2013年08月16日

婆ちゃんの初盆

我輩は暑いのが嫌で誰も逝きたがらない三沢に進んで転勤希望した身なので、
このクソ暑い夏場に金かけてまで九州へ帰りたくなかったんですが、
婆ちゃんの初盆があるとなると帰らないわけにもいかないのが大人の事情。

余談ですが今回の我が家の帰省で
飛行機代が26万円かかったそうです。

今回の旅費を出してくれた嫁の親父さんには足を向けて寝られませんな。
ま、それよりも貢物に旨い酒でも贈らなきゃいかんですかな?

それはさておき、12日に婆ちゃんの初盆を実施するということで、
11日は国道10号線と大分自動車道を併用してせっせと湯布院に向かいましたが、
日向辺りから大分に向かうまでの高速道路がまだ出来上がっていないので、
有料道路とか高速に乗ったかと思ったらまた降りて、
そしてまた乗るという道路事情に辟易しながらどーにか湯布院到着。
早いところ西都から高速に乗れば湯布院までたどり着ける日が来て欲しいものです。

婆ちゃんの初盆

そして我輩の兄弟やその嫁、子供達が待ち受ける父上の家に到着したら、
母上の手料理で家族全員の再会を祝って乾杯!
こないだの婆ちゃんの葬式の時は我輩の家からは我輩だけの参加でしたからね。
ウチのクソガキ共は初めて会う従兄弟に困惑気味でしたが、
いつの間にか結構馴染んでしまいました。
久しぶりに食う母上のローストビーフは絶品です。

余談ですが婆ちゃんの御仏前に捧げる為に西都のAコープの隣で
マンゴー2個購入して仏壇に置いてきましたよ。
婆ちゃんは南国系の果物大好きでしたから喜んでくれている事でしょう。

婆ちゃんの初盆

母上の料理で我輩が涙を流すほど嬉しいのはこの煮物。
タラのエラや内臓を干したものと干し筍の煮物なんですよ。
母上の故郷である大分の郷土料理らしいのですが、詳しい事は不明。
しかしこのエラの部分のザラっとした食感、腸の部分のクニクニ感、
他の何にも似ていないこの食物は我輩が幼い頃から親しんだおふくろの味です。

婆ちゃんの初盆

夕食後は先祖の霊を呼ぶために篝火と称して花火w
全ての行動が型破りなのは我が家の伝統です、多分。
でも九州ではお盆にナスとかキュウリで動物は作りませんよね普通?
ああいう野菜類は岩谷テンホー先生の漫画のネタだけで充分です。

婆ちゃんの初盆

いやーしかし湯布院は山地にあるとはいえ、夜もそこそこ暑い。
なので花火終了後はエアコンの効いた部屋でゴロゴロしていたら、
弟家族の飼い犬が事もあろうに我輩の足をペロペロと舐めてきやがるので、
「歯立てるな、俺の顔を見ながらやれ」と言ってやりましたよ。
ったく、これだから犬という生き物は嫌いなんだよ。
そして犬を必要以上に可愛がる人間はもっと嫌いです。

婆ちゃんの初盆

肺癌の手術で肺を片方切り落とした父上は大分痩せたというよりも、
やつれたと言うか、干からびた感じがします。まるで干物みたい。
昔は「アイスは飲み物」とか「替え玉は3回が基本」だった父上も、
過酷な手術と投薬で大分食欲激減したのか米茶碗1杯が限界らしいです。
立派だった腹回りもかなりしぼんで普通の人みたいです。

婆ちゃんの初盆

しかしそんな父上をよそに我輩は生まれた初めて幻の焼酎、魔王をグビグビ。
確かに旨いんですがコイツに額面以上の銭を払う必要性が何処にある?

婆ちゃんの初盆

次の日、息子が散歩したいとかぬかしやがるので
朝っぱらから人がゴミのように溢れている由布院駅まで徘徊。
午前中なのに干からびてしまいそうに暑い湯布院。キッツイわ。
改札口にひっそりと子供用のコスプレ衣装が置いていたので息子に着せて撮影。

婆ちゃんの初盆

そして昼過ぎの初盆イベントでのお経タイム終了後、我輩のコスプレタイム。
最近父上がサーベルを仕入れたというので店の展示品の
大礼服を羽織ってサーベル構えて父上の店の前で写真撮影です。
この我輩の漢(おとこ)前ぶりにウチの嫁の股も
ラムサール条約に登録するレベルまで湿地帯と化したことでしょうw


婆ちゃんの初盆

そして夕食の時間まで父上の店の隣にある“キャラバン珈琲”にて
“本格的”ウィンナーコーヒーを啜りながら夕暮れを待ちます。

婆ちゃんの初盆

そして夕食は“旅亭田乃倉”にて会席料理。
余談ですが会席料理と懐石料理は全く別物ですぜ。これ豆知識ね。

しかしここで兄弟全員美味に舌鼓を打っているのに問題勃発!
ウチのクソガキを含む子供集団、どの料理も食いやしねぇw
確かにどれも子供が食えそうなシロモノではありませんなぁ。
かろうじて食えたのは鯛の刺身と牛肉の柳川、そしてデザートぐらいでした。

婆ちゃんの初盆

しかしそれ以上に何も食えねぇのは父上。
多少は箸をつけていたよーな気がしましたが雰囲気を楽しむ程度。
何かね我輩、“生きる”という事について少し考えさせられましたよ。
それでも久しぶりに家族の賑やかな雰囲気に包まれた父上、何か嬉しそうだった。


同じカテゴリー(出来事)の記事画像
新田原基地にフランス空軍のラファールが来た!
火柱舞い上がる大晦日の吉六会忘年会
100日では建たなかった家
息子、流石に義務教育で留年は無かった
娘の写真を1枚も貼らずに娘の卒業と受験の結果を報告します
フライング嫁誕生日
同じカテゴリー(出来事)の記事
 新田原基地にフランス空軍のラファールが来た! (2023-07-28 00:27)
 火柱舞い上がる大晦日の吉六会忘年会 (2022-01-03 21:51)
 100日では建たなかった家 (2021-08-27 22:03)
 息子、流石に義務教育で留年は無かった (2021-03-26 00:18)
 娘の写真を1枚も貼らずに娘の卒業と受験の結果を報告します (2021-03-17 23:55)
 フライング嫁誕生日 (2018-08-20 21:25)
Posted by 砥部良軍曹 at 22:50│Comments(2)出来事
この記事へのコメント
母上は、日田のご出身?
「たらおさ」の煮しめですね。
Posted by 68式肥後芋茎 at 2013年08月17日 01:59
>68式肥後芋茎様
ええ、確かにそ〜いう名称でしたね。
我が家では便所タワシの煮物と呼んでおりますがw

因みに母上は今は無き中津江村の出身です。
Posted by 伍長閣下伍長閣下 at 2013年08月17日 13:17
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
婆ちゃんの初盆
    コメント(2)