2011年02月12日

野湯探索 裏かっぱの湯

野湯探索 裏かっぱの湯

下北半島の恐山の付近、大畑町と言うところに“薬研温泉”と言う温泉があり、
その中に“かっぱの湯”という野湯があります。
そのうちの一つである“裏かっぱの湯”に入ってきました。
この温泉、以前より存在は認識し、春になったら逝こうと思っていたのですが
管理や衛生面や風紀的な理由で2月中旬に壊されると言うので、
雪道でのスリップを覚悟でモミアゲマン先輩を連れて出撃してきました。
勿論雪中での全裸による凍死も覚悟と言いたいところですが、
全裸で死にそうになっても湯に浸かれば無問題。

ていうか、ガードレールの下に風呂があるのはそんなに悪い事なのかね?
我々は風呂に入りに来ているのであって公然猥褻をしているわけではない!
あえて言おう「(風呂場で)全裸になって何が悪い!」
露天風呂で裸見せたくねぇだらしねぇノンケはこんな所にこねぇんだよ!
温泉を純粋に心から愛する人間だけがここを訪れる。
そのささやかな楽しみを条例とか法律とか綺麗事で片付ける事態には憤慨する!
(我輩の裸が行政の連中の裏よりも汚いと言う意見はこの際笑顔で黙殺する)

野湯探索 裏かっぱの湯

三沢市から薬研温泉までは130km。結構遠いです。
せめてもの救いは三沢からむつまでは思ったより道に雪が少なかった事。
これで道が雪だらけだったら行き着くだけで日が暮れますな。
でも山の中に入ると雪だらけ、スリップの恐怖に怯えながら進みます。
余談ですがこの日我輩は三沢の街中でスリップして
前のクルマとカマ掘り寸前になりました。

野湯探索 裏かっぱの湯

で、ナビの指示通りにどうにかかっぱの湯付近に着いたものの、
今回の目的地である“裏かっぱの湯”は何処にも見当たらず。
挙句の果てには雪で道が閉ざされて行き止まり。
道が雪で埋まるって、九州人の理解の範疇超えています。
まさにここは我輩にとって“未知のエリアッー!!”

野湯探索 裏かっぱの湯

とりあえずかっぱ湯の一つで有料の“夫婦かっぱの湯”に向かい、
中の人に「裏かっぱの湯って何処ですか?」と聞いたら
いまひとつ理解不能なフランス語のような日本語で場所を教えてくれました。
因みに夫婦かっぱの湯は入浴料大人200円。
この建物の奥に進むと川沿いの露天風呂にアクセス出来るみたいです。
脇には無料?の足湯もありましたが本日は無視。

野湯探索 裏かっぱの湯

で、教えてもらったとおりに川沿いの人一人分空いている空間を探したら、
「ラピュタは本当にあっ(以下略)」
ここから雪の階段を下りるとそこに未知のエリアッー“裏かっぱの湯”が!!
嫁にも「一緒に入ろうぜ!」と薦めましたが断固拒否。
我輩とモミアゲマン先輩のむさ苦しい野郎2人で突撃!!
子供は微妙に興味深々でしたが、雪の中の風呂と言う異次元の景色に半分ドン引き。

野湯探索 裏かっぱの湯

我々が来た時には既に2人の先客が居られましたが、
快く湯を勧めるのでトップ画の全裸写真を撮影後入浴!
2人の先客のおじちゃん達は裏かっぱの湯の常連であり、
ボランティアでここの掃除や管理をしている人だそうで、
この野湯の施設の設備の大半はこの人たちが設営したものだそうです。
おじちゃん達は我輩とモミアゲマン先輩と共に湯につかりながら
裏かっぱの湯に対する情熱を熱く語ってくれました。
勿論この温泉が取り壊される事態についても猛反対。

野湯探索 裏かっぱの湯

メインの湯船は寒空の下であるにもかかわらず意外と熱かったですが、
外気温が-4℃度ぐらいなので気持ちよい湯加減です。
雪中全裸の痺れるような寒さも温かい湯が完全に癒してくれます。
こんな素晴らしい野湯が潰される事は本当にもったいない話です。
こういう稀有なものこそ地域が全国に誇れる観光資源なのにねぇ。

野湯探索 裏かっぱの湯

もう一つの岩風呂の湯船は丁度よい温さの湯加減。
下にコケが生えているので移動には気を使いますが、
雪に飾られた直ぐ傍の流れる川を眺めながらの入浴は至高の快楽!!
つぶされる前に来て本当に良かったと思いました。
通常ガードレールから入浴姿が見えそうな野湯ですが、
そんな些細な事も気にならないほどの癒し効果です。

野湯探索 裏かっぱの湯

その後嫁と子供達は薬研温泉の“ホテルニュー薬研”に連れて行き、
岩の露天風呂とヒバの木の浴槽の湯に入れて満足させてきましたが、
ああいう大自然の中のダイナミックな温泉を味わうと
普通の湯だけの温泉では物足りませんね。
性癖だけでなく温泉に関してもアブノーマルになりつつある我輩です。

追記:2月18日のニュースを見ていたら我輩がここを訪れた時に居た
おじちゃんが取材に対応している映像が流れていました。びっくり。
結局この風呂は破壊の運命をたどるようです。残念です。


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Posted by 砥部良軍曹 at 23:00│Comments(9)お出かけ
この記事へのコメント
壊すの反対。

いいなあ。入りたいっす。
気持ち良さそう。
この歳になったら怖いものはない。

最初の写真についてはノーコメント。
Posted by キリンさん at 2011年02月13日 11:25
ウホッ!素敵な全裸っ!
出来るなら年中はだかで暮したいおやぢです。

前記事で愛銃達がボロボロ…と言っておられましたが、私も年末に隣町のおもちゃ屋の閉店セールで仕入れたマルイ・UZIが、半値とはいえ新品にもかかわらず1マガジンでクラッシュ。
スパーギヤとセクターギヤが仲良く逝っており、なんとプラ製のメカボまで割れていました。 何たる屈辱…
どうやら相当な年代ものだったらしいです。

エアガンだけは何年寝かせても、深い味わいやコクはでませんな…

ダミーオスカーのプロトタイプ人造人間の閣下は、多少のプレイじゃ壊れないのは分かっておりますが、風邪など引きませぬようご自慰愛ください。
Posted by エアガンおやぢ at 2011年02月13日 17:26
閣下・・・ いつも ギリギリの 生き様が
カッコいい!
Posted by れい at 2011年02月13日 18:17
月曜ワイド劇場みたいな情景が((*´д`*))
Posted by 鈴吾 at 2011年02月13日 22:02
>>キリンさん
我輩もみやchanブロガー中“一番抱きしめたい熟女”の
キリンさんと一緒にここに入ってみたかったですね。
そしてお互いの肉体でここの魅力について語り合う、言葉は要らない。
大自然の中のお湯の素晴らしさは我輩の稚拙な文章では
表現出来ない魅力に満ち溢れています。

>>エアガンおやぢ様
新品のUZIがマガジン1本発射しただけでクラッシュですか?
電動ガンも長年放置されていると劣化は避けられないのでしょうか?
昔の亜鉛合金製モデルガンじゃあるまいし・・・
我輩はだらしねぇ電動ガンよりは丈夫なので今の所問題無しです。

>>れい様
でも実はこの手の写真を掲載する時はいつも
「ブログが消されるのではないか」という恐怖にビビッていますがw
でもそうやって応援いただけると「またやってやる!」
という気勢を感じずにはいられません。

>>鈴吾様
ぶははははははははははh!
それならやっぱり雪の中に全裸で倒れて写真撮る方がよかったですね。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2011年02月13日 23:12
誰の撮影ですか?受けますよ!
まさか?奥様?
Posted by OHAMARO at 2011年02月14日 21:22
>>OHAMARO様
いえいえ、全裸写真はモミアゲマン先輩が撮影しました。
因みに嫁は我輩が入浴中、クルマの中で寝ていました。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2011年02月15日 20:28
全国版のニュースに出て隠れカッパの湯が全国的に一躍有名になって取り壊しが一時中断したようです。
温泉なんて裸を誇示するような場所ではないでしょうが、何となくおおらかになれる場所でもあります。

九州でも河川敷に湯船がある場所は天ヶ瀬温泉や長湯温泉など数多くありますが顰蹙を買うのは本人だけですからね。

湯布院の下ん湯は最近外から見えるとかで竹垣をして趣が無くなってきました。
皆さん裸によほど自身があるんでしょうか浴槽の外に出て見せびらかしているようです。

冬場の隠れカッパの湯などとてもじゃないけど長時間全裸を誇示するのは命がけでしょう。
恥をかかない程度に楽しんでください。
Posted by 骨董屋の親父 at 2011年02月17日 18:37
>>骨董屋の親父様
でも結局取り壊しの方向で動くみたいですね。
ロハで入れて尚且つあれだけ手の行き届いた
ロケーションの良い露天風呂はなかなかないので残念です。
湯布院の下ん湯も趣が無くなりましたしねぇ。
Posted by 伍長閣下 at 2011年02月19日 21:38
 
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