2016年06月28日

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

たまに「にーのさんのブログ、見てますよ」という人は居るんですがね、
コメントを残そうとする人が全く居ないのは
我輩が記事の中に心に響く文章を綴ってないからだと思います。

でもね、人の心を揺り動かすような文章なんてなかなか書けねぇもんです。
特に我輩のように小説なんて30過ぎてから読まなくなった人間なら尚の事。
良い文章を書くためには人並みではない経験と思考と洞察力、
そして読む人の気持ちになって考える能力が必要なんです。

そんな能力があるなら我輩、もっとビッグな人生歩んでいるって。

さて、実はこないだの土曜日、嫁がどーしてもイキたいって言うから、
東北六魂祭という祭りに見に行ったんですよ。
東北六魂祭とは東日本大震災後、
東北6県、6市の力を合わせて「鎮魂と復興」への狼煙を上げるために。
東北の誇る6祭りが一堂に集い東北六魂祭は生まれたのだそうです

(上記文章は東北六魂祭公式HPからのパクリです)

内容としましては東北各県を代表するお祭り、
宮城は仙台七夕まつり、岩手は盛岡さんさ踊り、福島は福島わらじまつり、
山形は山形花笠まつり、秋田は秋田竿燈まつり、青森は青森ねぶた祭が、

2日間の間にいっぺんに見られるというそれはそれは贅沢というか、豪華というか、
和洋中の料理がいっぺんに食えるよーなビュッフェみたいなお祭りなのです。

うーん、やっぱ上記のような表現は我輩らしくないなぁ。
じゃあ「セクキャバとヘルスとソープとSMクラブと立ちんぼを
一気に味わえるよーな花弁満開なお祭りなのです!」
といえば解りやすいでしょ?

2011年から宮城県仙台市で始まったのを皮切りに東北各県の県庁所在地を舞台とし、
開催から6年目の今年は青森市で開催されることになったので、
「せっかくだから見に行こうよ!」と嫁は思ったんでしょうが、
我輩は正直な話、ノリ気ではありませんでした。

だってそれだけ盛大な祭りともなると相当数の客が来るはずですぜ。
実際、去年は26万人という大人数が集まったらしいです。
2日間に渡って開催されるから単純計算でも1日13万人が青森に押し寄せるんです。

行列に並ぶとか、人混みをかき分けて歩くとか、ガキどもが「疲れた、帰りたい」を連呼するとか、
人にぶつかる度に「腹が邪魔なんだよこのデブ!」と白い目で見られるとか、
我輩の苦手競技ばかりがそこに或る事は我輩の足りない脳みそでも容易に想像可能です。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

だがしかし、我輩ももうすぐ宮崎に戻るかもしれません。
東北に住んでいた記念としてそういう祭りを見に行くのも悪く無いでしょう。
でもね、電車で行くのは確実にキッツいやろ!

因みに、三沢から青森までの青い森鉄道の片道料金は大人1800円(子供は半額)、
まともに切符を買うとなると3600×2+1800×2で10800円なのですが、
青い森鉄道には“ホリデーフリーきっぷ”なる制度がありまして、
コイツを買うと2060円(子供1030円)で1日中青い森鉄道乗り放題になるらしいんですが、
それでも電車代の合計金額は6180円。

リビドー号で三沢から青森まで逝くとなると往復180km、
リビドー号の燃費をリッター7kmで計算すると必要なガソリンは大体26㍑。
レギュラーガソリン1リッター120円と考えてもガソリン代は3120円。
駐車場代が1000円かかると考えても4120円だから
単純に考えても2060円お得なんですよ!

「でも電車なら運転しないでいいから楽でしょ?」とお考えの貴方、ソレは違う。
大量の人間が集まることが予想されるイベント、電車の中が快適なはずがない!

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

しかし嫁は「クルマで逝っても停める場所探すのが大変でしょ!」
「それなら電車で逝ったほうが絶対いいに決まっている!」
と抜かしやがるので、
仕方なくリビドー号は三沢駅の駐車場に停め、切符を買うことにしたんですが、
やはり我輩の予想通り、三沢駅なのに切符売り場はこの行列。
今思えば、この行列を目の当たりにした時点でリビドー号に戻るべきだった・・・

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

そして案の定、電車の中は満員御礼。
こんなにすし詰めギュウギュウの車両に乗るという経験は
高校時代、雨の日に西鉄バスに乗った時以来です。
(余談だが我輩はその満員バスに乗るのが耐えられなかったので、
どんなに酷い雨が降ろうが常にカッパ着用でチャリンコで通学していた)

最も嫁は田舎もんなので満員電車は初体験だったということで、
結構ワクワクしていたようですがその気分も30分過ぎた辺りから絶望感に変化w

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

「もうイヤだ、耐え切れない、死んだほうがマシだ!」と叫ぶバカ息子を見かねて、
席に座っていた優しいおばちゃんが息子を膝の上に乗せてくれました。
気が付くと電車は浅虫温泉まで来ていましたが、青森駅まではもう少し距離があります。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

青森市内に入ったところで娘、力尽きて死亡。
最後の言葉は「I'll be back」
でもね、ターミネーター2で最後にT-800が言った言葉は「Good bye」なんだぜ。
まあ、青森に到着したら復活するだろうから「また会おう」でいいんだけどね。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

13時に家を出て、13時22分三沢駅着の電車に乗り、
1時間20分ぐらいの時間をかけてようやく青森に到着。

青森駅のホームから我々一家を運んでくれた電車を改めて見ながら
「ああ、青森まで随分遠い道のりだった・・・」と思うとともに、
「何で祭り用に電車の車両増やして運行しねぇんだよ!」
普段は穏やかな我輩の心に確かな殺意が芽生えるのです。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

駅を降りてとりあえず向かう先は「食い物調達!」。
駅の向こうにある八甲田丸が置いているエリアに“東北グルメエリア”という
東北6県の美味しいものを集めたエリアがあったんですが、

朝から何も食っていなかった我輩はとにかくなんでもいいから食いたかったので、
手前で岩魚の塩焼きを焼いているのを発見して何も考えずに購入。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

娘、りんごジュースを飲ませたら復活。
果汁100%のりんごジュースばかり飲んでいると、
大手メーカーのりんごジュースがゲロマズに思えるようになります。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

1匹600円という安いのか高いのか理解不能なお値段の
岩魚の塩焼きを2匹購入して家族で分け合いながら貪り食ったのですが、
辺りを見渡してもゴミ箱が見当たらないので骨と頭は我輩の胃袋で処分。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

さて、駅から徒歩5分?まあとにかく近くにあったんで助かったんですが、
東北グルメエリアにたどり着きはしたものの何処のブースも結構行列。
特に青森県以外の牛タンとか米沢牛とかは鬼のような行列。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

とりあえず行列が短くて客の捌きが早かった獄きみ(トウモロコシね)の
天ぷらを1つ500円というお値段に目をつむって購入。
そしたらコレが甘くて旨くてこりゃあもう一つ食いたいわい。
しかし他にも色々味見をしたいのでぐっとこらえて次に。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

その後息子が「青森といえばホタテだよな!ホタテ食いてぇ!」と叫ぶので、
ちっこいホタテの唐揚げ1カップ300円を購入。
味はまあ・・・普通にホタテでしたがこういう単純なのがハズレがなくてよろしい。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

その後見た目のインパクトでタコの串焼き600円を購入するも、
タレの味がイマイチで焼きもイマイチでゴムみたいに固くて半分食ったら捨てた。
祭りメシで串物って旨そうに見えるけど、大半は見た目だけだよな。
串物はキャバクラのスカートが短いねーちゃんと同等と考えるべし(見た目だけという意味)。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

結構人が並んでいたけど牛タンよりは少なかったので、
気温が暑くて汁物食う雰囲気じゃなかったけど山形の芋煮500円を購入。
そしたらコレが汁はさっぱりしているのに味があるし、
牛肉も野菜もたっぷりでしかも肉が旨い!いいぞ山形!旨いぞ芋煮!
しかーし!肝心の芋が4つしか入ってなかった!!

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

その他串かつとか、たこ焼きとか、コロッケとか適当に買い込んで、
ブルーシート敷いていた場所を占拠してランチタイム?

そこでふと冷静になり、ココで購入した食い物の金額を計算してみたところ、
岩魚1200円、獄きみ500円、ホタテ300円、タコ600円、たこ焼き500円、
芋煮500円、コロッケ200円、串カツ500円、かき氷200円、合計4500円!
オイちょっと待て、そこら辺の食い物屋で飯食った方がリーズナブルじゃないんかコレ?!
しかもそんなに腹満たされてねぇぞ!やはり岩魚とタコは余計だったか・・・

コレなら麺屋ゼットンの屋台でラーメン買った方が絶対アタリだったよな・・・
て言うか、リビドー号で少し早めに出てきて、
浅虫のろくさん食堂で海鮮丼食ったほうが幸せだった気がする。


満員電車に乗せられる人生は送りたくない

悲しい気持ちを癒やすために海上保安庁の巡視船“おいらせ”を見学と思ったら、
見学タイムは16時までと書いており、時計を見たら既に16時手前でした。クソ。
とりあえず先っちょにある20mmバルカン砲を見て心を宥めます。

その後A-FACTORYのトイレで排泄行為を実施後、店内をぶらぶらしていたら、
同じ社宅に住むアベノミクス一家に遭遇。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

A-FACTORYで買ってきたりんごのシャーベットを食いながら
「今回の食い物の中で芋煮とコイツが1番旨いわ!」と悪態をつきながら、
ねぶたの家ワ・ラッセの脇の広場で繰り広げられていた青森物産展を見学。

そしたら弘前のゆるキャラというかマスコット、たか丸くん発見!
え?被り物のそのマークは・・・おぬしナチスか!
ああ、だからそーいうポーズをとっているのね。Sieg Heil!

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

その後おいらせ町のゆるキャラ、おいらくんとも遭遇。
彼は頭がデカすぎて大好きな新幹線には乗れないらしいので、
多分ハイエースに乗って来たんでしょう。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

よく考えてみたら、青森駅ってまじまじと眺めたことなかったなぁ。
一人裸の大将がいますが、気にしないでください。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

去年青森駐屯地のガチムチ自衛官達が闊歩していたアーケードが
歩行者天国と化してなにやらハンドメイドのクラフトを販売していたり、
市内の店とかがテントやクルマで旨そうな食い物を販売しています。

しまった、さっきのブースじゃなくてココで食い物買えばよかった・・・
生ハムこんもりのパニーニとかパスタとか旨そうなのいっぱいあるわ。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

気がついたら時間は既に17時過ぎ。祭りのパレードが始まるやんけ!
急ぎ足でもう一つ向こうの大通り、パレードの会場へ足を運ぶと・・・
なんだよこの人大杉状態は!!
ねぶたの時以上に大量に人がゴミのようです。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

カメラを高く上げて撮影しても「とりあえず写ってまーす」ぐらいのレベル。
道路脇にはパレードよりも先に陣取っていた先客が座り込み、
その後ろの歩道にその後から来た観客が群がって人の壁を作り、
後からのこのこやってきたウチラは完全にその壁に阻まれて蚊帳の外。

クソガキが入り込む隙間もないような状態なので祭りを見るなんて到底無理。
何処か、少しでも入り込める隙間はないものかと探すのですが、
もう・・・完全なる敗北です・・・何も見えやしねぇ。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

青森県庁前に来るとゆっくり出来る空間があったので、休憩。
息子は「こういう時の為に持ってきたんだよ、シート!」とか言いながら
ドヤ顔でシートを広げますがソレはこないだの遠足からそこに入れっぱなしだろ?

娘は「祭りが見られないんなら何のためにココに来たのか解らないよ!」
「ココにいても仕方ないからもう帰ろう」と、完全にブチ切れモードです。

嫁も肝心の祭りが見られないという現実とクソガキ共の不満の声を目の当たりにし、
不本意ではあるのでしょうが引き上げる気持ちが固まった模様。

我輩は我輩で「仮に有料観覧席が空いていたとして、そこで祭りを見られたとしても、
祭り終了後大量に引き上げようとする観客とともに青森駅に向かうのは相当困難であろうし、
なによりも駅にたどり着いたとしてもすぐに電車に乗れない事態は確実に予想される!」と考えます。
という事は・・・残された手段は・・・勇気ある撤退!

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

というわけで18時過ぎたところで青森駅を目指しててくてく歩き、
駅のホームに入ろうとしたら何ということでしょう、ココにも大量の人が!
あまりの人混みに息子、ムンクの叫び状態。

列の中間ぐらいにいたのでどーにか19時着の電車に乗ることは出来たのですが、
後から来た連中は次の電車が来るまで30分ぐらい待ちぼうけなんだろうなー。

満員電車に乗せられる人生は送りたくない

しかし電車にはすんなり?乗ることが出来たものの、
青森から三沢までずっとギュウギュウすし詰め立ちっぱなし状態。
結局余分に金をかけて苦痛を味わったようなもんです。

リビドー号でここまで来れば運転するという労力はあるものの、
移動の時間はずっとシートに座れるし、確実に快適です。
何よりも他人を気にせずにゆったりしていられますし、
車内で好き勝手に飲み食いすることも可能です。
満員電車の中ではジュースを飲むのもままなりませんですからね。

駐車場の確保という難点はあるかもしれませんが、
会場周辺の全ての駐車場は使用不可という状態であり、
会場から30分ぐらい離れたところしかクルマが停められない状況ではあったものの、
スマホでクルマを停める場所なんて何処かしら見つけることは出来ますし、
電車の窓から見えた臨時駐車場は数台のスペースぐらいはありました。

今回の敗因は早めに現地に到着出来なかったこと、
そして早めにパレード会場に入らなかったことが最大の要因でしょうが、
ソレよりも我輩的には「何でクルマで来る以上に銭を使ったのに、
クルマで来る以上の苦痛を味わう羽目になったのだ」
という悔しさがあります。

まあでも正直な話、かなりの人数が集まる祭りに、
暇つぶしに出かけるというのは正気の沙汰じゃないですね。

どーしても祭りが好きで仕方が無いっていうのであれば、
暇つぶしにぶらっと出かけようなんて虫のいい考えで逝くのではなく、
事前にガッチリ下調べをしておいて万全の体制を整え、
朝早くから現場に向かうぐらいの苦労を厭わないことが重要です。


まあソレ以上に我輩が東北六魂祭に対して思ったのは、
「大量のバスや電車が用意できない街が
デカイ祭りやろうなんて思うんじゃねぇよ!」
というぼやき。
西鉄バスが大量に走り回る福岡でもどんたくの季節は大変なのにねぇ。


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Posted by 砥部良軍曹 at 23:46│Comments(3)イベント
この記事へのコメント
青い森鉄道はJRじゃないせいか臨時便とか全然出さないですよねw

航空祭の時に危うく新幹線乗り損ねるところでしたよ・・・。


「大雪の時とかは代替輸送する!」って案内に書いてるのに、実際は「あ、やってないですwww」とか言われるし・・・・
Posted by 栗P at 2016年06月30日 10:59
初めまして宮崎でのサバゲーを探していたらここにたどり着きました。
ここで書くのは失礼かと存じ上げますがサバゲーをやってみようと思うのですが周りにやってる人がいないのでもしよろしければ参加させて頂けませんでしょうか?
Posted by セセリ at 2016年06月30日 23:02
>栗P
電車とバスが潤沢な都市に住んでいると、
田舎の公共交通機関のヘボさにはガックシするのは致し方ないね。

でもやっぱ、インフラが整っていない都市の移動はクルマが最強だよ。

>セセリ様
来月辺りからヂゴンの巣が復活すると思われますので、
その時にサバゲー開催のお知らせを当ブログにて報告させていただきます。
日時が合うのであれば是非ともよろしくお願いします。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2016年07月03日 11:18
 
<ご注意>
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