3度の飯よりサバイバルゲーム

と、そこまで親しくもねぇ人間に聞かれると返答に迷う砥部良伍長です。

基本牛乳とチーズ(ピザの上のやつは除く)と生卵以外
そこまで食べ物に対して好き嫌いがない人間なんですが、
特別好きな食い物ってぇ言うと何が好きなのか返答に迷うんですよねぇ。
そこで好きな食材の名称を聞いているのか、
それとも料理の名称を聞いているのかでも話が随分違うし、
何よりも好きな食べ物って結構沢山あるから一つに絞れない。

宮崎牛のステーキとか青島のイセエビ、宮崎の地鶏は勿論好きですよ。
肉巻きおにぎりもチキン南蛮も大好きな食べ物です。
元祖長浜屋のラーメンも大好きですしモツ鍋も大好物です。
でも本当に好きな食べ物ってソレじゃないよーな気がするんです。

ところで好きな食べ物の基準って何なんでしょうかねぇ？
我輩的には「コレなら毎日食べてもいいと思えるもの」かな？
そうなると大分選択の幅は狭くなると思いますね。
いくら宮崎牛のステーキが旨いものだとしても毎日は食えんでしょう？
いや銭が許せば確かに毎日食いたいシロモノではありますが、
3日食ったら確実に飽きてしまう自信がありますね。特に脂っこいサーロイン。

鯛や平目、ウニやイクラ、アワビやサザエの刺身や寿司は旨いでしょうが、
以前ウナギゐヌが三沢に出張で来た時に寿司を食いに逝ったら、
次の日に後輩の清武茄子から「僕も寿司食べたいっす！奢りますから連れて行ってください！」
と言われて同じ寿司屋で同じ寿司を食った時は何の罰ゲームかと思いましたしねw

余談ですが我輩は高校卒業後、長浜にある予備校に通っていた頃、
昼飯はほぼ毎日長浜にラーメン食べに逝ってましたが、
長浜ラーメンは毎日食べても飽きないどころか毎日食べたい！
八戸の“博多屋”でラーメン食う時は食い溜めする気で替え玉3回ぐらいしちゃいます。
しかしこのラーメン屋、麺は福岡から輸入しているらしくて、
替え玉のお値段が130円と福岡人的には法外なんですよねぇ・・・

とどのつまり、毎日食べたくなるものって高級な食材や美味と言われるものよりも、
少し癖があったり何かしら変なものだったりはするものの、
自分の生活にマッチしていたり根付いているものなんじゃないでしょうか？



さて、随分前置きが長くなりましたが最終的に我輩がいつでも食いたいと思う食い物、
ソレは上記写真にある“鶏のキンカンとヒモ”。
よーするに鶏が卵生む前の腹の中にある卵なんですねぇ。

こっちの方では宮崎ほど鶏肉文化が著しいわけではないんですが、
何故かこのキンカンとヒモ、たまーにスーパーに置いているんです。
現地住民がこれをどー言う食い方で食しているのかは不明ですが、
(でも以前つちのこと秋田できりたんぽ鍋食った時に鍋の具材として
コイツがブチ込まれていたからおそらく鶏鍋の材料なんだろーな)
我輩がコイツを母上直伝？の煮物にして食います。



まず鍋に醤油、砂糖、日本酒、比内地鶏のダシ、水少々を入れて煮立たせ、
そこにキンカンとヒモと細切り生姜を入れて中火で20分ぐらい煮ます。
砂糖を多めに入れて気持ち甘めに仕上げるのが我輩の好み。
勿論醤油は九州の甘口醤油。山上醤油ですな。
こっちに引っ越してきて3年経ちますがやはり醤油は甘くねぇと口に合いません。



ある程度煮込んだら火を止めて1時間ぐらい放置プレイ。
煮物は冷める段階で食材に味が染み込むらしいですからね。



プリプリした噛みごたえのキンカンとザクザクしたヒモの食感は
ぶっちゃけご飯に合うというほどの味わいじゃねぇですが箸が止まりません。
キンカンって結構味染み込まねぇから見た目ほど味濃くねぇです。
味が染み込んだヒモと一緒にキンカンを食らうと独特の味わいの虜です。
じごんすみてえなヒモの断面が何故かグロくてエロスw

こーいう奇天烈な食い物が好きだから我輩は人前で
どんな食い物が好きかと聞かれると返答に困るんです。
キンカンが好きって言われてもノンケ共はどー言う反応すればいいのか悩むでしょうからね。