2010年10月30日

青森の秘湯を求めて八甲田山に入ってみた



八甲田の山の中に“田代元湯”と呼ばれる秘湯があります。
映画“八甲田山”で青森第5連隊が雪中行軍の時に初日の宿泊場所として向かったものの、
結局吹雪の為に道に迷って辿り着けなかった温泉です。

現在ではその温泉は経営者が居なくなって廃墟と化し、
壊れた建物、コケの浮いた浴槽と静かに湧き出る湯だけがその名残を残しているのみです。
(注:田代と言っても決してクスリとかミニにタコとは関係ないのであしからず)

しかし旅館は無くなろうとも温泉の湯は未だ沸き続け、
普通の温泉では満足出来ない温泉マニアを待ち受けています。
その温泉の湯を求めて本日寒さが迫る八甲田の山に向かいました。

しかし今回向かう場所はネットで調べたところ結構な山の中。
我輩一人で向かうには不安があるという事で
我輩の屍を拾う役としてモミアゲマン先輩を誘いました。
この人なら戦闘力、移動能力共に山に連れ歩くには申し分なし。



モミアゲマン先輩のブルーサンダー号に乗り、
十和田から県道40号線に向かい、後藤伍長の像のあるところの
手前にある工事現場のカーナビに載ってない道に侵入。
八甲田の山々は先日降った初雪を未だ残しながらその雄姿を見せ付けます。
まあ、まだ路上には雪は積もっていないので一安心。



入って直ぐはダートのような道でしたが、途中から何故か舗装路に。
安心しながら走っていると幾度と道が分かれており、
挙句の果てには行き止まりまである始末。
思わず「天は我々を見放したか・・・」と絶望w

我々もここで遭難して辿り着けないまま悔しい思いをするのか?
でも2回ほど道に迷うも、どうにか他の人のブログで見た看板を発見し、
何とか目的の場所に辿り着いた事を微妙に確信。



クルマを工事現場の駐車場に置いて徒歩で田代温泉を目指します。
途中から山の中を歩く必要があると言うネットでの事前情報により、
当然ながらズボンはドイツ連邦軍戦闘服、靴はコンバットブーツの“BATES”。
するとモミアゲマン先輩が何かいい靴を履いていたので見せてもらうと、
我輩のと同じ“BATES(ベイツ)”、しかも我輩のより値段がいい奴。この独身貴族w

道中またまた途中で道が分かれていて迷うところでしたが、
近くに居た工事現場のおいちゃん達が半分理解不能な青森語で
(それは日本語と言うよりもフランス語に近い喋り)
気さくに田代元湯の入り口の場所を教えてくれました。
ガードレールに括り付けたロープを伝いながらいざ行かん田代元湯!



ガードレールを下りるとそこは結構な藪。
我輩の陰毛よりも、モミアゲマン先輩のもみ上げよりもわしゃわしゃしている藪を
掻き分けながら道なき道を向かいます。

足場が先日積もった雪でぐちゃぐちゃしており、かなりぬかるみます。
次回の来訪時にはズボンのすそに脚絆(きゃはん)をつける必要性を認識。
でも道は意外と解りやすく、すいすい進入。
途中で温泉から引き返す先客と出会い、この先に温泉がある事実を確信。



しばらく進むと川があります。
しかも物凄く不安定そうな鉄パイプの橋が架かっています。
パイプ自体は岩にボルトオンされているので多少安定していますが、
橋が・・・明らかに曲がっているorz
ガクガクブルブルしながら曲がった橋を渡り、先に進みます。



川沿いの崖のような道を渡り、最後の関門のつり橋に新入。
この橋が所々壊れており、板もかなり腐っているので恐怖。
しかしバンジージャンプを躊躇なく飛べるモミアゲマン先輩は
この崩壊寸前のつり橋をすいすいと渡って逝きます。
我輩は勿論へっぴり腰でびくびくしながらつり橋を渡ります。



そしてようやく目的地の田代元湯、やまだ館跡地に到着。
勿論その時の2人の台詞は「ラピュタは本当にあっ(以下略)」
ガードレールのロープの場所からここまでの所要時間大体15~20分ぐらい。



そして建物の脇にはコケやヘドロまみれの温泉が鎮座。
流石にここには入れませんねぇ。モンスターが居そう。
こういう感じの浴槽がいくつか点々と存在しています。
そして周囲には残骸と化した旅館の建物のパーツが散乱。



この温泉のメインの浴槽はここ。
藤棚の下に設けられた浴槽はこの温泉を愛する常連様方の手によって
ある程度は清潔に保たれ、比較的気持ちよく入浴する事が出来ますが、
毎日清掃されているわけではないので中にはコケやゴミ、枯葉が散乱しています。

しかしせっかく見つけた秘湯、そんなのを気にせず2人で入浴!
湯加減は少々熱めですが、外気温が低いのでそれなりに快適です。
紅葉の中の野湯、情緒ある風景ですねぇ。でも湯船に変なのが浮いているけどw



ここは元々露天風呂だった場所。
この岩風呂は意外と汚れているので気軽に入浴出来ません。
とりあえず我輩は入りましたが、歩く度に大量のコケとヘドロが浮き上がって恐怖。
しかし傍には川が流れ、ロケーション的には最高です。

余談ですがここの温泉には有志達が準備したデッキブラシやバケツが置いているので、
入浴前に清掃して湯が溜まるのを待ち、綺麗な状態で入浴する事が出来ます。
そして入浴後は綺麗に清掃するのもここの使用上のルール。
本来我輩達も入浴後清掃を実施すべきなのですが、
時間帯的に厳しかったので割愛させていただきました。



山の中の隠れた温泉、ここには言葉には形容し難い感動と魅力がありました。
この感触、そして達成感はかなり癖になりそうです。
田代元湯は2018年にはダムの下に沈む運命にあるらしいです。
この悦びを味わえるのはいつまでなのでしょうか?
次回の来訪の際には露天風呂を綺麗に清掃してゆったりと浸かりたいものです。

綺麗に整備された温泉とはまったく別の魅力を放つ野湯、
野外好きの我輩にはたまらない存在です。
青森には他にもこういう素敵な温泉がいくつか存在するらしいので、
色々制覇していきたいですねぇ。

追記:現在(入浴から6時間後)身体のあちこちが痒いです。
一緒に逝ったモミアゲマン先輩は何ともないみたいなので、
我輩が入った岩風呂の中に変な生物が居たか、悪い菌が居たのかな??

更に追記:2012年現在、途中のパイプ橋は岩場に固定していたボルトが崩壊し、
旅館の手前の吊り橋が崩壊し傾いているそうです。
余程の覚悟を以て挑まないと現在田代元湯にたどり着く事は出来ない様です。


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Posted by 砥部良軍曹 at 19:20│Comments(9)お出かけ
この記事へのコメント
熊は大丈夫?
居るよね…
Posted by 肥後芋茎 at 2010年10月30日 21:12
>>肥後芋茎様
熊、居るらしいです。おまけにマムシや青大将も出没するそうです。
同志肥後芋茎様が一緒なら熊が居ても無問題でしょうがねぇw
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2010年10月31日 07:58
汚い体に娘の写真を貼るのはやめてください!
穢れる!
Posted by 嫁 at 2010年11月02日 12:10
>>嫁さん
その汚い野郎があなたの旦那ですみませんww

ていうか、ここ数日アクセス数は多いのに
誰もコメントしないのは我輩の汚いケツに圧倒された為かな??
Posted by 伍長閣下 at 2010年11月02日 20:08
はじめまして、伍長閣下殿。(^^)v

実はキャンプのページを探していて、貴方のこちらに偶然辿り着いたのです。(^^ゞ

実に楽しい!(^^)!♪、貴方は実に面白い人だ。(^^)
文章も上手い・・・。

特にご家族の記事はとても暖かいし、楽しい・・・。(^^♪

お車も好きなのでしょうか?、私もシトロエンに乗っていたことがある。
今はルノーに乗っています、もう随分古くなってしまっていて・・・。_(._.)_

あっ!そうでした!('_')、私もスジコと社会主義者は大嫌いだ!(+_+)

暫く読ませて頂きます。
Posted by 環(タマキ) at 2010年11月03日 02:53
もしかして、「ノンケ豚とガチ男」の撮影はここで行うのですか?
Posted by ウナギゐヌ at 2010年11月03日 17:51
>>環(タマキ)様
はじめまして。
何でキャンプのページを探して
我輩のところにたどりついたのか理解出来ないのですが、
色々と話のツボが合う人が来てくれる事は至高の悦びです。
これからもご愛読よろしくお願いいたします。

>>ウナギゐヌ
ノンケ熊湯煙壮絶バトルと言うのがいいな。
ここならだらしねぇノンケが来ないから絶好の撮影スポットだ。
但し、ここはリアル熊が来る恐れがあるのが難点だが。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2010年11月03日 22:13
自分は
所さんのそこんトコロ【世界と日本で決死の覚悟でスゴイの撮って来ましたSPで
地図に載っていない秘湯を訪ね青森・八甲田山へとあり、
ここを見つけました。
ないだろー、いやここかなー、と考えながら
tvを見ようと思います。
Posted by うみゅう at 2015年09月22日 03:38
>うみゅう様
はじめまして。
ネット世界のだらしねぇ秘境、我輩のブログへようこそお越しくださいました。

テレビで田代温泉が放映されるんでしょうか?
所さんの番組ならそーいう企画もありなんじゃないかと思う一方、
手前の橋がぶっ壊れた現在、どうやって進入するのか・・・
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2015年09月22日 17:11
 
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青森の秘湯を求めて八甲田山に入ってみた
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