのですが、
「俺は今、戦場で戦っている!」と言う気分に浸るのなら、
こういうヒストリカル系の装備がいいよなと思うのが
昭和生まれのサバゲー歴25年以上の我輩的思想なのです。


というわけでいつの間にか我輩のライフワークと化してしまった
冷戦時代のソ連軍装備、M69戦闘服に合わせる装備について、
時間を掛けてようやく人様に披露できるだけの
知識が蓄積されましたのでじっくり説明したいと思います。
なお、BGMはコレを流しながら閲覧頂きたい所存。



ソ連軍の冷戦時代の装備はサスペンダーにピストルベルト、
マガジンポーチとグレネードポーチと銃剣という、

組み合わせ的には冷戦時代の何処の軍隊でも採用していたスタイルです。

サスペンダーとベルトは一見革製に見えますが、
スリングに使われているようなコットンの表側に
チョコレート色の謎コーティングをしたものです。
このコーティングのお陰で耐久性耐水性がアップしてるか否かは不明ですが、
米軍のベルトに比べると生産性が高そうな気はしなくもありません。

サスペンダーの相場は3000~6000円ぐらい。
ソ連崩壊から30年ぐらい経った最近では入手が困難になっております。

ベルトのバックルは金属製で、コーティングがされています。
ボタンは小さくて目立たないだろうから金色のままでいいやと思ったソ連軍も、
ベルトのバックルは流石に金色のままでは目立つと思ったんでしょうね(迷推理)。

ヤフオクではよくバックル部分が金色のベルトが出品されていますが、
あれは戦闘用のではなく、パレード用のベルトです。

ベルトの相場は3000円前後。
ロシア軍でもズボン用のベルトとして使われているので、
入手はそこそこ容易な方ではあります。




マガジンポーチは3本入るのと4本入るのがあります。
我輩が所有しているのは3本入りのやつです。
写真ではAK74のマガジンを詰めておりますが、AK47orAKMのマガジンも入ります。

マガジンポーチにはオイラーと小道具を詰めるポケットも付属。
オイラーは1500円ぐらいで入手しました。
別になくてもどうってこたぁねぇんですが、
こういう無駄な小物があると装備が引き締まります。
まあ要するにアレだ、パンティのリボンのようなものだよ。

マガジンポーチは時々ヤフオクとかでレプリカが出回っているようですが、
入手しやすいものの大半はフラップ留めストラップの革が劣化した本物です。
本物もレプリカもお値段はだいたい3000~5000円ぐらい。

冷戦時代の米軍やドイツ軍、イギリス軍等西側諸国の軍装では、
マガジンポーチは左右に取り付けるのが一般的ですが、
ソ連軍は「ある程度は航空支援や戦車で完膚なきまでに破壊して、残りを歩兵で殲滅」という思想で
歩兵に大量の弾を渡す必要はないという判断を軍上層部が下したのでしょうかね、
どの写真を見てもマガジンポーチは右に一つしか付けておりません。



マガジンは持たずとも、グレネードは外せないのがソ連軍装備。
グレネードポーチはレプリカです。お値段3000円弱。
本物と比べたことがないのでどうとも言えませんが雰囲気はありますし、
何よりもフラップ留めの革ストラップがしっかりしているのが嬉しい。

しかし悲しいことに日本で入手可能なソ連製手榴弾のレプリカ、
このグレネードポーチに入れると蓋が閉まらないのだそうです。

我輩は新聞紙を丸めたものを突っ込んで見栄えを良くしていますが、
小物入れとして使えないこともないのでそのへんはご自由に。



ソ連軍装コスプレに銃剣は欠かせない一品です(迫真)。
女性の下着に喩えるとレース付きのブラジャーぐらい重要です。
写真の銃剣はAKMが主力だった頃の銃剣で、6kh3と呼ばれるものです。
厳密には鞘が6kh3で、銃剣はAK74対応型の6kh4。
6kh3はグリップの下が丸くなっててAKMにしか付かないそうです。
尚、AK74用の6kh4は鞘がベークライトで出来ているやつ。

AK47用の6kh2というスパイク銃剣みたいなのもありますが、
AK47の頃は「着剣する前に資本主義の豚共に弾丸叩き込んで血の海にしろ!」
みたいな思想で銃剣突撃を考慮しなかったのか、殆ど見かけません。

AKMの銃剣は世界に先駆けてワイヤーカッター機能を付与した銃剣です。
米軍のM9バヨネットはソ連のAK用銃剣を真似したと言われています。
実は銃剣としての機能はおまけで、コンバットナイフ兼ワイヤーカッター?

鞘の部分にゴムが巻かれているのが古いやつで、
(このゴムのお陰で通電しているワイヤーを切ることも可能)
ベークライトで出来ているのが新しいやつだと覚えときましょう。
(ベークライトも帯電性があるので通電ワイヤーを切るのに使える)

ソ連装備を揃えるにあたり、一番予算が必要なのが銃剣ですね。
本物は20000円ぐらいします。レプリカも時々見かけますが、お高めです。
当然ながらブレードはダミーorぶった切られています(本物持ってたら警察捕まる)。
我輩のは20年ぐらい前に仕入れたアリイのプラモの銃剣(2000円ぐらい)。

因みに、有料フィールドではゴム製とはいえ銃剣を着剣するのは勿論のこと、
フィールド内に持ち込むのも禁止しているフィールドもあるのでご注意。
「ゴム付けているから安全だよ!」と言っても通じない相手がいるのがサバゲー界隈です。

まあそういうフィールドではこういう装備でサバゲーに参加しても浮いちゃうし、
何よりも他の参加者から白い目で見られる恐れがあるでしょう(偏見)。



背中部分には古めかしい水筒(写真左側、お値段3000円弱)と、
折り畳めない木の柄のスコップ(相場不明)を右につけるのが正式なのですが、
スコップなんてサバゲーで持ってきた日にゃあ邪魔でしょうがないし、
ソレ以前に旧ソ連時代のスコップもスコップカバーも手に入りにくいので、
我輩は分隊の指揮を執る下士官であるということでマップケースを付けております。

スコップも水筒もサバゲーでは使わないので居るかと問われると正直必要無いんですが、
軍装コスプレは宴会料理同様「どれだけ多く盛り付けているか」が重要なのです。
水筒は素人目には実用性ありそうですが、大抵中が臭いので実用性皆無です。



本来ならば同志らんたろー氏のように木の棒が出ているのが正しいのですが、
いやこれ確実に邪魔っしょ?戦闘中でも休憩中でも邪魔じゃわい(断言)。

こういう装備ってアレだ、ガーターベルトみたいなもんだ。
でもねー、ガーターベルト、アレはいいもんですよ。



70年代のヘッドギアは米軍もそうでしたが、ソ連も勿論テッパチです。
冷戦時代のソ連軍のヘルメットといえば微妙に縦長のシルエットが特徴的なSSh68。
このヘルメットがあれば70年代~ロシア初期装備までカバー出来ます。
10000円弱程度で入手可能で、そこそこデッドストックが出回っています。

ただし、鉄ヘルメットなので結構重いです。磁石が引っ付きます。
軟弱な平成生まれは1ゲームで被るのを放棄するかもしれません。

他にも1つ前の方でSSh40とかSSh60とかありますが、
冷戦時代のソ連軍らしさを強調するならSSh68を買うべきでしょう。
余談ですが我輩は、SSh40だと言われて買わされた鉄ヘルが、
実はポーランド軍のものだったという憂き目に遭っております。
(パッと見は似ているが、中の作りやストラップが全然違う)



ヘルメット被るのが嫌だという軟弱者はピロトカと言う帽子を買いましょう。
コレを被るだけでも冷戦時代のソ連兵の雰囲気がぐっと出ます。
上から見ると卑猥な形状をしております。お値段3000円前後。

コレ、10年ぐらい前はソ連の色んなピンバッジがいくつが付属して、
3000円ぐらいで手に入ったんですが(ロシアのお土産で結構売っていたらしい)
最近殆どお目にかかりませんので気長に探すしかないでしょうね。



ソ連軍装備の一番の特徴であり、一番の難所と言われるのがブーツ。
本物のデッドストックはなかなか入手困難ですし、あってもサイズが合わない。
そしてお値段が20000円以上する割には同価格のコンバットブーツよりも履き心地が悪く、
足首部分の剛性に乏しいので山を走るのに不向きなのです。

我輩は東ドイツ軍装備が大量放出していた時(15年ぐらい前)に
中田商店で6000円ぐらいで売っていた東ドイツ軍のジャックブーツで代用しておりますが、
ドイツが東西に分断されていた歴史が過去のものとなった今では
なかなかお目にかかれないのでナチスドイツ軍のブーツ辺りで代用するしかないでしょう。

この手の長靴みたいな軍靴を買う時は靴のサイズではなく、
ふくらはぎに合わせて1サイズ大きめのものを買うこと。
大抵のレザーロングブーツは脛の細い欧米人向けに作られているので、
足のサイズに合わせるとふくらはぎが入らずに泣きを見ます。
そして靴の中には登山用のインナーソールを入れてフィット感を確保しましょう。



決して必要というわけでもないけど、あれば欲しいのがガスマスク。
この見た目にも気持ち悪くて装着するとやっぱり気持ち悪いガスマスク(GP5というらしい)は
悪の帝国ソビエト的な雰囲気に満ち溢れている素敵アイテムだと思います。
お値段は多分、ケースとセットで5000円ぐらいだった気がします。

そしてこのガスマスク、チェルノブイリ原発事故の時にも大活躍したそうです。
(実際は毒ガスに対してではなく米帝が核ミサイルをぶっ放してきた際に
放射製物質の粉塵から守るために作られ、軍だけでなく市民にも配布されていたそうな)

合わせてガスマスクバッグも入手できれば言うこと無し!
ていうか、ガスマスクバッグだけでもヨシ!
でもガスマスクもガスマスクバッグも最近あまり見かけなくなりました。
昔は楽天ショップとかで2000円ぐらいで売っていましたけどね・・・



ソ連軍装備の締めに紹介するのはバックパック。お値段3000~6000円ぐらい。
第2次世界大戦の頃からソ連崩壊まで使われていたというこのリュック、
ズタ袋みたいな形状で口は粗末な縛り紐があり、荷物を詰め込んだら、
背負ベルトで口を縛って閉めるという不思議なシロモノでございます。
(口で説明するのが面倒なので興味のある方はぜひともご購入をw)
容量は意外とあるので服、装具、ヘルメット、ガスマスクを収納することが出来ます。

現在ではあまり流通していないので無理して買う必要はないですが、
ソ連軍装備をフィールドの持ち込むための雰囲気のある袋としては役立ちます。


さて、冷戦時代のソ連装備、我輩が掛けた金額は・・・
ごまんえんぐらいですかね?(戦闘服は含まない)
でもね、ガッチガチの軍装ってキチッと揃えるとそんなもんですよ。
第2次世界大戦装備なんか米軍もナチスドイツ軍も10万円ぐらいかかりますから、
ソレに比べたら大分安いし、見た目的なインパクトは負けていない。

それに、M69戦闘服に合わせる武器のバリエーションは、
AKM、AK74、AKS74、AKS74U、RPK、RPK74、RPKS74、SVD、PKMと
同時代の他国の軍装と比べてもバリエーションに富んでいるので、
アドバンテージ(優位性)は充分にあると思います。


冷戦真っ盛りの頃のソ連軍装備は同時代の米軍装備ほど洗練されてはいませんが、
その土臭さを感じさせる部分がツボにはまる人にはたまらない雰囲気を醸し出しております。
(ていうか我輩に言わせると70年代ぐらいの米軍以外の装備は
ドイツもイギリスもフランスも似たりよったりの泥臭くて不便そうなブツばかりである)

こういう「かつて存在していた国」の軍装を揃えるという行為は
クルマやバイクで言うなればクラシックカーを買うようなもの、
釣りで言うなれば鮎釣りやフライフィッシングにハマるようなものでしょう。


万人向けではない方向性だからこそ、熱を傾けたくなる。
趣味が講じると最優的に行き着く先はこういう方向性なのかなと思います。  

Posted by 砥部良軍曹 at 11:47Comments(0)サバゲー道具

2020年06月13日

赤い戦闘服

今回の記事はこの動画をBGMにしてお楽しみください。

3度の飯より(以下略)を拝見している昭和生まれの同志は
かつてロシアという国がソビエトという国であった事を覚えていますか?
正式には「ソビエト社会主義共和国連邦」
アルファベットで書くと「USSR(ユニオン・オヴ・ソビエト・ソシアリスト・リパブリック)」
キリル文字で表記するとСССР(えすえすえすえる)。

昭和60年代、平成生まれの方にはあまりピンとこないですよね。
だってソ連が崩壊したのが平成3年の出来事、我輩が17歳の時ですからね。

我輩は赤嫌いの父上から「ソビエトは悪の帝国」的教育を受けて育ち、
「スポーツ選手を人体実験や怪しい薬で強化している」とか、
「旅客機でも間違ってソビエト領空に入ったら問答無用で撃ち落とされる」とか、
「国家に不満を持つ者は夜中突然KGBという組織がやってきて強制連行」とか、
「シベリアの強制収容所に送られた反乱分子は死ぬまで強制労働」などと言う
共産主義国家の恐ろしい話を小学生の頃から聞かされていたのですが、
いざ蓋を開けてみるとその話が「大体合ってた」というおそロシア。

しかしながら神秘的?なものに興味を懐きたがる高校時代になると
ソビエトに対する恐怖や嫌悪感よりは好奇心が沸き立ち、
グラスノスチやペレストロイカを経てソ連崩壊という歴史的な事態が起こったのも相まって
図書室でソビエトに関する本を探し、色々調べたものです。
幸い、我輩の母校の図書室は大量に本がありましたからね。
でも頭が悪すぎてマルクスの本はあんまり理解できなかったなぁ。

そして社会人になり、サバイバルゲームにのめり込むようになると、
ソビエトへの興味はサバゲーの装備に反映されるようになったのです。



しかしその当時の我輩のソ連軍の知識といえば、
悲しいことにタミヤのプラモの横に添える兵隊のセット程度。
我輩が本格的に冷戦時代のソ連装備の知識を蓄積する活動に突入するのは、
ネットで多種多様な情報がいくらでも手に入るまで待たなければなりませんでした。

そしてヤフオクに手を染めることによってようやくソ連軍装備購入に至るのでした。

冷戦時代のソ連軍の戦闘服は大きく分けると3種類あります。
一つは第2次世界大戦~60年代後半まで使われていたM43、
そして70年代初頭から80年代に使われたM69、
最後に80年代~ソ連崩壊まで使われたM81となります。

現時点で我輩が所有しているのは冷戦真っ只中の頃のM69、
そしてアフガニスタン侵攻時に着られていたM81です。



ソ連軍装備と言って真っ先に思いつきそうなのは
(ていうかソ連の戦闘服をふわっとでも思い浮かべられる
輩なんて微粒子レベルでしか存在しないと思われる)

薄茶色の戦闘服の肩に赤い階級章、
乗馬ズボンに長靴みたいな軍靴という出で立ちでしょう。

この「いかにも冷戦時代のソ連!」という雰囲気の戦闘服は
M69と呼ばれているもので名前の通り1969年から採用された戦闘服です。

尚、写真ではこの服装にAK47を持っていますが、
M69戦闘服が出回っていた70年代にもなると
ソ連軍ではAKMが主流になっていた(AKMは1959年に採用)ので、
厳密に言うとAK47は旧式化していているんですよね。



しかしこの戦闘服、実は純粋な戦闘服ではなく、常勤服と呼ばれるものです。
M69常勤服の特徴は制服と戦闘服を兼ねた服であること。
だから派手な階級章や兵科章が付いているわけです。
第2次世界大戦の頃のナチスドイツ軍や日本軍のソレと同じですね。

常勤服は旧ソ連軍装備の中では数があまり出回っていないようで、
我輩もコレを見つけるまで10年の月日を掛けました。いやマジで。
気になるお値段は上下&階級章セットで12000円、安い!?



肩に付いている赤くて派手な、サバゲーでは格好の的になりそうなのは階級章。
赤地にСА(「しーえー」ではなく「えすあー」と読む)が兵士の証です。
なお、このキリル文字の意味は不明。一説にはСоветская Армия=ソ連軍という意味だとか?

キリル文字の上のリボンは下士官の階級に付けられます。
しかしこのリボンが付いた下士官の階級章って何処にも売っていないんですね。
一時期ヤフオクで見かけたこともありましたが、なかなか手に入るシロモノではありません。

サバゲーで軍曹を名乗っている我輩としてはやはり、
兵隊の階級章をつけるのが些か不満だったので、
雰囲気に合うリボン的な素材を手芸屋を回って探し、嫁に縫い付けてもらいました。
軍装コスプレをするとなると時として無いものを自作する必要性も多々あるので、
ミシンを使うスキルはあった方がいいですね。


階級章には他にも青(空軍)、緑(国境警備隊)、黒(工兵、砲兵)などがありますが、
サバゲーは歩兵の戦いなので赤い階級章を付けるべきでしょう。

襟についているのは兵科章で、これは歩兵の兵科章です。
でもソ連では歩兵って言わないみたいなんですよね。



左袖に付けているのも兵科章。これは歩兵の兵科章です。

過去のソ連軍の解説では歩兵を「自動車化狙撃兵科」と言うみたいなのですが、
これはライフル射手と言うロシア語を「狙撃兵」と訳し、
ソ連の歩兵は機動車両で移動することからそう呼ばれるらしく、
走行車両やトラックで移動するSVD持った兵隊と言う意味ではないそうなのでご注意。



制服を兼ねた常勤服のボタンは戦闘服には似つかわしくない金ピカです。
我輩的に金ピカで戦闘するのが許されるのはクワトロ大尉ぐらいなんですが、
当時のソ連は一体何を考えて金ピカボタンを付けたのでしょうかね?

基本的な着方としてはボタンは上まで全部止め、
学ランの襟の根元についているようなホックを閉めます。



袖にも金ピカボタン。
このボタンは飾りボタンではなく、袖を広げることが出来るので、
一応暑い時は袖を捲ることも出来ます。

ただし、M69常勤服は制服の役目も兼ね合わせているが故に、
己の体型に合ったサイズを選択すると見栄え重視で
そこそこタイトなので綺麗に袖が捲れないという。



ポケットは胸の内側に2つ、外は腰部分に2つ。
どちらも浅くて何かブチ込むのには向いていないサイズです。
昔父上から「軍服のポケットは飾りだ」と言うのを聞いたことがありますが、まさにソレ。

軍人たるもの、ポケットに余計な物を詰めるようなだらしねぇなな行為は許されんのです。



ズボンは乗馬ズボンのような作りになっております。
要するに裾の部分に絞りが入っているんですね。
なのでチャリとか漕ぎまくってスネが太くなってしまった人にはかなりキツイです。

我輩は青森に居た頃、同じ職場のガチ筋肉野郎共から、
「にーのさん、腹は弛んでいるのにふくらはぎガチガチっすね」と言われるぐらい
ふくらはぎがパンパンな体型なのでこのズボンがキッツいの。

ベルトループが馬鹿みたいに細いので、一般的なベルトは使えません。
当時のソ連軍で使われていた実物のベルトを手に入れるか、
チャラ男のスーツの細いベルトみたいなのを探すしか無いでしょう。



前開き部分はボタンで止めるのは戦闘服の基本事項。
ジッパーだと砂や泥を噛んだら開けられなくなるからです。
ポケットは前にスリットタイプが2つだけ、
膨らみもないのでハンカチ程度しか収納不可。



膝部分は5角型の当て布で補強してあり、
この服が戦闘服として使用することを想定していることが伺えます。



裾にはソ連戦闘服お約束の昔のジャージみたいな紐が付いております。
コレはズボンの裾が靴からはみ出すのを防ぐ為に付けられているもので、
現在のロシア軍の戦闘服にも取り付けられている、ある意味伝統と言うべきシロモノ。



ポケットは前に2つだけ、後ろには胴回り調整用のボタンしか付いておりません。
調整ボタンは2つしか付いていませんが、これで10cmぐらいの調整幅があります。

前述のようにM69は足が細めなロシア人向けにふくらはぎ部分が絞られていて、
胴回りのサイズだけで服を選ぶと日本人には足回りがきついのです。

なので一般的な日本人サイズのスネをお持ちの方は
一つ大きめのサイズの服を買い、ズボンの胴回りを絞ればいいでしょう。


全体的に質素に纏められてはいますが、必要最低限の作りではある。
ソレが冷戦時代のソ連軍の戦闘服であり、共産主義の思考なのでしょう。


てんこ盛りの西側諸国の戦闘服に慣れると戸惑いを隠せない部分ですが、
コレもある意味、機能美だと考えることが出来れば、あなたも立派な共産趣味者です。



冷戦真っ只中のソ連軍の戦闘服はもう一つあります。
当初、制服と戦闘服兼用で2度美味しいと言う思考で配備された常勤服だったのでしょうが、
やはり戦闘用の服は必要であると思って作られたのであろうM69野戦服。

なお余談ですが、コレが出ると同時期に制服も新規に作られ、
スーツ型のものになり制服と戦闘服は別のものとなりますが、
常勤服も戦闘用として以後使われていた模様。

ソ連のアフガニスタン侵攻初期の頃はこの装備を着ている兵士が多く見られるので、
我輩的に「初期アフガン装備」というのはこのM69野戦服の事です。



尚、異論があるものは問答無用で粛清。
初期アフ装備といえばソ連だろ常識的に考えて?



写真の写りが悪くて白っぽく見えますが、実際はもう少し茶色です。
M69野戦服と常勤服との大きな違いは生地でしょう。
常勤服では制服に近い生地が用いられていたのに対し、
野戦服では後に説明するM81のような戦闘向きの丈夫な生地になります。



戦闘服ということで大きく変わったのは階級章。
M69戦闘服では肩に付けられた分厚い布地の台座(コレが階級章になる)に
下士官ならダークグリーンのリボンをつけるのみとなります。
だから兵隊は何も付けなくていいので安上がり&楽です。

襟の兵科章も似たような生地の台座にピンで取り付けるタイプの兵科章を付けます。
とは言ったものの、この兵科章単品がなかなか出回っていません。
歩兵以外の工兵や砲兵、空軍や音楽隊の兵科章は時々見かけますが、
サバゲーで歩兵以外の兵科というのは些か場違いな気がします。

ボタンは常勤服と同じく、相変わらず金ピカ状態。
まあコレは未だに帝政ロシア時代のライフル弾である
7.62mm×54Rを使用しているソ連らしい使いまわし思考。



ジャケットのポケットの数は常勤服と同じ。
常勤服のデザインをそのまま戦闘服に流用した結果ですね。

しかしその簡素さが後々不便であることに気がついたのか、
アフガニスタン侵攻後期に出回るM81戦闘服ではポケットの数が増えて改善?されます。



ズボンの作りも常勤服と同様で、生地が違うだけ。
足が太いと圧迫感があるのも同じです。
服を選ぶ際は自身のウェストより少し大きめのを選んだほうが無難です。



細いベルトループに前しか付いていないポケット、
後ろに申し訳程度のアジャスターと言う特徴も常勤服と同じです。

ココ10年間ソ連戦闘服を探してきた我輩のリサーチでは
冷戦時代のソ連の戦闘服で多く出回っているのはこのM69野戦服なので、
常勤服にするか、野戦服にするかという選択肢はあまりないと思われます。

寧ろ我輩のように、体型に合うのが常勤服しか見つからないという状況も。
余談ですがこのM69野戦服はサイズがきつくなり、ヤフオクで5000円で手放しました。

お値段の相場は時と場合と状態で変化しますが、
新品デッドストックは15000~20000円ぐらいで業者が強気販売しているのが普通。
しかも、軍隊成分80%以上のガッチガチのミリタリーショップか、
ロシア、ソ連軍装備専門の店でないと取り扱っておりません。

時々運が良ければ、かつての共産趣味者が己の持ち物を、
5000~10000円ぐらいでヤフオクやメルカリで流していることがあります。
なので中古を個人から仕入れるのが安上がりな方法ですが、
金額もさながら、体型に合うサイズがなかなか出回らないのも悩みどころです。



それではソ連軍の制服、戦闘服のサイズについて説明しましょう。

ジャケット、ズボン共に左のポケット部分に「54-4」というような表記があります。
コレがソ連軍、ロシア軍の戦闘服、制服のサイズを示しています。

54はBWHを示す数字、-2は身長を示す数字です。
詳しくは下記に記載しますので、ご確認あれ。

寸法
46・・・バスト88  ウエスト76  ヒップ92 
48・・・バスト92  ウエスト80  ヒップ96
50・・・バスト96  ウエスト84  ヒップ100
52・・・バスト100 ウエスト88  ヒップ104
54・・・バスト104 ウエスト96  ヒップ108
56・・・バスト108 ウエスト100 ヒップ112
58・・・バスト112 ウエスト104 ヒップ116
60・・・バスト116 ウエスト108 ヒップ120

身長
1・・・155~160cm
2・・・160~165cm
3・・・165~170cm
4・・・170~175cm
5・・・175~180cm
6・・・180~185cm

上記の表から54-4というサイズはB104/W96/H108、
身長170~175cmの体型に適合することが解ります。




我輩の場合は身長159cm、胸周りと胴回り95cmぐらい、
ケツ回り及び腹回りは100cmぐらいなので、
54(B104・W96・H108)-1(身長155~160)が適切なサイズとなるのですが、
今までソ連軍の戦闘服を探していて-1と言うサイズが出回っているのを見たことがなく、
一番低身長サイズでも-2からしか無いので54-2が適切なサイズとなります。

但し、ズボンの裾のサイズが太めの物を望む場合は、
ひとつ上の56サイズを探すことになります。

しかしながら一般的に出回っているソ連軍の戦闘服は
48-4や50-3といった身長170cm以上で胴回りが90以下サイズばかりなので、

我輩のような歪な体型の人間は大きめの適合サイズが出てくるのを
じっくりと時間を掛けて気長に待つしか無いのです。
一般的な体型の持ち主ならば、そういう苦労はしなくて済むのですがねw

ソ連軍装備の道は、サイズの合う戦闘服を探す時点でかなりの苦労がありますが、
決められたテンプレートがあるのでそれに従って揃えばいいという点では、
己のセンスが問われるストリート装備やPMC装備と比べると楽ではあります。


人と違う装備、人が目をつけない装備に手を出すという思考は、
己の個性を一層際立たせて確固たるものにする手段のひとつです。
3度の飯(以下略)を見て我輩のような共産趣味者が
もっと増えればいいと願いながら今回の記事を締めくくります。

尚、もう一つの赤い戦闘服、M81については後日記事をまとめてアップします。  

Posted by 砥部良軍曹 at 20:57Comments(0)サバゲー道具

2017年06月06日

暑い夏の季節をベトコン装備で戦え!

6月から宮崎は猛暑の季節に突入です。
ていうか5月中盤ぐらいからTシャツじゃないと暑くて仕方がないんすけど。
となるとサバゲーするにしてもいつもの長袖戦闘服じゃ熱が篭って死にそう。
青森ならまだまだ適度に涼しくて気持ちいい感じなのにね。
気温が高い事のメリットなんてガスガンが快調に動くぐらいしかねぇだろ?



そこで我輩的にはこれからの季節、ベトコン装備の出番!
ベトコンというのは“南ベトナム解放民族戦線”という解放軍ゲリラの事で
“越南共産(ベトナムコンサン)”を略した名称です。
まあ要するに当時南北に別れたベトナムの南側に居る連中で、
アメリカに反する輩が集まって出来た非正規の戦闘軍団っつーことですね。



ベトコンはゲリラなので戦闘服なんてぇご立派な物はあまり着用しておらず、
もっぱら私服である農民服を着用して戦闘に参加しておりました。
この農民服が寝間着みたいなので“ブラックパジャマ”と呼ばれているそうな。
でもさ、英語で寝間着はパジャマじゃなくてナイトウェアじゃなかったっけ?

しかし、コレが戦闘向きな服かと言われると正直な話、微妙。
綿製の余裕あるゆったりとした作り(ていうかブカブカ)の
この作業服は風通しは良く着心地は悪くないのですが、
いかんせん真っ黒なんで戦場では結構目立つんですねぇ。
フィット感に乏しいので動きやすいかというとそうでもないし。

しかしベトナムの勇敢な無名戦士たちはコイツを羽織って、
物量で迫る米軍に勇猛果敢に立ち向かっていたんですよねぇ。

そう思うとコイツを羽織って戦うことに何の疑問も感じません(迫真)。



我輩が初めて仕入れたブラックパジャマは15年ぐらい前に購入したもの。
お値段は多分上下で5000円ぐらいだったと記憶。入手先は失念。

結構しっかりとした生地&縫製で長い年月を我輩の下で生き抜いてきたんですが、
流石に経年変化の波には耐えきれなかったのか、
それとも15年を経てサイズアップした我輩の身体についていけなかったのか(多分後者)、
戦闘中にバリバリと豪快な音を立てて股間部分が破れてしまいましたwww
帰宅後各部を見てみると生地は結構劣化していたし、縫い目もボロくなっていましたね。



んで、コレが新しく購入したベトコンブラックパジャマ。
購入先はサムズミリタリ屋、服上下と帽子までついてお値段は6480円。
以前のものと比べると袖が細めで窮屈ではありますが、
全体的にはゆったり目な作りなので過激な動きにも耐えられそうです。

上着はポケット「のようなもの」が付属していますが、
ココになんかブチ込んだら戦闘中にどっかに無くなりそう、飾りと考えるべし。



何故か前に申し訳程度に付いているポケットが謎。
ズボンはストレートで裾の絞りなんてぇのもありません。
腰はコレまた作りが荒い紐のようなもので締めるのですが、
コレが案外手間なのでゴム紐入れる&別で滑りの良い紐入れるのが得策。

我輩の腹回りに合わせてLサイズを注文したらズボンが長かったんで、
嫁に頼んで裾上げしてもらったんですが嫁曰く「左右でズボンの太さが違う」だって。
ていうかコレ、腹回り90cmの我輩でもMサイズでよかったんじゃね?

以前所有していたものと比べると生地が薄めで縫製も適当ですが、
こういう風合いの服を他に探そうとしてもなかなか見つからないんですよね。
代用するとしたら黒系のファティーグみたいなのを仕入れて、
ポケットを取り払うとかするしかないでしょう。



実はサムズミリタリ屋で購入する前にヤフオクで購入したものもあるんですが、
コイツは上下の色合いは違うわ、所々糸がハミ毛しているわ、
生地が結構薄手のペラペラで乳首が透けて見えそうなシロモノでした。

いや別に乳首ぐらいならいくらでも見せてやるよ(震え声)なんですが、
キティちゃんのトランクスの柄が透けて見えるのはどーかなと思い、
サムズミリタリ屋で新たに買い直したという経緯。

ただ、ヤフオクで5800円ぐらいで仕入れたコイツには、
服上下と帽子の他にスカーフが付属していたのでコレは少しお得だったかな?
スカーフだけ頂いてあとはヤフオクに放流だな。
キレイな女性でベトコンやりたいって人がいるならタダで譲りますがw

ところでベトコン装備をするに辺り、一番の難点がフットウェア。
ベトコンって大抵、裸足なんですよね。裸足でサバゲーは流石に辛い。

とはいえ、当時の屈強なベトコンも同じ気持ちだったんでしょうかね、
ホーチミンサンダルという廃タイヤで作られたサンダルを履いている者も居るんですが、
以前は結構アジア雑貨屋とかで入手できたホーチミンサンダル、
最近は何処にも置いていないんですねコレが。

ネットで何でも手に入る時代だと思っていたのに、なかなかうまくイカねぇ。

以前の我輩はベトコン装備の時はホーチミンサンダルを履いており、
周囲から「大丈夫かい?」と心配されることもしばしばでしたが、
サバゲーで酷使すると当然、サンダルはすぐに破壊してしまう有様。
まあでもね、サンダルだと指とか爪にダメージ激しいし、結構危険よ。



今では似たよーなサンダルすらも入手できないご時世なので
人民解放軍の緑色のズック(購入当時800円、現在は1500円ぐらい)を使うことにしました。
ベトコンが実際コイツを履いていたかどーかは不明ですが、
それっぽい雰囲気は醸し出せるものだと思います。

しかしコイツも作り的には裸足よりは幾分かマシというレベルの靴底。
そのまま履くとダイレクトに地面の凸凹を捉えて足の裏に刺激が走るので、
靴の定価より高い2000円のインナーを購入してブチ込んでおります。

以前は中田商店系列の店の入り口でバケツにブチ込まれて
捨て値で販売されていた人民解放軍ズックですが、
最近では入手困難になっており、価格も高騰しております。

しかも25cm以下のサイズは絶望的に見つかりません。

代用品として似たよーな風合いのキャンバスブーツを
緑や黒のスプレーで着色して使用するというのもありかもしれません。
或いはぶっ頃した米軍から奪い取ったという設定でジャングルブーツを履くとか。
ま、リアルに拘ってホーチミンサンダル手に入れて装着してサバゲーに挑み、
足の爪を破壊するよりは手頃な靴でお茶を濁すのが無難です。



ヘッドギアはブラックパジャマに付属している黒いブッシュハットでいいでしょう。
だがしかし、やっぱベトコンと言えばあの笠地蔵みたいな笠ですよね?
でもね、あの傘(ノンラーと言うらしい)って女性や老人が被るものらしいです。
尚、ノンラーは竹ではなくラタニアの木の葉で作られたものだそうな。

首に巻くスカーフは何という物なのかよく解らんのですが、
あれば雰囲気が増すでしょうし、首周りの日焼け防止or弾除けになるかな。



ベトコン=笠というイメージはナム戦映画で
ベトコンらしさを表現するための手法の一つだったようで、
当時実際にアレをかぶって戦闘していたわけではなかった模様。

ま~確かに我輩も傘被ってベトコンしていましたがね、
アレ、面白いぐらいに目立つみたいなんでボコボコ撃たれましたねぇ。



さて、服、靴、帽子と身体を覆うものを揃えたら次は武器。
いや、大抵はベトコン的な旧共産圏とかの武器が手元にあって、
ソコからベトコンに流れてしまうのが正しい流れなのかもしれませんが?

ベトコンと言えば素人的にはAK47というイメージが強いですが、 
実はロシア製AKよりも中国製の56式が多く使われていた模様。
写真のおねーさんもスパイクバヨネットが特徴的な56式持っています。

でも現在唯一存在しているリアルソードの56式は作りは大変よろしいのですが、
お値段の方も大変よろしいので我輩にはなかなか手が出せません。
しかも再販されても流通数が少ないのでココはAK47でお茶を濁しましょう。
マルイでも良し、CYMAでも良し。でもLCTの削りだしフレームはもっと欲しい。

ベトナム戦争後期なら時代的にAKMやRPKがあってもおかしくない気がしますが、
(AKMの旧ソ連での採用は1960年代、RPKはその少し後)
旧ソ連に自国の新型武器を提供する余裕が微レ存でもあったかどーかは不明。
正規軍なら少しは出回っていた可能性も否定できませんがね。

我輩的には旧ソ連の小火器はAK74以前のものなら使用可能だというのが見解。
PKMとかRPD(お値段高いけど)も使っちゃっていいんじゃないですか(適当)。
但しストックは木スト、黒いプラストックは言語道断。



我輩がベトコン装備でサバゲーする時に一番愛用しているのはPPSh41。
コレぐらい古い武器の方がベトコンのイメージには合っている気がします。
そしてドラムマガジンよりもバナナマガジン。
何故かって?バナナの方が当時のベトナムでも生産できそうでしょ?

S&TのPPShならたまに再販されているようなので、56式より入手は簡単です。
ストックがプラでもいいというのならスノーウルフという選択肢もアリますね。

難点は予備マガジンをどうやって持ち歩くか?
旧ソ連のバナナマガジン用マグポーチはヤフオクでたまに見かけるので、
それを使うのが最良かつ唯一の手段でしょう。



でも案外現実的なのは米軍から鹵獲したという設定でM16を使用する。
マルイのM16ヴェトナムなら時々出回っているようなので入手が容易です。
但し、マルイのM16ベトナムはフレームが弱く破壊の恐れが有るのが難点。
我輩は過去にプラフレームのM16orM4を4丁破壊しております。

G&PのM16は結構入手しやすいみたいですが、
G&Pはフレームやメカボックスに難点があるという話をちらほら聞きます。
安価且つメタルで安心なのはJGのM16でしょうかね?
コンパクトなXM177とか手に入れば言うことなしですよね?



M1カービンは銃本体も一般的な小火器と比べると軽く、
射撃時の反動も軽いのでベトコンに愛用されたとか?
マルシンのCo2使うM1カービン、電動ガン禁止戦用に欲しいんですけど。

他にもM3グリースガン、トンプソン、BARとかいったような、
米軍の旧式の武器はナム戦初期には米軍も使っていましたし、
ベトコンも鹵獲品として使っていた可能性があるので、
下手に東側の武器を使うよりはそこら辺を使うのがリアルかもしれません。

他にもモーゼルkar98kやMP40等のナチスドイツの小火器、
モシン・ナガンとかもベトコン装備の武器として適しているはずですが、
あまり一般的とはいい難い気がしなくもありません。
中華メーカーのどこかがSKSカービン、エアコキでも電動でもガスでもいいから、
早く出してくれないかと心待ちにしているのは我輩だけだろうから多分出ないな。



余談ですがベトナムは独立以前、フランスの植民地だったんで、
当時フランス軍が採用していたMAT49というサブマシンガンも多く使われていた模様。
むかーしコイツの電動ガン(高級品)ありましたけど、
見なくなって相当な年月が経っているからもう手に入らねぇんだろうなぁ。

あと、ゲリラはハンドガンなんてぇ射程短く弾数少ない武器は持たないのが相場ですが、
ハンドガン戦でどーしても必要に迫られる場合があるでしょう。
買うとしたらKSCのトカレフか、マルイのM1911ガバメントの二択でしょうか?
70年代以前のハンドガンならまあ、問題はないと思いますよ。
(でも選択肢は殆ど皆無に近いんですがね)

我輩は中国から流れてきたという脳内設定で
マルシンのモーゼルM712を主に使用しております。



装具は56式小銃用の弾帯、所謂チェストリグがあればそれっぽくなります。
ベルトとポーチだけが好みならロシア軍のベルトよりは
米軍のコットン製ピストルベルトを仕入れたほうが使いやすく、手に入りやすいでしょう。

PPSh41を使いたいというのならマガジンポーチは別に仕入れることになります。
ドラムマガジン、バナナマガジン共にヤフオクとかでレプリカが出回っているので、
それを仕入れてベルトに通してぶら下げましょう。
安っぽい雰囲気の布製のバッグとかあればそれでもいいかも?

M16を使う場合はコットン製のマガジンポーチを買えば問題なし。
ナム戦当時のブツを販売している店ならベルトとかも売っているはずです。
しかし、10年ぐらい前からナム戦装備は価格高騰している気がする・・・


とはいえ、武器はともかく、服と帽子は上手くすれば6000円ぐらいで入手可能。
靴も多少探しはするでしょうが、そこまで金を掛ける必要が無し。
装備はとりあえず56式弾帯仕入れとけばサマになる。
そして、もっと凝ったものを、もっと捻りをと考察していると、
段々深みにハマり、その魅力の虜になる(はず)。

安上がりで涼しくて個性的なベトコン装備、黒いから目立つけど、
南国宮崎ではもう少し流行ってもいいような気がせんでもないんですがねぇ?

「黒は太陽光を吸収するから暑い」という意見は黙殺する。
「手袋は付けられないんでしょ、じゃあ無理」という意見は仕方がないかなぁ。

ただ、この手のヒストリカル系装備は個性を追求したい程度の気持ちで
ホイホイ手を出してしまうとマニアックなひねくれ者にケチを付けられる恐れもある。
やはりベトコン装備は諸刃の剣、
素人にはオススメできない?

でもねぇ、我輩的には解放戦線同志、欲しいんですがね。多少はね。  

Posted by 砥部良軍曹 at 21:21Comments(3)サバゲー道具

2017年05月02日

ドラグノフのマガジンポーチが少なくて困るのです

やっぱSVDをサバゲーで頻繁に使用されるプレイヤーって、微レ存ですかね?
我輩自身、スナイパーを名乗れるほど射撃が上手い方ではないですし、
その長さが格好いいとは言えどもその長さが仇となるブツが故、
CYMA製SVDをサバゲーで使うことは殆どないのですが
せっかく砂井さんから安価で譲っていただいたんでま、多少はね。

しかしこの旧ソ連製長射程ライフルをサバゲーで使うに当たり、
一番の難点はフルオート電動と大差ない射程距離や
カスタムの幅が皆無に等しいメカボックスや全体の設計ではなく、
マガジンポーチの選択肢の少なさ。

我輩が知る限り、SVDのマガジンを収める事が出来るマガジンポーチは、
たまにヤフオクで5kぐらいで出回っている旧ソ連時代の2段タイプの4連マガジンポーチと、
一時期そこそこ出回っていたようですが最近は全く見かけないSPLAV製のマグポーチ、
後は自社製カミースで有名な明日香縫製のチェストリグぐらいですね。

SVD、通称ドラグノフのマガジンは幅が広くて短いという独特の形状なので、
M14用のマグポーチでは入らないか、入っても抜けなくなる恐れがあります。

だから必然的に専用のマグポーチを必要とするわけなのですが、
コレが手に入りにくいとなると、サバゲーで使うのに支障をきたすのです。

そこで我輩は手元の持ち金に余裕が出来る度に、
「SVD マグポーチ」とか「ドラグノフ 装備」と言ったワードで
検索をかけながら何か適した装備がないものかと探し求めていたのですが、
ようやくそれなりに使えそうなものを入手することが出来ました。



それがこの“Chameleon(カメレオン)”という名称のチェストリグ。
Dress&Gunというショップが取り扱っているのですが、悲しい事に在庫切れ。
ダメ元でヤフオク探してみたら同じ価格で出品している方が居たので、そこで入手。

気になるお値段は9800円+送料と少々お高めな気がするのですが、
SVDを円滑に運用するに当たり、必要な出費だと考え購入。

我輩はどんな服にも合うことを考えて(ロシア軍の迷彩服は種類が多いからね)
OD色を選択したのですがどー見てもこの色はレンジャーグリーン。
他にもデジタルプラントやタンカラーのモノが存在するようです。

生地はナイロン製、縫製は合格点ですが生地が薄め。
ハーネスやベルト部分もペラペラで上記の価格がぼったくりと思えるレベル。
キリル文字のタグがあるからロシア製だとは思うんですが、
メイドインチャイナよりも質感が低いのはどーも頂けません。

しかしこのカメレオンというドラグノフ用チェストリグ、
実際にロシア軍の兵士が着用している写真が見当たりません。

官品装備でないことは明らかなシロモノではあるのですが、
軍隊用として作られたものなのか、それともサバゲー用なのか不明です。



各ポーチは本体にしっかりと縫い付けられております。
胸部分に3つ、サイドに2つのマグポーチがあり、
各マグポーチにはSVDのマガジンを2本収めることが可能。


だから実質10本のマガジンを持ち運ぶことが出来ると言いたいところなのですが、
マガジンポーチには脱落防止用のゴムバンドが付属しているので、
マガジンを2本ぶち込むとかなりタイトになりますし、突っ込むのも抜くのもキッツい。
円滑に運用するなら各ポーチには1本だけぶち込むべきでしょう。

フラップの固定はベルクロとスナップが付属しているので、
素早くマガジンを取り出したい場合はベルクロで留め、
抜けにくいようにガッチリホールドしたい時はスナップを留めればいいでしょう。



サイドのマガジンポーチは胸のものと同じサイズです。
マガジンだけでなくiPhone6も収納可能です。
但し画面部分に被弾した時、無事でいられるかは不明。
我輩なら手袋とかカメラとかデッドマーカーをぶち込みますね。



腹のところには謎のポーチが付属しております。
上下貼り合わせのベルクロで留める巻き寿司ポーチ。

ヤフオクの出品者はココにフレアをぶち込むと記載しておりましたが、
サバゲーでフレアなんて持ち込まないし、そーいうダミーは入手困難だろうし、
はっきり言わせてもらうと完全にデッドスペースです、ココは。

どーしても何か突っ込みたいなら魚肉ソーセージとか
コッペパンでも突っ込んでみては如何でしょうか?



内側にはA4サイズのノート等を収納可能なスペースがあります。
現実的にはココにマップや耐弾プレートを入れるんでしょうが、
上部分を閉めるジッパーやボタンもないし、
この部分も結構ペラペラなのでコレもうわかんねぇな。



後ろで固定するベルトはかなり貧相なベルトです。
安物のスリングみたいな素材&太さでバックルも微妙。
ハーネス周りの素材も本体同様、安物感溢れています。

肩にかかる部分はガチガチのパッドが付属しておりますが、
あまりにもガチガチすぎて身体にフィットしません。

使っているうちに馴染むような気配がないので外すことにします。



ハーネスの調整部分は金属製ですが、コレも安っぽい。
ベルトを身体に合わせたら大分余って、それを保持するパーツもないので、
ガムテープで固定する羽目になりました。

そのままガムテープを貼るとベタベタになるので、
一回裏向きに回して張り、ベタベタ部分を覆うようにもう一度張ります。



全体的な出来栄えが安っぽいので損した気分ですが、
現実問題としてSVDのマガジンを持ち運ぶブツとして
手に入りやすくて使い勝手が良さげなモノはコレぐらいしか無いのかな?

胸部分のマガジンポーチの位置は案外使いやすいです。

まあでも、コレでやっとSVDの予備マガジンを持ち運んで、
サバゲーすることが出来るようになったんで文句は言いますまい。
でもSVDだけのために9800円というのは高い出費のよ~な気がするので
この装備を他の銃にも使いまわして得を取るために
同じマガジンを使用するSVUを導入しなければ(使命感)。  

Posted by 砥部良軍曹 at 22:53Comments(0)サバゲー道具