2023年03月26日

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

宮崎に戻り、旨い地鶏のタタキor炭火焼き、鮎や鰻や鯉といった川魚、
マンゴーやライチや日向夏等々、食の面で色々と充実した人生を送っておりますが
(尚、脂っこい宮崎牛は年2回ぐらい食えば満足)
それでも「魚介は青森が段違いに旨かった」
「八食センター、何もかも全てが懐かしい」
「強烈な煮干しラーメンで胸焼けしたい」
「名川でさくらんぼ1人一箱買って食いたい」
「タラの芽、コゴミ、ギョウジャニンニク、山菜の宝庫青森が羨ましい!」
「クソデカ天然舞茸や謎野生キノコを味わう事はもう無いのかな・・・」
とまあ、東北の山海の幸を懐かしむ事も多々ある訳なんですがね、
こないだまで我が家が1番満たされていなかったのは「中華」なんです。

三沢市には中華のスタンダードから変わり種まで多種多様な品揃えの
ニューみやき(現在はオーナーとシェフが変わって龍宝飯店というらしいが)と、
質より量、ラーメンは微妙だけど唐揚げがデカくてチャーハンが旨くて変なメニューもある餃子坊(現在は星月楼というみたい)があって、
気分に応じて中華料理を楽しめる機会があったんですが、
宮崎にはシャレオツだけど値段高めorノーマルスタンダードな中華料理店しかなくて
我が家は数年間、過激な中華に飢えた満たされない人生を送っておりました。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

しかし、我輩が新兵の頃「宝船」という弁当屋だった所(新富町のホテルAZの隣)に出来ていた
「千ト康らく」という店が評判がいいという噂を聞いたので行ってみたんです。
(当初店名をどう読むのか全く理解不能だったが「せんとこうらく」と読むそうな)

我輩的に旨いかどうか以上に気になったのがこの店が以前日向新富駅の近所にあった
デカ盛り&壁に大量のメニューが貼り付けてあった新富町の伝説の中華料理屋さん
(しかし大半のメニューは「今日は材料ないから作れない」と断られるw)
幸楽の大将の息子が開いた中華料理店だという事でした。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

店内はカウンターが4人ぐらい、2人掛けのテーブル席が5つぐらい、4人掛けのテーブル席2つぐらい。
そしてメニューは日替わりランチやセットメニュー、
エビチリやレバニラ、春巻きや餃子や焼売と言った馴染み深いものがありますが、
黒板の方には普通の中華料理店では聞かないよーなオリジナルチャーハンメニューが書いています。

トラディショナル中華メニューとオリジナル中華メニューが半々といったところでしょうか?

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

何にしようか悩んでいたらカウンター席のお客さんになんか旨そうなのが運ばれて来たので、
「スミマセン、アレと同じモノを下さい」
そして目の前に運ばれてきた「モリケンさん大好き海老入りピリ辛卵スープ炒飯」
まともに品名言うと舌を噛むか、途中でバグりそうになるメニューw

カモフラージュの草の下にはゴロゴロしたチャーシューが入ったエビレタスチャーハン。
そしてラーメンの麺無しやろ?!とツッコミたくなる丼スープは
辛麺みたいな味のスープに卵に海老にトマトに白菜、とにかく野菜が具沢山。

チャーハンを頬張るとあの旨油っこい懐かしい感触が口に広がる!
チャーハンで窒息しそうになったら野菜卵スープを啜ってコレがまた旨い!
でもスープの野菜が多くてまた窒息しそうw甘き死よ来たれwww

ああ。この過剰な量と油と勢いで攻める感じ!
コレはまさにあの我輩が愛していたあの中華料理店「幸楽」だ(確信)。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

この日我輩は休みだったので、学校が午前中で終わった娘を迎えに行ったついでに来店。
(厳密には役場にマイナンバーカードを取りに行くついでに来店)
食い物に関しては常に安牌路線を貫く娘が注文したのは海鮮あんかけ焼きそば。

うん、コレは味的には懐かしい味がして安牌だけど量が安牌じゃないね。
皿の面積がカブトムシがサバゲー出来そうなぐらい広いよ。
そして間違いなく麺よりも具が多い。
娘「何かさぁ全然減らない」とあんまり好きじゃない白菜の芯を食い切る事を断念。

帰宅後2人で「今日の晩飯はうどんでいいかな」。
お互い、腹の中がパンパンだぜ状態になったのは言うまでもありませんが、
この日の晩、消費期限が切れた手羽元があったので晩飯に唐揚げ作ったら娘からブーイング。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

その後、毎月1回お約束の病院に行った後、今度はラーメン的なモノが食いたくてまた来店。
注文したのは「角煮チャーシューと野菜のガッツリスープ麺」
(実はラーメン的なメニューは日替わりメニュー以外ではコイツぐらいしか存在しない)
大盛り野菜と核煮、じゃなくて角煮が主張しスギィて麺の存在感が・・・

ラーメンというよりはチャンポンみたいな味のスープは複雑な風味と油ギトギトで旨し。
電動ガンでも穴が空きそうにない厚みのチャーシューも味が濃くてたまらん。
ああ、また血糖値が上がる(血糖値が高いとは言ってない)。
でも野菜たっぷりだからヘルシー(断言)、シャキシャキ野菜も勿論旨い。

ただ、野菜や角煮とのバランスを考えると麺が大盛りだった方が嬉しいなコレは。
尚、麺大盛りに出来るか否かは不明。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

そしてその1週間後、嫁が帰宅後「今日はホワイトデーだからなんか食べに行こう(錯乱)」と言うので、
下山して(注:我が家は新富町でも山の方の「上新田」に住んでいるので、富田まで出る事を下山と言う)
またこの過剰な中華料理屋さんに足を運ぶ事にしたのです。

嫁はかつての幸楽を知っている地元民なので、期待と不安を抱きながら入店。
息子は中華大好きなので何の疑いもなくルンルン気分で入店。
そして娘は入店後、どれを食えばしくじらないかでメチャクチャ悩む。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

とりあえず2本510円の春巻きを2皿注文したら全長200mmぐらいの長い春巻きが来ました。
あー懐かしい、幸楽って大体何でも1.5倍ぐらいのサイズだったんだよな。
でも大きめなだけじゃなくて、旨いんだ。

昔々、幸楽で2ちゃんねるのオフ会10人ぐらいで実施したとき、
胡麻団子注文したらガチャガチャのカプセルぐらいのが
4〜5個出てきて参加者一同ドン引きした記憶を呼び覚ましてくれましたね。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

あ、でも唐揚げは幼稚園児の握り拳ぐらいの普通のサイズでしたよ(安堵)。
尚、我輩は以前の店で唐揚げを食った記憶ないんですが、
唐揚げがカレー味っぽい風味だったのは昔もそうだったのかな?

でもこの程よく味の濃い感じ、いいなあ。
嫁は調子こいてビール2杯目を注文してます。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

唐揚げをガリガリしているとやってきたのは息子のリクエスト、蟹あんかけ炒飯!
尚、あんかけチャーハンという響きでガチムチ何とかレスリング思い出してニヤニヤしてしまう我輩。

うーん、やっぱり皿の面積広いなー、コストコのピザよりは小さいけど。
テーブルはそんなに広くないのに・・・
あ、味は問題なくあんかけチャーハンですよ(意味深)。
息子曰く「このチャーハン、1人で全部食いたい」。
ああ要するに、そのあんかけの海で溺れたいって事だな。
富田浜の漕艇場でボート転覆して溺れるよりは幸せになれそう(小並感)。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

娘が注文したありがとナス、じゃなくて麻婆茄子は娘の嫌いなタマネギが散りばめられていて、
娘、己の選択肢の誤りに愕然しながらナスだけ食ってました。
タマネギは我輩が旨み油たっぷりの麻婆と共に食してやるよ。
我輩的にはもう少しビリビリ辛い方が好みだけど、そうすると食い手を選んでしまう。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

最後に来たのは嫁が注文した「海老イカ香港焼きそば」。
オイスターソース風味な解りやすい味の海鮮焼きそば。
今回注文したヤツでコレが1番好きでしたね。
こういう味付けの焼きそばって中華料理屋さんではあまり見かけない。

まあ我輩が麺類大好きの麺ヘラってのもあるんですが、中華系焼きそばは大好きですね。
コレに先程の麻婆茄子をかけて食べたら更に旨くてンギモヂイィ!

まあとにかく、この日は家族で随分盛り上がる夕食タイムを過ごせたのでございます。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

そしてこないだの週末、学長が遊びに来たので一緒にまた来店。
12時前ぐらいに来たら店の前の駐車場は満杯だったので、
裏のマルショク跡地駐車場にクルマを停めて入店したらほぼ満席。

今回は以前より気になっていた定番中華「レバニラ炒め」を注文。
尚、レバニラ炒めや麻婆豆腐はご飯の有り無しが選択可能(料金はどちらも同じ)です。
だからサービス品のコーン卵モヤシスープ(おかわりもあるぞ)を付ければプチ定食になります。

余談ですがこのスープが案外旨いので調子に乗っておかわりしてしまうと
メインのおかずが食えなくなる可能性があります。
前回息子はそれで失態を犯しました。

いやしかし、このレバニラ旨いね(語彙力皆無)。
レバーのクセが中華調味料マジックで破壊されて旨みに昇華しとる。
コレは味付けが濃くてどうしようもなく米が食えるヤツですよ。
やっぱり脂っこいけどレバーだから健康にいい(断言)!

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

米もおかずもガッツリ攻めたいという学長のチョイスはパーコー飯。
でもパーコーって確か豚肉のスペアリブだったはずだけど、
なんかゴロゴロした違うの(鶏肉みたい)が入ってないかい?

ま、学長は大変満足そうだからいいか。
ゴロゴロ塊分けて貰ったらじゅんわりして旨かったし。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

しかしその学長の満足を半ば絶望へと変化させたのが麻婆豆腐。

こないだ食した麻婆茄子もイけてましたがやはりあの味付けは豆腐がベストマッチ!
我輩的にはやはり辛さが足りませんが濃い旨みと油感は抜群です。

でも学長はメインのパーコー飯が予想以上に腹に来たようで、
麻婆豆腐を半分ぐらい食ったら「もうヤバいっす」。
半分は我輩が美味しく頂きながら「ああ、コレもやっぱり米が進むヤツですねぇ」
そしたら学長「脳味噌はコメを欲しがっているんすよ、でも物理的に無理なんです!」
はい、我輩も同じ気分です。舌的には米食いたいけれど胃袋が受け付けないwww

やはり、物足りなさそうだからのもう一品は餃子か焼売にしとくべきでした。
ワシらが浜松で出会って意気投合したあの頃と比べると胃袋大分弱くなりましたね。

とまあ、何度か千ト康らくに飯食いに行って「昔程過激じゃないけど、確かに幸楽だ」と
胃袋で確信しましたが、また近いうちに来店して別のメニューを試したい気持ちが高まって仕方がない。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

そこで再び、学長と共に来店して我輩は「鮭海老のガーリックレタスチャーハン」を注文。
コレが今回の最大の認めたくない若さ故の過ちだったのです。

あの面積が広い皿に食えるもんなら食ってみろとばかりに盛られた炒めた米。
中には鮭と数匹の海老が散りばめられて我輩が口に放り込むのを待ち構えています。
そしてレタス、コレがなかなか良いアクセントとして存在している。

千ト康らくは間違いなくあの幸楽だった

学長が注文した回鍋肉ご飯付きは以前見覚えがあるあのアブラギッシュな回鍋肉。
豆豉醬の豆の塊がキャベツや豚バラ肉、ピーマンの間からチラッと顔見せしながら旨さを強調。
程よく火が通って味がしっかりしている野菜や肉が米を胃袋にガンガン送り込みます。

尚、この日はサイドメニューに春巻きを注文したので、
胃袋破裂の危機はなかったと言いたい所ですが、チャーハンが想像以上に手強かった・・・


新富のデカ盛り名物中華料理店だった幸楽を息子さんが継ぎ、
令和の世に新しく復活させた千ト康らくは以前と多少の違いはあれど
間違いなく懐かしい、でもやっぱり新しい中華料理屋でした。

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Posted by 砥部良軍曹 at 19:46│Comments(0)めしお店
 
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