2015年04月02日

安物買いの銭失いとは思いたくない

2月半ば頃に14年前の浜松研修の時の同期のウズウズさんから
「KSCのマカロフ買ったよ!」という写真付き裏山鹿メールが届きやがったので、
「クソ、独身貴族は気軽に鉄砲買えて羨ましいぜ!」と悪態を付いていたのですが、
実はその頃我輩はその月のタバコさえ我慢すれば
KSCマカロフ本体のみ買えるぐらいの銭は有していたんですね。

なので我輩も調子こいてマカロフ買おうかなーと思ったんですが、
2ちゃんのKSCスレではとにかくトリガーが酷すぎると悲しい評判。
ミリブロとかでも調整要すだとか山梨に送り返したとかとか
「あーこりゃ次回ロット待ったほうが懸命かな?」と思わざるを得ないお話。

そこで我輩、何を血迷ったのか「トカレフは評判良かったんだよな?」
「ヤフオクでどんぐらいで買えるのか調べてみよう!」と考えたのがそもそもの間違い。
そしたら何ということでしょう、ヤフオクにSRCという台湾のメーカーのトカレフが
ガンケースと予備マガジン付きで12000円で売られているではありませんか!


とりあえずコイツがどういうシロモノであるかをネットで調べてみたところ、
案の定情報が殆どなかったのですが買った人のレビューがあったので見てみると
外観は悪くないようですが実射性能に関しては書かれていませんでした。
ったく、買い物したのをブログとかに上げる時は分解ぐらいして詳細まできちっと書けよ!

最近はまともな情報提供ができねぇゴミブロガーが多くて本当に困る!
ただ「買いました」だけの記事は要らねぇんだよ!バカッターにでも書いとけ!!
そしてそーいうクズな輩は同志らんたろー氏のミリブロ“ナナシノミコト”を一読しろ!
最低限でもアレぐらいの情報を提供しないよ~ではブログなんてヤっちゃイカん。



つー訳で我輩が人柱になるべく購入しちゃいました。SRCトカレフ。
但しヤフオクではなくて“SAMURAI”というショップでね。送料込みで13500円ぐらいでした。
付属品は本体、樹脂製の結構しっかりしたガンケース、予備マガジン、
キリル文字が書かれた取説とローダー、そして細いLレンチです。

海外製のハンドガンを入手するに当たり一番のネックは
予備マガジンの入手なのですがコイツには予備が既に1本付属しているのが嬉しいですね。
その代わり取説は英語表記で何書いているのか不明ですが、
図が描かれているのでそれを見れば使い方は一応理解出来ます。
しかしそこでホップの調整方法を見て、凄く嫌な予感がしました・・・



台湾や香港のエアガンは大半がその銃の名称ではなく、
各社の形式名称で販売されているんですがSRCトカレフもその法則に従い、
“SR-33”という名称で販売されています。
33という名称は練習機のT-33じゃなくてTT33から来ているんでしょうね。

材質はスライドが金属、多分アルミでしょう。アウターバレルもアルミ。
フレームは国産エアガンでは見かけないザラッとした柔らかい樹脂です。
グリップパネル上部のシリアルナンバーなんかの刻印が無いのが寂しい。



実物やKSCのトカレフは反対側もちっこい刻印があるはずなんですが、
SR-33にはハドソントカレフにすら付いていたそーいう再現は皆無。

因みに本物のトカレフにはセイフティが付いていないという大変危険な特徴がありますが、
SR-33にも実銃通りセイフティに替わるものはありません。
フィールドに持ち運ぶ際はマガジン詰めて装填しないで射撃時にあたふたしながらスライド引くか、
装填後ハンマーダウンして持ち運び、射撃時にあたふたしながらハンマーを起こすしか無いですね。



スライドを引いてホールドオープンしてしたところ、微妙に後退量が足りない?
だいぶん昔に所有していたハドソンのモデルガントカレフは
スライド先端がフレーム先端ととツライチになるぐらい下がったはずだが?
(そしてその後購入したガスブロのトカレフでスライド後退量が少なくて涙したw)
でもKSCのトカレフもこんな感じなので気にしないことにします。



分解方法は多分他社製品とそんなに相違はないはず。
スライドストップを固定しているクリップを外してスライドストップを外せばおk。
後はガバメントとかと同じよーにすればバレルやリコイルスプリング外せます。

但しアウターバレルとインナーバレルは一緒に抜けないので、
ブッシングを外して前方にアウターバレルを引き抜き、
その後インナーバレルを持ち上げてスライドの下に抜かなければなりません。
あれ、この分解方法ってハドソンのトカレフも同じだったような・・・



マガジンの底蓋には既に穴が空いているので、そのままガスをブチ込めます。
装弾数は11発。KSCトカレフよりも1発多いですね。
マガジンフォロアーを下げたら下の切欠きで止め、
昔の啓平社のエアガンみたいにマガジン正面の穴から弾を込めます。

ココでマガジンフォロアーを弾が装填されていない状態、
或いは弾が少ない状態で激しくリリースすると、
マガジンのリップを破壊してマガジンが使えなくなりますのでご注意。

我輩は幸いにもヤフオクでこのリップ部分だけ販売している業者を見つけたので、
そこで2つ程予備を購入して事なきを得ましたが、
海外製エアガンの最大の難点はパーツの供給がほぼ皆無であることなので、
くれぐれもマガジンフォロアーの扱いだけは注意しといたほうがよろしいです。



ホップの調整はバレルの上のイモネジを締めたり緩めたりして調整しますって、
コレ完全に悪名高きハドソントカレフと一緒やん!!



インナーバレルASSYをバラしてみるとハドソンガスブロトカレフ同様、
切り欠きの小さいインナーバレル(しかもアルミ製)と
内側に申し訳程度の細いホップ用の出っ張りが付いたパッキンがありました。

購入後ニヤニヤしながらSRCトカレフを舐めまわすように弄んでいた我輩でしたが、
このバレルを見た瞬間ハドソンからガスブロのトカレフが発売された時、
喜び勇んで銭握りしめてガンショップに駆け込んだあの日の悪夢が蘇るのでした・・・


ハドソンのガスブロトカレフは当初、後に“タイプA”と呼ばれる、
スライドストップがセイフティを兼ねたヤツがリリースされたのですが、
コイツは現物を宮崎の”JOKER”で店長と一緒にブツ眺めながらいざ実射しようとしたら、
マガジン装填→スライドリリースする→セイフティかかって射撃できねぇ
→しかも既にガス漏れているし→こんなの使えるか!
てな感じで購入を止めました。

その後販売された“タイプB(グリップパネル上部にセイフティが移動)”は、
福岡にある“SWAT”でとりあえず見せてもらおうとしたところ、
店員さんに「コレ、撃ってみたら解ると思いますけど買わないほうがいいですよ」と言われたので、
とりあえず試射してみたところ、面白いぐらいに当たらねぇの。
多分5mで1m(cmではない)ぐらいのグルーピングだったんじゃないかなって勢い。いやマジで。
でもどーしても欲しかったんで買っちゃいましたけどね。

その後今は無きエチゴヤ西店に逝き、予備マガジンを購入しようとしたら、
「ハドソンのトカレフ買ったんすね、見せてください」と言われたので差し出したところ、
インナーバレル先端にBB弾をつめ込まれた挙句、弾が入らないのを見せられて仰天!
「実はコレ、銃口が狭いんです、ウチに来たのもそうでした」と言われて唖然。

とりあえずインナーバレルの先端をリーマーで削って貰ったら、
並のエアガン程度には当たるようになりましたが、
ホップパッキンがあの体たらくだったんでいくらイモネジ締めてもホップかからねぇ。

その後ハドソンガスブロトカレフはマガジンのガス漏れとか作動不良とかに悩まされ、
トラブル起こる度にソコソコ使えるようには手直ししたものの、
結局手に負えねぇということで手放してしまいましたのですが、
ハドソントカレフに酷似したSRCトカレフもその轍を踏むハメになるのかと思うと、
我輩は認めたくない自分自身の若さゆえの過ちに涙したのです。


ああ、結局我輩は安物買いの銭失いをしてしまったのか・・・
しかし貴重な銭をソコソコ多めに衝動的愚行につぎ込んでしまった以上、後には引けない!

世間一般でも「安物買いの銭失い」という言葉は
生活用品や衣類等何処其処で当てはまる状況があるようですが、
趣味の世界においてはそれが更に、そして確実に、顕著に現れます。

クルマでも自転車でもサバゲー用品でも釣具でもキャンプ用品でも、
安物には安いなりの理由、例えば耐久性や使い勝手、信頼性といった点に関連し、
それが後々色々な悪い事態や状況を招き、残念な結果につながり、
結局高い品を替えばよかったと後悔することになるのです。

「とりあえず使えればいいだろ」的な
安易な気持ちで安物を購入するのではなく、
しっかりと銭を貯めこんだ上で良い物を買ったほうが
後々の為になるという事を我輩は声を大にして言いたい!

まあ、お前が言うなってツッコミが入りそうなんですがね。

本来なら20000円ぐらいつぎ込まなければ購入できないエアガンが、
12000円という破格で購入できると思いホルホルしながら購入したところ、
どーせKSCコピーだろうと思ってたら実はハドソンコピーだったという残念ぶり。
SRCのエアガンはいくつか購入した結果少々残念な作りはあるものの、
ソコソコ使える品があってメーカーとしてはある程度信頼できると思ったんだけどなぁ・・・



とりあえずガスをブチ込んでマトモに動かないようだったら、
またヤフオクで放流して愚かな落札者に引き取ってもらおうと思い実射。
流石に購入時は2月で寒かったんでマガジンは股間で温めて空撃ちしてみましたが、
スライドが少々重量があるアルミの割には作動はすこぶる良く、
命中性に関しても10mぐらいなら人間大ぐらいには当てられそうです


でもトリガープルはハドソンガスブロトカレフ同様、割り箸を折るような感触。
マルイのガスブロしか触ったことのない甘ったれ共は確実に「コレ不良品だ」と言いそうな代物。



しかも海外製のガスガンは日本では使用してはいけない高圧ガス対応になっており、
チャージバルブはフロンガスが入らないことはないものの入ってるのか不明な感じで、
2分以上チャージしても3〜4発分しかガスが入らないという残念仕様です。

チャージバルブを分解してみたところ、内側のノズル部分とバネが、
比較検討のために分解してみたマルシンガスガン用のチャージバルブと違います。
(上段がSRCトカレフ、下がマルシンモーゼルM712マキシ)
また、SRC(て言うか海外製のガスガン)のチャージバルブには注入側にOリングが付属。

そこでSRCトカレフのチャージバルブからまち針で突き出しながらOリングを取り外し、
内部のチ☆ポみたいなパーツとスプリングをマルシンのものと交換したところ、
国産ガスガンと同じ感覚で「シュー」と音を立てながらガスがスムースに入るようになりました。

この方法、ガスが入りにくい海外製ガスガンには概ね活用できそうです。
ただ問題なのは、国産ガスガンのバルブだけってなかなか入手困難なのよね。



次なる改善はサバゲーでも使えるようにホップチャンバーの加工。
お座敷コレクターならここまでする必要はないのかもしれませんが
我輩的にはサバゲーで使えない武器は必要ないので、
まずはホップパッキンを裏返し、細い突起をニッパーで切り取り、
320番ぐらいの耐水ペーパーで切り取った部分を綺麗に処置します。


しかしこの処置に随分手間取った挙句、少し削り過ぎた感。
若干ながらパッキンが傷んでしまい、精度に影響が出ているかも?

その後、細い切欠きのついたインナーバレルも写真のように削り直し、
ホップの突起が大きく出てくるように改修します。

この部分の切り口は命中精度に大きく関わるので慎重に作業します。

どーせならマルイ辺りの質の良いバレルと交換しようと思ったんですが、
SRCトカレフのインナーバレルはマルイのガスガンや電動ガンの
真鍮製インナーバレルよりも外径が0.6mm程細いんです。



本来はちっこい玉でパッキンの突起を押しながらホップをかけるのですが、
マルイ電動ガン用のチャンバーパッキンに付属する押しゴムを半分ぐらいに切り、
それを弾が収まる部分の溝に突っ込むことでホップをかけるようにしました。

調整はデフォルトと同じく、イモネジを締めることで調整します。

この加工によって0.2g弾使用時は若干鬼ホップな感じではありますが、
少なくともノーマルよりは遠くに弾が飛ぶようになったのでよしとしましょう。

入手可能であればマルゼンAPS2のインナーバレルとパッキンを手に入れて、
(APS2のインナーバレルは電動ガンよりも若干外径が小さい)それを組み込みたいですね。



外観上出来の良いアルミスライドですが、内部の加工痕は酷いです。
120番の耐水ペーパーで磨いて処置してみましたが結構厳しい。
ま、見えない部分なのであまり深入りはしない方向で。



アウターバレルの下側がブッシングと接触して塗装がガリガリ剥げるので、
バレル下部とブッシング下部を少しヤスリで削り、その後全体的に塗料を剥がし、
バーチウッドのアルミニウムブラックで処理してみました。
均一な色合いに仕上げることは出来ませんでしたが、ソコソコいい感じ?



樹脂製のフレームはパーティングラインやバリが酷いので、
機関部を取り外して処置をする事にしました。
グリップパネルの外し方については実銃やモデルガン、KSC製ガスガンと同様、
グリップパネル裏のストッパーをずらせばおk。それ以上の説明要るか?



でもシャーシの分離は少し手こずりました。
だってKSCトカレフはスライドストップを止めるクリップがハマっている
ピンを叩き出せば分離できるのにSRCトカレフはその部分が
どっちから突っついてもバネでビヨンビヨン引っ込むんです。

でも写真でピンポンチ突っ込んでる部分のピンを両側から押して引っ込め、
そのままシャーシを上に持ち上げれば多少手こずりますがシャーシが分離します。

その際、シャーシの横のスプリングが明後日の方向に飛ばないよう注意。
トリガーとハンマースプリング(板バネ)はそのままするりと取り外せます。



フレームのバリを耐水ペーパーで磨き倒し、最終的に800番で仕上げてた結果、
元のブラックとは随分かけ離れたグレーな奴に変わり果てましたが、
見栄えはともかく、どーにかサバゲーでも使えそうなトカレフに仕上がりました。
いっその事スライドも塗装を落として染め上げようかと思ったんですが、
そこまでやるとキリがないのでもうこの辺で終わりにします。

装弾数があまりにも少ないのでサイドアームとしての実用性は微妙ですし、
トカレフはロシア軍では勿論、旧ソ連でも戦後殆ど使われていないので、
使える状況はベトコン装備時のみと限られてしまうのが残念なのですが、
(ベトコン装備用ハンドガンならマルイのミリガバが良かったんじゃねという意見は聞き入れない)
数少ない共産圏のハンドガンは共産趣味(主義じゃない)の
我輩的にはどーしても押さえときたい逸品なんですよねぇ。


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この記事へのコメント
お疲れ様です。
そういや軍曹のマカロフも、ハンマーとスライドの干渉が酷くて動きが渋かったですね…。
KSCの初期ロットは気を付けろって事ですね。
Posted by P職人 at 2015年04月03日 20:10
>ピーマン職人殿
我輩はKSC製品はSTIエッジで懲りましたねぇ。
あの作動の酷さは今でもトラウマです。

今考えるとその時の記憶と思いが
台湾製トカレフを買う引き金になったのかもしれません。

でもスチェッキンが出たら考えなおすかもしれませんがね。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2015年04月04日 15:51
 
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