2016年05月05日

砥部良一家、津軽の伝統芸能に触れる???

芦野公園オートキャンプ場での2泊3日の野宿の旅を終えて、
とりあえず朝風呂でも浴びようかと温泉を探していた時の事、
“いくぞうハウス”という看板を見つけたのが今回の不思議な経験の発端でした。

いくぞうハウスとは吉幾三が出身地である金木町に建てた
自身のタレントショップだったらしいのですが平成20年に閉店。



その跡地に入ったのが知る人ぞ知る津軽の伝統芸能?スコップ三味線の本拠地?
“津軽すこっぷ三味線快館”だったのです?
あ、「快館」と打ち込んでいるのはわざとではなく、マジでこういう名称なんです。

スコップ三味線とはスコップを三味線に見立て、金属部分を栓抜きで叩き、
音楽に合わせてリズミカルに音を鳴らすという芸のことです。

ココに来るまで我輩も一応はそれぐらいの知識だけは持ちあわせておりました。

津軽すこっぷ三味線快館の敷地内に足を踏み入れた時点で
入口を見てみたら“心をこめて準備中”となっていたので、
「あー仕方ねぇな、とっとと温泉でも探しにいくか」と引き返そうかと思った矢先、
スコップ三味線の家元であり、津軽すこっぷ三味線快館の館長でもある
舘岡屏風山さんが
現れて「ようこそいらっしゃいました」と言ってくれた上に
入場料は無料だとおっしゃるのでホイホイ中に入ってしまったのです。

なんでも、毎年5月1日に開館するはずだったのが、
今年は2日まで全国ツアーに出掛けていたということで、
我輩一家が訪れた3日が今年初オープンとのこと。



館内に入ってまず目を引いたのは夥しいスコップの陳列。
こんな多種多様にスコップが並んでいる光景なんて
ホームセンターでもなかなか見ねぇぞってぐらい置いています。
我輩の記憶が正しければ、都城のハンズマンよりも種類が豊富。



しかも、スコップが多く並べられているだけでなく、
スコップの性質や叩いた時の音の具合まで記載されているのです。
今までスコップといえば「掘る」か「かく」かという認識しか無かった
我輩といたしましては眼から鱗な気分になるのです。

ところでスコップの事を“エンピ”って呼ぶのって、
軍隊or自衛隊出身者だけってホント?
しかも最近入隊した連中は知らないってホント?





しかも館長自身、日本随一のスコップメーカーである金象印まで出向いて、
スコップの制作過程を学んでどのようにしてスコップが作られるのかを
実際の加工されたブツを並べて見せてくれているのです。
なんというスコップ魂!そして情熱!意味が解らん!



ガラスに覆われた陳列コーナーには漆塗りのスコップが飾られています。
このスコップはスコップ三味線の全国体会で優勝したものに与えられるものだとか?

て言うかスコップ三味線の全国大会ってなんじゃろかと首を傾げましたが、
毎年12月の初め頃に五所川原市ELMの街ショッピングセンター
エルムホールで開催しているらしいのであります。




スコップ三味線という傍から見ると冗談のような行為に対して、
コレほどまでに真剣に向き合い、広く認知させたいと願う家元の姿勢を目の当たりにし、
我輩はケツをスコップで掘られたような刺激を感じ、感銘を受けたのです。

我輩だけでなく、嫁までもが何やらマジに受け止めて目つきが変化。
娘は至って冷静でしたが息子はかなりインスパイアされた模様。



そんな我々一家の揺さぶられる心の変化に家元も気がついたのか、
スコップ三味線の演奏を聞かせてくれるというので
背筋を伸ばして喜んで聞かせていただくことにします。

しかし、演奏の前に家元から注意事項が発せられます。
演奏中の動画や写真の撮影は是非ともやってくれとのこと。
そしてその有様は確実にSNSやブログにアップしたり、
友人や親戚に見せてスコップ三味線の素晴らしさを伝えてくれとのこと。

スコップ三味線の演奏の方法には25通りがあるとされ、
家元自身もどの叩き方が何と言うのか把握していないので解らないとの事???



そして家元によるスコップ三味線の演奏開始!
まずは吉幾三さんの曲(タイトル忘れた)に合わせての演奏。
そして2曲めは津軽じょんがら節の三味線に合わせての演奏。

我が家一同クソガキ共々真剣な表情で聞いていると
「そんなに真面目な顔で聞かなくてもいいんだべ」と窘められますが、
アホっぽいことをマジでやられるとコッチとしても
真剣に受け止める以外方法を知りません。



そして3曲めはスコップを全金属製のものに取り替え、
左手にスプリングワッシャーを装着してピンクレディの“サウスポー”を演奏。
演奏しながら色々とツッコミを入れてくるのがまた面白い。
合計3曲を聴き終わった頃にはすっかり我輩、スコップ三味線の虜になりました。



演奏が終わると次はスコップ三味線講座。
実際にスコップと栓抜きを手にして家元の指導のもと、演奏するのです。
本来このレッスンを受けるためにはマネーが発生するそうなのですが、
今回は津軽すこっぷ三味線快館オープン記念としてロハで指導してもらいました。

余談ですが大人は普通の角スコップで演奏するのですが、
子供は小さいサイズのスコップで演奏させてくれます。



スコップ三味線はスコップを大型の栓抜きで叩いて演奏するのですが、
家元は自身が開発した演奏用の栓抜きを使用するそうです。
コレで演奏すると栓抜きよりも叩きやすいだけでなく、
多種多様な叩き方で色んな音やリズムを出せるのです。

同じく写真に写っている小さい座布団みたいなのは、
スコップを太ももに乗せるときに間に敷く座布団とのこと。



栓抜きの握り方は三味線と同じ握り方。
叩き方の基本はスコップの上の部分を叩くのと、対角線上の下の部分を叩く。
コレを交互に繰り返すのが基本的な演奏方法。

そして第2段階ではスコップの溝の部分に栓抜きを打ちつけながら滑らせる。
これでリズミカルにカラカラ音を鳴らして音の幅を広げるのだとか。

第3段階では栓抜きを上手く振りながら叩いて、
軽快に音を鳴らすのですがコレが結構難しい。



レクチャーの後、実際に演奏。
リズミカルにスコップを叩いて色んな音を出すのも難しいけれど、
何よりも難しいのはどういう表情で演奏すればいいのか、
そして左手をどのように動かせば演奏している感を演出出来るか。


スコップを叩くことに集中しすぎて左手の動きが疎かになると、
演奏している雰囲気を醸し出せずにだらしねぇ演奏になり、
両方の手を動かすことを考えると演奏自体が疎かになる。

スコップ三味線はいかにしてスコップで演奏している雰囲気を醸し出すことと、
流れてくる曲にいかに違和感ない打撃音を合わせるかが重要事項であると感じました。




スコップ三味線レクチャー終了後、なぜかフォーク曲げを披露する家元。
そしてソレに食い入る様にドハマリする馬鹿息子。
多分コイツの脳みそには舘岡屏風山さん=超能力者という刷り込みがされた模様。



津軽すこっぷ三味線快館ではプロ用のバチも販売しているのですが、
ハンドメイドの限定生産品なので結構いいお値段がします。
でもコレだと軽くて動かしやすいんで演奏が捗りそうなんだよなぁ。
因みに基本は栓抜きということで、栓抜きとしても使えます。



とりあえず練習してみたい気分に陥った時の為に初心者用のバチ、
ゴールドラビットの栓抜きを購入してみました。
重たくて軽快に扱うのは難しいですが、雰囲気は抜群です。

津軽すこっぷ三味線快館、実にキワモノ的な観光スポットでしたが、
このバカバカしいような、それでいて刺激的な感触は他では味わえない醍醐味です。

何も知らずに入ると只のスコップ博物館かと勘違いしますが、
人生を楽しく過ごしたい人は是非とも足を踏み入れるべきです。



そしてスコップ三味線というスキルを獲得した我輩一家は
宮崎に戻った暁にはこの技を九州人に伝えるべく
今後精進せねばと意味不明な使命感を感じて・・・いないけどね。


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Posted by 砥部良軍曹 at 22:32│Comments(2)お出かけ
この記事へのコメント
陸のカタガタは新兵でも支給されるのでエンピで充分通じるらしいですが、その他大勢は普通のスコップで穴堀りするので知らんらしいですなw
Posted by 栗P at 2016年05月07日 12:35
>栗P
ウチラは防府で普通のスコップ渡されて「エンピ」って呼んでたぞ。
陸ではまだエンピで通じるのかなぁ?
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2016年05月07日 23:15
 
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