2020年12月25日
念願のロシア軍装備用ハンドガン、ついに入手!
せっかくの冬休みだというのにコロナが再び蔓延したせいで、
陽気に福岡に帰ることすらままならない砥部良軍曹です。
娘が来年高校受験なんで福岡帰って太宰府天満宮にお参りに行きたいところなんですが、
正月三が日の大宰府は前方に居るおなごのケツを触っても気が付かないぐらい
すし詰めギュウギュウの人多スギィ!状態なので
何処からウィルスが飛んで来て憂き目に遭うか解りませんからね。
受験前に変なウィルスにやられて人生パーになるのだけは勘弁です。
ところで娘といえば昨晩のクリスマスイブの夜、
我輩が渾身のチキン丸焼きを作ったにもかかわらず、
「ウチのクリスマスといえば、父さんのボルシチだよね!」と言いやがるんですよ。
(2週間前に生ビーツが手に入ったのでボルシチも作っていた)
我輩、もう2度とクリスマスにチキン丸焼きは作るまいと心に誓うと同時に、
娘は我輩を無意識のうちにロシア的男子と認識しているのでは?という疑念が。
さて、少々減りはしたものの今年も無事にボーナスを頂きました。
それに伴い嫁から小遣いを頂いたので軍拡しちゃいました。
「お前は毎回冬のボーナス時に軍拡してんじゃねぇのか?」という
至極もっともなツッコミは逐次受け付けておりますのでご遠慮無くどーぞ。
今回我輩が小遣い叩いて仕入れたのは
台湾のRAPTORなるメーカーの
MP443というロシアの拳銃です。
ハンドガンなので、当然ながらガスを使って動く銃(パットン氏曰く)です。
余談ですがこのロシアンピストルのMP443と言う名称は
この拳銃を生産しているイジェフスク工場の商品名的なもので、
ロシア軍では6П35(Пは「ぺー」と読む)と呼ばれているようです。
まあアレだ、H&K USPがドイツ連邦軍ではP8、
ベレッタM92FSが米軍ではM9と呼ばれているのと同様。
またこのMP443と言う拳銃はソ連、ロシアの銃器が一般的に、
「カラシニコフ」や「ドラグノフ」というような設計者の名前で呼ばれる例に漏れず
「ヤリギン」「グラッチ」と言う名称でも呼ばれております。
ヤリギンとはこの拳銃の設計者の名前で、
トカレフとかマカロフと同じニュアンスですね。
グラッチというのはこの拳銃の開発プロジェクトの名称らしく、
ロシア語で「ミヤマガラス」と言う意味なのだとか。
ロシア軍装備をするにあたり、一番のネックとなっていたのがハンドガン。
ソ連、ロシアの拳銃自体がそもそも少ない(PMとAPSとコレぐらい)というのに、
モデルアップされているのがKSC製マカロフぐらいしかないという状況。
そしてそのマカロフは小型が故にマルイ製ハンドガンと渡り合うには不向き。
そんなシベリアの永久凍土的なお寒いロシアンハンドガン事情を
打ち破ってくれたのがこのRAPTOR製MP443なのでございます。
こういうマニアックなモデルを出してくれるという点において、
海外メーカーの存在は「ユーザーとしてとても嬉しい」
しかしながらこの台湾ラプター製MP443、
取扱店がAKの品揃えに定評のあるNOOBARMSぐらいしかなく、
ツイッタで予約受付開始した次の日(w8月下旬ぐらい)に予約を申し込み、
手持ちの武器を売り払って必死且つ迅速に資金集めをしたにもかかわらず、
初回生産分は予約開始当日に予約した方々に全て奪われしまったようで、
予約から4ヶ月経った12月中旬になってようやく手に届くという有様なのでした。
なので今から買おうとしても手元に届くのは何時になるか解りませんですし、
そもそもこのラプターのMP443は本来フルメタルで生産しているものを
規制の喧しい日本向けにフレームを樹脂製に作り変えたもので、
生産数が限定されているが故に今後入手可能であるかも定かではありません。
我輩が購入したのは予備マガジンとマウントのセットであるデラックスバージョン。
お値段は0.5パットンぐらいとハンドガンにしては結構お高めではありますが、
(注:1パットン=50000円ぐらいですかね?)
後から予備マガジンを買うことを考慮するとお買い得な選択肢とも言えます。
海外製品はオプションや予備マガジンの流通が不安定なので、
出来ることなら予備マガジンも一緒に手に入れたいですからね。
ていうかハンドガンなのに本体だけでも20000円ぐらいするというお値段は
マルイ製ハンドガンしか買わない方々から見るとお高く感じるでしょうが、
タナカやKSCのハンドガンもだいたいそんぐらいのお値段なので特別高いわけでも無し(錯乱)。
尚、付属の取扱説明書に日本語記載がないのは仕方ないね(ビリー兄貴)としても、
フィールドストリッピングの方法ぐらい載せてくれよというツッコミは入れたくなります。
取扱説明書の情報量が少ないのは大抵の海外製エアソフトガンの難点です。
初速は平均83.4m/sとマルイ製ガスハンドガンと同等な数字が書かれておりますが、
我輩の個体は桐灰マグマカイロでマガジンを適度に温めても70m/s超えるぐらいでした。
夏場の暑い時期ならコレぐらい出て欲しいなと期待したいところです。
ラプター製MP443の外装レビューの前に軽く実銃の説明。
MP443はかつてのソ連、ロシア軍の拳銃とは異なり、
(永きに渡りソ連及びロシアは独自の企画の弾薬を使う拳銃しか作らなかった)
世界的に一般的な9mmパラベラムを使用する拳銃です。
実銃の装弾数は17+1発、その後改良されて18+1発になったのは、
MP443開発以前からFSB(旧KGB)やロシア連邦軍以外の部隊で使われている
グロック17(装弾数17+1発)に対抗するためですかね?
トリガーメカは実銃ではダブルアクションらしいですが
RAPTORのMP443は何故かシングルアクション。意味不明。
全体的なシルエット的には最近のポリマーフレーム拳銃よりは
一昔前のベレッタM9やスタームルガーP85に似た感じのものですね。
21世紀に採用された拳銃なのにアンダーマウントレールがないのも1世代前感。
そして余計な刻印や印字がないのが実にロシア。
でも、フィンガーレストが設けられたグリップや、
フレームに配置されたセイフティレバーと言うデザインは
昨今の流行に則ったものとなっております。
反対側に余計なものが飛び出していないのもある意味ロシア的。
でも此方側にもセイフティレバーがあるのは現代風。
サイズ的にはグロックやP226といった9mm口径の
中型オートマチックピストルと大差ない大きさですが
スライドはグロックより細く、グリップはグロックよりも太いです。
MP443は1990年代に開発され、2003年にロシア軍に採用され、
2010年ぐらいからロシア軍に配備された拳銃であるにも関わらず、
フレームはポリマーフレームではなく鉄製という変な拘り。
「プラスチックが我が祖国の極寒の環境に耐えられるのか?」と、
ロシア軍上層部は考えたから手堅く鉄製フレームを選択したのでしょうかね?
民生モデルのMP446は樹脂製フレームを採用しているらしいです。
そういえば大分昔、アカ嫌いの父上が元気ビンビンだった頃に、
「ソ連のライフルが木製ストックなのは、寒くても割れにくいから」
という露助を半分バカにしたよーな、でも真意っぽい話をしてましたが、
今ではあながちジョークとも思えない心境です。
トリガーは電動ガンのAKみたいに細く、我輩的には引きやすい形状です。
但しシングルアクションであるにも関わらずトリガーストロークは
異様に遊びが多くハンマーの落ちる感覚は掴みにくいという。
強いて言うならタナカ製ブローニング・ハイパワーのような感触。
スライドリリースレバーはセイフティレバーが少し邪魔で使い難い。
セイフティレバーは丁度いい位置でまあ使いやすいのですが
箱出し状態ではセイフティレバーが馬鹿みたいに固くて動かなくて唖然。
尚、このセイフティはハンマーがどの状態でもかけられます。
一体型のグリップパネルは太めで、嫁よりも掌が小さい我輩には握り辛いです。
グリップ後部の妙な角張った形状が手に馴染まないんですね。
まあロシアの武器は「武器に身体を合わせる」もんなんで、
軟弱な思考のプレイヤーにはロシア軍装備なんて無理なんですがw
マガジンリリースは形状的には可もなく不可もないボタン式ですが、
内部がキツイのかマガジンが中で引っかかってスルッと落下しない。
そしてマガジン装填時も途中で引っかかるので少し戸惑いを感じます。
21世紀の拳銃であるにも関わらず、古めかしさを感じるハンマー式。
ストライカー式にすればハンマーが引っかかる心配もないのにねぇと思うんですが、
どうやらロシア人はストライカー式の拳銃に親でも殺されたようです。
トカレフみたいにフレーム後部がハンマーを包み込む形状は
厚着の状態でハンマーが引っかかって暴発する可能性を防ぐロシアの伝統的デザイン。
ちなみに、この起こしにくいハンマーを手動でダウンさせると、
マガジンのガス放出バルブを強制的に叩いてガス全部出ます。
マガジンは25発装填可能。必要にして充分なキャパシティ。
但し取説のように上から弾を詰めるのは結構無理です。
まあそこら辺はマルイのガスガンのマガジンと同じように
フォロアーを下げて下の広がったスリットから装填すれば無問題。
不便なのはガスを充填する際、マガジンボトムをずらす必要がある事。
マガジンフォロワーの下のやつをずらせばマガジンボトムは動きますが、
毎回ガス注入の度にコレするのマンドクセ。
そして注入バルブが海外製高圧ガス対応型で
ジャパニーズフロン134や152はなかなか充填されないので、
WEガスガン用の日本バージョン注入バルブに交換したら何ということでしょう、
パッキン形状が合わなくて貴重なガスがダダ漏れしやがったんで、
パッキンは元のバルブに付いているものと入れ替える必要があります。
我輩が購入したMP443デラべっぴん、もといデラックスバージョンに付いているマウント、
取り付けるにはまずマウントのトリガーガードに引っ掛かる部分の蓋?を外して引っ掛けます。
その後、蓋を閉めてトリガーガード前側とレール部分に付いている固定用の芋ネジを締めます。
あまり締めすぎるとフレームに傷が入るのが嫌。
マウントレールを取り付ける事によりウェポンライトを取り付けられるという利点の代わりに
サイズ的に嵩張り、コイツを納めるホルスターはどうすればいいんじゃという難点が生まれます。
ぶっちゃけ、夜戦用にグロック17買った方が幸せになれそうです。
MP443、一つの拳銃として見るとロシア製消火器らしい大雑把で取っ付きにくさのある
何時ものロシアンクオリティといった感じのブツです。
正直、グロックやUSPといったような西側製拳銃と比較すると洗練が足りない。
そしてラプター製のMP443という点から見ると正直、雑な作り。
アルミ製のスライドはホコリが付いた上から塗装していたり、塗装が雑だったり、
スライド自体も出来がよろしくなくて至るところにボコボコが見られます。
中身にしても割り箸を割るようなトリガーのキレの悪さ、
ご機嫌斜めな時の嫁の股以上に動かないセイフティレバー、
築40年の中古物件の引き戸かと思うぐらい動きの渋いスライドの動き、
ケツ★ン開発されてないホ★ガキのようなマガジン出し入れのキツさ、
どれをとってもマルイ製ハンドガンには到底及ばない作りに泣きそうです。
撃ってみると弾は確かに飛びますが、精度がいいかと問われると微妙。
アルミスライドが重いのか、スライドの動きもかったるくて時々ジャムります。
多分、本来はパワーのあるガスでAV男優の腰のように激しくバシバシ動かして、
使っている間に各所が削れてだんだん滑らかになるという仕様なんでしょう。
コレ、マルイ製エアソフトガンしか知らない人種からすると完全に不良品です。
ラプター製MP443、初期状態のレビューを上げるのは躊躇われるシロモノ。
というわけでバラして調整するかと目論んだのですが、
前述のようにスライドをフレームから外す方法すら説明書に記載してないという体たらく、
初見殺しとはまさにコイツのためにある言葉です。
ま、ネットで検索したらすぐにスライドストップを外す方法が見つかって事なきを得ましたが、
その外し方が他の拳銃とは随分異なる方法なのに戸惑った我輩。
まずマガジンを抜いて(常識ですね)スライドを引き、スライドストップをかけます。
謎形状のリコイルスプリングガイドを露出させます。
その後リコイルスプリングガイドを少し引っ張り出すと、何処かで引っかかります。
そしてスライドを戻し、スライドストップをガバメントみたいにフレームの反対側から押し出すと、
スライドストップが抜けてフレームとスライドが分離します。これもうわかんねぇな。
リコイルスプリングガイドをずらして90度ひねり、持ち上げて外したら、
リコイルスプリングガイドが抜けてアウターバレルが外れるようになります。
コレがなかなか外れなくて少しイラッとするんだな。
尚、組み込みの際は更に面倒なのですがそれを解消する方法は後述にて。
スライドを何度か動かすor何度か撃っていると、
アウターバレルのチャンバー部分上部に傷が入っているのが確認できるでしょう。
その部分はスライドと干渉して作動不良の原因になっているので、
ヤスリである程度削って作動を滑らかにすることをオススメします。
目安はスライドを動かしても傷が入らなくなるまで。
ドライバーの先で示している部分がホップ調整ダイヤルです。
ストロークは少ない上に、調整は結構シビアです。
しかも指では動かないというオマケ付き。ドライバー必須。
チャンバーは小さなクロスネジで固定されています。
外部、内部共に仕上げが悪く引っかかるので
目の細かいヤスリやサンドペーパーでバリを取ります。
インナーバレルとチャンバーはマルイハンドガンと同規格です。
マルイのと交換してみたところ、チャンバーのゴムが気持ち柔らかいためか、
作動が少し滑らかになり、フライヤーがなくなりました。
どうやらゴム製品は日本製が性能がよろしいようです(意味深)。
インナーバレルの長さは95mmぐらいなので、グロックやP226のものが丁度いいでしょう。
インナーバレルが全体的に仕上げが良くなかったので、
マルイ製に交換すれば性能向上が期待できそうです。
ブリーチ部分は2つの6角ネジで固定されているので、緩めて取り外しますが、
初期段階では愛し合う2人の棒と穴よりもスライド内部にガッチリハマっているので
プラスチックハンマーでスライドをぶん殴らないと外れません。
勢いよく外そうとしてブリーチ上部のスプリング2本が無くならないように注意してください。
ブリーチブロックの外側サイド部分をサンドペーパーでキレイにすると、
取り外しor組み込みの時に引っかかりにくくなって楽になります。
ノズルの先端部分と弾のローディング部分にバリがあるので、
この部分もしっかりキレイに仕上げますが
削りすぎると作動不良の原因になるので丁寧に作業しましょう。
アレだ、指1本入れて大丈夫そうだから3本入れようみたいなのは止めとけという。
ノズルはブリーチ上部のスプリングを外せば前方に引き抜くだけで外れます。
(ていうかスプリングはすぐに外れるていうか、無くしそうになる)
あと、ドライバーで指している部分に半月状の金属パーツがあるので、
コイツもなくさないようにすぐに外しておきましょう。
この後、ブリーチ内部のピストン部分が外せるか試みたのですが、
結構キツキツにハマっているようで外せませんでした。
ノズル内部も分解してバリを取ります。
ノズルの右側に小さいクロスねじがあるので、それを緩めます。
ノズル内部はこのようなパーツ構成になっております。
左から順にノズル、スプリング、センサーバルブ、ストッパー。
センサーバルブとストッパーもバリがあるのでキレイにします。
さて、このストッパーですが我輩の個体(2期ロット以降生産品?)では、
ハの字部分が下を向くこの状態で付いておりました。
初期ロットでは写真のように上が広がっている状態(上下反対)で組まれていたらしく、
コレを反対に入れ替えて組み上げた方が動きが良くなるという情報がありました。
試しに入れ替えて組み上げてみたところ初速が70m/s強⇒70弱ぐらいになったたので、
ココの組付け次第でガスの流量が変化していると思われます。
初期ロットをお持ちの方は上下入れ替えて組んだほうがよろしいでしょう。
でもガスの流量が増えてマズルエナジーが上がっても
根本的にスライドの動きの渋さが作動の妨げになっているみたいなので、
スライドのレール部分、フレームのレールが噛み合う部分をサンドペーパーで均し、
引っかかりがないように仕上げればスライドの動きが大分改善され、動きが良くなります。
ついでにスライド内部もアウターバレルが干渉する部分は軽く磨きました。
更にスライドの表側のボコボコした部分や塗装の汚い部分も磨いて塗り直しました。
ここまですれば大分、作動がまあ多少は良くなりジャムの可能性が下がります。
結構大変な作業ですが、ここまでしてもアルミスライドが思いのほか重いのか、
リコイルはよいものの数発撃つと動きは悪くなります
さて、我輩が全国のMP443ユーザーにオススメしたい加工が、
リコイルスプリングガイドのスライドストップレバーのハマる部分の加工。
写真のこ↑こ↓が示している「くの字」の部分を
目の細かい細いヤスリで軽く削って丸めると
あら不思議、組立時にリコイルスプリングガイドをガチャガチャ弄らなくても、
スライドストップレバーを押し込んだ勢いで経験豊富な女子のように
棒の部分がカシャッとハマって直ぐに組み立てられます。
削る目安はリコイルスプリングガイドを組んだ状態で、
写真のようにスライドストップレバーを押し込んでハマるようになるまで
少しずつ調整しながら削るという完全に現物合わせなんですが、
(然程削らなくてもスルッと入るようにはなる)
この加工によってイチイチ組立時に反対側の穴から
ドライバーを突っ込んでスライドストップレバーを押し込む手間が省けます。
ここまで手を加えないと使うのが難しいであろうRAPTOR製MP443、
正直、ロシア軍装備に拘る人以外は全く手を出す必要性のない代物です。
ロシア軍装備でもスペツナズとかFSBとかやっている人は
余計な思考に陥ることなくマルイのグロック17を使いなさい。
かなり珍しいハンドガンが欲しい的な軽い気分で手を出すと地獄を見ます。
ただ、ロシア連邦軍装備をシメる一品としては
銃剣やスコップ以上に必要不可欠な品でしょう。
だってハンドガンだから、銃剣やスコップよりはサバゲーに使える。
装弾数的には普通のプレイヤーが使用しているハンドガンと大差なく、
パワーも然程変わらないので互角に渡り合えなくはないのですが、
信頼性ではやはり、マルイ製ハンドガンには敵わないなというのが正直な感想です。
我輩的にはロシア軍装備のサイドアームとしてMP443を手にしたことで、
ようやくロシア軍装備という名のパズルの完成に終わりが見えたという気分です。
まあ要するに、それなりには満足しているということだ。
でも我輩って実はロシア軍装備の時は案外、ハンドガン使わない人なんで、
コイツの存在がどれぐらいのタクティカルアドバンテージが有るかは未知のエリアーッ!
尚、一緒に撮影した「おいしいロシア」というマンガ、
著者がロシア人の旦那と一緒にロシアに1年間滞在し、
そこで生活してどのような経験をしたかというエピソードを交えて
ロシアの主な料理をマンガで面白く説明するというマンガなので、
ロシア軍を極める活動の一環でロシア料理にハマりたい人(居るのか?)は是非とも買うべし。
2022.12.8追記
アルミスライドの重量感よりも確実な作動と発射を求めて、
RAPTOR製MP443用樹脂スライドの購入に踏み切った我輩。
しかし、最近は大分マシになったとは聞くものの3Dプリンター製というのが
無加工で使えるのか否かどーも不安で仕方がなかったんです。
現物を手にして不安が絶望にランクアップ。
「我輩はこんな物に0.2パットンを費やしてしまったのか」という自己嫌悪に陥りました。
余りにも酷くて当初の写真を撮影する心の余裕もなかったのですが、
この内側のシワシワガタガタ質感が購入時の質感です。
恐る恐るプリーチを組み込んでみたところ、まあ多少はねきつかったですが、
サンドペーパーでスライド内側を均したらブリーチは収まりました。
でもリアサイトがキツくて溝をヤスリで削る羽目に。
嬉しい誤算だったのは取り付け後の作動。普通にブローバックして弾も出ました。
しかしこの汚い見た目だけは見ていて悲しくなるレベルだったので、
何日かかけてサンドペーパーでかなり磨きまくり、表面を平らにしました。
しかし塗装が綺麗に乗らないのでプラモデルマスターの我が愛しの同期、
学長に託して更に磨きをかけてもらい、下地をしっかりと塗ってもらい、
艶消しブラックで塗って貰ったお陰で何とか鑑賞に耐える風合いになりました。
因みにセレーション部分、一晩かけて細いヤスリで磨きまくりましたがこの体たらくです。
スライドを樹脂製に替えた事によって冬以外はある程度撃てるシロモノになりました。
でも学長から受け取った時はスライドストップは作動していたのですが、
暫くパコパコ撃っていたらスライドストップの掛かる部分が適度に摩耗、
ホールドオープンしなくなってしまいましたが作動はするからオッケー・・・なのか?
2024.8.10追記
RAPTOR製MP443のバリエーションにMP446ヴァイキングが加わったので
ヤフオクで0.76パットンで購入しました。
ハンドガンに電動ガン並の金を払うのは酔狂かとも思いはしましたが、
MP446の生産数はかなり少なく、240ドルぐらいするみたいなので、
「WAのハンドガンも同じぐらいの価格だし、まあしょうがないね」という気持ちで購入。
セット内容は本体、マガジン、マウントレール、そして内容が薄い説明書。
MP443に付属していたサプレッサー用アダプターは付いてませんでした。
MP446ヴァイキングとはMP443を樹脂フレームに変更したモデルで、輸出用なんだとか。
Wikipediaにはロシア軍でも使用されているような記載がありましたが、どうだか?
ヴィジュアル的にはスライドの刻印が増えただけで、
フレームはMP443と全く変わらないのですが、
このスライドの刻印が入っただけでも大分雰囲気が違います。
しかも、スライドの仕上がりが我輩所有の2期ロット品よりも綺麗で「何だこれは、たまげたなあ」。
我輩所有のMP443同様、トリガー&ハンマーは相変わらずシングルアクションです。
セイフティレバーは箱出しでもそれなりに動いてくれましたが、作動はイマイチです。
このスライドの仕上げに時間を掛けた分、価格が上がったのかなぁ?と
野暮な事を考えながら見ていたら、MP446はスライドの形状が違うんですね。
イジェクションポート周辺が肉厚になっております。
ガスと弾を入れて発射してみたら、気温が高いからか結構快調に作動しました。
よく見たら我輩所有のMP443で作動を良くするために削った
アウターバレルのチャンバー部分(指差している所)に削り跡が見られます。
まさか、RAPTORの中の人は我輩のブログを参考にして加工したのかな?
もう一つ「何だこれは、たまげたなあ」だったのは、
リコリスリコイルスプリングガイドを引っ張り出さなくても
スライドリリースレバーを右側から押し出せば外せるんですね。
やっぱりRAPTORの中の人、我輩のブログ見てるわ(確信)。
上がMP446、下がMP443のスライドです。
とりあえずフィールドストリッピングしてみたところ
アウターバレルが外れないので何故かと思いきや、
多分作動を良くするためのアウターバレルを固定するパーツがスライド先端に追加されていました。
コイツはスライド先端を軽くプラスチックハンマーとかで叩くと外れます。
右がMP446、左がMP443です。
アウターバレル固定パーツが追加された以外、その他各パーツに変化はありません。
そして各パーツのバリも案外少ないというか、あまり気になりません。
更に、フレームのレールも滑らかで作動向上の為に磨く必要もなさそうです。
でもやっぱり、相変わらずホールドオープンはしてくれないので調べてみたら、
スライドストップがリコイルスプリングガイドに引っかかって動きが悪いんですね。
なので前回同様、リコイルスプリングガイドの根元の「く」の字部分と
スライドストップの軸部分のリコイルスプリングガイドに干渉する部分をヤスリで磨きました。
尚、組み立ての際はアウターバレル固定パーツがズレて、
スライドが入らない事があるので注意しましょう。
この上記の加工だけで難なくホールドオープンするようになりました。
スライドが重いので涼しく過ごしやすい季節になると動きが悪くなるでしょうが、
少なくとも夏場はバンバン弾を出して活躍してくれそうです。
RAPTOR製MP446は以前生産されたMP443と比べると大分クオリティが上がったので、
今後生産されるMP443(生産するのか、おい?)は箱出しでもそこそこ使えるモノになりそうです。
他のメーカーはMP446はおろか、MP443すら出してくれる気配がないので、
唯一の生産元であるラプターにはまだまだ頑張って欲しいですね(上から目線)。
陽気に福岡に帰ることすらままならない砥部良軍曹です。
娘が来年高校受験なんで福岡帰って太宰府天満宮にお参りに行きたいところなんですが、
正月三が日の大宰府は前方に居るおなごのケツを触っても気が付かないぐらい
すし詰めギュウギュウの人多スギィ!状態なので
何処からウィルスが飛んで来て憂き目に遭うか解りませんからね。
受験前に変なウィルスにやられて人生パーになるのだけは勘弁です。
ところで娘といえば昨晩のクリスマスイブの夜、
我輩が渾身のチキン丸焼きを作ったにもかかわらず、
「ウチのクリスマスといえば、父さんのボルシチだよね!」と言いやがるんですよ。
(2週間前に生ビーツが手に入ったのでボルシチも作っていた)
我輩、もう2度とクリスマスにチキン丸焼きは作るまいと心に誓うと同時に、
娘は我輩を無意識のうちにロシア的男子と認識しているのでは?という疑念が。
さて、少々減りはしたものの今年も無事にボーナスを頂きました。
それに伴い嫁から小遣いを頂いたので軍拡しちゃいました。
「お前は毎回冬のボーナス時に軍拡してんじゃねぇのか?」という
至極もっともなツッコミは逐次受け付けておりますのでご遠慮無くどーぞ。
今回我輩が小遣い叩いて仕入れたのは
台湾のRAPTORなるメーカーの
MP443というロシアの拳銃です。
ハンドガンなので、当然ながらガスを使って動く銃(パットン氏曰く)です。
余談ですがこのロシアンピストルのMP443と言う名称は
この拳銃を生産しているイジェフスク工場の商品名的なもので、
ロシア軍では6П35(Пは「ぺー」と読む)と呼ばれているようです。
まあアレだ、H&K USPがドイツ連邦軍ではP8、
ベレッタM92FSが米軍ではM9と呼ばれているのと同様。
またこのMP443と言う拳銃はソ連、ロシアの銃器が一般的に、
「カラシニコフ」や「ドラグノフ」というような設計者の名前で呼ばれる例に漏れず
「ヤリギン」「グラッチ」と言う名称でも呼ばれております。
ヤリギンとはこの拳銃の設計者の名前で、
トカレフとかマカロフと同じニュアンスですね。
グラッチというのはこの拳銃の開発プロジェクトの名称らしく、
ロシア語で「ミヤマガラス」と言う意味なのだとか。
ロシア軍装備をするにあたり、一番のネックとなっていたのがハンドガン。
ソ連、ロシアの拳銃自体がそもそも少ない(PMとAPSとコレぐらい)というのに、
モデルアップされているのがKSC製マカロフぐらいしかないという状況。
そしてそのマカロフは小型が故にマルイ製ハンドガンと渡り合うには不向き。
そんなシベリアの永久凍土的なお寒いロシアンハンドガン事情を
打ち破ってくれたのがこのRAPTOR製MP443なのでございます。
こういうマニアックなモデルを出してくれるという点において、
海外メーカーの存在は「ユーザーとしてとても嬉しい」
しかしながらこの台湾ラプター製MP443、
取扱店がAKの品揃えに定評のあるNOOBARMSぐらいしかなく、
ツイッタで予約受付開始した次の日(w8月下旬ぐらい)に予約を申し込み、
手持ちの武器を売り払って必死且つ迅速に資金集めをしたにもかかわらず、
初回生産分は予約開始当日に予約した方々に全て奪われしまったようで、
予約から4ヶ月経った12月中旬になってようやく手に届くという有様なのでした。
なので今から買おうとしても手元に届くのは何時になるか解りませんですし、
そもそもこのラプターのMP443は本来フルメタルで生産しているものを
規制の喧しい日本向けにフレームを樹脂製に作り変えたもので、
生産数が限定されているが故に今後入手可能であるかも定かではありません。
我輩が購入したのは予備マガジンとマウントのセットであるデラックスバージョン。
お値段は0.5パットンぐらいとハンドガンにしては結構お高めではありますが、
(注:1パットン=50000円ぐらいですかね?)
後から予備マガジンを買うことを考慮するとお買い得な選択肢とも言えます。
海外製品はオプションや予備マガジンの流通が不安定なので、
出来ることなら予備マガジンも一緒に手に入れたいですからね。
ていうかハンドガンなのに本体だけでも20000円ぐらいするというお値段は
マルイ製ハンドガンしか買わない方々から見るとお高く感じるでしょうが、
タナカやKSCのハンドガンもだいたいそんぐらいのお値段なので特別高いわけでも無し(錯乱)。
尚、付属の取扱説明書に日本語記載がないのは仕方ないね(ビリー兄貴)としても、
フィールドストリッピングの方法ぐらい載せてくれよというツッコミは入れたくなります。
取扱説明書の情報量が少ないのは大抵の海外製エアソフトガンの難点です。
初速は平均83.4m/sとマルイ製ガスハンドガンと同等な数字が書かれておりますが、
我輩の個体は桐灰マグマカイロでマガジンを適度に温めても70m/s超えるぐらいでした。
夏場の暑い時期ならコレぐらい出て欲しいなと期待したいところです。
ラプター製MP443の外装レビューの前に軽く実銃の説明。
MP443はかつてのソ連、ロシア軍の拳銃とは異なり、
(永きに渡りソ連及びロシアは独自の企画の弾薬を使う拳銃しか作らなかった)
世界的に一般的な9mmパラベラムを使用する拳銃です。
実銃の装弾数は17+1発、その後改良されて18+1発になったのは、
MP443開発以前からFSB(旧KGB)やロシア連邦軍以外の部隊で使われている
グロック17(装弾数17+1発)に対抗するためですかね?
トリガーメカは実銃ではダブルアクションらしいですが
RAPTORのMP443は何故かシングルアクション。意味不明。
全体的なシルエット的には最近のポリマーフレーム拳銃よりは
一昔前のベレッタM9やスタームルガーP85に似た感じのものですね。
21世紀に採用された拳銃なのにアンダーマウントレールがないのも1世代前感。
そして余計な刻印や印字がないのが実にロシア。
でも、フィンガーレストが設けられたグリップや、
フレームに配置されたセイフティレバーと言うデザインは
昨今の流行に則ったものとなっております。
反対側に余計なものが飛び出していないのもある意味ロシア的。
でも此方側にもセイフティレバーがあるのは現代風。
サイズ的にはグロックやP226といった9mm口径の
中型オートマチックピストルと大差ない大きさですが
スライドはグロックより細く、グリップはグロックよりも太いです。
MP443は1990年代に開発され、2003年にロシア軍に採用され、
2010年ぐらいからロシア軍に配備された拳銃であるにも関わらず、
フレームはポリマーフレームではなく鉄製という変な拘り。
「プラスチックが我が祖国の極寒の環境に耐えられるのか?」と、
ロシア軍上層部は考えたから手堅く鉄製フレームを選択したのでしょうかね?
民生モデルのMP446は樹脂製フレームを採用しているらしいです。
そういえば大分昔、アカ嫌いの父上が元気ビンビンだった頃に、
「ソ連のライフルが木製ストックなのは、寒くても割れにくいから」
という露助を半分バカにしたよーな、でも真意っぽい話をしてましたが、
今ではあながちジョークとも思えない心境です。
トリガーは電動ガンのAKみたいに細く、我輩的には引きやすい形状です。
但しシングルアクションであるにも関わらずトリガーストロークは
異様に遊びが多くハンマーの落ちる感覚は掴みにくいという。
強いて言うならタナカ製ブローニング・ハイパワーのような感触。
スライドリリースレバーはセイフティレバーが少し邪魔で使い難い。
セイフティレバーは丁度いい位置でまあ使いやすいのですが
箱出し状態ではセイフティレバーが馬鹿みたいに固くて動かなくて唖然。
尚、このセイフティはハンマーがどの状態でもかけられます。
一体型のグリップパネルは太めで、嫁よりも掌が小さい我輩には握り辛いです。
グリップ後部の妙な角張った形状が手に馴染まないんですね。
まあロシアの武器は「武器に身体を合わせる」もんなんで、
軟弱な思考のプレイヤーにはロシア軍装備なんて無理なんですがw
マガジンリリースは形状的には可もなく不可もないボタン式ですが、
内部がキツイのかマガジンが中で引っかかってスルッと落下しない。
そしてマガジン装填時も途中で引っかかるので少し戸惑いを感じます。
21世紀の拳銃であるにも関わらず、古めかしさを感じるハンマー式。
ストライカー式にすればハンマーが引っかかる心配もないのにねぇと思うんですが、
どうやらロシア人はストライカー式の拳銃に親でも殺されたようです。
トカレフみたいにフレーム後部がハンマーを包み込む形状は
厚着の状態でハンマーが引っかかって暴発する可能性を防ぐロシアの伝統的デザイン。
ちなみに、この起こしにくいハンマーを手動でダウンさせると、
マガジンのガス放出バルブを強制的に叩いてガス全部出ます。
マガジンは25発装填可能。必要にして充分なキャパシティ。
但し取説のように上から弾を詰めるのは結構無理です。
まあそこら辺はマルイのガスガンのマガジンと同じように
フォロアーを下げて下の広がったスリットから装填すれば無問題。
不便なのはガスを充填する際、マガジンボトムをずらす必要がある事。
マガジンフォロワーの下のやつをずらせばマガジンボトムは動きますが、
毎回ガス注入の度にコレするのマンドクセ。
そして注入バルブが海外製高圧ガス対応型で
ジャパニーズフロン134や152はなかなか充填されないので、
WEガスガン用の日本バージョン注入バルブに交換したら何ということでしょう、
パッキン形状が合わなくて貴重なガスがダダ漏れしやがったんで、
パッキンは元のバルブに付いているものと入れ替える必要があります。
我輩が購入したMP443デラべっぴん、もといデラックスバージョンに付いているマウント、
取り付けるにはまずマウントのトリガーガードに引っ掛かる部分の蓋?を外して引っ掛けます。
その後、蓋を閉めてトリガーガード前側とレール部分に付いている固定用の芋ネジを締めます。
あまり締めすぎるとフレームに傷が入るのが嫌。
マウントレールを取り付ける事によりウェポンライトを取り付けられるという利点の代わりに
サイズ的に嵩張り、コイツを納めるホルスターはどうすればいいんじゃという難点が生まれます。
ぶっちゃけ、夜戦用にグロック17買った方が幸せになれそうです。
MP443、一つの拳銃として見るとロシア製消火器らしい大雑把で取っ付きにくさのある
何時ものロシアンクオリティといった感じのブツです。
正直、グロックやUSPといったような西側製拳銃と比較すると洗練が足りない。
そしてラプター製のMP443という点から見ると正直、雑な作り。
アルミ製のスライドはホコリが付いた上から塗装していたり、塗装が雑だったり、
スライド自体も出来がよろしくなくて至るところにボコボコが見られます。
中身にしても割り箸を割るようなトリガーのキレの悪さ、
ご機嫌斜めな時の嫁の股以上に動かないセイフティレバー、
築40年の中古物件の引き戸かと思うぐらい動きの渋いスライドの動き、
ケツ★ン開発されてないホ★ガキのようなマガジン出し入れのキツさ、
どれをとってもマルイ製ハンドガンには到底及ばない作りに泣きそうです。
撃ってみると弾は確かに飛びますが、精度がいいかと問われると微妙。
アルミスライドが重いのか、スライドの動きもかったるくて時々ジャムります。
多分、本来はパワーのあるガスでAV男優の腰のように激しくバシバシ動かして、
使っている間に各所が削れてだんだん滑らかになるという仕様なんでしょう。
コレ、マルイ製エアソフトガンしか知らない人種からすると完全に不良品です。
ラプター製MP443、初期状態のレビューを上げるのは躊躇われるシロモノ。
というわけでバラして調整するかと目論んだのですが、
前述のようにスライドをフレームから外す方法すら説明書に記載してないという体たらく、
初見殺しとはまさにコイツのためにある言葉です。
ま、ネットで検索したらすぐにスライドストップを外す方法が見つかって事なきを得ましたが、
その外し方が他の拳銃とは随分異なる方法なのに戸惑った我輩。
まずマガジンを抜いて(常識ですね)スライドを引き、スライドストップをかけます。
謎形状のリコイルスプリングガイドを露出させます。
その後リコイルスプリングガイドを少し引っ張り出すと、何処かで引っかかります。
そしてスライドを戻し、スライドストップをガバメントみたいにフレームの反対側から押し出すと、
スライドストップが抜けてフレームとスライドが分離します。これもうわかんねぇな。
リコイルスプリングガイドをずらして90度ひねり、持ち上げて外したら、
リコイルスプリングガイドが抜けてアウターバレルが外れるようになります。
コレがなかなか外れなくて少しイラッとするんだな。
尚、組み込みの際は更に面倒なのですがそれを解消する方法は後述にて。
スライドを何度か動かすor何度か撃っていると、
アウターバレルのチャンバー部分上部に傷が入っているのが確認できるでしょう。
その部分はスライドと干渉して作動不良の原因になっているので、
ヤスリである程度削って作動を滑らかにすることをオススメします。
目安はスライドを動かしても傷が入らなくなるまで。
ドライバーの先で示している部分がホップ調整ダイヤルです。
ストロークは少ない上に、調整は結構シビアです。
しかも指では動かないというオマケ付き。ドライバー必須。
チャンバーは小さなクロスネジで固定されています。
外部、内部共に仕上げが悪く引っかかるので
目の細かいヤスリやサンドペーパーでバリを取ります。
インナーバレルとチャンバーはマルイハンドガンと同規格です。
マルイのと交換してみたところ、チャンバーのゴムが気持ち柔らかいためか、
作動が少し滑らかになり、フライヤーがなくなりました。
どうやらゴム製品は日本製が性能がよろしいようです(意味深)。
インナーバレルの長さは95mmぐらいなので、グロックやP226のものが丁度いいでしょう。
インナーバレルが全体的に仕上げが良くなかったので、
マルイ製に交換すれば性能向上が期待できそうです。
ブリーチ部分は2つの6角ネジで固定されているので、緩めて取り外しますが、
初期段階では愛し合う2人の棒と穴よりもスライド内部にガッチリハマっているので
プラスチックハンマーでスライドをぶん殴らないと外れません。
勢いよく外そうとしてブリーチ上部のスプリング2本が無くならないように注意してください。
ブリーチブロックの外側サイド部分をサンドペーパーでキレイにすると、
取り外しor組み込みの時に引っかかりにくくなって楽になります。
ノズルの先端部分と弾のローディング部分にバリがあるので、
この部分もしっかりキレイに仕上げますが
削りすぎると作動不良の原因になるので丁寧に作業しましょう。
アレだ、指1本入れて大丈夫そうだから3本入れようみたいなのは止めとけという。
ノズルはブリーチ上部のスプリングを外せば前方に引き抜くだけで外れます。
(ていうかスプリングはすぐに外れるていうか、無くしそうになる)
あと、ドライバーで指している部分に半月状の金属パーツがあるので、
コイツもなくさないようにすぐに外しておきましょう。
この後、ブリーチ内部のピストン部分が外せるか試みたのですが、
結構キツキツにハマっているようで外せませんでした。
ノズル内部も分解してバリを取ります。
ノズルの右側に小さいクロスねじがあるので、それを緩めます。
ノズル内部はこのようなパーツ構成になっております。
左から順にノズル、スプリング、センサーバルブ、ストッパー。
センサーバルブとストッパーもバリがあるのでキレイにします。
さて、このストッパーですが我輩の個体(2期ロット以降生産品?)では、
ハの字部分が下を向くこの状態で付いておりました。
初期ロットでは写真のように上が広がっている状態(上下反対)で組まれていたらしく、
コレを反対に入れ替えて組み上げた方が動きが良くなるという情報がありました。
試しに入れ替えて組み上げてみたところ初速が70m/s強⇒70弱ぐらいになったたので、
ココの組付け次第でガスの流量が変化していると思われます。
初期ロットをお持ちの方は上下入れ替えて組んだほうがよろしいでしょう。
でもガスの流量が増えてマズルエナジーが上がっても
根本的にスライドの動きの渋さが作動の妨げになっているみたいなので、
スライドのレール部分、フレームのレールが噛み合う部分をサンドペーパーで均し、
引っかかりがないように仕上げればスライドの動きが大分改善され、動きが良くなります。
ついでにスライド内部もアウターバレルが干渉する部分は軽く磨きました。
更にスライドの表側のボコボコした部分や塗装の汚い部分も磨いて塗り直しました。
ここまですれば大分、作動がまあ多少は良くなりジャムの可能性が下がります。
結構大変な作業ですが、ここまでしてもアルミスライドが思いのほか重いのか、
リコイルはよいものの数発撃つと動きは悪くなります
さて、我輩が全国のMP443ユーザーにオススメしたい加工が、
リコイルスプリングガイドのスライドストップレバーのハマる部分の加工。
写真のこ↑こ↓が示している「くの字」の部分を
目の細かい細いヤスリで軽く削って丸めると
あら不思議、組立時にリコイルスプリングガイドをガチャガチャ弄らなくても、
スライドストップレバーを押し込んだ勢いで経験豊富な女子のように
棒の部分がカシャッとハマって直ぐに組み立てられます。
削る目安はリコイルスプリングガイドを組んだ状態で、
写真のようにスライドストップレバーを押し込んでハマるようになるまで
少しずつ調整しながら削るという完全に現物合わせなんですが、
(然程削らなくてもスルッと入るようにはなる)
この加工によってイチイチ組立時に反対側の穴から
ドライバーを突っ込んでスライドストップレバーを押し込む手間が省けます。
ここまで手を加えないと使うのが難しいであろうRAPTOR製MP443、
正直、ロシア軍装備に拘る人以外は全く手を出す必要性のない代物です。
ロシア軍装備でもスペツナズとかFSBとかやっている人は
余計な思考に陥ることなくマルイのグロック17を使いなさい。
かなり珍しいハンドガンが欲しい的な軽い気分で手を出すと地獄を見ます。
ただ、ロシア連邦軍装備をシメる一品としては
銃剣やスコップ以上に必要不可欠な品でしょう。
だってハンドガンだから、銃剣やスコップよりはサバゲーに使える。
装弾数的には普通のプレイヤーが使用しているハンドガンと大差なく、
パワーも然程変わらないので互角に渡り合えなくはないのですが、
信頼性ではやはり、マルイ製ハンドガンには敵わないなというのが正直な感想です。
我輩的にはロシア軍装備のサイドアームとしてMP443を手にしたことで、
ようやくロシア軍装備という名のパズルの完成に終わりが見えたという気分です。
まあ要するに、それなりには満足しているということだ。
でも我輩って実はロシア軍装備の時は案外、ハンドガン使わない人なんで、
コイツの存在がどれぐらいのタクティカルアドバンテージが有るかは未知のエリアーッ!
尚、一緒に撮影した「おいしいロシア」というマンガ、
著者がロシア人の旦那と一緒にロシアに1年間滞在し、
そこで生活してどのような経験をしたかというエピソードを交えて
ロシアの主な料理をマンガで面白く説明するというマンガなので、
ロシア軍を極める活動の一環でロシア料理にハマりたい人(居るのか?)は是非とも買うべし。
2022.12.8追記
アルミスライドの重量感よりも確実な作動と発射を求めて、
RAPTOR製MP443用樹脂スライドの購入に踏み切った我輩。
しかし、最近は大分マシになったとは聞くものの3Dプリンター製というのが
無加工で使えるのか否かどーも不安で仕方がなかったんです。
現物を手にして不安が絶望にランクアップ。
「我輩はこんな物に0.2パットンを費やしてしまったのか」という自己嫌悪に陥りました。
余りにも酷くて当初の写真を撮影する心の余裕もなかったのですが、
この内側のシワシワガタガタ質感が購入時の質感です。
恐る恐るプリーチを組み込んでみたところ、まあ多少はねきつかったですが、
サンドペーパーでスライド内側を均したらブリーチは収まりました。
でもリアサイトがキツくて溝をヤスリで削る羽目に。
嬉しい誤算だったのは取り付け後の作動。普通にブローバックして弾も出ました。
しかしこの汚い見た目だけは見ていて悲しくなるレベルだったので、
何日かかけてサンドペーパーでかなり磨きまくり、表面を平らにしました。
しかし塗装が綺麗に乗らないのでプラモデルマスターの我が愛しの同期、
学長に託して更に磨きをかけてもらい、下地をしっかりと塗ってもらい、
艶消しブラックで塗って貰ったお陰で何とか鑑賞に耐える風合いになりました。
因みにセレーション部分、一晩かけて細いヤスリで磨きまくりましたがこの体たらくです。
スライドを樹脂製に替えた事によって冬以外はある程度撃てるシロモノになりました。
でも学長から受け取った時はスライドストップは作動していたのですが、
暫くパコパコ撃っていたらスライドストップの掛かる部分が適度に摩耗、
ホールドオープンしなくなってしまいましたが作動はするからオッケー・・・なのか?
2024.8.10追記
RAPTOR製MP443のバリエーションにMP446ヴァイキングが加わったので
ヤフオクで0.76パットンで購入しました。
ハンドガンに電動ガン並の金を払うのは酔狂かとも思いはしましたが、
MP446の生産数はかなり少なく、240ドルぐらいするみたいなので、
「WAのハンドガンも同じぐらいの価格だし、まあしょうがないね」という気持ちで購入。
セット内容は本体、マガジン、マウントレール、そして内容が薄い説明書。
MP443に付属していたサプレッサー用アダプターは付いてませんでした。
MP446ヴァイキングとはMP443を樹脂フレームに変更したモデルで、輸出用なんだとか。
Wikipediaにはロシア軍でも使用されているような記載がありましたが、どうだか?
ヴィジュアル的にはスライドの刻印が増えただけで、
フレームはMP443と全く変わらないのですが、
このスライドの刻印が入っただけでも大分雰囲気が違います。
しかも、スライドの仕上がりが我輩所有の2期ロット品よりも綺麗で「何だこれは、たまげたなあ」。
我輩所有のMP443同様、トリガー&ハンマーは相変わらずシングルアクションです。
セイフティレバーは箱出しでもそれなりに動いてくれましたが、作動はイマイチです。
このスライドの仕上げに時間を掛けた分、価格が上がったのかなぁ?と
野暮な事を考えながら見ていたら、MP446はスライドの形状が違うんですね。
イジェクションポート周辺が肉厚になっております。
ガスと弾を入れて発射してみたら、気温が高いからか結構快調に作動しました。
よく見たら我輩所有のMP443で作動を良くするために削った
アウターバレルのチャンバー部分(指差している所)に削り跡が見られます。
まさか、RAPTORの中の人は我輩のブログを参考にして加工したのかな?
もう一つ「何だこれは、たまげたなあ」だったのは、
リコリスリコイルスプリングガイドを引っ張り出さなくても
スライドリリースレバーを右側から押し出せば外せるんですね。
やっぱりRAPTORの中の人、我輩のブログ見てるわ(確信)。
上がMP446、下がMP443のスライドです。
とりあえずフィールドストリッピングしてみたところ
アウターバレルが外れないので何故かと思いきや、
多分作動を良くするためのアウターバレルを固定するパーツがスライド先端に追加されていました。
コイツはスライド先端を軽くプラスチックハンマーとかで叩くと外れます。
右がMP446、左がMP443です。
アウターバレル固定パーツが追加された以外、その他各パーツに変化はありません。
そして各パーツのバリも案外少ないというか、あまり気になりません。
更に、フレームのレールも滑らかで作動向上の為に磨く必要もなさそうです。
でもやっぱり、相変わらずホールドオープンはしてくれないので調べてみたら、
スライドストップがリコイルスプリングガイドに引っかかって動きが悪いんですね。
なので前回同様、リコイルスプリングガイドの根元の「く」の字部分と
スライドストップの軸部分のリコイルスプリングガイドに干渉する部分をヤスリで磨きました。
尚、組み立ての際はアウターバレル固定パーツがズレて、
スライドが入らない事があるので注意しましょう。
この上記の加工だけで難なくホールドオープンするようになりました。
スライドが重いので涼しく過ごしやすい季節になると動きが悪くなるでしょうが、
少なくとも夏場はバンバン弾を出して活躍してくれそうです。
RAPTOR製MP446は以前生産されたMP443と比べると大分クオリティが上がったので、
今後生産されるMP443(生産するのか、おい?)は箱出しでもそこそこ使えるモノになりそうです。
他のメーカーはMP446はおろか、MP443すら出してくれる気配がないので、
唯一の生産元であるラプターにはまだまだ頑張って欲しいですね(上から目線)。
Posted by 砥部良軍曹 at 23:00│Comments(2)
│エアソフトガン
この記事へのコメント
娘さんは もう受験生ですか〜‼️
来春からは お料理上手な閣下も お弁当係を 担って下さいね
応援しています
来春からは お料理上手な閣下も お弁当係を 担って下さいね
応援しています
Posted by れい at 2020年12月27日 17:12
>れい様
娘から「ロシア料理は弁当に入れるな」と言われました。
娘から「ロシア料理は弁当に入れるな」と言われました。
Posted by 砥部良軍曹 at 2020年12月27日 21:56