2023年07月28日

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

7月26日、ウチの近所にある新田原基地にフランス空軍(今は航空宇宙軍というらしい)が
訓練に来るという我輩が想像だにしない事態が起こりました。

何やら、フランス本土から約20機の航空機をインド太平洋の自国領周辺に派遣する
「ペガーズ23」という訓練の一環として友好国?である日本を訪れる事になり、
その受け入れ先として(何故か)新田原基地に白羽の矢が立った様です(なんで?)。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

さて、そーいうニュースを見て大半のノンケ共は新田原基地に来るフランス空軍の戦闘機が、
何て名前なのか全く気にもしないしどーでもいいんでしょうが、
ダッソー・ラファールというフランス製の戦闘機です。

大事な事なので声を大にして言いますが、ティファールじゃないです。
ラファエルって間違う人もいるみたいですが、ラファエルは四大天使の1人です。

ラファールとはフランス語で「突風」とか「疾風」という意味だそうです。
つまり大日本帝国陸軍の四式戦闘機と同じ名前です(断言)。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

7月26日の夕方、まずは整備員一同や機材を載せた輸送機エアバスA400Mが来ました。
フランス以外にイギリスやドイツやトルコで使われている大型輸送機です。

エアバスの旅客機は羽田空港で見ましたが、輸送機を見たのは初めてです。
でもコイツ、空自のC2輸送機ぐらいデカいのにプロペラ機なのか?しかもプロペラ沢山生えてる。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

因みに「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」で
トム・クルーズが羽根の上を走ったりドアにしがみ付いていたのがこのA400M輸送機です。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

フランス空軍のラファールを基地まで誘導するのはこの日の為に記念塗装
(実はデカいステッカーを貼っているらしいが、デカいデカールである可能性も微レ存)を
垂直尾翼と600ガロンタンクに施した305SQのF15J。

「なんで飛行機にスペシャルマーキングする必要があるんですか」とお思いの方もおられるでしょうが、
それは宮崎人が特別な人が来た時、特別な日に宮崎牛を食うのと同じです。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そしてA400Mが降りて来て30分ぐらい経ったところに待ちかねていたラファール登場!
複座型のラファールBと呼ばれるタイプですね。
一応解ってはいたつもりでしたが、結構コンパクトな戦闘機です。

まあ、今まで日本で見慣れていたF15やF4が多少規格外のデカさだっただけで、
世界的にはF2やラファールやタイフーン、F16やF18ぐらいのサイズの戦闘機が主流なんですがね。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そして遂に感動の瞬間!ラファール新田原の大地に降り立つ!
この光景に感涙した航空機ファンは我輩だけではあるまい!?

眺鷲台に大量に集まったクルマと人の数がその事実の裏付けとなっております。
いやマジで公園側の駐車場、夜中には既に満席だった模様。
そして基地周辺の私有地や畑に侵入して撮影していた不届者も居たようです。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そして次の日7月27日、待ちに待った航空自衛隊VSフランス空軍の飛行訓練。
先に上がったラファールはその小さめな機体に似つかわしく無い迫力ある音を上げて離陸。

1機目は機体が宙に浮いたら直ぐにハイレートで上昇、でもスピードは控えめ。
2機目は滑走路スレスレを飛びながら上昇というまさに「魅せる」テイクオフ。
パイロット絶対に写真映えする事考えながら飛んでるよな?

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

その後を追う様にして305SQのスペマF15Jが離陸。
空ではどの様なやり取りが実施されていたのか・・・
ま、初の交流と言う事でガチ空戦はやっとらんでしょ。
軽くお手並み拝見程度に戯れたか、遊覧飛行していたんじゃないかな(適当)。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そして訓練飛行を終え、戦闘機は新田原基地に帰還。
航空自衛隊側には築城基地からF2が来基して、初の日仏共同訓練に華を添えます。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そしてF15と共にRTB(リターンtoベース)するラファールB。
初めて見るフランス空軍の戦闘機という情報だけが脳裏を駆け巡り、
ラファールが我が人生初めて見るデルタ翼の飛行機である事を失念しておりました。
そしてもう一つ、我輩の人生初のカナード付き戦闘機。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

ラファールと空自機の激しい?絡みが終わった夕方にやって来た
エアバスA330MRTT(Multi Role Tanker Transport)。
まー解りやすく言うと空中給油機なんですが、人や荷物も運ぶ事が出来るんで
マルチロールタンカートランスポートって呼ぶみたいなんですよね。
ベースは国際線用の旅客機の機体なんでかなりデカいです。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

そして28日、所沢航空発祥記念館上空を目指して飛び上がるラファール。
日本の航空発祥の地として知られ、1919年に来日したフランス航空教育団が
技術を伝えたゆかりの地へ行く事で日仏の友好を深める事が目的だったようです。

https://twitter.com/pitipitiman1/status/1684561747485786112?s=46&t=IjDuaSwFHJm3hEWqGCsFUQ

今回フランス航空宇宙軍の来日のもう一つの目的(詳しくは上記リンクを参照)、
それは86年前に行われたパリ→東京へのフライトの続きををラファールでもう一度行う事。
86年前のフライトでは佐賀県の脊振山に墜落したので、
同じ九州にある新田原基地から飛び立つ事でリベンジを果たすという。
何かヨーロッパ人らしい思考というか、ロマンを追い求める感が凄い好き。

いやーしかし、まさか我輩が死ぬまでにフランスの戦闘機を日本で見られる日が来るとは、
我輩は夢にも思いませんでしたし全くもって想像の範疇外だったんですが、
世界情勢の変化(悪い方向に?)や各国軍隊の運用の変化に伴い、
今回の様な米軍以外の軍隊との訓練が繰り広げられる機会が日本でも増えるのでしょうね。

何を企んでいるのか解らんよーなゴロツキ国や妙な連中が蔓延る中、
世界中が力を合わせて行うべき行動はSDGsでも脱炭素化でもなく、
軍事協力や連携なんだと改めて考えさせられるのでした。


追記
そして29日、全てのフランス航空宇宙軍の機体は次の目的地ジャカルタを目指して
その雄雄しき翼を広げ、エンジン音を高らかと靡かせながら去って行ったのでした。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

ああ、次会える日はもう来ないのだろうか・・・
それとも、次は別の国から新たな来訪者が・・・?


最後に、ブログ作成の為に写真を提供していただいたピーマン職人(の息子さん)、
どんげ屋の店長にこの場を借りてお礼申し上げます。

え?お前さんは写真撮ってないのかいって?
一応撮りましたけどねぇ、人様に見せられるよーな写真じゃないです申し訳ない。

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

我輩が撮った写真、ラファールのガンポート。
我輩はこーいう解り辛い写真しか撮らないんですヨw

新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!

買っちった、今回の日仏共同訓練のパッチ。

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