2025年03月14日

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

我が家の輸送機リビドー号ことマツダ・MPVが来て15年。
受領時に30000kmだった走行距離は179000kmになった。
青森から帰って来た時に12万キロぐらいだったから青森で年間15000km、
宮崎に戻ってからは年間7000kmぐらい走った計算になるだろう。

2トンの車重に168馬力だからパワーはまぁ多少はね、だったがアクセルを踏みこめば力強く走った。
スタッガードゲート式シフトはリリーススイッチを押さなくても操作出来るので、
シフト操作で手元やインジケータを見る必要もなく素早い操作が出来て好きだった。

ハンドリングも足回りもシトロエン・サクソVTS程ではないが
素直でしっかりしていて高速でも悪路でも雪道でも抜群の走行性能を発揮した。
(スタックしなかった、スリップしなかったというわけではないwww)

米軍兵士の嫁さんにカマ掘られた事もあったが、それ以外は大した事故も無く過ごしてきた、
そう言いたいところだが4年前ウチの近所でタヌキとぶつかってバンパー右側外れてしまった。
14年乗り続けて車体の修理代は60万円ぐらい。
そのうちの26万円はカマ掘られた時の後ろ周りの修理代。

コイツで東北の色んな所に行って家族との思い出を作った。
後輩を数人乗せてサバゲーに行く時や荷物満載家族キャンプでは
かつて父上から譲り受けたニッサン・バネットラルゴよりは劣るが抜群の積載量で大活躍した。

シートは適度な柔らかさでホールド感も良く、尚且つ長時間運転しても疲れない。
3列目は大人2人それなりに座れたし、2列目はシートも快適で足元もゆったりとしていた。

青森から宮崎までの長旅もコイツのお陰で快適で楽しかった。
台風接近時の大雨、強い風に煽られる事もなくガンガン九州を目指す様は非常に頼もしかった。

しかし、宮崎に帰ってからはその活躍の場が我輩の通勤か、
近くに買い物に行くぐらいしかなくなった。
時々サバゲーにも行ったが、燃費が悪いので嫁が嫌な顔をした。

自慢の積載量も社宅から念願のマイホームへの引っ越しと
娘が社会人になって社宅に住む為の荷物を運ぶのには活躍したが、
それ以外では年1度程度の大物の買い物ぐらいしか活躍せず、ただ虚しいばかり。

年々高騰するガソリン代にリッター7〜8kmのMPVの存在は家計に圧を及ぼし、
当初は「ガソリン代が高くてもクルマ新車に買い換えるよりはリーズナブル!」と嘯いていたが、
満タン68リッターのタンクを満たすには10000円以上かかるとなるともう耐えられない。

215-65 16インチというタイヤサイズは大口径ホイール全盛の昨今となっては中途半端過ぎて
タイヤがビーラインの何処にも置いていなくてタイヤ交換も一苦労。しかも高い。

更に年々足周りからは謎の勇ましい異音が出るようになり、遠出をするのも憚られる事態。
(多分ホイールベアリングかドライブシャフトの不具合だろう)
ココ数年、遠出は義姉のステッポWGNハイブリッドのお世話になっている現状。
でもねー、あのステッポワゴンの謎のシフトパターンは何時運転しても慣れない。

まあ、遠出してもリッター10に到達するか否かの燃費では帰省するのも辛い。
最後にMPVで福岡に行ったのは一昨年甥の結婚式に息子と2人で行った時だったかな・・・

そんな訳でマツダ・MPVを気に入っていた我輩も年々買い替えたい衝動が募るばかり。
しかし、代わりに何に乗るかと検討しても我輩的にMPVを凌駕するクルマがない。

1BOXはどれも乗り心地と運動性、操作系が劣るというか、ワクワクする作りじゃない。
SUVは使い勝手は良さげでいいが、デカくても室内そんなに広くない。
どーせなら運動性の良いステーションワゴン系が欲しいが、あまりタマ数がない模様。

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

そう言えば我輩は以前「次乗るならCX-8」って言ってたが、アレはウソだ。
中古相場が結構高いというのもあるが、アレは燃費以外明らかにMPVに劣る。
いや確かに内装はゴージャスだし、格好も良いんだけど使い勝手は確実によくない。

何よりリビドー号のエンジンとトランスミッションは未だ絶好調、ステアリングも異常なし。
昔のクルマなら真っ先に壊れるはずのエアコンも今だに涼しい風を吹き出してくれる。

でもスライドドアは何度もドアのクローズスイッチ押さないと閉まらなくなったし、
去年からナビ&オーディオはタッチパネルぶっ壊れてラジオしか動かないし、
後ろのパワーウインドウは3年前から年代わりで右左どっちかが開かなくなる体たらく。
そして去年の車検で下から結構なオイル漏れが判明。

というわけでいつも整備でお世話になっている一ノ瀬さんに去年の車検の後
「近いうちになんか手頃な出物があれば情報下さい」と言ったら
今年初めに「10年ぐらい前のホンダ・フリードが入りますが如何ですか」と打診が。

ホンダのミニバンか・・・嫌いじゃないけど多分愛せはしないんだよな・・・
過去にホンダ車はグランドシビックやアコードワゴンに乗せてもらったり、
代車でフィットやライフに乗った事があるが緩いハンドルや滑らかではないシフトレバー、
そしてふんわり感のないシートとどうも好きになれないクルマばかりだった。

まあ見るだけ見てみるかと、まるで気乗りしないお見合いに行く雰囲気で行ったら、
そこにあった真っ黒の平成24年式ホンダ・フリードハイブリッドは
13年で118000km走っている割にボディと内装とエンジンルームがメチャクチャ綺麗。

フォグランプも無いしホイールはテッチンだけど必要な装備は大体付いている。
オートライトが付いているのはものぐさな我輩にはとてもありがたい。
下回りも我輩のリビドー号みたく錆がなくて綺麗!
聞いたらオイル交換も5000km毎にしていたし、車検で消耗品もしっかり交換していたとの事。

室内を見ると運転席周りは結構使いやすいし、ジュースや携帯電話置く場所も沢山ある。
2列目が狭いのはクルマのサイズ的に致し方ないだろうが、
シートをスライドさせようとしたらアレ?コレで最大スライド?やはり少し足元狭いな。
中距離旅行なら耐えられるかもしれんが、宮崎から青森の往復は辛そうだ。
そして予想通り、申し訳程度の大人は絶対無理なクッソ狭い3列目シート。
昔弟のググレカスが乗っていたマツダ・プレマシーといい勝負の狭さ、独房より狭いw

ほほう、初代フリードもキーじゃなくてノブを捻ってエンジンかけるのか。
(我輩のリビドー号はグレード低いので鍵突っ込んで捻る、平成初期のクラシックな仕様)
インパネがデジタルなのは以前乗っていたトヨタ・ビスタアルデオで慣れたので無問題だが、
やはり我輩はアナる・・・もといアナログメーターが好きだ。

シートはへたりも少なく綺麗だが、MPV程快適なシートではない。
シフトレバーの位置はまあ許容範囲だが、エンブレかける時に入れるSが無いのが難点。
(後で取説見たらボタン雄タイプだったが、エンブレが超絶弱スギィ!)
ていうかマニュアルモードが無いのが我輩的に萎え萎えシオシオのパー。
ただ、ステップワゴンみたいに変なシフトパターンじゃない普通のPRNDLなのは良い。

走り出して一つ感じたのが「アレ?ハイブリッドなのに発進時にエンジンが唸っているゾ?」
調べたら初代フリードハイブリッドはトヨタみたいに発進がモーターじゃなくてエンジンだそうな。
「発進時が意外とパワー使うのにそれって燃費的にどーなんだよ?」と軽く疑問を抱きながら試乗。

出足はかったるいものの、SOHCのシトロエン・エグザンティアもこんなもんだったな。
とはいえ信号ダッシュの加速はターボ無し軽並みのパワー不足を感じる気がする。
ペダルの感触はまあ普通、ハンドリングはMPV程しっかりはしてない。
つまり、運転していても超絶面白く無い。

途中で嫁に運転手交代、後部座席に乗ると片方(右側)電動ドアじゃない???
でもホンダならではの低重心ミニバン、乗り込みやすくて天井も余裕あり。
座席に腰掛けると嫁のスズキ・アルトワークスの後席よりは上質だがやはりイマイチな座り心地。

過去に走る自由空間と言わんばかりの広さを有したバネットラルゴ、
車体はコロナ並なのにホイールベースはクラウン並みでゆったり乗り心地のエグサンティア、
不格好だが実用的でアメ車並の快適性と優雅な走り誇るビスタアルデオ、
そしてアルファード並のサイズに4人しか快適に乗せる気のない
ミニバンのくせに変に走りを重視したMPVを乗り継いだ我輩には
フリードの必要にして充分であろう過度ではないサイズとアンダーパワーは退屈で窮屈に感じた。

30分程の試乗を終えて我輩と嫁がこのクルマに感じたのは「全てがMPVより残念」。
運動性能、快適性、そして3列目シートのサイズ、全てがイマイチなのだ。
まあ仕方がない、セグメントの違うクルマをハードで比べたらそういう印象、評価になるものだ。

なにより3列目シートの折りたたみが跳ね上げ式でクッソ面倒なのと、
後ろの床下に工具や三角表示板をしまう空間が無いのは残念極まりない。
3列目シートを畳むと2列目の背もたれがリクライニング出来ないのもダメダメだ。

でもそこで「今回はご縁が無かったということで」となるかと言うとそうでもない。
初代フリード、刺さりはしなかったが正直悪くはないというか、
「ぶっちゃけコレで充分なんじゃねーか?」と思ったのである。

ボディカラーが黒という超絶地味さは気に入らないが、
嫁のワークスがそうであるように乗ってしまえば気にはならない。
でも黒はイオンの駐車場に停めた時、クルマをどこに停めたか分からなくなりそうで鬱。

かったるい動力性能も燃費と引き換えと考えれば致し方なかろう。
まあ、コイツは実用車だからと割り切って気にしない事にしよう。
そもそも我輩も50代、シャカリキになって飛ばす歳でもない。
(しかし初代フリードハイブリッドは然程燃費が良くないというレビューを見て愕然)

車内が狭いのはその分ボディがコンパクトである証。
MPVより駐車場を選ばないから色んな場所に躊躇せずに行ける。

10万キロ超えという走行距離は平成初期なら廃車寸前の過走行に思えるが、
平成2桁以降製造のクルマは案外頑丈なので問題無かろう?
我輩のリビドー号は17万キロ走ったという事はジオンはあと6年は戦える!
何より、10万以上走っているのに車内が綺麗なのが素晴らしい。

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

1番気に入ったのは・・・値段だ。
昨今、軽の中古車でも馬鹿みたいに高額なこのご時世で古い型とはいえ
車検とナビとETC込みで家計に無理のない11パットンというお手頃価格!

これといって欲しいクルマが無いのだから、これも一つの巡り合わせだと言う思いと、
今所有しているリビドー号の不調と低燃費から逃れたい思いが重なり、
我輩はホンダ・フリードハイブリッドを新たなる我が家の輸送機に決めたのであった。

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

そして別れは突然に。
今週末一ノ瀬さんが忙しいという事で、しごおわでメシも食わずにクルマを取りに行く事に。
暗い中車内に放置プレイしている色んなものを取り出しながら
「フリードには牽引ロープもブースターケーブルも三角表示板も置く場所無いんだよな」
と呟きながら最後の記念撮影をして嫁の運転で宮崎市内へ最後のドライブ。

そしてフリードを受け取り、MPVを一ノ瀬さんに託して、
15年共に過ごした愛車との別れの余韻に浸る事もなく夜も遅いので足早に帰宅。
帰りも嫁が運転しながら「やっぱりMPVの方が全てにおいて良かったね」。
いや多分、燃費はフリードの方がいいゾ。他はともかく。

まあ、嫁は未練があるみたいですが我輩は無事車両更新出来て精神的に安堵。
でも改めて皆んなでクルマ見ながら「このクルマ狭いなー」と不満を漏らしている。

余談だがフリード試乗後夫婦で何か腑に落ちない気分になって帰宅していた状況下で嫁が
「アタシはねぇ、次に買うならシトロエンのミニバンがいいなって思ってたのよ」と言いやがる。

実は我輩も密かにシトロエン・グランドピカソディーゼル購入を検討していたので寝耳に水。
やっぱねぇ、国産車で魅力的なクルマが皆無な昨今、フランス車しか勝たんのよ。
最近意見の合う事が少なくなってた我々夫婦であるが、
まさかこんなところで思考と嗜好が合致するとは思わなんだ。

リビドー号ありがとう、そしてさようなら

というわけで初代ホンダフリード、グランドC4ピカソ買うまでの繋ぎで暫く使い倒すとするか。

Posted by 砥部良軍曹 at 21:31│Comments(0)
 
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