2015年11月01日

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

鯖芸部唯一の狙撃手であり、リアル志向のイロモノ好き。
一癖あるエアガンしか所有したがらない性癖の持ち主である砂井さんが
「コレ、手に負えないからヤフオクで売りさばいて」と我輩に託してきたのは
TOP M4カービン SOPMODのカートレスでした。
というわけで売り飛ばす前にじっくり観察してみました。

こういう機会でもない限り我輩のような貧乏人が定価61800円、税込価格66744 円、
割引でも60000円ぐらいする(しかもバッテリーと充電器別売り)TOPのM4ソフマップ、
もといSOPMODなんて高級電動ガンレビューするなんて夢のまた夢ですからね。
(とはいえ、最近はマルイの次世代でも同じぐらいのお値段がする現実・・・)

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

箱自体は結構幅広で長く、正直M4カービンサイズとは思えません。
箱の長さは107cmあるので全長1m程度のM16も収まりそう。

将来フルサイズのM16A4とかをラインナップに加える
予定があるのかなと微妙な期待をしたいところですが、
ココ数年のフルサイズライフル不人気事情を鑑みるとソレは無さそう。
M16A1とか出たら我輩はマジ欲しくて仕方ないんですがねぇ。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

ぱっと見の印象はG&Pの電動ガンみたい。
マルイほど玩具っぽくもないですが、本物感や重厚感は乏しいです。
全体の出来栄えやバランスは素晴らしいのですが、何かが足りない・・・
ま、でもアーマライト系のエアガンなんて総じてこんなもんですよね?

実際持ってみると見た目以上に結構軽いんですが、
ソレ以上に印象的だったのがグリップがマルイと比べて若干スリム!

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

反対側を見ると何が足りないのか解った!刻印が無いんだ!
マグウェル部分がツルンツルンで何も描いていないの。
我輩的にツルンツルンが望ましいのは女性のま(以下略)
でもセレクターとか軽い割にカチッと入るし、トリガーも軽くてスムーズ。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

ハイダーは鉄製(磁石ひっついた)、アウターバレルは軽いから多分アルミ製。
フロントサイト周りにパーティングラインがないのは少し感動。
そしてパーカー仕上げなのも嬉しい部分です。

そしてご覧のようにこのアウターバレル、2ピース構造なので、
写真のように分解してハイダー直付け出来ちゃいますが、
インナーバレルが長いのでそのまま取り付けると
ワッシャー入れても先っちょが3mmほどはみだし刑事情熱系してしまいます。


コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

レイルシステムのハンドガードはグラグラ感がなくしっかりしています
但しマジで綺麗に仕上げられたレイルに比べると凡庸。
下部レイルのアルミの遮熱板はリベット留め、そして塗装剥げやすい。
そしてハンドガードを固定&取り外し用のリングはバネ超硬い。

ホップ調整のダイヤルはアウターバレル付け根の下部にあるので、
調整の度にハンドガード外さなければいけないのが('A`)マンドクセですが、
ソレよりも由々しき問題はレイルorハンドガードを社外品に替える時は、
下部の取り外しが容易なブツを買わないとホップ調整が困難になるのです。


コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

フレームは前述のように刻印が無いことさえ気にしなければ、
全体的に色合いもよく出来栄えも美しいです。
ポートカバーの色が著しく違うのは違和感を感じますがね。

我輩的にはこの手のリアサイトよりはキャリングハンドルの方が好みなのですが、
M4を欲する輩は光学サイト購入が前提でしょうからコレでもいいんでしょうね。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

今では少数派になりつつあるよ~な気がするデフォのスライドストック。
しかしシンプルでスマートなので我輩は好きです。
そして勿論、6段階の調整が可能です。必要にして充分。

ストックとフレームの間にスリングスイベル(鉄製)も付属しているので、
カスタムパーツに頼らなくてもマグプルスリングとか装着可能です。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

定価3800円のマガジンの装弾数は30発と77発の切り替え式。
マガジン底部のネジを外して中身を引っ張り出せば、
切替レバーがあるのでそこを弄くればリアルカウントにも対応。

ノーマルタイプのマガジンなので弾の装填にはローダーが必須ですが、
マルイのちっこいBBローダーによく似た付属のBBローダーは
マガジンにぶっ刺す部分の形状がマルイのものとは違うらしく互換性がない模様。


コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

バッテリー取り付けはストックのエンドキャップを
付属のアレンレンチでネジを緩めて外して中に突っ込む。
コレがなかなかコツとテクニックを要するのです。('A`)マンドクセ。
ヒューズはコンパクトなクルマ用の平ヒューズ。

バッテリーは11.1V、850mAのリポバッテリーが標準。
チラッと聞いた話では7.4Vではピストンが動かないそうな。
コネクターの形状も見慣れたアレではなくT型コネクターなので、
否が応でもバッテリーは別口で購入する必要があります。

バッテリーのアンペア数が少ないのと独特のメカニズムのためか、
噂によると燃費はあまり良くないらしいです。
大体電動ガンのバッテリーの発射弾数はメカボノーマル状態で
アンペア数×1.5ぐらいの弾が撃てるというのが相場ですが、
コイツはアンペア数=限界発射弾数らしいです。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

チャージングハンドルを引くとエジェクションポートがガバッと開き、
ピストンが後退して弾をチャンバーに装填します。
電動ガンなのにガスブロ長モノみたいな佇まいがソソりますね。
因みに奥に見える黄色いのがチャンバーパッキン。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

射撃後はマガジンを交換し、ボルトリリーズを押せば装填完了。
ていうかココを押さないと弾が撃てないのでご注意。
まるでガスブロの長モノを扱っている気分が味わえます。

この一連の動作はマルイの次世代M4でも味わえなくはないですが、
ピストンが後退、そして前進する感触は本来カートリッジ仕様の
電動モデルガンと言っても差し支えないよーな電動ガンのメカを
ほぼそのままカートレスに改修したTOP M4ならではです。

この独特のメカニズムの為、バッテリーがなくてもエアコキとしても使えます。
鯖芸部では通常戦の時は普通に電動ガンとして使えて、
電動ガン禁止戦の時はエアコキで使えるので1丁で2度美味しくてお得です。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

電動ガンなのにガスブロと同じ感覚で扱えて、電動だからパワーのばらつきもない。
それでいてガスブロのようなリコイルショックが味わえるのはTOP M4の醍醐味。
マルイ次世代みたいななんちゃってリコイルとは明らかに違う
ボルトがガツンガツン動く感触を味わえます。

マルイの電動みたいにスイッチを押してギアを動かし、
連動するピストンを動かして発射する機構ではなく、
ギアとは独立したピストンをシアによって開放するという方式のため、
発射のタイムラグも少なく、トリガータッチも自然でキレが良いです。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

初速は適正ホップ、0.2g弾で概ね83~85m/sぐらいと安定しております。
発射速度はマルイのノーマル/次世代電動ガンと変わりないのかなー。
でもメーカー公表では750発/分らしいので若干遅目。

弾道はあまり褒められたものではありません。
ガスブロ的なリコイルの影響も多少はあるのでしょうが、
セミオートではそこそこ精度があるものの、フルになると弾道バラバラ。

初期ロットで問題になっていたという鬼ホップは改善されているみたいですが、
たまにフライヤーが出てあらぬ方向へ弾が飛んでいきます。

原因は恐らく、チャンバーの構造や材質だと思います。特に構造。
マルイの電動ガンみたいに弾がそのままチャンバーに送り込まれて、
ダイレクトにノズルに触れて発射するのではなく、
ガスブロみたいにピストンが動いてマガジンから弾を供給しながら
その都度発射されるのが弾道がばらつく原因でしょう。

チャンバーの材質はメーカーがどういうゴムを使用しているかにかかっていますが、
TOPのゴムはマルイのゴムほどよい素材ではないようで、
ソコも命中精度のばらつきが出る要因となっているのでしょう。
砂井さんはこの弾道のばらつきがどうにも出来ずにこの銃を手放す気になったとか。
ま、小さい声で「コレがAKならもう少し努力する気にもなったんだけど」とも言っていましたが。

とはいえ、TOPのM4はバッテリーという安定した発射ソースを利用するために
気温や量に左右されるガスよりは発射のばらつきは少ないはずです。

コレがM4以外の銃だったらなぁ・・・

TOP M4 カートレスがどういう性格のエアガンであるかを一言で表すと、
"長モノガスブロと同じ手順で扱える電動ガン"というところでしょう。

つまりガスブロの特徴であるリコイルとリアルな作動、動作が味わえて、
電動ガンの安定した動作で扱えるということです。


マルイ式電動ガンと比べると多弾数マガジンがないとか、
独特でリアルな構造が故に弾道が定まらないとか
バッテリーが11.1Vじゃないとダメだとかいう難点はありますが、
ガスブロみたいに予備マガジンがクソ高いわけでもないし、
電動なので気温が低くてもまともに作動してくれるという利点もあります。

今後の課題というか、未知数な部分はメカの耐久性でしょう。
マルイのメカほど長い期間安定した作動を供給してくれるのか、
それとも可動部分の多さが災いしてすぐにぶっ壊れるのか、そこが問題です。

リアルさと安定性を兼ね揃えた電動ガン、ソレがTOP M4。
命中精度とか静粛性とかハイサイクルとかそ~いうのは要らん!
気分に浸れる電動ガンが欲しいんじゃというおっしゃる方向きのエモノです。

我輩は命中精度とかそこまで突き詰めて気にしませんし、
動きのあるエアガンというものに対して魅力を感じる性癖なので、
このTOP M4の存在に対して肯定的な考えではあるんですがね、
どーしても我輩的には「コレがAKMとかだったらなぁ・・・」とか、
「コレが64式だったらいいんだけどなぁ」って思っちゃうんですよね。


ぶっちゃけ、アーマライト系のライフルは中身しか動かないんで、
ブローバックするとか言われてもビジュアル的に面白みが少ない。
AKみたいに可動部分が露出しているライフルの方が気分に浸れると思います。


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Posted by 砥部良軍曹 at 14:14│Comments(2)エアソフトガン
この記事へのコメント
何気に気になってたんですよね、このカートレスM4。
次世代はありふれてるし、ガスブロは不安定だし、カート拾うのマンドクさいしで。

命中精度に難有りですが、TOPには頑張って欲しいですね。AKの次は64式と89式でw
Posted by P職人 at 2015年11月02日 20:44
>Pマン職人殿
TOPがこのメカで64式出してくれたら、
今持っている鉄砲殆ど売り払ってでも買いますわ!
89式は・・・そこまで買おうとは思わないかな?

メカの拡張性と命中精度には難有りですが、
撃っていて楽しいというエアガン本来の楽しみが凝縮された
久しぶりに出てきた面白いメカだと思います。
Posted by 砥部良軍曹砥部良軍曹 at 2015年11月03日 01:40
 
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    コメント(2)