2012年12月19日

日本自動車博物館其の参

デザインやインテリア、その哲学的にイギリス車が好きな我輩ですが、
間違いなく車本来の性にあっているのはフランス車なんですね。

そ〜いえば昔シトロエンに乗っていた頃、Fさんという上司から言われた事があります。

「大抵の日本人は無難なのが好きだから国産車を買うんだ。
でもな、見栄っ張りはアメ車に乗るんだ。んで、オシャレな奴はイタ車を選ぶんだよ。
そして紳士的な奴はエゲレス車を買うんだよ、そして学者とか医者とかはドイツ車にするんだ。」

「じゃあフランス車はどんな奴が選ぶと思う?
変態だよ!へ・ん・た・い!お前の事だ!!」


10年以上経った今でもその言葉は忘れることが出来ません。だって正しいと思うからw
以前福岡のシトロエンのディーラーでエグザンティアを購入した時に
シトロエンって他にどー言う人が乗っているのか聞いてみたところ、
やっぱ頭のネジが2・3本外れているよーな人が乗っていると聞きました。



そんな頭のネジが何本か欠落している日本人が愛するシトロエン。
手前の黒いやつは世界初の前輪駆動車、11CV、通称トラクシオンアヴァンです
そしてその隣の緑色はシトロエンの歴史の中でも変態度が極めて高いと定評のある“DS”。
世界初のハイドロニューマチックサスペンション(飛行機とかと同じ油圧サスペンション)を用い、
ブレーキやハンドルの駆動までもが油圧によって制御されるという得体の知れない車。

ハイドロニューマチックの独特感はここで説明すると
紙面を食いつぶす恐れがあるので多くは語りませんが、
以前乗っていたエグザンティアを例に説明しますと
路面の凸凹を不自然な感じでふわんふわんと乗り越えるとか、
ブレーキの効き方が遊びがなくて唐突とか普通のクルマと比べるとかなり異質です。



しかしシトロエンの中で最も変態度が最上級クラスなのはこの“SM”ですな。
もうね、名前からして変態ですよ。SMですよ、SM。
エンジンはイタリアのマセラティ・メラクの3リッターV6エンジン、
勿論ハイドロニューマチックも付いています。
ハンドルを切っても手を離すと強制的にハンドルがまっすぐの位置に戻る
セルフセンタリングシステムとかハンドルに連動して動くヘッドライトとか全てが異常。
ナンバープレートもおかしな所に付いているしね。



しかしシトロエン以外のフランスの旧車はシムカ1000という
これまたマイナーな昔のラリー車ぐらいしかありませんでした。
ルノーとかプジョーはどうした?アルピーヌは?



あ、ルノーはサフランっていうちょっと昔の高級サルーンがありましたよ。
一時期フランスの大統領用の車両として使われていたやつですね。
一見普通の乗用車にしか見えないのに500万円ぐらいするから
誰も買う人がいなかったという可哀想なフランス車ですな。
内装は品があるレザーシートで素敵なクルマなんですがね。



コイツは初めて見ました。サーブ96というスウェーデンのクルマです。
このクルマもラリーで活躍して一世を風靡し、
全世界にサーブの名を知らしめたんですよね。
余談ですがこのクルマ、エンジンはV型4気筒です。



アルファロメオのジュリアスーパーというスポーツセダン
何か古臭いセダンですが4輪ディスクブレーキで5速マニュアルなんですよこれ。
そーいやまだ若かりし頃、GTロマンという漫画の影響で
古いアルファロメオが欲しくなって福岡のアルファロメオのディーラーに行ったら
ボロボロのコイツが置いていて「これいくら?」「どれぐらい修理すれば乗れる?」って聞いたら
「これだけは止めといた方がいいですよ」って全力で断られた事があったですなぁ。



デカイ自動車博物館に行くと大抵1台ぐらいフェラーリが置いているはずなんですが、
ここの博物館は悲しいかなフェラーリの中でもかなり残念でマイナーな
フェラーリディノ308GT4という「え?これフェラーリ?」ってやつしか無かったです。
2+2のミッドシップ、デザインはピニンファリーナじゃなくてベルトーネ。
正直な話これよりも隣の赤いやつの方が格好いいw
ま、我輩はフェラーリよりもランボルギーニ派なんでどーでもいいですが。



その代わりマセラティクアトロポルテとかいう凄いのはあるのが意味不明。
60年代のイタリアを代表するスポーツサルーンですね。
大統領とかよりもマフィアのドンが乗りそうな雰囲気のエロい高級車。
余談ですが隣の黄緑色はデ・トマソ・ロンシャン。え?パンテーラしか知らん?
更に余談ですがランボルギーニは影も形もありませんでした。



イタ車といえばFIATを忘れてはなりませんねぇ。
FIATを代表する名車といえばルパン3世の愛車としても知名度が高い500、
所謂チンクエチェントという現代の軽自動車よりもちっこい車で
勿論ここにも展示していたのですがヒネクレ者の我輩がそんな普通の車紹介すると思うか?
チンクエチェントのお父さん、FIAT500トッポリーノだよここは!
ローマの休日でグレゴリー・ペックがオードリー・ヘプバーンと別れる時、
乗っていたのがこのクルマですが大半はあの映画=ベスパってイメージなんだろな。



そーいえばさっきからアメ車を紹介していませんでしたね。
でもね、自動車博物館的なところに逝くと大抵置いているのは古いアメ車なんですよ。
だからあんまりアメ車が珍しいと思えないんですよ。
でもコイツはかなり珍しいシロモノですね。ナッシュメトロポリタン
AMCという小型車を専門に作っていたアメ車メーカーのクルマです。



デカイアメ車といえばキャディラックかリンカーンですな。
こいつはキャディラックのクーペドゥビルとかいうやつですかね?
50年代以前のアメ車はどれがどれだかさっぱり解らないのですが、
55年~60年代のアメ車は派手なテールフィンとかメッキピカピカのフロント周りとか、
強く逞しかったアメリカって感じの派手さがたまりませんね。



左の赤いのはマーキュリー・クーガー、右のは・・・知らん。
マーキュリーとか言われてもセーラームーンしか思い浮かばない我輩です。
アメ車も60年代半ばを過ぎるとベトナム戦争で敗色が強くなってきたせいか、
デザイン的にメリハリがなくなり、面白みに欠けてくるのが面白いところです。
それでも迫力あるデザインは健在で独特の世界観を見せつけます。
ま、我輩はクーガーよりも兄弟車のサンダーバードの方が好きなんですが。

アメ車とヨーロッパ車、どっちが好きかと言われたら
惹かれるのはアメ車ですが自分で持つとなるとヨーロッパ車でしょうね。
アメ車は排気量がデカイから、税金が高いのが難点です。
でも排気量の小さいアメ車なんて何がいいのか不明なんですがねw
そーなるとやはり排気量が少なくて個性的なヨーロッパ車が魅力的です。
ま、ハイオク仕様だからガソリン代がかさむのが難点ですがね。


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Posted by 砥部良軍曹 at 01:35│Comments(3)お出かけ
この記事へのコメント
マニアック過ぎて解らないですw
ただ、先輩の仰った格言は的を獲てますね。その通りかと。

アメ車はデイトナUSAにハマってた頃、NASCARのV8サウンドに憧れて、シボレー・ルミナ、フォード・サンダーバード、ポンティアック・グランプリを調べて、余りのNASCARとの格好の違いに愕然として、一気に冷めたのはいい思い出です。

実際に外車で乗った事があるのは兄貴のBMWだけなんですが、E36のM3より、4ドアの325iの方が乗りやすかったですね。やっぱ外車は違うわと実感させられましたね。質感、剛性、デザイン、ドアを閉める音から排気音まで、当時の日本車はオモチャだなと思いました。
Posted by P職人 at 2012年12月19日 07:24
トッポリーノなんて知らねぇ。 お菓子か何かか??
あのぅ、フツーのチンクェチェントじゃなくて、スーパーチャージャー付きのヤツなんですがね私が見たいのは。 ガケ登れるやつ。

でもチンクより惹かれる車ありましたね! シトロエン SM!!
子供の頃好きだったマセラティ・メラクのV6が乗ってて、得体の知れない油圧システム装備とくれば欲情しない方がおかしい!!
乗ってみたい! てかマジで欲しい!!

閣下、しばらくこのマニアックルマ特集続けてくれませんか??
Posted by エアガンおやぢ at 2012年12月19日 17:29
>P-man職人殿
其の弐、其の参で紹介したクルマは
多分大半の同志が解らないと思いますよ。気にするなw

NASCARはWRCとかツーリングカー選手権のクルマ以上に
中身は全くの別物の詐欺のようなレースですからね、仕方ないね。
あれは純粋にレースとして見るべきものです。

ドイツ車のクオリティは昔から結構なモノだったみたいですが、
我輩が乗っていたシトロエンなんか新車で買ったにもかかわらず
ドアのモール部分がひどいひっつき方で呆れかえるぐらいのレベルで、
こんなクルマを愛でる人間は本当に変態しかいないなって代物でした。

>エアガンおやぢ様
そーでしょ!知らないでしょ!トッポリーノ!!
FIAT500なんかこれに比べたら普通の乗用車ですよ!

それはさて置きシトロエンSM。
似非シトロエニストの我輩にはまさに憧れのクルマです。
無駄なクーペボディ、意味不明なハイドロ、余計にでかいエンジン、
どれをとってもまっとうな人間の愛でるクルマじゃないところに
そこにしびれる、憧れるぅぅぅ!

リクエストがなくてもあと3回ぐらいの更新は
こーいう感じになりますのでよろしゅうたのんます。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2012年12月20日 02:16
 
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